下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

新庄剛志が山川穂高のスイングを絶賛「この子のスイング好きだな…」

さて、今日はコロナの話ではなく、西武の話を。


こんな記事があったので紹介します。

プロ野球界復帰を目指す新庄剛志氏
西武・山川穂高のスイングを絶賛「この子のスイング好きだな…」
4/19(日) 18:44配信 (中日スポーツ)

 阪神、大リーグ、日本ハムで活躍した元外野手でプロ野球復帰を目指す新庄剛志氏(48)が19日、インスタグラムを更新。
西武・山川穂高のスイングを絶賛した。
 新庄氏は山川のスイング動画を添付。その理由をこう説明した。「この子のスイング好きだな。軸がぶれずにボールを打ちに行く前にグリップが少し上がり、そこで力が抜けて(間)が出来てる。 バットの起動もアッパースイングに見えるけど、実はこの軌道が1番バットが最短距離に出る打ち方ばぃ(原文ママ)」
 新庄氏はさらに「軸回転はしっかりボールに向かって行き、打ち始めた場所の軸回転だからね。この子の顔も顔1個分くらい前に打ちに行ってから軸回転。前~その場~同じ場所に戻る」と分析を続けた。

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新庄が山川のスイングを気に入ってべた褒めとか。
まあ、新庄ですが、
山川が褒められるのはうれしいですね。


山川のスイングは、パワーがあるからこそですが、
ある意味、独特で「何じゃこりゃ?」と驚くほど凄まじく
(中村のような「綺麗」という感じではないですが)
右肩が下がらず、脇を閉めながら、
肩と腰の開きを我慢しつつ
大きく反動をつけて、
縦振りでバットを大胆に振り抜いていきますね。
その反動が持ち前のパワーをさらに強くさせますね。


詰まらされていても
引きつけて脇を閉めている分、
そのまま振り抜いて球を押し出して行きます。


下記は、一昨年(2018年)のものになりますが、
週刊ベースボールで掲載された
山川のスイングフォーム連続写真です。


泳がされているところでもあるので、
縦振りの程度がそう大きくないですが、
右足を大きめに踏み込みながらも、
肩と腰の開きを我慢しつつ、

左半身を軸にしながら、
右半身を大きく振らせて反動を生ませ、
きっちりインパクとして打っています。


そして、今年の春キャンプでは、
スイングのさらなる改良を図るよう調整されていましたね。

【西武】山川穂高のスイング ”横”から”縦”へ改造中


メジャーで現役唯一の三冠王、
ミゲル・カブレラ(デトロイト・タイガース)を
参考にしているとか。


最近、流行のフライボール革命ではないですが、
「縦振り」をすることによって、
良い打球になりやすい
「バレルゾーン」へ打ちやすくなりますね。
(打ち上げての凡フライもありますが)


ただし「縦振り」の意識をかなり強めているようですが、
3月9日テレ玉放送の「ライオンズチャンネル」での
インタビューでは語っていましたね。


コンパクトにスイングして、
球がバットに当たる瞬間に力を集約して打つ
それによって強い打球を打つこと
を意識されている様子でしたね。


(変えた背景)
変えるつもりはなかったけど、昨年の成績が成績なので
変えるならこのタイミングかなと思って、
背番号も変わるし、チームも変わって行くし
今年は自分のフォームも思い切って変えてみてみようと。


(変える怖さは?)
変える怖さはあるけれど、
どのみち恐怖とは戦わないとならないですし、
フォームを変えようが、変えまいが、
明日打てないかも?という不安は死ぬほど、毎日つきまとうので、
だからそこはそんなに関係ない
のかな、と。



今年は試合が行われぬ状況が続きますが、
スケールアップした山川を早く観たいですね。


ところで、山川の気になるところは
やはり内角に弱いところであり、
(特に昨年は打率も低下)
内角ではほとんどホームランを打っていないこと
ですね。


データで楽しむプロ野球さんのデータを拝借すると、
内角の成績は次のとおりです。


2016年 28打数  7安打(打率0.250)4本塁打
2017年 52打数15安打(打率0.288)3本塁打
2018年 105打数 28安打(打率0.267)2本塁打
2019年 98打数11安打(打率0.112)2本塁打
4ヶ年  283打数61安打(打率0.216)11本塁打
※4ヶ年の全ホームランは合計127本であり、
 内角から打ったのはその1割未満(8.7%)
 (16年14本、17年23本、18年47、19年43本)



福浦の引退試合とかで、
空気を読まずの逆転弾とかありましたが、
数多く打ったホームランの中で
内角球を打ったホームランは少なく、
HRを量産した近2年ではたったの4本です。
(最近、打てなくなっている)


確かに内角を攻められると打ちにくい面はありますが、
例えば、中村の場合、低めが弱いんですが、
昨年の内角における成績は、
102打数28安打(打率0.275)であり、
全本塁打30本のうち5本を内角から打っています。


中村は一昨年とか不振の波もあったので、
最後に本塁打王の座に輝いた2015年を見ると、
(2011年はデータ入手できず)
内角の成績は、
118打数37安打(打率0.314)であり、
全本塁打37本のうち11本を内角から打っています。


山川の場合、上記傾向を鑑みると、
相手投手から見れば、
内角を投げたときに球が中へ入ったら
長打を覚悟しなければなりません
が、
山川に内角へ投げ切ったら
まずホームランになることはほぼない

とも考えることができます。


まあ、それでも中に入ってしまう危険性が高いから
投げる方はどうしても「怖さ」を拭えません
が、
例えば岸のような制球力の良い投手だったら
逆に「本塁打の被弾は無い!」と
腹を括って投げ込まれたら、
山川もHRをほぼ打てなくなってしまう
ということになりやすいですね。


普通の制球力の投手だったら
腹を括って攻めるのも手になってしまいます。


もちろん、実際には、
肝心なときに内角を攻めることもあれば、
内角を投げるという意識づけだけ最初にされていくなど
攻められ方は様々ですが、
何を投げるか?は
バッテリーの方に主導権があるため、
できる限り、内角からでも本塁打を稼ぎ、
相手に「内角は投げ切っても安パイではない」
意識づけをさせたいですね。


意識を植えつけるだけでもだいぶ違ってきます。


そういう意味で、
コンパクトにスイングして
球がバットに当たる瞬間に力を集約して打つ!

そのとき縦振りで角度をつけて
バレルゾーンへ打ち込む!
はいいかもしれません。
それでスタンドには運べればベストです。
(スタンドインするかはまだわかりませんが)