下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

3/15ヤクルトOP戦inメラド:打線は苦手左腕を相手に静穏だが、投手陣は絶滅危惧種に光が!四十路のおっさんはデースケ・マジックを発揮!

今日はOP戦の最終試合
一応、今年のOP戦は
西武が12球団の中で首位で終えました。
ちなみに、昨日(3/14)時点ですが、
チームのOP戦打撃成績は、

相変わらず打線は12球団一であり、
金子がチーム内では首位打者です。


ただし、
OP戦では「大活躍」公式戦では「閑古鳥」
ということは多々ありますからね。


そもそも、OP戦で首位と言っても、
わずか9試合ですし、
しかも、今年は開幕まで間が空きますし、
金子や木村も、
実際にOP戦〇、公式戦✕の前科もありますからね。


また、おかわり君は、
話題になった「先頭打者HR」のたった1本のみ。。。


まあ一昨年の山川のように
OP戦で絶不調→公式戦で絶好調
というケースもあり、
早い話、
OP戦の結果もそうアテにはなりにくい
ことは否めませんね。


しっかり気を引き締めてもらい
本番で大暴れする獅子を見たいですね。


さて、今日の試合について、まずスタメンです。

今日の最大の注目点は、
世間的にはやはり「松坂」でしょうね。
確かに松坂の登板は盛り上がりますし、
もし、今日、観客がいたら、
メラドではもの凄い声援になり、
グッズも飛ぶように売れた
でしょうね。

とはいっても、一番の興味深い処には
期待度が高まっている「與座」の投球を挙げたいです。
この貴重な絶滅危惧種・アンダースローの存在は、
覚醒しそうな期待感が高く、
それが実れば大きな戦力になりますので、
彼の投球は注目度が高いですね。


ちなみに、今日の結果です。


勝つには勝ちましたが、
勝ち越し点&追加点は、
相手の自滅による二者連続押し出し与四球で獲得。。。
昨日同様、ヒット数もヤクルトより少ない状況。。。


打線については、後述しますが、
今までも見られていた
「左腕苦手」「天敵・山田大樹」の課題を露呈しましたね。


まずは投手陣からです。

與座松坂の成績です。


まず先発した與座についてです。


與座の主な課題というと、
二巡目以降に崩れないか?
②相手に
タイミングをつかまれないか?
が挙げられます


上記①に関しては、
昨年の二軍戦のときも含めて、
一巡目は抑えるんですけど、
二巡目になって崩れることが目立っていました。
その要因が
相手が慣れてきたのか?スタミナ切れなのか?
色々あるでしょうが、
最終的な目標に、先発を見据えるならば、
二巡目をしっかり抑えることは必須事項です。


上記②はアンダースローが故に必須ですね。
タイミングをつかまれてしまえば、
球そのものに球威等がない分、飛ばされます。
タイミングを狂わすことは、
下手投げにとって生命線ですから。
(もちろん思うところに投げることができる制球力も)


今日の與座については、
最初、表情がこわばっていましたね。
まあ、一軍としてのメラド初登板でしたから、
それなりに緊張していたことは感じられました。


初回、先頭の坂口には、追い込んでいましたが、
その後、ボール球も嵩んでカウントを悪くし、
フルカウントから、最後の8球目、逆球になり、
詰まらせながらもライト線に持って行かれましたね
こういうように、
カウントを無駄に悪くするもったいない投球を
極力、減らしていきたいですね。


しかし、その後、山田、青木、村上と
タイミングをつかませず封じたことは良かったです。


山田に対しては、ストレートを繰り返して攻め、
山田も緩い球が頭にあったのか、
振り遅れてタイミングがつかめず、
結果として、空三振で料理しました。


2回表においても、
抜けて甘く入ったカーブをエスコバーに打たれましたが、
タイミングをつかませず、しっかり抑えましたね。
高めのストレートも、球速は120km/h台しかありませんが、
相手も緩急や軌道で翻弄されていますから、
差し込み気味に空振りが奪えていたように、
相手から見ると
球速以上に体感的に速く感じていたでしょうね。


ただし、課題である二巡目に入って
山田&青木に連打を浴びて1点を失いました。


対山田:三遊間を割る左安打

対青木:左中間を割る二塁適時打

でも、この連打の要因については
二巡目に入って相手が慣れてきた?
若しくは、まだ長く投げる経験が乏しいので、
50球前後に入ってきてスタミナが消耗されてきたか?
ということも否めませんが、
そもそも山田&青木に対して、
ボールが先行するカウントの中、
外角をもっと攻めたかったですが、
中へ甘く入ったことが大きいですね。


コースを狙いすぎて(慎重になりすぎて)
カウントを悪くしていた分、
ストライクの欲しさが投球に出ていましたね。
しかも、山田や青木らのクラスなら、
甘く入ると見逃してくれないですから、
(仕留められやすい)
一巡目でもこの展開では打たれていた可能性はあります。


しかし、後続の二巡目に関しては、
タイミングを狂わせながら、相手を封じていきましたね。
まあ、逆球は減らしていきたいですけど。


例えば、4回表の雄平には、
内角にしっかり投げ切って、
タイミングも合わせにくくしていました

1打席目にヒットを打たれたエスコバーに対しては、
2打席目に緩急を活かしながらタイミングを狂わし
打ち上げるだけとなりました。


もちろん、與座については、
いずれ6回とかを投げ切って、
QS達成、HQS達成する先発を担って欲しいですが、
6回まで投げられるか?
現時点では、そこは未知ですね。
二軍戦も含めて、
プロの実戦でそこまで投げた経験がありませんから。
現時点では、そこまでは計算に入れることができません。


しかも、今日のように球数が嵩んでいる
6回まで投げ込むことは厳しいですね。
 ※1回24球、2回14球、3回20球、4回17球
  合計75球(平均18.75球/回)


しかし、今の與座なら3~4イニングは、
十分通用すること
を示しつつあり、
開幕一軍も大いに期待できる投球を示しています。


それを鑑みれば、
まずロングリリーフとしての起用が期待できます。
もちろん敗戦処理や、
先発が崩れたときの二番手で試合を立て直すのロング起用もです。


しかも、彼の武器は
タイミングを狂わせて相手を翻弄させることにあります。
その点を重視すれば、
一巡目を相手にするショートスタータ
としても大いに期待できます。


もちろん、
ニール、光成、今井、松本の主軸らには
中継ぎ陣などを休ませることも見据え、
QS達成、HQS達成を目指す先発
を担ってもらわねば困ります。


本当なら、十亀とかもですけど、、、
十亀は一体いずこへ?
彼は開幕ローテに
しっかり入ってもらいたい存在ですからね。


ただし、問題は
先発5~6番手をどう埋めるか?ですね。


長いシーズンを戦う中、
先発5~6番手に谷間が生じやすくなります。
特に、今年は開幕延期に伴い、
試合日程がカツカツに厳しくなるおそれが懸念されます。
そうなると、
先発5~6番手に谷間の問題
もっと重要になってきますね。


そのため、そういう谷間を埋めるために、
與座などがショートスタータで機能してくれると
ありがたい存在になってきます。


ちなみに、ここで定義の確認をしておきましょう。


ショートスタータに関しては、
同じ投手が打者に対して2度対戦(二巡)させずに、
交代させる戦術ですね。


打者は打席数が多くなるほど打たれやすくなる
という傾向の背景から、 
巡目に応じて、投手を交代していく、
すなわち、相手打者も
二巡目に一巡目と別のタイプの投手が対峙してくることにより
なかなか対戦投手に慣れにくい、
翻弄させられやすい、というメリットがあります。


ただし、一巡目→二巡目→三巡目→・・・と
巡目毎に代えていたら投手の駒数が大いに消耗しますから、
駒不足に陥りやすくなりますから)
中盤までの戦いを制することを重視し、
1人目を一巡目で回し’(最大3回)、
2人目を二巡目以降にぶつけ(3~5回)、
二人で6~7回をこなしていきたいですね。


このときのポイントとしては、
1人目&2人目が
明らかに別の投球スタイルであることですね。
そうすれば、
二巡目になっても相手は翻弄しやすいです。


ですから、與座のような
タイミングを狂わす変則投手適任になりやすく、
組み合わせる他の投手の幅も広がりますね。


與座のようなアンダースローなら、
相手は彼自身でもタイミングが合わせにくいこと、
そして、次に組み合わせる投手も、
左腕でも良いし、普通にオーバースローの右腕でも良い。
速球派でも良いですね。
アンダースローほど、球が浮き上がらない分、
また球速の違いがあれば、
サイドスローの右腕も通用するかもしれません。
すなわち、與座となら
色々なタイプと組み合わせができますね。


もし與座が4~5回を投げることができるなら
與座を二番手にもってきてもいいですね。


以上のことから、與座については、
QSやHQS達成が見込まれるなら、
正攻法で普通に先発ローテに入ってもらいたく、
もし6回などを投げることが厳しいならば、
ショートスタータで使うことも適任であり、
その合間では、ロングリリーフも可能であり、
彼の使い方は多様にあって、
彼は一軍戦で十分な貢献が期待できる存在
と思います。


ただし、負傷持ちタイプですから、
短い登板間隔で酷使することはNGですね。


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2番手の増田について、
今日はストレートを中心に試し、
最後の坂口には緩急を活かす投球を試みました。


結果としては、三者凡退でしたが、
ストレート一本槍と言っても、
西田に粘られて9球を要したのは課題ですね。


増田がストレートを試していることは伺えましたから、
確かにストレートしか投げて来ない!
と西田の方もわかっていますから、
西田もカットに徹していたこともあったので、
やむを得ない面もあります。


しかし、
ストレートを生命線にしている増田にとって、
ストレートで相手の粘りを振り切れず、
空振りを奪えない、決められない

そこは何とかしたいですね。


相手打者の手元でのノビが足りないから、
簡単にカットされてしまっているんでしょうね。


下記動画は昨年の投球です。
もちろん本番と調整期間のOP戦の差はありますが、
同じメラドで見比べるとストレートのノビが違いますね

L増田 唸るストレート、切れる変化球。《THE FEATURE PLAYER》


ただし、最後の坂口に対しては、
変化球のキレがもの凄かったわけではないですが、
相手にストレートを意識させれば、
多少甘い変化球でも緩急を活かして料理できることは示しました。


でも、他の強打者が相手でも、その効果を発揮するには、
セールスポイントの唸るストレートが必須ということですね。


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3番手に松坂が登板しました。


今の松坂にとってのセールスポイントは、
①相手が打ちたくなる甘い球で相手を誘い、
 相手が打とうとするときに、
 芯を外してゴロ凡打を打たせること
②相手打者のタイミングを狂わせることにより
 相手を翻弄させること


もちろん、タイミングを狂わせるために、
緩急を活かしたり、コースを突いたり、
相手の意表を突く配球を組んだり、
上記①を活用したりなど、ありますが、
それには緻密な制球力が欲しいですね。


また上記①は諸刃の剣です。
コース一杯では見送られて
ボール判定になる可能性があるから、
甘い球と思わせて、相手に手を出してもらい、
相手が手を出すときに、球が動いているから
芯を外してゴロアウトの餌食にしていくわけですが、
(ある意味、ウルフやニールの如く)
球が思うように動かず、捕らえられてしまったら、
もう炎上コースまっしぐらになります。


少なくとも、ニールやウルフのように
ゴロアウトは
松坂のバロメータの一つになると思います。


今日の松坂に関しては、
雄平を追い込みながらも歩かせたり
イニング先頭で制球を乱して藤井を歩かせたり
上田には、タイミングを捕らえられて打たれましたが、
(上田には山田の後で気が抜けたか?投げ急いだ感がありました)
走者を出しながらも、甘い球が続出してはいましたが、
緩急を活かしたり、相手への意表を突いたりして、
タイミングを狂わして空振りを奪い、奪三振を稼ぎ
カットボールで球も動かしながら
ゴロアウトを重ね
ていき、3イニングをゼロ封で切り抜けました。


松坂vs山田(6回表)
抜け気味でしたが、
抜けた分、山田の意表を突き、
タイミングを狂わして振り遅れ、
高めのボール球を振らせました。

松坂vs西田(7回表)
タイミング合わず、緩いカーブで空を切る。
相手もカーブは想定外。

松坂vs村上(8回)
落としてハーフスイング。
相手の打ち気を逆手にとって手玉に獲る。


どれも、怪しさを満たす投球なんですが、
(相手も打てそうに思えるだけに悔しい結果に)
次も抑えられるか?というと何とも言い難いのですが、
結果として、抑えましたね(^o^)/


危ない球も多いのですが、
球が動いていることもあり、
意表を突かれて捕えられないこともあり、
相手もデースケ・マジックにハマりましたね。


まあ本人も、チームも目指すところは
「先発」の役目でしょうが、
QS達成やHQS達成まで望むのは酷です。


しかし、松坂が通用するならば、
タイミングを狂わす投球タイプですから、
左腕投手や與座などと組み合わせて、
ショートスタータとして使っても良いでしょう。


しかし、松坂の場合、投げるときのみならず、
投げた後に負傷しないか?という課題も重要です。
それ故に、登板間隔はあまり詰められません。
監督が述べていたように
使っては抹消を繰り返し、がベターでしょうね。
(10日以上ピッチの使い方)


ただ、松坂について、前述したように
上記①のような諸刃の剣でもある投球タイプであることを鑑みると、
デースケ・マジックが次もハマるか?
何とも言いにくいですね。。。
つまり、もっと実績を重ねないと、
計算がしにくいタイプということですね。


あとは、明日以降、負傷を発生させないこと
そこも重要な懸案事項になります。
例年のごとく、負傷してしまうと、
The End!になってしまいますから。


ところで、松坂もどうであろうと結果は出しました。
負傷等により苦しんできた40歳のおっさんがです。
伊藤ら若手は
くすぶっている場合ではありませんね。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最後の4番手には平良が登板しました。


平良にとって、
スパンジーの悪送球は不運でしたが、
相変わらず球が暴れ、
与四球2つは余計でしたね。


まあもともと、球威で勝負するタイプであり、
制球力はそこまで高くはありません
もともとから、
1年目は中塚より与四球率が高かったですからね。


失点を許しては絶対に行けない立場で投げるわけですから、
無駄な与四球は無くすよう改善されたいです。


覚えたてのチェンジアップは、
まだまだ粗いですが、空振りは奪いました。


自慢のストレートは暴れていても、走っていますから、
開幕までに空いた時間を有意義に活用し、
ストレートの威力をキープしつつ、
変化球の精度を高めて欲しいです。


ところで、スパンジー
単純な守備ミスで悪送球になりましたね。
もちろん、このミスは反省材料ですが、
本人も打てぬ状況が続いているから、
守備にも影響を及ぼしたのかな?

という印象を持ちました。


打撃面に関しては、後述しますが、
スパンジーだけ先に書くとすると、
もともと対左腕は対右腕より成績が今一つですから、
今日は左腕との対決が続いた分、
閑古鳥状態になっていた可能性は考えられます。


スパンジーの左右別について、
昨年のAAAでは、
打席数の差(左129、右295)はありましたが、
対右は打率.329、出塁率.407、OPS.953に対し、
対左は打率.264、出塁率.307、OPS.694


自滅していた坂本を相手に
あっさり空三振は気になるところです。


ただし、米国時代を見ると、
「対左腕が苦手」というより、
「対右腕が得意」と言った方が良い成績です。
しかし、今のスパンジーは、
左右に関係なく、打てぬ状況にあることが問題ですね。


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次に、打撃陣については、


全般的に評価をすると、今日の獅子威し打線は、
もともとから課題になっている
『対左腕が苦手』傾向を露呈した一戦になりました。


また、ヤクルトの山田大樹については、
獅子にとって、
一軍戦も、二軍戦も
抑えられているように
苦手なタイプです。


今日の山田大樹は、
決して調子が良かったわけではありませんが、
結果として、四球が1つあるものの、
獅子は完全に手が出ませんでしたね。


打撃成績は、相手投手次第で結果が変わること、
それは当たり前なんですが、
獅子の場合
山賊化して大暴れもするのですが、
その一方、天敵も多く見られ
「相手投手次第で結果が大きく変わる」
(不調・格下には大暴れ、天敵には閑古鳥)
が顕著であることに前々から課題があります。


昨日とはメンバーが違いましたが、
昨日のヤクルト戦と同様に、
一昨日の石川に対してと同様に、
このヤクルト三連戦を通じて、
結局、その課題を改善できず露呈した一戦
(今日は対左腕△)になった
と思います。


ちなみに、山川も今日は
タイミングが全くあってませんでしたね。
中村も相変わらず不振続きでした。


ただ、外国人枠争いに参戦する
メヒアは好きな高めを鋭く打ってアピールし、
若手とのレギュラー争いの対抗株になっている
木村窮屈そうな体勢になったにも関わらず、
バットで上手くスライスし巧みに右安打を打ち、
技ありの打撃でアピール
しましたね。
おまけに、木村は盗塁も決めました。


木村も普段の打撃成績は
低迷しやすく、打率とかも低い結果に終わってますが、
こういうチーム内のレギュラー争いとかになると、
火事場の馬鹿力を発揮し、アピールするんですよね。


昨日が若手らがおとなしかっただけに、
今日は木村がアピールするには絶好な機会でもありました。


昨夏も愛斗や将平らが一軍戦で不振である中
木村は本塁打を固め打ちしていましたね。


ただ、木村については、
そういうレギュラー争い時のみならず、
普段も安定して活躍してくれるとありがたいんですけどね。


一方、若獅子らは木村らを追い越し、
レギュラーの座を勝ち獲るよう奮起されたいです。


求めるものは、消去法で決まるレギュラー争いではなく、
高レベルの中で争い、勝ち取るレギュラー競争です。


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さて、しばらく開幕まで時間は空きます。


本来なら5日後には
そのまま「2020シーズン開幕」だったわけですが、
新コロナ旋風により開幕は延期になりましたね。


それは日本に限らず、
海の向こうのMLBも開幕延期とか。。。


開幕がいつになるか?わかりませんから、
なかなか調整も難しいですが、
開幕後に好調になるよう調整を万全にし、
若獅子らはアピールして
1人でも多く戦力になるように
開幕までに生じた時間を
有意義に過ごしてもらいたいですね。