下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【OP戦開幕:DeNA(長崎)】ドラ2浜屋は、ハマのタヌキ軍団に借りを返して捲土重来できたか?

昨日は佐賀でのオープン戦が
雨天中止になりましたが、
今日は長崎で
DeNAとのオープン戦
開催されました。


ただし、
雨中開催になりましたので、
昨年、松本が雨中甲子園で投げて
肺炎になったような事態
ならぬよう注意はされたいですね。


さて、今日のスタメン結果です。

現在、DeNAは好調
練習試合で全勝中とか。
途中から投げた石田が良かったので、
獅子威し打線は
中終盤に大人しくなりましたが、
投手陣が踏ん張って
好調DeNAを抑えました。


もっと打って欲しかったですけど、
脆弱な投手陣を抱えているだけに
DeNA打線を相手に
投げ勝ったことはまず良かったです。


ところで、
今日のスタメンについて1つ。
現在、熾烈なレギュラー争いを
している外野手勢について、
金子&木村以外の若手では
愛斗が出場しました。


投手陣で
最終回にが登板したことからも、
開幕に向けての最後のふるい分け
すなわち、キャンプ中に不振だった
愛と誠の最終追試の機会
を与えたのかな?という気はします。


まあそれはそれで良いんですが、
せっかく
左腕投手が多いDeNA戦だったので、
好調中の川越を出場させ
苦手な左腕の克服試験の機会
を与えたかったです。


川越の場合、
好調を長続きできること、
安定した活躍ができることが
最重要な課題です。


今の好調は、
昨年のような一過性なものではなく
レベルが高い一軍投手を相手にしても
通じることを示すことが肝心です。


ただし、昨年低迷した一因
左腕投手を苦手にしていたこと
挙げられます。


昨年の二軍戦での打率
左右別で見ると
対右腕では0.242でしたが、
対左腕では0.159であり、
通算打率が0.214でした。
昨年8本塁打を打ちましたが、
左腕からの本塁打は無しです。


もちろん、現在の川越は、
昨年より急成長する兆し
魅せています。それだけに、
今の川越が、左腕に対して、
どのくらい打てるようになったか?
一軍左腕を相手に
どこまで通用するか?

を是非とも見たかったです。


さて、前置きが長くなりましたが、
今日の試合について、話を進めます。


今日は、投手陣を中心に
述べていきたいと思います。


今日の投手陣は、
松本が5回、浜屋が2回、
平井が1回、誠が1回投げました。
その詳細な結果です。

まず先発した松本については、
昨年から課題だった無駄球も少なく
上々の結果を見せ、
あとは無事に、このまま順調に
開幕へ仕上げていって欲しい
という内容でした。


まずストレート
相変わらず走っており
制球も意図したところに投げ込み、
全般的に良かったです。


球速計が3回から
130km/h半ばに減速した表示でしたが、
それはDeNA坂本の方もそうであり、
長崎球場の計測機器の問題では?
という気はしました。


最初1~2回は
まともに表示されていないことも多く、
最初に機器の不具合が出たのかな?
という印象を持ちました。


まあ地方球場であり、
NPB試合の活用も少ないですから、
それもやむを得ないか、と。


松本の方も、見ていて
ストレートは3回も走っていましたから、
特にそこは大きな問題はないと考えてます。


今日の球種の使い方については
初回こそストレート主体でしたが、
2イング目からは
変化球も混ぜてきましたね。
彼の場合、
やはり「課題は変化球にあり」なので
今の時期は変化球を試したいですね。


ストレートが
走っていたこともあって、
緩いカーブ落ちるフォーク等が効き、
緩急を上手く活用して抑えましたね


また今日はストライク先行で
課題である無駄球は少なく
効率よく投げることができました。


ただし、
カットボールについては、
3回以降、
内角に決まって詰まらせたり、
低めに決まって打ち獲ったり

していましたが、
立ち上がりを含む1~2回は
甘く入りやすく危険を伴っていました。
初回にソトに打たれたのも、
甘く高めに入って痛打されましたね。


立ち上がりの
カットボールには課題を残しました。


昨年の球種割合も
カットやスライダーが
全体の約1/4を占めるのだから、
それらの精度向上は課題と思われます。


2番手の浜屋については、
先日の練習試合で
期待感溢れる内容の投球
を魅せてくれましたね。


なお、先日の春野でのロッテ戦における
浜屋の投球内容を次ぎに示します。


このときは、制球力の高さ
度胸ある投球を魅せてくれました。


ところで、
今日のDeNA戦は、浜屋にとって、
気持ちもいつも以上に
入っていたのではないでしょうか?


というのも、社会人時代の昨年10月、
CSに向けた
DeNAと練習試合で対決し、
2回、4被安打、4与四球、5失点でしたからね。
このとき、DeNAは、
阪神の左腕を想定しての練習試合でした。


当時、初回にソトの二塁打タイムリー、
ロペスの犠飛で2点を失い、
2回に梶谷が145キロをセンターに弾き返され、
伊藤が変化球を拾い打って
レフト線の二塁打タイムリーを痛打されました。
その後に4つも四球を与え、
ソトの犠飛、ロペスの二塁打タイムリーで撃沈しました。


まあ、このときの課題としては、
打たれるのはやむを得ないとして、
苦境に追い込まれてから
4与四球と制球を乱したことでしたね。


でも、このとき、
もし浜屋が大崩れしていなかったら、
ドラフトでDeNAにドラ2位で
先に獲られていたでしょうね。
そう考えると、因果なものであり、
浜屋自身も
この大炎上がその後の良き糧
になっているでしょうから、
西武にとっては、
ありがたき大炎上経験だったと思います。


それはさておき、
ただ、浜屋はDeNAに対して
今日、借りを返せたか?というと
そこまでは至りませんでした。


しかし、今日も打たれましたが、
良い球も放って見せ場はあったし

当時と比べれば、
大きく成長した姿を魅せましたね。


確かに、浜屋の場合、
当時のように打ち込まれて
苦境に立たされたとき、

制球を乱さないか?
それはまだ課題として残しています。


しかし、今日の経験も
良い反省材料も出ましたから、
今日の経験も糧にして
もっと大きく育つでしょう。


今日の浜屋については、
1~2イニング目ともに
先頭打者への初球が容易く甘い処へ入り、
痛打されましたね。


当然、初球の入り方には課題を残しました。


また、左打者に打ち込まれやすく
左打者への課題も露呈しました。


左打者に対して、
外角低めへ逃げていく投球なら良いんですが、
その外への逃げ方(キレ)が足りなかったり、
腰高以上の高さに浮いてしまうと

相手に捕らえられやすく、
左打者への内角攻めもまだ精度を向上したいです。


ただし、
ストレートも球速や球威があるわけではないだけに、
スライダー等の変化球を活かしつつ、

コースの低めも突きながら、
制球力の高さが生命線になるタイプです。
それだけに、今日の全般的な問題として、
(他打者との対決も含め)
甘くなったら打ち込まれやすくなることを
痛感したでしょうから、
制球力の向上は、
根本的な課題としてまだまだ残りますね。


本人の試合後コメントです。
「オープン戦初登板でしたが、緊張はありませんでした。球自体は悪くなかったと思います。ただ、初球の入りや決め球がボール1個分甘くなってしまったのが反省点です。次回登板ではもっとコーナーをついていきたいです」


まだプロ生活も始まったばかりです。
社会人上がりとはいえ、年齢もまだ二十歳


即戦力になってくれたら、
オン・ザ・ジョブで成長してくれたら、
(実戦を重ねながらの成長)
それはそれで良いのですが、
それはあくまで「嬉しい誤算です。


でも、今は、
一つ一つ糧を積み上げ、それを全て吸収し、
礎を着実に築き上げることが最も大事です。


それをクリアして、
将来の獅子投手王国再建へ貢献して欲しいです。


逆を言えば、
2年目以上の適齢期以上の選手(諸先輩方)
今、着実に大輪を咲かせなければならぬ存在であり、
本来、彼らには「猶予」なんかありませんよ。



3番手には平井が登板しました。


平井に関して、気になる面は、
昨年の酷使による影響への懸念ですね。

一概に言えない面もありますが、
中継ぎ陣について、
球数が多かった翌年は、
成績があまり良好とは言い難い可能性が高そう
というリスクがある傾向が

一般論でも十分に伺われます。



<記事抜粋> 
中継ぎ陣における
年間の球数は多い選手の成績は
どんな状況になっているんでしょうか?


下表は、データで楽しむプロ野球さんのHPを基に
中継ぎ陣の球数のパ・リーグ上位5傑について、
2011年~2018年で整理したものです。


名前の欄に記載されている数字は無視下さい。
(コピペの際に残っており、消すのが面倒だったので)


【中継ぎ陣の球数のパ・リーグ上位5傑】

ただし、2011年では牧田が1800球超、
2012年では涌井やオリ中山が球数多いですが、
先発投手も兼ねていたので、
中継ぎ時だけ見ると上表の者を下回るので除外しています。
(中継ぎ時:11年牧田739、12年涌井816)


これらを見ると、多くても
11年の平野1375球、13年の佐藤1359球、
16年の小石1325球と年間1400球未満の傾向にあります。


今年2019年の平井の1459球というのは、
近年でもぶっちぎりのリーグ1位であり、
異常に多すぎる球数と言えます。


そこで、球数上位の者は
翌年どうなっているのか?を簡単に把握するために、
その年(当該年)翌年における
「投球回数」「防御率」「奪三振率」
を上表に併記しました。
※もちろん、それだけではないですが、
 ここでは、参考として簡単に把握するために
 それら3項目に絞りました。

※2018年の上位勢に関する翌年は
 2019年の成績が対象ですが、上表では未整理です。


そして、下図は、それら3項目について
翌年/当該年の比を球数別にグラフ化したものです。

各々の縦軸と横軸の球数の相関を見るというわけではなく、
主に、縦軸の比率が1以上なのか?、以下なのか?を見て下さい。


回数(イニング数)に関しては1を下回っていれば、
 翌年になって投球イニング数が減った
防御率に関しては1を上回っていれば、
 翌年になって防御率が悪くなった
奪三振率に関しては1を下回っていれば、
 翌年になって奪三振率が低下した
と見て頂ければ、と思います。


その結果について、
まず、翌年の投球回数減少している者ばかりですね。


さすがに球数上位に位置することは過酷なので
「そう何年も連続して上位」なんて無理ですね。


オリの佐藤も結局、潰れましたし、
楽天の松井裕は、多い方ですが、
昨年18年に不振に陥りましたね。


逆に、平井が尊敬しているハムの宮西は、
息が長く中継ぎとして活躍しています。


ただし、宮西の年間球数を見てみると
11~12年にリーグ9位、8位でしたが、
それ以降は15~20位以内で推移しています。
宮西の球数は、
11年885、12年987、13年791、14年846、
15年617、16年815、17年665、18年750球であり、
今年も768球で終えて、800球を下回り続けました。


結局、ハムの宮西は
アホみたいに多すぎる球数を投げていないです。
宮西も三連投をすると、
抑えることができないから、やりませんね。


すなわち、長く活躍する秘訣の一つには、
アホみたいに過剰に投げないことという条件が
一つ挙げられる可能性はあります。


一方、翌年の防御率は、悪くなる者が多いですね。
だいたい当該年の2倍以内の増が多いですが、
1300球付近では、
2~4倍増の者が存在してますね。


翌年の奪三振率は、半分くらいの者が低下していますね。
最も低下しているケースでは、
翌年が当該年の60%(4割減)ですね。


昨年2018年で球数が多かった
鷹の加治屋は今年が不振であり、
オリ増井も今一つでありました。


もちろん、一概に言えない面もありますが、
球数が多かった翌年は、
成績があまり良好とは言い難い可能性が高そう
というリスクが十分に考えられそうですね。。。


そのような酷使した場合の先行事例を鑑みると、
現時点では、平井を勝ちパ要員として計算に入れていても
昨年の加治屋が今年、消えたように、
来年の平井も不振に陥るリスクが高いので、
不確実性が大きく、事後観察要と、
当てにしにくい面は濃いですね。


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では、今日のDeNA戦での平井について、
話を戻しましょう。


結果としては、
1イニングを無失点に抑えました。
梶谷から奪った見三振のときに
外角一杯に決めた
外角高めスライダーは良かったでした。


ただし、全般的に内容は
梶谷へ決めた投球以外においては、
まだ今一つというものだったと思います。


先頭の楠本に対しては、
抜け気味の球が立て続き
カウントを悪くしていきました。


関根や中井を打ち獲りましたけど、
要求通りのコースからハズレて甘く入り、
相手の打ち損じに助けられました。

スライダーのキレも今一つであり、
下手したら

痛打もあり得る危険な球
でした。


現時点では、
まだ『仕上がり途上』というところですね。
もちろん、今の時点では、
昨年の酷使による影響か?は、
わかったとしても
本人や当事者にしかわかりません。


だから、それが
①単なる調整途上によるものか?
昨年の酷使によるものか?

まだわかりませんが、
今、本人は開幕に向けて仕上げていくで良いのですが、
本来なら、周囲は
②が理由でダメだった場合のリスク対応
前もって考えておかねばならないんですよね。


中継ぎプランB、プランC、、、別案。。。
本来ならダメな場合に備えたさらなる補強策を。。。


ギャレットが確実に当たりとも限らないし、
人手も不足しているのだから。



さて、最終回にが登板しましたね。
先日、打ち込まれていますから、
もう崖っぷち中の瀬戸際です。


今日の起用からみて、
まずは中継ぎで使うことを見据えているでしょうが、
結果を出さねば、本当にお払い箱になります。


今日に関しては、
相手の格も高くなかったから
冷静沈着に投げることができていて
伊藤裕には右飛でも
甘い高さの球を鋭く打ち込まれましたが、
全般的には、ストレートも走り、
カーブやチェンジアップも巧に組み合わせ
良い投球を魅せました。


精神的にアップアップにならなければ、
今日くらいの投球ができる力はあるんですが、
本当は「やればできる子」なんですが、
もうそう言われて
何年の月日が経過してきたか。。。


とにかく、今の誠にとって、
「メンタルが、、、」「心が、、、」
と言っている「猶予」もう皆無の時期です。


相手レベルがもっと高い相手でも、
結果を出さねば、、、先はありません


一方、打撃陣については、次の通りです。



まず打撃陣については、
今の獅子に欠かせぬ「若手ら」の話と、
「スパンジー」の話について、
気になる2点だけ書きたいと思います。


今日、愛斗は1打席目に
タイムリーを放ちました。
前回の試合でも、
内容今一つでもヒットが出ていましたから、
これらの結果を活かして、
今までの「焦り」を解消して
そのまま上昇気流に乗ってもらえる

とありがたいのですが。。。


ただし、今日は確かに
難しいボール球を上手く打ったと思います。
それはそれで良いところもありますが、
愛斗がくすぶっている
根本的な要因の一つになっている

「ボール球の見極め率が著しく低い」
という問題の観点から見ると、
今日のタイムリーは、
追い込まれていたとはいえ、
「見極めて欲しかった」だけに、
決して、両手を挙げて褒めることが
できるものではなかった、と思います。




また、2打席目の5回表、
石田を相手に迷いに迷ってしまい、
赤子の手をひねられるように、
簡単に三振で料理されてしまい、
実力差を露呈しました。


その愛斗の三振に終わった次の金子は、
追い込まれる中、
低めを上手く引きつけて
一二塁間を割る巧打で
右安打を打ったのは良かったですけど。


愛斗の最後の打席も、追い込まれてはいました。
でも、結局、低めの難しい処を打って左飛でした。
追い込まれた中、
これをカットできるようになるか?



やはり
追い込まれてから、何でも強引に行く!

ではなかなか進歩はなく
その闇雲な強引さ
愛斗自身がネックである
「ボール球の見極め率低下」をも促しています。


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一方、スパンジーも、6回表の打席は、
石田を相手に全く合わず
三球三振に終わりましたね。
最後は
そのまま外へ逃げていく球を大振りして、
完全に迷って振り遅れでした。


2打席目(4回裏)のパットンに対しては、
チェンジアップでも何とか当てて粘って
最後は左飛でも、
良い当たりの流し打ちをしていました。


しかし、1打席目(1回裏)では、
最後は緩急に惑わされて、
外角ストレートで空三振してしまいました。


まあ「三振」は本人にとって重要な課題であり、
本人もその課題を十分認識しているようです。
しかも、自分が何を求められているのか?
アベレージを高めることを自覚している
とも思われます。


それだけに、
日本の投手の投球に慣れようと、
今年緒戦になった紅白戦の後、
投手の投げている球を
注視することをしていたそうですが、
今でも、投手が投げているのを見ると
「ちょっといいですか?」と断って
打席に入って球を見続けているらしいです。


それがどこまでの効果があるかはわかりませんが、
本人自身が自分の弱点を認識し、
それをクリアしょうと
「選球眼」を養おうとしている意気込みは評価します。


今日、DeNAの外国人が
判定のストライクゾーンに文句を言っていましたが、
NPBへ来れば、
当然、米国とゾーンが変わるのもやむを得なく、
「郷には郷に従え」ではないですが、
外国人にとって、その地で成功するには
その地の状況に「順応」することが欠かせません。


スパンジーも
「順応」しようと必死さは伝わります。
それだけに開幕に向けて、
着実に準備を整えてしっかり仕上げられたいです。