下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

2020獅子軍団の投手陣(中継ぎ陣)は? 計算できる駒は?/平井さん、来年もまた鬼登板かな?今度は100試合かな?

前回記事では、
来年2020年の先発陣について、簡単に整理しました。


それに続いて、
今回は来年2020年の中継ぎ陣を整理していきたいと思います。


まず今年の月別成績(防御率・WHIP)を示します。


【月別防御率】
 4月:全体4.51(先発4.94、救援3.73)
 5月:全体4.52(先発5.23、救援3.45)
 6月:全体4.16(先発4.03、救援4.54
 7月:全体3.87(先発4.12、救援3.45)
 8月:全体5.48(先発6.34、救援4.42
 9月:全体3.30(先発3.05、救援3.88)


【月別WHIP】
 4月:全体1.56(先発1.57、救援1.54
 5月:全体1.60(先発1.64、救援1.54
 6月:全体1.45(先発1.37、救援1.61
 7月:全体1.38(先発1.43、救援1.30)
 8月:全体1.59(先発1.79、救援1.34)
 9月:全体1.33(先発1.22、救援1.59


先発陣は9月に改善されましたが、
中継ぎ陣は全体的に大きな改善月は無かったですね。


もちろん、それには劣勢の展開などで
敗戦処理等を含めて
打たれている者が入ってますので、
やむを得ない面もありますが、
個人成績(15試合以上)で見ていくと、
全体成績で防御率とWHIPの双方で、なら、
まともなのは増田小川くらいでした。


【防御率】
増田1.81、小川2.58、平良3.38、平井3.50、
野田3.66、Kマート3.67、國場3.68、
ヒース3.73、泰雄4.39、森脇4.94


【WHIP】
増田0.88、野田1.17、小川1.23、ヒース1.28、
平井1.32、國場1.36、泰雄1.48、平良1.58、
森脇1.58、Kマート1.63


【P/IP(1イニング当たり球数)】
野田15.5、小川16.1、國場16.1、増田16.5、
泰雄17.2、ヒース18.7、平井17.7、平良18.9、
森脇18.9、Kマート19.2


【奪三振率】
増田9.56、ヒース9.77、平良8.63、Kマート7.78、
平井7.21、森脇6.97、小川6.57、泰雄5.19、
野田4.58、國場1.23


平井も、泰雄も、最後9月には
それまでの酷使が響いてバテていましたね。


さて、来年2020年の中継ぎ陣について、
今のメンバーから名前だけを見て
まずは「勝ちパターン」を選ぶと、、、


クローザーは増田で当確ですね。
将来(再来年)のことを見据えると、
どこかで平良にスイッチしていかねばなりませんけど。
それまではそれより前の登板ですが、
平良も「勝ちパ」には含まれますね。


名前だけ見ていけば、
平井新外国人・ギャレットも名前は挙がりますね。


できれば、
武隈も「勝ちパ」に含めていきたいわけですが、
負傷して8月以降は実戦で投げていませんから、
さすがに、現時点で計算に含めることはできませんね。


で、平井と新外国人を挙げましたが、
正直、どちらも不安を抱えています。


まずは平井ですね。
実力はチーム屈指のレベルですので、
普通に考えれば、来年、今年みたいに酷使しないなら、
普通に計算できる高い戦力として期待できますが、、、
中継ぎの場合酷使されてしまうと
その後年がボロボロになってしまう懸念があります。
それが来年なのか?再来年なのか?その後なのか?
やっぱり、その懸念は杞憂で終わってしまうのか?
色々、あるとは思います。


ところで、中継ぎ陣における
年間の球数は多い選手の成績は
どんな状況になっているんでしょうか?


下表は、データで楽しむプロ野球さんのHPを基に
中継ぎ陣の球数のパ・リーグ上位5傑について、
2011年~2018年で整理したものです。


名前の欄に記載されている数字は無視下さい。
(コピペの際に残っており、消すのが面倒だったので)


【中継ぎ陣の球数のパ・リーグ上位5傑】

ただし、2011年では牧田が1800球超、
2012年では涌井やオリ中山が球数多いですが、
先発投手も兼ねていたので、
中継ぎ時だけ見ると上表の者を下回るので除外しています。
(中継ぎ時:11年牧田739、12年涌井816)


これらを見ると、多くても
11年の平野1375球、13年の佐藤1359球、
16年の小石1325球と年間1400球未満の傾向にあります。


今年2019年の平井の1459球というのは、
近年でもぶっちぎりのリーグ1位であり、
異常に多すぎる球数と言えます。


そこで、球数上位の者は
翌年どうなっているのか?を簡単に把握するために、
その年(当該年)翌年における
「投球回数」「防御率」「奪三振率」
を上表に併記しました。
※もちろん、それだけではないですが、
 ここでは、参考として簡単に把握するために
 それら3項目に絞りました。

※2018年の上位勢に関する翌年は
 2019年の成績が対象ですが、上表では未整理です。


そして、下図は、それら3項目について
翌年/当該年の比を球数別にグラフ化したものです。

各々の縦軸と横軸の球数の相関を見るというわけではなく、
主に、縦軸の比率が1以上なのか?、以下なのか?を見て下さい。


回数(イニング数)に関しては1を下回っていれば、
 翌年になって投球イニング数が減った
防御率に関しては1を上回っていれば、
 翌年になって防御率が悪くなった
奪三振率に関しては1を下回っていれば、
 翌年になって奪三振率が低下した
と見て頂ければ、と思います。


その結果について、
まず、翌年の投球回数減少している者ばかりですね。


さすがに球数上位に位置することは過酷なので
「そう何年も連続して上位」なんて無理ですね。


オリの佐藤も結局、潰れましたし、
楽天の松井裕は、多い方ですが、
昨年18年に不振に陥りましたね。


逆に、平井が尊敬しているハムの宮西は、
息が長く中継ぎとして活躍しています。


ただし、宮西の年間球数を見てみると
11~12年にリーグ9位、8位でしたが、
それ以降は15~20位以内で推移しています。
宮西の球数は、
11年885、12年987、13年791、14年846、
15年617、16年815、17年665、18年750球であり、
今年も768球で終えて、800球を下回り続けました。


結局、ハムの宮西は
アホみたいに多すぎる球数を投げていないです。
宮西も三連投をすると、
抑えることができないから、やりませんね。


すなわち、長く活躍する秘訣の一つには、
アホみたいに過剰に投げないことという条件が
一つ挙げられる可能性はあります。


一方、翌年の防御率は、悪くなる者が多いですね。
だいたい当該年の2倍以内の増が多いですが、
1300球付近では、
2~4倍増の者が存在してますね。


翌年の奪三振率は、半分くらいの者が低下していますね。
最も低下しているケースでは、
翌年が当該年の60%(4割減)ですね。


昨年2018年で球数が多かった
鷹の加治屋は今年が不振であり、
オリ増井も今一つでありました。


もちろん、一概に言えない面もありますが、
球数が多かった翌年は、
成績があまり良好とは言い難い可能性が高そう
というリスクが十分に考えられそうですね。。。


そのような酷使した場合の先行事例を鑑みると、
現時点では、平井を勝ちパ要員として計算に入れていても
昨年の加治屋が今年、消えたように、
来年の平井も不振に陥るリスクが高いので、
不確実性が大きく、事後観察要と、
当てにしにくい面は濃いですね。



一方、新外国人ギャレットに関しては、
米国AAA時代の成績からの推測になりますけど、
ノーコンタイプということもありますが、
被打率が三割超え、WHIPも高いですから、
マーティンと比較して
制球難からの与四球の心配以外に
打ち込まれやすいタイプでもある
という懸念が想定されます。


メジャー時にストレートは、
平均球速が約155kmであり、最速は156kmです。
ただ、真ん中から高めが多いですね。


高めで三振が多く奪えれば、良いわけですけど、
奪三振率もマーティンより低いです。




イメージは
奪三振率が低くなって打たれやすい
若きマーティンという感じでしょうか❓


正直、不安の方が大きいタイプであり、
不確実性が大きすぎますので、
さすがに、現時点で計算に含めることはできませんね。


一応、ギャレットはまだ26歳ではあります。
(マーティンは2つ上野)


あのサファテだって、その年頃には
『球が速いだけのノーコンボーイ』
言われていましたからね。


米国AAAで2007年に
61回2/3で51四死球!?
与四死球率7.4ですね。。。
与四球だけに限ると47個あったので、
与四球率6.9ですね。。。


2006年は先発をやっていて
与四球率が5.6でした。


2008年にはメジャー昇格して、オリオールズで
79回2/3で62与四球。与四球率が7.0
2009年にはメジャーで
23回で14与四球。与四球率が5.5
2010年にはAAAで
56回で27与四球。与四球率が4.3


サファテについては、
米国時代の終盤に何となく改善されつつありましたが、
ノーコンであることには変わりはありませんでした。


それが来日初年の2011年が
広島で60回2/3で16与四球と、与四球率が2.4でした。
広島に入団して
与四球率が大きく改善されましたね。


まあ、次のNPB2年目の2012年
49回2/3で24与四球と、与四球率が4.3でしたが、
NPB3年目の西武時代与四球率は3.7
NPB4年目のソフバン1年目与四球率は2.9
あとはご存じのとおりですね。


それを考えれば、
ギャレット(まあ20歳代マーティンだって)
サファテのように大きく改善されて化ける可能性がある
といえば、ありますね。


ただし、サファテの被打率に関しては、
2006年がAAAで0.265、
2007年がAAAで0.270、
2008年がMLBで0.218、
2009年がMLBで0.250、
2010年がAAAで0.166ですから、
ギャレットと比べて打たれていませんし、
来日前年の2010年は被打率0.166と優秀でした。


そこはギャレットとサファテの
根本的かつ致命的な差になるかもしれません。


いずれにしても、可能性は低いかもしれませんけど、
西武球団がギャレットをどう導くか?ですね。
それだけに、「育成」というと語弊はありますが、
そのまま指導無きのまま使うのは危険でありますので、
ある意味、育成(指導)込みの期待になりますから、
現時点では、不確実性が大きすぎて計算外にせざるを得ません。


となると、
来年の勝ちパについては、増田、平良が当確であり、
事後観察要の平井がどうか?という感じであり、
人手不足になりそうですね。。。


となると、奪三振率が低下しますが、
今のメンバーで考えると、
小川あたりを入れないと苦しいですね。


となると、勝ちパ(勝利の方程式)
平良→小川→増田で計算しておきたいと思います。
(平井&ギャレットは不確実性大)


でも、小川はワンポイントとか、左専用とかではなく、
左右に関わらず1イニングを投げ切れるように使いたいです。


また、配置は最終回が増田なんですけど、
先発から交代する6回や7回も
流れを変えないために「絶対的な存在」を置きたいですね。
今では平良あたりが候補でしょうが。


ただし、今年の西武のイニング別失点を見ると、
後半の失点は、8回が多く次ぎに7回ですね。


では、彼ら以外で候補がいるか?というと、
「いねぇーんだよ!」が現状の実態ですね。


それを考えると、
ドラ1の宮川あたりが
勝ちパ役にハマればいいですけど、
そちらも、新人であるが故に
アテにしにくい面が大きいです。
(活躍すれば「嬉しい誤算」)


となると、松本の勝ちパへの転向?
先発は十亀と榎田に任せて???


松本ドラ1四銃士素質大ですから、
基本的には、1年間離脱せずに
先発ローテを死守して欲しいですね。


最悪の状況下に
禁じ手(松本転向)として使うというところでしょうか。


やっぱり、中継ぎ陣の新外野手を
あと1名は補強したい
です。
(もう1名は外野手で獲得されたい)


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次ぎにその他の中継ぎタイプについては、
(ロングタイプ・ときには第二先発も含む)
メンバーを見れば、
ロングタイプ(①)泰雄ノリンであり、
若獅子からは國場、伊藤、誠も欲しい
ですね。


1イニング以下のタイプ(②)では、
野田、森脇、大将、田村あたりでしょうね。


ルーキーは、所詮、ルーキーですから、
活躍すれば「嬉しい誤算」と捉えます。


上記のうち、(①)に挙げた
泰雄も酷使され続けましたから
(中継ぎ球数でリーグ4位だったか)
前述した平井と同様の懸念が残りますね。
(酷使年の翌年は成績を下げる、姿を消すリスク)


また新外国人ノリンについては、
2016~2017年の2ヶ年が空白になっており、
故障で投げていないことが大きな不安材料ですね。
すなわち、
故障持ちタイプというのが最も気になります。


一応、故障しなかったとしても、
米国成績で比較すると、
ニールよりスケール感が小さいのは否めません。


ニールはグラウンドボールピッチャー (ゴロアウト派)ですが、
ノリンはフライボールピッチャー(フライアウト派)です。


ノリンは豪速球のストレートとかを持っておりません。
その分、変化球が甘く入れば、
タイミングをあまり狂わせることができなければ、
打ち込まれて、当てられると飛ぶ可能性があり、
フライ打がゴロ打より多いだけに、
一発病も懸念されますね。
現に被本塁打率も1.47本/9回と高いです。
スタミナが豊富というタイプではなさそうです。


それらを考えると、先発崩れとしてになりますが、
ノリンには、中継ぎをやらせて、その使い方は
第二先発やイニング数を消化するロングタイプですね。


なお、今回、新外国人を3人獲りましたが、
正直、投手陣の2人は不安(リスク)が先行していますね。
ダブル・ハズれでは大いに困りますね。。。


1イニング以下の(②)に関しては、
烏合の衆でもあるといえば、あります。
とにかく、不確実性が高いですけど、
若獅子らが台頭して層を厚くされたいです。
それしか道はありません。


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後日は、野手陣をまとめていきたいと思います。