下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

連覇特需で今年は年俸アップ選手が増えたが、総年俸はあまり変わらず。まだまだ投資できるよね。『強くなるための「さらなる」投資を!』まあ財布はオレのお金ではないけど。。。

さて、今年ももう大晦日の1日で終わりですね。


今年は主力選手が抜けながら、
開幕してからは、勝ち負けの一進一退が続き、
苦しいシーズンになりましたが、
後半、足踏みする鷹の尻尾を掴み、
最大8.5ゲーム差を逆転してリーグ連覇を果たしました。


しかし、CSではメンバーの揃った鷹に
完膚なきまで叩き潰される完全敗北


昨年に続き、
『歓喜』『悲哀』の年を繰り返しました。


来年のオリンピックイヤーは、
西武にとって、どんな年になるのか?



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さて、今年のストーブリーグは、
秋山が移籍濃厚の雰囲気であり、
複数年契約を断った増田の来年FA移籍の危機を招きましたが、
十亀がFA権を行使して残留宣言を果たし、
金子も複数年契約を締結して来年FA移籍の危機は回避できました。


ただし、福田のFA獲得は失敗してしまったのはしょうがないとして、
新外国人は先発タイプ1名、リリーフタイプ1名、
ユーティリティ野手1名を獲得するものの、
補強をしたと言っても、人数は最低限のギリギリであることから、
彼ら(特にスパンジー&ギャレット)がハズレが許されぬ状況
あることが改善されていません。


でも、
他球団は、外国人がハズレるリスクも鑑みて
多めに獲る傾向がありますね。
分母(獲得人数)が多ければ、そのリスクも低減しますから。
しかし、西武はそのリスクを軽視し、
いつもギリギリ人数ですね。


今年2019年の各球団の外国人人数(育成含む)は、
次のとおりであり、1球団平均が8名でしたね
 ※これが前々から要望している
  「外国人8名体制」の根拠でもあります。


西武は少ない方でしたね。
しかも、6名と言っても、
実戦で投げることができない状態の
カスティーヨを含めての人数でしたから。


 12名:巨人、広島
 11名:中日
  9名:ソフバン
  8名:阪神
  7名:オリ、ロッテ、楽天、DeNA
  6名:西武、ヤクルト
  5名:日ハム


あと、外国人以外に関しては、
松坂、森越を獲得しましたが、現時点では、
人数合わせの「補充」「招聘」としか言えず、
「補強」とは言い難いです。
まあ、松坂の場合、グッズ等の経済効果が見込めますが。


いずれにしても、西武の補強政策は、
これで打ち止めの雰囲気という印象であり、
あとは秋山の動向を待つのみという感じですね。


西武のストーブリーグの評価については、
可能性は薄いですけど、
秋山が残留するならば『優』を与えられるけど、
秋山が渡米するならば『可』ですね。
(もし国内移籍なら『不可』


ところで、今年は、『リーグ連覇』特需により
年俸アップの者が多く輩出されました。
ただし、結果として、その増額分は、
メヒアの大幅な減額分と
秋山が移籍した場合に節減できる分の合計6億円以上
で賄うこと
ができています。
チームの総年俸については、
30億円程度
に留まりました。


なお、多和田が契約更改することができず、
保留扱いであるため、規則に準じて、
下表は、前年俸の25%として計算しておりますが、
契約更改しても、総年棒に最大で数千万円の加算にすぎません。


秋山が残留すれば、さらに年5億円を上乗せする形になりますが、
その実現の空気も薄そうでありますから、
下表に示すように、
総年俸は約30億円と捉えて良いでしょう。


結局、総年俸は昨年よりアップしましたが、
それは数千万円程度にとどまりました。
多和田が更改されているとしても1億円弱にすぎません。


連覇しているにも関わらず、
一昨年の総年俸を超えることができていません。


一方、西武球団の当期純利益と利益剰余金は
次のように右肩上がりにあります。


【西武球団の当期純利益と利益剰余金】

確かに上表の今年の第70期決算は、全決算によるものですが、
西武球団の収益が右肩上がりの傾向にあることは伺えます。


当期純利益が約16億円
今まで貯め込んだ利益剰余金が約40億円あります。
当然、剰余金は使い切るわけには行きませんが、
球団が儲かっていることは確かです。


もちろん球団経営の収益は、
観客によるチケット収益が全体の3~4割程度なので、
観客数の増減だけで語れない面はありますけど、
過去4ヶ年で観客数は右肩上がりで伸びておりますから、
球団の収益が増えていると考えて良いと思います。


【西武ホーム観客数】
 2015年(4位):1,616,827人
 2016年(4位):1,618,194人(前年比0.8%増)
 2017年(2位):1,673,219人(前年比3.4%増)
 2018年(優勝):1,763,174人(前年比5.4%増)
 2019年(優勝):1,821,519人(前年比3.3%増)


過去3年の観客収容率(=観客数/球場収容数)を見ると
休日が9割前後で頭打ちになっていますが、
今年は平日が率を高めましたね。


【観客収容率】
 2017年:平日60%、休日88%
 2018年:平日63%、休日91%
 2019年:平日73%、休日88%


平日仕事終わりにお得に観戦できる「遅割チケット」や
平日限定のおまけ(令王ユニ)付きの観戦チケットなど
平日の観客数アップのための企画の効果もありました。


ただ、観客数が増加しているのは、
基本的に強いから人が来る
というのが大きいと思います。
もしBクラスの争いをしていたら、
ここまで観客数は増えていない可能性が高いと思います。


ということは、
実行可能な範囲で
『強くなるための投資』は積極的にされたく、
そのリターンは球団収益となって反映されていくと思います。


秋山が残留しなけれな、総年俸はまだ30億円弱であり、
少なくとも、一昨年のレベルをベースに考えれば、
あと1億2千万円以上は投資できます。


でも、球団収益の右肩上がり傾向を鑑みれば、
総年俸が一昨年を超えることは
実行可能な範囲と思います。


確かに秋山がもし残留してくれたら
総年俸は35億円を超えますが、
西武球団の収益規模なら、
総年俸35~36億円レベルは
実行可能な範囲内
ではないでしょうか。
(もちろんそのときは利益を数億円ほど低下させますが)


次は現在の支配下メンバーです。


育成選手の昇格枠には1名分残しておきたいです。


ここを残さないと育成選手のモチベーションは失墜しますから。


しかし、育成枠の面子を見る限り
昇格枠は1名もあれば十分です。


このとき、秋山が移籍するならば、
支配下枠は2名余りますので、
年明け早々には、
リリーフ投手1名外野手1名
計2名の外国人さらに補強されたいです。


もし秋山が残留してくれるとなれば、
外野手の方は要らなくなりますけど、
ギャレットが絶対にハズレないとは言い難いですから、
年明け早々には、
リリーフ投手1名
計1名の外国人
さらに補強されたいです。


ただし、秋山の動向がなかなか決まらないわけですから、
当然、上記の「場合分けによる対応の選択」がなかなかできぬも確かです。


それなら、
リリーフ投手1名外野手(若き育成枠)1名
計2名の外国人
さらに補強されたいですね。
(外野手をA~AAで最大20歳過ぎくらいの若手)


外国人の場合、
体能力に長けている可能性というメリットがあります。


もし秋山が残留してくれるなら、
その外国人も含めて育成選手らを競わせれば良いです。
もし秋山が移籍することになれば、
その外国人を昇格させても良いです。


いずれにしても、
そのさらに欲しい外国人2人では、
外野手を安価に雇うので、1億円未満で済むでしょう。


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ところで、今年、他球団の補強状況は???


下表は、各パ球団における外国人等の補強状況を示します。


左側の昨年の欄が
外国人とその中の退団者を示し、
日本人でもFA移籍やトレードで退団した者も併記しました。
右側の今年の欄が
残留外国人と補強された選手を示します。
補強された選手は、新外国人やFA移籍、トレード、
その他、自由契約選手らなどを拾った選手を列挙してます。



今年のストーブリーグについては、
ロッテと楽天の動きが激しかったですね。


楽天の方は、新外国人の獲得がありませんでしたが、
東北ロッテライオンズ化計画が進行中です。
ただ、新外国人もまだ補強する可能性はあると思います。


ロッテに関しては、FA選手獲得もそうですが、
外国人も積極的に獲得してきましたね。


元広島のジャクソンは、
広島時代の三年目に、
与四球で自滅する場面が増えて(与四球率5.12)
安定感を欠くようになり、リリースされました。
今年は、帰国してAAAで投げてましたが、
与四球率はあまり改善できず、
AAAで与四球率が5.34でしたね。
制球力が怪しいところは否めません。


ソフトバンクについては、
日本人枠になるバレンティンを獲得されたのは脅威ですが、
一番の焦点は、グラシアル&デスパの動向ですね。
残留が濃厚と思いますが、
万一、交渉が決裂してくれたらありがたいです。


また、年俸3億円で
メジャー通算54勝の左腕ムーアも獲得しました。
ただし、ムーアについては、
トミージョン手術を数年前にしてからは、
球速も数キロ減少しており、
速球派から技巧派に転向していますね。
手術前まで与四球率が高かったですけど、
手術後は与四球率を改善しています。
でも、メジャーでも与四球率が3.5前後であり、
優れているという感じではなさそうです。
ナックルカーブが厄介そうですが、
過去の手術の影響は大きそうです。



日ハムは、
年俸1億1000万円プラス出来高払いで
メジャー右腕のドリュー・バーヘイゲンを獲得しました。
先発もでき、中継ぎもやるタイプですね。


成績だけをみると、
昨年のメジャーでは、
防御率が4.63でしたが、WHIPが1.15でした。
与四球率は3.04、奪三振率は 8.47でした。


今年は調子も良くなかったのか、
AAAでも投げております。
今年AAAでは、11試合全てで先発し、
与四球率は2.21、奪三振率は 8.56でしたが、
防御率が4.42、WHIPが1.40でしたね。


BASEBALL GEEKSでは、例年、新外国人の分析がされており、
ドリュー・バーヘイゲンが分析されています。

4シームよりも2シームの方が割合が多く、
打者には高速に「ボールが動く」ように感じるタイプの可能性
と示唆されています。
その分、ゴロアウトが多いグラウンドピッチャー型という可能性が。


ゴロアウト/フライアウト比を見ると、
今年、AAAでは0.70とフライアウトの方が多かったですが、
メジャーでは、毎年1以上をマークしています。



オリックスについては、
大型メジャーリーガーのアダム・ジョーンズ獲得
大いにニュースを盛り上げました。
ただし、来年は35歳であり、
30歳以降、年齢的な下降線を否めません。


【アダム・ジョーンズMLB成績】


むしろ、オリックスで脅威に感じるのが
パドレス傘下3Aから来日する二人の方
ですね。
(ヒギンス 投手、ロドリゲス 内野手)


ヒギンスは190センチの長身右腕リリーフであり、
常時150キロ前後の速球と鋭く変化するスラーブが武器のようです。
過去2年(2018年・2019年)のAAA成績を見ると、


◆2018年
 防御率2.83、被打率0.242、WHIP1.17
 与四球率2.31、奪三振率9.77


◆2019年
 防御率5.52 、被打率0.240、WHIP1.23
 与四球率2.56、奪三振率9.85


今年の防御率が高いですけど、それ以外は
西武で獲得したギャレットより良好の成績です。


※ギャレット(西武)成績
【2018年】16試合19回
  防御率2.84 WHIP1.63 被打率0.309
  四球率2.84 三振率7.11 GO/AO1.47
【2019年】34試合40回1/3
  防御率4.91 WHIP1.66 被打率0.300
  四球率4.24 三振率8.93 GO/AO0.81


そして、ロドリゲスの方が最も厄介そうな雰囲気です。
長打力と柔軟さを兼ね備えたスラッガーであり、
守備位置は主に一、三塁のようです。


今年はAAAで75試合に出場し、
打率0.321、出塁率0.363、長打率0.634であり、
OPSが0.997と高い数字をはじき出しています。
(本塁打率0.072)


IsoDが0.042と少なく、四球をあまり選ばなさそうなんですが、
振り回すタイプかな?と思っても、
三振率は0.174と低いですから、闇雲に三振はしなさそうです。


昨年まではAAが最高であり、もう28歳ですけど、
25歳を過ぎてから、開花しつつある勢いのようですね。


左右別は、右投手の方が良いみたいですが、
基本的に左右別で問題は無さそうです。


守備面は微妙ですが、打撃力が脅威です。
級種別特徴までは不明ですけど。


今回、パ球団における新外国人の中では、
オリックスのロドリゲス内野手
現時点で最も脅威に感じます。


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まあ、いずれにしても、
年明けても、補強は続けて欲しいですね。


新外国人のさらなる獲得はもちろん、
トレードも積極的に進めて欲しいですね。


西武の場合、打撃力があっても、
守備面で使い勝手が良くない選手も多いです
山野辺や戸川あたりもそうですね。
彼らのトレードも成立するなら進めたいです。
第二の坂田にならないためにも。


球団としては、
欲しいポジションで使える選手を獲得する
選手自身としては、
移籍することで出番も増えます。


トレードは、ある意味で、
球団&選手自身がWinーWinになります。


ただし、現役ドラフトなんかでは、球団は損しかしません。


なお、現役ドラフトについては、
以前、次のように、個人的な考えをブログ記事にしておりますので、
よろしかったら、そちらをご参照下さい。
個人的な見解としては、
現役ドラフトには反対です。


さて、本年ももう終わります。


皆様には、本年も大変お世話になり、
誠にありがとうございました。


来年もよろしくお願いします。


それでは、皆様、良いお年を!