下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

2020獅子軍団の投手陣(先発陣)は? 計算できる駒は?/メンバーもだいたい固まってきたので簡単に整理してみます。

3人目の新外国人に
中継ぎ投手リード・ギャレット獲得が報道され、
球団は、もともと3人獲得する方針を話していただけに、
これで補強終了、仕事納めというところでしょうね。


これで来年のメンバーは次のとおりであり、
現在、秋山が交渉中というところです。


契約更改にも出てくることができない
多和田の状態が心配ですけど。


秋山が「交渉決裂」→「残留」という
嬉しい誤算が生じてくれたら、、、と思いますが、
まあ、交渉もしていますし、
秋山側から無理な要求もしていないので、
まずどこかのメジャー球団に決まるでしょう。


それを考えると、
支配下枠は3名分が余ります。
(どうも森越の存在を忘れやすい・・・)


ただし、育成枠から支配下枠への昇格枠
現時点で無くしてしまったら、
育成枠選手らのモチベーションが消沈しますので、
残り3名枠を完全に使い切ってはダメですね。


人は希望を失った時点で気力が失せまするので
狭き門でも「希望」を残しておかないとなりません。
急激に大成長して
一軍の戦力して使えるくらいまで台頭するとかなら
急遽、戦力強化に役立てさせるために、昇格が急務になりますが、
そうで無い限り、7月31日ギリギリまで引っ張った方が
育成枠の選手のモチベーションは続きやすくなります。
ギリギリまでやる気満々の中を競争させて、
その競争を基にレベルアップさせたいです。


しかし、育成枠選手の面々を考えると
その昇格枠は1名分のみで十分です。


トモミは、まず投げることができるか?否か?があり、
投げることがデキても、次ぎに一軍で通じるか?否か?がネックです。


東野大窪中熊まだまだのレベルです。
二軍メンバーの中でも底辺は否めなく、まだ三軍レベルです。
基礎をもっと培って欲しいです。
当然、新人・出井基礎作りからスタートですね。


正直、1人でも支配枠に昇格でいる選手が出れば御の字
場合によっては、昇格に相応しき者がゼロもあり得ます。


それらを考えれば、昇格枠は1名分で十分です。
(場合によっては、そこは余ります)


もし昇格枠を2名分にするならば、
育成枠に若い新外国人を入団させたいです。
基本的に外国人は身体能力に長けています。
ハマれば一気に一軍で活躍できる選手を生む可能性がありますから。


育成枠の外国人を獲得しないのであれば、
昇格枠は1名のみ残し、
支配下枠の残り2名枠は有効に活用されたいです。


外国人は、当然、一軍登録可能人数に限りがありますが、
新外国人がハズレたら
チームは大危機に陥るのが今の現状です。
特に野手のスパンジーは
ハズレることを絶対に許されません。
また、中継ぎ陣のギャレットも
ハズレを許されません。
ハズレれば、平井100試合登板とかもあり得ます。


その苦しい現状を少しでも改善するためには、
残り2名枠分を活かして、
新外国人をあと2名獲得したいですね。
(中継ぎ1名、外野手1名)


まあ、秋山の動向もありますから
1名分の獲得は、秋山の確定後と後手を踏まざるを得ませんが、
少なくとも、ドタキャンも見据えながらの下交渉は進めたいです。
それを考えると、育成枠で獲得することもありで、
秋山の渡米が決まったら、支配下に昇格させてもいいし、
秋田の残留が決まったら、昇格枠を競わせてもいいですね。


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さて、だいたいメンバーも決まってきたので、
まずは『来年の投手陣(先発)』について、
簡単に整理したいと思います。



西武の場合、投手陣は脆弱な状態にあり、
打って攻めてナンボの打撃頼みのチームです。
それ故に、打てなくなったら、
強い獅子ではなく、タダの弱っちいネコになっちまいますが。。。
だから、野手はしっかり戦力を強化させたいわけですが。。。


一般的に、打撃は出塁するのは4割なら御の字であり、
逆に投手側から見れば6割がアウトになるわけですから、
本来なら投手の方が打者より有利であり、
また、打撃には波がありますから、
チーム力をアップさせたいなら、
投手力を強化した方が効果的です。

(もちろん貧打すぎてゼロ点では勝てませんが)


また西武が苦手とする短期決戦では、
勢いも有効だったりしますけど、
計算できる投手の駒数がモノを言いやすいですから、
やはり投手力アップが大事です。


特に、試合を築く先発陣が最も大事というのは基本ですね。
先発が試合を壊してしまえば、
大逆転するまでは、勝ちパの出番はなくなります。
とにかく、先発『試合を壊さないこと』が最低限求められ、
そして、QS(できればHQS)を達成して試合を築かれたいです。


まあ、ショートスタータとか、戦略面の工夫は策としてありますが、
それは先発不足などの問題を経て「次の手」として考えたく、
ここでは、まず基本の話を中心に着目していきます。


確かに西武投手陣は
12球団一の脆さでボロボロでしたが、
リーグ優勝争いが佳境だった終盤9月は
自慢の獅子威し打線の勢いが低減し、
それまでどおりの投手陣だったら
『連覇』の実現は無かったですね。


しかし、9月は先発陣が活躍してくれましたね
月間MVPのニール、十亀、今井らが踏ん張りました。
先発陣の防御率は途中まで3点未満でした。
先発陣の活躍無くして、『連覇』の実現は無かったです。


すなわち、獅子自身、先発の大事さ
そしてその基本の恩恵を肌で感じた9月でになりました。


【月別防御率】
 4月:全体4.51(先発4.94、救援3.73)
 5月:全体4.52(先発5.23、救援3.45)
 6月:全体4.16(先発4.03、救援4.54)
 7月:全体3.87(先発4.12、救援3.45)
 8月:全体5.48(先発6.34、救援4.42)
 9月:全体3.30先発3.05、救援3.88)


【月別WHIP】
 4月:全体1.56(先発1.57、救援1.54)
 5月:全体1.60(先発1.64、救援1.54)
 6月:全体1.45(先発1.37、救援1.61)
 7月:全体1.38(先発1.43、救援1.30)
 8月:全体1.59(先発1.79、救援1.34)
 9月:全体1.33先発1.22、救援1.59)


【月別QS率】
 4月:先発44.0%
 5月:先発32.0%
 6月:先発30.4%
 7月:先発59.1%
 8月:先発33.3%
 9月:先発61.9%


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さて、来年の先発陣については、
ニール、光成、今井、本田はローテ確定ですね。
(ローテからハズレたらヤバイです)


そのうち、ニールについては、
できれば規定イニング数以上を投げ
15~16勝くらいを挙げて欲しいです。
イニング数は6イニングがいいところでしょうが、
今年、二軍で調整した期間を鑑みると、
一年通してローテを守ってくれれば、
規定イニング数以上は可能です。
ただし、ニールも二年目になりますから、
当然、相手も研究・対策を図ってきます。
多少、制球が甘くなると打たれやすくなります
似たような制球力タイプのアルバースやボルシンガーが
二年目で制球も甘くなって不振に陥りましたね。
もしかしたら、今年と同じ12勝を挙げても、
負け数が嵩むかもしれませんね。


光成は故障離脱もありましたが、
光成今井にも規定イニング数以上は消化して欲しいです。
二人とも1試合当たりのイニング数が5.8~5.9回で6回未満です。
今年の投球イニング数のリーグ上位勢の
1試合当たりの平均イニング数を見ると、
山本が7.2回、千賀が6.9回、有原が6.8回、
山岡が6.5回、高橋礼が6.2回となっています。


光成今井は、獅子ドラ1四銃士の一角として、
獅子のエースになるべき存在なんですから、
1試合当たり平均イニング数は最低限6回を超えて欲しいです。


勝ち星やQS達成率に関しては、
光成が2ケタ勝利になるも10勝6敗、QS達成率47.6%
今井が7勝9敗と負け越しており、QS達成率54.5%です。
二人とも、二ケタ勝利は最低限、
できれば12~13勝を挙げてもらいたく、
QS達成率も60%以上は目指されたいですね。


また、本来なら、この二人は三振が奪えるタイプですが、
奪三振率が7未満です。もっと三振を奪えるようしたいですね。


もちろん今井に関しては、
根本的な問題であるフォームの安定化が急務な課題ですね。
昨年も、ころころとフォームを変えていましたね。
ワインドアップ時は、令和初完封をしていたときのように、
一旦、三塁方向に目線を切るフォームの方が良かったでしたが。
今年は開幕が早期なので準備期間が短いですけど、
開幕までにはフォームを固めたいですね。
変な癖がついているから厄介ですが、
固められないと、同じことを繰り返しそうな気がします。


光成も波がありますが、強気で堂々と投げ切って欲しいです。


ところで話は脱線しますが、
涌井が楽天へ金銭トレードで出されましたね。
人的補償ではないみたいだから、
まだ補償は残っているけど、
鷲&鴎間で「金銭にしよう」と談合しているかもしれません。


まあ、吉本を集めたともいいますが、
東北楽天ラインズ化計画は着実に進みます。
東スポレベルの噂が着実に実現化しつつあります。


今回は「天下り」のようなものでしょうが。。。


そこで、懸念されることは、
今井が涌井&岸と自主トレをすることですね。
親密度がアップして、将来の勧誘は間違いなしです。


もちろん、外崎の浅村との自主トレもそうですけど。


とにかく、外崎、今井と、
そこが最大の問題点です。
西武球団も気をつけないと、ですね。


本田については、
今年くらい活躍できればというところはありますが、
先発事情を鑑みると、やはりさらなる飛躍が欲しいです。
本田もイニング数がもちませんから、スタミナは強化されたいです。
もちろん、当たると大きく飛ばされやすい軽い球質のため、
制球力は生命線であり、そのさらなるアップは欲しいです。
また、フライアウトがゴロアウトより4割も多いです。
長打が多い球質ですから、
できる限り、ゴロアウトを増やすように
グラウンドボール投手になって欲しいです。
投球イニングは120回以上、できれば二ケタ勝利を得て欲しいです。


ちなみに、チームの投球イニング数は1281回2/3であり、
ニール、今井、光成、本田の4人で450回2/3と
全体の35%程度しか占めませんでした。
最低限、4人で全体の4割以上のイニング数を占めたいですね。
(1人平均129回以上)


もちろん、先発陣については、
上記4名のほかに、十亀松本榎田がいます。


そのうち、松本については、本来、光成&今井と同様に
獅子ドラ1四銃士の一角として、
獅子のエースになるべき存在なんですから、
一年を通してローテを死守して欲しいところであり、
求めるところは、前述した光成&今井と同じです。
(イニング数、勝利数、QS達成率、奪三振率など)


もちろん、5~6回に怪しくなってきますから、
本田と同様に、スタミナ強化は必須です。


ただし、気になるのは、
中継ぎ陣の勝ちパがメンバーが不足しないか?どうか?ですね。
 ※平井の酷使年の翌年不振への懸念
  新外国人ギャレットのハズレの懸念があります。


十亀は若いときに中継ぎをやっていましたが、
今では向いておりません。


榎田は、中継ぎをやっていましたが、
基本的に三振を奪うタイプではなく、打たせて獲るタイプです。
また、のらりくらりと投げるタイプなので、
出塁されながらも、2~3失点を許しても
5~6回を投げて試合を築く方が向いており
ここは絶対に失点は許されない、無失点に抑えるべし
という場面には向いていません。


走者を出したときの課題は残るものの、
CSでも真価を発揮しましたように、
松本の場合、ストレートが一級品で三振も奪え、
度胸も良いですから
勝ちパとしての資質を備えております。


逆に、光成は堂々と思い切り投げていれば抑えるでしょうが、
勝ちパをやる場合メンタルが追いついて行きません。


それを考えると、中継ぎ勝ちパが不足になった場合
先発には上記4人のほか、十亀、榎田が機能するなら、
松本を中継ぎの勝ちパに回すということも考えられますね。


ただし、勝ちパに回すなら
即戦力目的で獲得したドラ1の宮川の方が先という気はします。


宮川は、ストレートの回転数が2500〜2600回転/分であり、
奪三振率も見込める最速154km/hの速球派です。
社会人では、完投もありますが、
5〜6回で怪しくなってスタミナ面に不安もあります
先発をやらせる可能性はありますが、
そのストレートと奪三振術なら
『後ろ役』の方が向いているかもしれません。


ただし、即戦力が目的とは言っても
ルーキーは、所詮、ルーキーですから、
やってみて、プロ生活に慣れるまではわかりません。
もしかしたら、プロに入って悩み苦しむかもしれません。
だから、ルーキーに関しては、
よほどの大物(清原や松坂級)でない限り、
最初から大いにアテにして計算に含めるのではなく
もし活躍してくれたら「嬉しい誤算」と捉えておくくらい
ちょうど良いと思います。


話を戻すと、中継ぎの勝ちパが不足とかが無ければ
先発陣は、ニール、光成、今井、本田、松本の5人
一年間、ローテを固定し、
全イニングの半分(645イニング数)を投げてもらいたいです。
やはり先発が試合を築くことが基本ですから、
それを達成できるなら、彼ら5人の固定がベストです。
(やはり平井&新外国人ギャレットの出来がカギ


一方、十亀榎田については、
中堅のベテランとして奮起してくれるはずです。
特に、十亀はFA残留をして意気込みが高まっているはずです。


とは言っても、
十亀については、ここ何年かの成績を見れば、
頭打ち感は否めず、年齢的にもピークを過ぎています。
一昨年(2017年)くらいの成績を残してくれたら上出来です。
※2017年の十亀
 20試合、116回1/3、8勝7敗、防御率3.40


榎田については、とにかく制球力ですね。
内外をしっかり投げわけ、制球力が売りですが、
今年は、内外に際どい処へ投げ切れず、
甘く入って三振を奪えず、打ち込まれていました。
ボールゾーンでの空振率も昨年より減少しており、
変化球が今一つであることが伺えます。
※被打率0.265→0.305、奪三振率6.65→4.30
 長打率0.407→0.496、与四球率は変わらず
 ボールゾーン空振率27%→23%


ここ2年の球種別の100球当たりの失点増減(※)を見ると、
 ストレート:ー0.11→-3.26
 2シーム :ー0.23→ー2.72
 スライダー:+0.57→+1.06
 カットB :+2.09→+0.86
 チェンジU:+0.29→+0.42


これを見ると、カットボールが機能を低下しており、
ストレート2シームがパフォーマンスを大きく下げています。


※w〇〇/C:12球団の平均的な投手が基準であり、
 プラスが大きくなれば
 その球種の結果が良かったことを表します。
 ただし、能力を示す指標としては限界はあります。


昨年(2018年)は出来すぎでしたが、
来年は今年から改善されたいです。


とにかく、復活できるか?否か?ですね。


十亀榎田先発6番手を担ったり
他の5名の中で不振になれば、
その状況に応じて穴埋めをしていくことになりますでしょうか。


その他、とか、伊藤とか、ルーキーらの
若獅子がいますけど
現時点では、不確実性が大きいため、
計算に見込むわけにはいきませんね。


また多和田に関しても、読めません。
契約更改もできていない状況ですから、
現時点では、計算に含むことができないです。


本来なら、多和田については、
光成、今井、松本ら獅子ドラ1四銃士として、
獅子のエース群を形成して欲しいところであり、
全員でそれを実現すれば、
獅子先発陣は安泰となりますから。


とりあえず、現時点では、計算外にしておき、
復活してくれたら御の字というところでしょうか。


松坂内海も、計算内では見込めませんね。
そもそも、実戦で投げることができるのか?
という深刻な課題
が残っています。
活躍してくれたら、嬉しい誤算というところと思います。


さて、新外国人ノリンを獲得しました。先発タイプです。


米国時代の成績等はこちらを↓↓↓ご参照下さい。

変化球で緩急を活かす技巧派投手ですが、
米国成績で比較すると、
ニールよりスケール感が小さいのは否めません。


ニールはグラウンドボールピッチャー (ゴロアウト派)に対し、
ノリンはフライボールピッチャー(フライアウト派)です。


そして、ノリンは豪速球のストレートとかを持っておりません。
その分、変化球が甘く入れば、
タイミングをあまり狂わせることができなければ、
当てられると飛ぶ可能性があり、一発病が懸念されますね。
現に被本塁打率も1.47本/9回と高いです。


※単純比較になりませんが、
 今年、本田が1.28本/9回、今井が1.06本/9回でした。


打者の左右別に関係なく
外角の腰高以上の高めが多いタイプでもあります。


そんな理由から、
勝ちパとしては起用できません。


ニールのような先発として成功してくれれば良いですが、
AAAで1試合平均が5.3回と短いです。
球数制限もあるから、そう簡単に比較できませんが、
ニールと似た感じで、
基本的にスタミナが豊富というタイプではなさそうです。


先発の駒にならないのなら、
中継ぎをやらせて、その使い方は
第二先発やイニング数を消化するロングタイプですね。
敗戦処理もありでしょうが、それではコスパ悪すぎですね。
一軍外国人枠が制限されることも含めて。


ただし、一番の懸念材料は
2016~2017年の2ヶ年が空白になっており、
故障で投げておりません。
すなわち、故障持ちタイプということです。


カスティーヨのように使い方も不安定で酷使すると、
負傷離脱→さよなら、はあり得ます。
それ故に、そのあたりの配慮も必要なのが面倒です。


正直、現時点で、ノイルについては、
不確実性が大きく、懸念材料の方が濃いので、
計算内に入れるのは難しく、
もし活躍したら「嬉しい誤算」と考えます。


さて、今回は「来年の先発陣」を簡単に整理しました。


後日、中継ぎ陣、野手陣とまとめていきたいと思います。