下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

開幕に向けての『辻監督の手記:悔し涙は流しませんよ』(日刊スポーツ)

日刊スポーツに寄せられた「辻監督の手記」の記事がありましたので、
そのまま紹介させていただきます。

西武辻監督V3へ「悔し涙は流しませんよ」/手記
[2020年6月19日10時6分 ]<日刊スポーツ>


ようやく開幕を迎えられる。野球ができるかどうかという中で、たくさんのファンが心待ちにしていた。3カ月延びたけど、無事に開幕を迎えられること、野球ができることは、本当にうれしい。でも開幕は毎年一緒。不安ばかり。不安は必ずある。この1年どうなるんだろうか、とね。今年は3連覇が大きな目標になる。勝ったり負けたりするだろうけど、選手たちが大きなけがをせずに、十分な形で戦えた結果だったらそれがすべて。結果はどんな形でも受け止める。でも負けたら悔しい。勝って一番上の日本一までいきたい。


今年は120試合に減って、当面は同一チーム6連戦になる。同じチームとなると気持ちの切り替えが難しい。相手が代わって、調子悪い選手が切り替えられるところもあったから。ズルズルといかないよう、選手1人1人が気持ちを新たにしていかないといけない。逆に調子いい打者がいれば、勢い出てすごくいい方向にいく。ウチは不調の選手がいても調子いい選手でカバーする打線。ただ、調子に左右されないくらい選手たちは成長している。1人1人打撃の力がついた。


3カ月の間、選手たちが練習できない期間もあった。ここをちゃんとやったやつが、今シーズンを制すると思っていた。山川、(森)友哉、川越がこれでもかと下半身をいじめていた。山川の今年にかける思いが伝わってくるよ。去年8月、山川を4番から外した。4番を代える重みはやっぱり違う。今年はシーズン通して4番としてやってくれると信じている。


1番で起用を考えていた金子が、いまひとつ割り切れていない。金子としては1番で打席に入って塁に出て、いっぱい走りたいという気持ちがあったと思う。でも9番でも役目は同じ。うちは8、9、1、2番から塁に出るのが得点パターンだから。オレも現役のとき9番から1番、2番に上がった。間違って3番で1年間やったのは(ヤクルトで)野村さんのときだけだよ。「何で」って聞いちゃった(笑い)。「一番いい打者は4番のオマリーなんだから、その前に一番出塁するやつ置いた方がいいだろう」って言われて、バット短く持って打席に立ったよ。3番目に打順に入っても1、2番と一緒よ。金子らしさが出てきたら、そのときは1番起用を当然考える。


再開後の練習試合では、あえて選手たちに声を掛けないようにしていた。しっかりとやっている姿を見ている。あとは開幕前に「今日から頑張れ」のひと言でいい。練習試合は一番勝ったけど、公式戦は別物。点を取れるときに必ず取りにいく、防ぐときは必死に防ぐ。そんな野球ができる喜び、楽しさをかみしめたい。「喜怒哀楽」の、野球ができないかなしみ、コロナへの怒りは抜きにしてね。


ここ2年、リーグ優勝してもう1歩のところで挑戦権を得られていない。でも2年間負けた悔しさが、選手たちを間違いなく成長させてくれていると信じている。秋になったときには、優勝して日本一になれるように頑張っていきたい。悔し涙は流しませんよ。


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まあ、大きなカギを握る投手のことがほとんど書いていませんが・・・
『点を取れるときに必ず取りにいく、防ぐときは必死に防ぐ』
後者に集約されているということで・・・