下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

獅子軍団の野手9番手の底上げを!木村には若獅子に負けぬ奮起を!そして、若獅子も木村を超えようとする奮起を!彼らの激しい高次元の内部抗争が獅子全体の底上げに繋がるから。

木村がV旅行の帰国から早々に自主練に励む
という記事がありました。


V旅行に行かず練習に励む主力も多々いるんですけど。。。
まあ、それはそれで、、、木村も一応、貢献者ですからね。

 前日にハワイでの優勝旅行から帰国した西武の木村が所沢市内の室内練習場で自主トレを行った。
 マシン打撃などで汗を流し「ハワイで体を動かせなかったので、練習しに来ました」と説明。今季はプロ最多の130試合に出場もわずかに規定打席には届かず。来季は打率・220からのアップなど真のレギュラー獲りへの意気込みは十分。「しっかりやります」と気合十分だった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今年、木村はライトのレギュラーを死守しましたが、
獅子軍団の野手陣の9番手であることは否めなく、
獅子威し打線にその9番手のレベルアップは必須です。


そのためには、
若獅子らが自らの手で木村を超えて
レギュラーをもぎ獲ることが必須です。


若獅子も、今の獅子軍団には
自らでレギュラーを奪えるチャンスがあるという認識と
それを奪わなければならぬという覚悟はあるでしょう。

愛斗「来年ダメならプロにいられなくなるくらいの気持ちで、死ぬ気で外野のレギュラーをとりたい」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
確かに木村の一軍成績はレベルが高くないです。
打率1つをとっても0.220ですから。
出塁率にいたっては0.270と三割未満です。


それらを考えると、若獅子らには
そのレベルを簡単に超えてもらわなければ困ります。


ただ、若獅子らが木村を超えたと言っても
打率0.225、出塁率0.275の低レベルでは困ります。


すなわち、木村にはさらにレベルをアップしてもらって
その上で、若獅子らと激しいレギュラー争いをすること、
もっとレベルが高いレギュラー争いをすることが
獅子威し打線の底力を高める
と言えます。


もちろん木村も下降線の31歳(来年32歳)です。
ここ何年かにおける成績の推移を見ると、
頭打ちの限界、ピークは過ぎた可能性は否めませんが、
レベルの高いレギュラー争いを繰り広げるには、
若獅子の奮起はもちろん、
木村にもさらなる躍進が欠かせません。


ところで、木村の過去3年の成績です。
(※年齢はレギュラー終了時)
ただし出場機会が多かった2014年(26歳時)の結果も併記します。


【2014年(26歳)】
 打席330、打率0.214、出塁率0.272、IsoD0.058、
 長打率0.380、OPS0.652、三振率0.394、

 本塁打10、wOBA0.296、WAR-0.2


【2017年(29歳)】
 打席105、打率0.201、出塁率0.256、IsoD0.055、
 長打率0.272、OPS0.528、三振率0.288
 本塁打 2、wOBA0.248、WAR-0.1


【2018年(30歳)】
 打席 75、打率0.260出塁率0.330IsoD0.070
 長打率0.413、OPS0.744、三振率0.317
 本塁打 3、wOBA0.329、WAR+0.2


【2019年(31歳)】
 打席391、打率0.220、出塁率0.270、IsoD0.050、
 長打率0.343、OPS0.613、三振率0.258
 本塁打10、wOBA0.285、WAR-1.3


今年は打席数を伸ばして、三振率が減って、
本塁打が久々の2ケタに達しましたが、
その他の数字は低い状況です。


だけなら、
せめて昨年2018年くらいの数字は残したいです。


確かに今年、月別で見ていくと、
5~6月が打率2割を下回って調子を下げ、
7月に将平が、8月に愛斗が1軍ベンチ入りし
いつでも木村からレギュラーを奪える位置にいましたけど、
将平や愛斗もパッとしない成績が続いたのに対し、
木村は7月に打率0.250に達し、
8月に6本塁打と固め打ちをして、
レベルは高く無いけれど、
将平や愛斗の前に立ちはだかって、
レギュラーを死守しました。


そこが将平や愛斗らに抜かさせぬ木村の底力は示しました。
ただし、そのレギュラー争いも
将平や愛斗は打率で言えば二割未満、
木村の方が二割は超えているけれども、、、という、
結局、打率ニ割をボーダーライン
とする低レベルの争いであり、
もう少し高いレベルの争いが欲しかったです。


いずれにしても、
打率は低く、四球も少なく出塁率が低い、
つまり、自動アウトになりやすいのがネックです。
今年は改善されましたが、今までは三振が多いです。


率で見るなら昨年がピークの感覚があり
すでにピークを過ぎてしまっている印象も否めません。


またアウトカウント別に見ると
0アウト 打率0.278、出塁率0.326
1アウト 打率0.204、出塁率0.252
2アウト 打率0.185、出塁率0.238
です。


ノーアウト時はそれなりに打ってますが、
アウトカウントが増すと急に打てなくなります。
栗山や中村は逆パターンで二死の方が打ちます。


アウトカウントがあろうが
ノーアウト時くらい打てば御の字です。
打てなかったらヤバいと
重圧を感じていることが伺えます。


そのあたりの勝負強さが欲しく
腹のくくり方をもっと増したいです。


またコース別打率は次のとおりです。

昔からアウトローが大の苦手であり、
未だに克服できず、ウィークポイントになっています。


昨年は内角に対してそれなりに打っていましたが、
インローも再び打率を下げてます。


低めは全般的に苦手なんですけど、
アウトローを克服しないとなかなか厳しいですね。


次は木村の打球方向(外野に飛んだ打球)割合です。
   左(引張) 中  右(流し)
2014年  58%  27%  15%
2017年  46%  36%  17%
2018年  50%  36%  15%
2019年  47%  38%  15%


今年は少し改善されてセンター方向を増やしていますが、
まだ、相変わらず引っ張りが多いです。


今年は本塁打数も増やしましたが、
まずは率を安定させることが大事です。
外角球を強引に引っ張って凡退も目立ちます。


一概には言えず、一般論になりますが、
基本的に来る球筋に逆らわぬ打球がベターです。
外角球に対しては逆らわず流せると楽です。


木村もパンチ力はありますけど、
木村が長打を狙っておかわり君や山川のように
ホームランを大量に生産できるならまだしも、
狙ってもそこまでの長打力は見込めません。
むしろ、自動アウトになる率を減らされたいです。


率を高めて安定するにはどうすべきか?
苦手な外角球を上手く打って見極めていくこと
それを優先的に考えて欲しいです。


球筋に逆らわずして打つことは
安定度につながる可能性が高い手段の一つでもありますから。


昨年、オリのアルバースに対して
他打者が苦しみましたが、
木村はそれなりにアルバースを打ててました(打率4割)。
それはアルバース対策で
肝心なセンター返しに専念したことも効きましたね。


たまたまアルバースに合っていたのかもしれませんが、
実際にそういう打撃もしているわけですから、
不可能ではありません。


なお、今年の他選手における
打球方向(外野に飛んだ打球)割合です。


   左(引張) 中  右(流し)
源田   37%  50%  13%
外崎   45%  41%  14%
森    37%  40%  22%


今年、流し打ちを増やしたこと
首位打者を獲得できた一因になっています。
ハムの対森シフトのおかげ、とも言えます。
森自身、あのシフトを見て
口をぽかん!と開けて驚いていましたね。
逆に、ハムの策が森の打撃を進化させてくれました。


源田や外崎も流し打ちの頻度は多くありませんが、
打撃の基本となるセンター返しの頻度を増やしております。


ただし、木村の場合、
打席で迷って躊躇してしまう半端さ
打撃面で低迷させる要因になっている気はします。


特に外角低めには、苦手意識が強いこともあって、
迷って躊躇しやすく、結局、手玉に獲られやすいです。


初球は気弱に慎重に行きすぎて見逃してしまい、
ストライクカウントを稼がれると、
焦って振り急いでしまって打ち獲られる、、、みたいな。


それが打てず、四球を選べず、
三振が多いということにつながっている気もします。


躊躇してしまうことの改善を図り、
積極的に豪快に大胆に攻められたい

というところはあります。


次は、木村のボール球の見極率ストライク球のスイング率
ストライク球の空振率については、次のとおりです。


【2014年】
 B球の見極率67.5%、S球のスイング率68.4%、
 S球の空振率12.1%


【2017年】
 B球の見極率71.9%、S球のスイング率68.7%、
 S球の空振率8.3%


【2018年】
 B球の見極率74.1%、S球のスイング率65.9%、
 S球の空振率10.6%


【2019年】
 B球の見極率72.7%、S球のスイング率68.3%、
 S球の空振率9.2%


ボール球の見極率は、
2014年で70%未満でしたが、一旦、二軍で修行し直し、
辻政権下で使われるようになった17年以降、
70%を超越するレベルになっています。
1軍でやっていくには、
最低限、見極率が70%以上は欲しいです。
愛斗など、若獅子らはここが70%未満であり、
一軍投手の球に翻弄させられています


ただし、木村自身、
IsoDが低いことが出塁率を高められずにいます。
打てればいいのですが、
打てぬなら四球をできるだけ選んで出塁したいです。


しかし、打席で迷って躊躇してしまう半端さ
彼の打撃を損ねている一因になっているので、
もっと豪快な攻めを積極的に行かねばならぬことも確かです。


ストライク球のスイング率が70%を下回っています
ボール球を見極めても、
ストライク球も見逃していることが懸念されます。


ストライク球のスイング率について、
外崎は71.8%、栗山71.5%と70%を上回っています。


確かにスイング率が高ければいいというものでもありません。
源田は66.0%、金子は65.1%です。
しかし、源田や金子はスイングする頻度が少なくても
空振りをする頻度も少ないです。
(空振率:源田3.5%、金子6.5%)


木村に関しては、スイングする頻度が少ない中、
空振りする頻度がそこそこある状態でもあります。


話をまとめると、
◆ボール球を見極めても四球選びにつながってない
◆ボール球のみならず、ストライク球も見逃している
◆ストライク球をスイングが少ない中、
 その空振りがそれなりにある
と解釈できます。


確かに些細なこととも言えますが、
それらが積み重なって
木村の低打率、低出塁率に繋がっていること
が伺えます。


しかし、
打席で迷って躊躇してしまう
半端さの改善を図り、
積極的に豪快に大胆に攻めたい
ですね。


一方、木村の守備面についてです。


ライトに入っているときの
守備範囲の広さを示すRngR、守備の全体の指標UZRを見ると、
 ※( )は守備イニング
最近、下降線を辿っていることを否めません。
特に守備範囲の広さが狭まってます。


2014年 RngR-7.0  、UZR-6.5(550回)
2017年 RngR+2.3  、UZR+3.9(527回)
2018年 RngR-4.4  、UZR-2.2(287回1/3)
2019年 RngR-15.0、UZR-7.9(1030回2/3)


詳細は、先日、記載しておりますので、
よろしかったら、そちらをご参照下さい。


2017年においては、アウトで仕留めにくい
「打球の滞空時間が3.3~4秒かつ定位置から15~25mの打球」で
アウトを獲っている傾向が見受けられ、
滞空時間3.3秒かつ定位置から30m近くの打球もアウトにしていました。


しかし、今年の守備範囲を見ると
『定位置から右中間寄り』が極端に低く
右中間のフライを捕球できないケースが多かったです。


基本的には左右方向のRngRが低く
(左右方向の守備範囲が狭まり)、
定位置から10~20mのゾーンでも良好でない状況が伺え、
定位置から25m以内なら
アウトに仕留めている割合が多かった2017年と比べると、
ここ3年間でだいぶ守備範囲が狭まっていることが伺えます。


木村自身も年齢の衰えを隠せなくはなっていきますが、
若獅子らには「絶対にレギュラーを渡さぬ」意気込み
攻守ともども、さらなるレベルアップを果たされたいです。


その一方、若獅子は
「何が何でもレギュラーを奪ってやるんだ!」という意気込み
「ここで奪えなければ、プロとして終わってしまう!」という覚悟をもって
レギュラー獲りに執念を燃やされたいです。


何事も覚悟を決めて腹をくくることは、
力を大いに発揮させやすくなります。
実際にやらねばならぬ第一人者にとって、
逆境ならなおさらそれが重要になりやすく、
腹をくくったっことで道は開けます。
一番ダメなのは、
「もうダメかも」「やっぱりダメかな」の気持ちです。


それは誰のためでもありません。
ファンのためでもありません。
その頑張りによって得られる結果は
選手ら自身のためのものですから。


木村も、若獅子らも
相互にレベルアップを図りながら、
高レベルのレギュラー争い
繰り広げてもらいたいです。


それが獅子威し打線の底上げに
つながるわけですから。