下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【育成問題】山野辺らがウインターLで大活躍中。でも、その活躍を一過性のものにせず、『そこで何かきっかけを掴むこと』そして『今の好調ぶりを持続させて安定した成績を残せるようにすること』が真の課題。

 現在、2019アジアウインターベースボールリーグが行われており、伊藤、齊藤誠、山野辺、川越が参加しています(粟津は途中離脱)。
 とにかく、来年の西武戦力にとって投手も、野手も若獅子の覚醒が絶対に必要です。それなければ、獅子は餓死します。それだけにこういう機会も活かしつつ、身を粉にして努力して「結果」を出して欲しいです。


 リーグの中で山野辺や川越が活躍しており、伊藤も投げていますね。

 ↑↑↑「秋山メジャー移籍でも心配なし!?」は言い過ぎですね。


 現在、山野辺らの成績(12/7現在)は次のとおりです。


◇山野辺
 10試合、34打席、31打数、打率0.419、
 出塁率0.471、長打率0.871、OPS1.342

 守備(二塁手)5試合、守備率0.909
 守備(三塁手)2試合、守備率0.800
◇川越
 11試合、43打席、36打数、打率0.361、
 出塁率0.465、長打率0.778、OPS1.243

 守備(中翼手)6試合、守備率0.889
 守備(右翼手)4試合、守備率1.000


 
 山野辺川越は、かなり凄い数値をはじき出していますね。打率については山野辺が4割超です。また二人とも長打率が高く、OPSが1.2~1.3と驚異的な数値になってます。
 ただし、リーグのレベルの問題はありますね。社会人野球の日本人選手でも4割弱の打率をマークしていますから。


 守備に関しては、UZRとかのデータは無かったので、参考までに
守備率(=刺殺数+補殺数)÷(刺殺数+補殺数+失策数)=(刺殺数+補殺数)÷ 守備機会)を記載しました。
 ただし、試合数が少ないとはいえ、守備率について、山野辺の0.8~0.9、川越の0.9未満はいただけないですね。やはり二人とも「守備に課題あり」はまだまだ残っているということですね。
 若獅子の場合、打撃面を売りにしたい西川や戸川も守備面は不安を残します。まだ打てるレベルではなくても、DH候補は多々いますが、守備面で使い勝手が悪くなるのが頭痛の種ですね。


 ところで、今回、山野辺も、川越も打撃が超好調状態ですが、もちろん何かをきっかけに一気に覚醒することは多々ありますが、問題は『それが長続きするか?』『安定して長く打てるか?』ですね。


 今年の二軍戦において、川越の場合、5月まで低迷していましたが、6月に大好調になりました。しかし、7月以降、不振に陥って低迷のままシーズンを終えました。結局、6月に見られた好調は一時的な現象にすぎなかったということですね。


 例えば、二軍戦で9月度MVPを獲得した西川の場合、開幕頃は好調スタートを切りましたが、その後、その好調はあっさりと続かず、低迷しましたね。それではダメなんですよね。終盤の9月に調子を取り戻して月間MVPまで手中に収めました。それが将来の覚醒のための何かをきっかけになっていれば良いですが、再び覚醒する前に沈まれても困ります(負傷もね)


 川越にしても、西川にしても、通年で二軍成績が今年のようでは覚醒に向けて論外です。川越は今の好調を、西川は終盤の好調を覚醒のための起爆材にして欲しいです。


【2019年打撃成績(二軍)】
◆川越
 346打席、打率0.214、出塁率0.255、OPS0.593
◆西川
 418打席、打率0.242、出塁率0.294、OPS0.606


 一方、山野辺に関しては、8月以降、成績を一気に伸ばしましたね。その勢いのままウインターリーグへ突入しました。だいぶ好調を続けていますし、8月に入ってから何かをきっかけにして覚醒し始めている可能性は考えられますね。


 できれば、二軍打撃成績について、通年成績でブレイク前年(2016年)の木村の二軍成績を超えることは最低限であり、できれば外崎を超えて、栗山の成績を残せるくらいのレベルを長続きできるような存在になって欲しいですね。それは山野辺に限らず、伸び悩む若獅子全員に言える話ですね。
 投手の場合、二軍では登板状況が一軍と異なるので(先発でもイニング数を調整したりするなど)、二軍成績が直結しにくい面もありますが、野手の場合、今の一軍主力選手らを見てもわかるように、ブレイク(一軍の出場機会増)の前年の二軍打撃成績は優れていることが多いです。


一軍戦でブレイクする前の二軍成績は?
◇栗山
 2004年:310打席、打率0.338、出塁率0.427
      (ちなみにOPS0.980)
◇外崎
 2016年:238打席、打率0.293、出塁率0.392
      (ちなみにOPS0.938)
◇木村
 2016年:215打席、打率0.299、出塁率0.350  
      (ちなみにOPS0.858)
◇岡田
 2014年:43打席、打率0.429、出塁率0.500  
      (ちなみにOPS1.014)
 2015年:45打席、打率0.308、出塁率0.400  
      (ちなみにOPS0.810)


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 一方、投手陣については、粟津が負傷で途中離脱しました。伊藤の方は次のような成績です。


◇伊藤
 3試合(3先発)16回 防御率2.81
 WHIP1.19、被打率0.235、
 与四球率1.69、奪三振率9.56
 ゴロ打/フライ打比(G/F)1.462


 そこそこの成績を残しています。与四球率が低く、奪三振率が高いです。相手にはガンガン振ってくる打者も多いですから、その分、奪三振率が高まっている可能性はあります(レベルの問題)。
 ただし、球質が軽いので甘く入って当たれば長打になりやすいタイプですから、ゴロ打が多いのは良いです。一軍戦成績ですが、今年はフライ打がゴロ打の倍(G/F=0.5)、昨年もフライ打が多かった(G/F=0.56)です。フライ打が多ければ一発病にもつながりやすいですからね。
 いずれにしても、このリーグを通じて何かきっかけを掴んで欲しいです。


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 さて、打撃面に話を戻すと、若獅子の二軍打撃成績については、木村のブレイク前年の二軍成績に達していたのが将平と愛斗しかいません。山野辺が良い感じで覚醒して芽を出していますが。
 しかし、それ以外の若獅子らは、木村のブレイク前レベルを下回っている状況です。また他の一軍主メンバーのブレイク前レベルと見比べると、若獅子全員下回った状態です。


 すなわち、 ほとんどの若獅子らは、今のままでは「プロで成功できず、プロ野球人生を終わる」レベルの者だらけと言っても過言ではありません。
 一方、今の獅子戦力の現状は、若獅子らが覚醒せねば餓死しうる運命にあると言っても過言ではありません。


 若獅子らには、それらを認識・覚悟し、正月返上くらいの勢いで真剣に本気に奮起して「結果」を出されたいです。




 愛斗はイベント後に「来年は絶対的にレギュラーを取る。そういう気持ちでやってきたことを全部だす。そういう意気込みで、命をかけてやりたいと述べたようです。


 もちろん気負い過ぎては力を発揮しにくくなりますから、力み過ぎられてもこまりますが、今の西武ほど優勝チームでレギュラーを奪えるチャンスはありません。これほどのチャンスは、そう簡単に訪れぬチャンスとも言えます。
 若獅子らには『この最大のチャンスを活かせなければ、もう先は無い』ダメなら引退する!くらいの覚悟で挑んでもらいたいですね。