【6/1ロッテ10回戦(ZOZO)】鴎戦は終いまでドタバタして疲れが残る泥沼戦の展開が多く、そういう試合で負けると疲れがドッと残りますね。勝ち負けはしょうがないにしても、とにかく消耗しまくって疲れだけが残る結果に。。。交流戦は週6連戦が続く息が着けぬ日程であり、パ他球団が負けないから勝ち続けなければならない激流。ヘロヘロの状態でその激流に突入に、、、溺死???
今日のロッテ10回戦(ZOZO)は
双方が疲れる消耗総力戦に。
こういう長い消耗戦では、
まあ負けた側の方がドッと疲れが残るものですが。
でも、今年の鴎戦のカードは
もつれて疲れる長期接戦になりやすいですね。
今日のスタメンです。
今日の結果です。
今日は榎田、ボルシンガーと
双方の先発が崩れました。
双方とも思った処に投げることができず
制球に苦しむ投球でした。
ボルシンガーはゴロアウトを奪いたいタイプですが、
先頭の秋山が粘って、次の源田も含めて
嫌らしく連続でポテンヒットで出ると、
次の外崎のバントでは、
三塁へ一旦投げようと躊躇して一塁への送球が遅れ
その間、外崎が駆け抜けてオールセーフに。
記録は投安打ですが、
まあフィルダースチョイスもどきみたいな形に。
当然、こういうことをしてくれると、
こちらに流れが傾いてくれます。
実際、山川の犠牲フライ&栗山のタイムリーで
3点を先制することに成功しました。
どんなに良い投手でも、
立ち上がりには不安を抱えやすいですから、
今回のように立ち上がりの攻略成功は良かったです。
秋山の1番打者効果は、
こういう点で貢献できるのが大きいです。
本来ならこれで序盤から主導権も握りやすいわけですが、、、
その直後の1回裏、、、
榎田がピリッとしません。
先頭の荻野を与四球で歩かせると、
次の鈴木に2ランを被弾。。。
電光石火の勢いで1点差まで詰められます。
一応、1回裏はその2点で失点をとどめましたが、
鈴木の2ラン弾以降もピンチを築いており、
このイニングだけで36球も消費してしまいます。
その後、2回表は、
先頭の戸川が与四球で歩き、
次の金子侑でランエンドを仕掛けていますが、
金子侑が三振して戸川も刺されて
三振ゲッツーに。。。
流れを奪えません。
まあ、正直、金子侑には、
ランエンド仕掛けた4球目、
真ん中付近の甘いカーブを見逃したことが痛すぎ、
結局、最後は外にハズれたボール球に手を出して
空三振に終わりました。
2回裏、相手の早打ち拙攻もあって、
おかわり君のジャンピングキャッチもあって
わずか5球で三者凡退に仕留め、
3回表には、外崎のソロ弾、
金子侑の押し出し四球お散歩があり、
ボルシンガーが自滅してくれて、
普通ならこのまま流れを握れるわけですが、、、
その直後の3回裏、
榎田が苦手の井上に2ラン被弾で
あっという間に
再び1点差まで詰められます。
榎田も井上に対しては、
今日を含めず通算成績が
17打数7安打3本塁打と
相性が良くなかったですけどね。。。
もう「もつれて下さい」という感じの流れで
相手がホームである(地の利を活かせる)ので、
その分、相手が優位という感じになっていました。
試合を勝っていくならば、
せっかく最初に相手の不振もあって
いい流れを呼び込んでいたのですから、
それをすぐに手放さず、
そのまま先行逃げ切りしたいのが本音です。
でも、今日はそれを掌握し続けることは
できませんでしたね。
まあ今日の榎田については、
抜け球あり、逆球あり、
と制球に苦しみました。
クロスファイヤーを投げても、
簡単に引っ張られて鋭い当たりを浴びるとかも。
(ファウルも含めて)
コースギリギリとかを狙いすぎて
意識しすぎて制球を乱し、
それで、
ストライクゾーンに入れようとして
コースギリギリよりは中に入り
打ち込まれてしまう、という
そんな印象でしたね。
まあ、榎田については、
自ら修正してくるでしょうから
あまり心配はしていません。
ただし、あんまり考えすぎると
今日のように手元が狂ってくるかな、
という気はします。
でも、今日のように先発が早期降板となり、
とはいっても、
試合が接戦の展開が続いていると、
継投を苦労せざるを得ません。
今日はKマートが回を跨ぎ、
小川、森脇、大将、ヒース、増田、平井
と続けました。
まあ、今のブルペン陣を鑑みれば、
Kマートが回跨ぎは置いておいて、
今日の展開なら、
この布陣の継投もやむを得ないと思います。
平井や増田を回跨ぎさせなかったことは評価できます。
ただし、今日の試合だけ見れば
そういう評価ができますが、
平井も昨日は回を跨いでおり、
増田も登板が重なっています。
それだけ疲労は蓄積されており、
来週からは
週6連戦が続く交流戦へ突入しますから、
破綻のリスクは高まります。
しかも、交流戦は、
パ他球団が負けないから
こちらも勝ち続けなければならない激流です。
ヘロヘロになった状態で
そんな激流に飛び込むのは、、、
溺死の確率を高めますね。。。
さて、今日の平井はサヨナラをされましたが、
責めることはできません。
まあ、増田のストレート勝負で
井上、レアードを連続空三振に仕留めたのは
相手が大振りタイプとはいえ、凄すぎましたが。
シーズンを戦っていれば、今日や昨日のように
平井や増田に、
何が何でも、どうしても
登板してもらわなければ困る展開が
しかも、そこでは何が何でも
抑えてもらわねばならぬ局面が必ず生じます。
問題は、そういう大事な局面に備え、
別に出す必要もなかった、
休みを与えることができた局面で
無駄遣いをしないことは
やめておくことが肝要と思います。
ただし、今日のように早期降板になると、
人数はかなり多く投入せざるを得ません。
それを考えると、
今日、鴎がブラッドンを
第二先発のようにロングリリーフをさせて
そのブラッドンが獅子を抑えたことは、
試合結果に大きく影響を及ぼしましたね。
もちろん、
打ち込まれる・打ち込まれないの結果論は別として、
今日のような先発の早期降板の展開では、
ロングリリーフができる
第二先発タイプを適用できたらベターですね。
もちろん、その投手の実力レベルに応じて、
試合を引き続いて築く第二先発になるか、
とにかく試合を終わらせる敗戦処理班になるか、
役目は変わってきます。
でも、まあうちの戦力層の薄さの問題はあるため、
うちではレベルの高い候補は見込みにくいですが、
誠や本田、泰雄あたりなら
敗戦処理班にも使っても良いです。
そして、回を跨ぐから消耗しますので
消耗したら、すぐ抹消して
2軍と入れ替えればいいです。
さて、今日の試合については、双方で
好守もありましたけど、
守乱もありましたね。
例えば、おかわり君は
好守も守乱もやらかしてくれて
タイムリーもゲッツーもやり
今日は大型花火がなかったけど、
良くも悪くもお祭り状態でした。
好守は味方のリズムを良くしやすく
流れを引き込みやすい好材料になりますが、
守乱は流れを失墜する
きっかけになりやすいですね。
今日は戸川&おかわりの守乱は
失点につながりました。
当たり前の話ですが、
守乱はダメよ、という教訓を再認識されたいです。
でも、今日の攻撃で痛かったのは、
2番手のブラッドンに抑えられたことですね。
前回4/3に先発してきて
2回でKOしていたのですが、
今日は抑えられましたね。。。
4回表は、源田、外崎、山川と三者連続三振
その後も三振劇場は続き、
あとは、併殺打も含めてゴロアウト集でした。
今日は3回1/3で打者10人に対し、
与四球1でも、被安打ゼロ、
奪三振6、ゴロアウト3(併殺1)でした。
ちなみに、今年登板しているのは、西武戦のみです。
今後、今日の投球を弾みにして頭角を現すか?
チェンジアップは落ちるし、
2シームも速く感じそうですし、
とにかく、獅子が全く合っていませんでした。
また、獅子が苦手系にする酒居については、
崩せそうなところに追いつめますが、
一死一二塁で外崎が見三振を奪われました。
このとき三振を決めた
外角一杯にズバっと決められたストレートは
昨日の二木にもやられたような球であり、
その制球優れた球と
落ちる変化球で迷わされる処が
獅子の苦手意識を嵩ましていますね。
(鷲の岸もそんなタイプですね)
そこをどうにかしないと、
この手の苦手系投手に関する
天敵問題は解決できませんね。
ところで、
今日の攻撃についてもう1点だけ。
やはり最近増えている
バント作戦についてですね。
今日は初回の無死一二塁から
外崎にバントをさせて
それが得点までつながりました。
また9回表一死一塁から
岡田がバントを成功させました。
得点にはなりませんでしたが。
確かに、
序盤から先制したいので、
着実に先制するために、
(今日は3点も奪取に成功)
終盤は1点が重くなるので、
決定的な1点を着実に奪取するために、
今日のようなバント作戦が
あっても良いでしょう。
ただ、疑問も生じています。
初回は確かに3得点を奪取して
上々の立ち上がり攻略になりました。
ただし、それに大きく貢献してくれたのは、
ボルシンガーのバント処理のミスでした。
普通ならあそこで一死二三塁です。
そこで山川が歩かされているかもしれませんが、
山川の犠牲フライで1点を奪って、
栗山のときには二死になっていたでしょう。
当然、栗山から見て
一死で打つのは二死で打つより楽です。
これが木村とか、金子侑とかならわかるのですが、
打席にはいるのは外崎ですからね。。。
ちなみに、昨年の対ボルシンガー成績は、
30打席27打数9安打3四球と
打率0.333、出塁率0.400と
それなりに相性は悪くありません。
また獅子が昨年、バントが少なかったのは、
監督曰く、
1点をちょこまか奪ったところで、
うちの投手陣ではすぐに吐き出してしまうので、
バント作戦より大量得点狙いの積極策を基本とする
という戦術があったとから、と理解しています。
そして、それはそれで
獅子らしい作戦であり、一理ありました。
逆にいつもバント作戦を講じてくる鷹の場合は、
投手力に優れてますから、先制することが大事であり、
その1点を守っていきますから、
「常にバント作戦」は、鷹に合っているところでもあります。
結局、今日は3点でも足りませんでした。
最近は、セイバーメトリクスの観点から、
メジャーでもバントはあまり有効ではないという
考え方も流行っています。
また栗山監督の名も含まれている論文では、
無死一塁の場合、生還率(得点する率)まで考えれば、
バント作戦は手堅いとも言い難く、
ヒッティングの方が有利だったりすることもあるなど
整理されていますね。
また対戦相手によっても有利不利が変わってくるとか、
https://jcoachings.jp/jcoachings2012/wp-content/uploads/2016/03/a55af3f67100d72b362103e41eacc36a.pdf
及川研・栗山英樹・佐藤精一:『野球の無死一塁で用いられる送りバント作戦の効果について』、「コーチング学研究」、第24巻第2号、2011
かなり昔では、
元首相の鳩山由紀夫氏が統計的にまとめた論文では、
走者二塁及び走者一二塁ではバントは用いるべきではない
などとまとめられてますね。
www.orsj.or.jp/~archive/pdf/bul/Vol.24_04_203.pdf
『野球のOR』鳩山由紀夫 東京工業大学経営工学科
オペレーションズ リサーチ : 経営の科学 24(4), 203-212, 1979
公益社団法人日本オペレーションズ・リサーチ
バントが何でもかんでもダメというわけでもなく、
まあこれら論文の是非は別であるでしょうし、
また今日はこの論文の議論はするつもりはないですが、
今日の初回のバント作戦は、
うちの投手力、外崎の打撃力を考えると、
疑問が残りましたね。
また9回表、おかわり君が出塁して
一死一塁の場面で、
岡田がバント作戦を講じて成功させました。
ここは最終回で同点の状況ですから、
1点奪えば勝ち越せますので、
ここで奪いたい1点の重みは
もの凄く重いです。
その背景から、
2ヒットで一塁のおかわり君が生還するよりは、
バントでおかわり君を得点圏に置き、
1ヒットでおかわり君を生還させたい
という考えでバント作戦を選んでいるわけですね。
ただし、岡田の次の打者は木村、金子侑と続きます。
そのときに、
木村で勝負か。。。
岡田の打率の高さを考えたらもったいない。
もし木村のところでメヒアを代打で送っても
歩かされて、二死で金子勝負か。。。
と思ったのが正直の直感です。
そこで単純に、
岡田、木村、金子、秋山の
打率、出塁率を考慮して、
バントした時としてない時で
1点を奪う確率は?
と思ってざっくり計算してみました。
※今日の結果含んでいます。
岡田 木村 金子 秋山
打 率 0.318 0.220 0.204 0.324
出塁率 0.464 0.269 0.297 0.417
考え方としては、
1人の打者は
「安打」「四球」「アウト」の3つに分かれる
と考えます。
そこで、岡田、木村、金子、秋山において、
その3区分の組み合わせで
各々の確率を掛けているだけです。
安打の確率は打率です。
死球の確率は出塁率ー打率です。
アウトの確率は1ー出塁率です。
また、おかわり君が2塁にいれば、
「安打」なら得点が入ると考えます。
「アウト」に関しては併殺は考えません。
「四球」は1つだけ塁が進みます。
バントがないときは、
岡田→木村→金子→秋山で掛け合わせて行きます。
バントがあるときは
木村→金子→秋山で掛け合わせて行きます。
1点獲ったら、又は三死になったら終わりです。
バントあるとき、ないときの2ケースで見てますから、
バントあるときのバントの成功率は100%で考えます。
例えば、バントがないとき、
岡田がアウト、木村が四球、金子が安打だったら、
1点入ることになります。
その確率は、
岡田アウト0.5336×木村四球0.049×金子安打0.204=0.0054
となります。
最終的に1点になるケースの確率を合計して比較しました。
その結果、バントして1点獲る確率は0.232となり、
バントしないで1点獲る確率は0.219となります。
(計算違いしていたらごめんなさい)
これを考えると、
バントしても、バントしてなくとも
あまり大差がない、ということが伺えます。
1分ちょとだけ、バントしたときの方が高い、
とも考えられます。
ただし、この数値は
バントの成功率は100%で考えています。
そのため、実際には
上記の数値0.232にバント成功率を掛けることになります。
もしバント成功率が8割だったら
0.232x0.8=0.186となります。
単純に考えたとき、バントしたときの確率が
バントしていないときを下回らないようにするには、
バント成功率は95%くらい欲しいということになります。
岡田はバントが上手い方ですが、
その確率は高すぎますし、
「ほぼ絶対に成功させなければならない」
となると苦しいところはあります。
やはりそれらを考えると、
バント作戦が良かったか?
というと微妙なところですね。
ただし、1番心配しているのは、
これらバント作戦の是非よりも、
昨年と違って最近、バント作戦を増やした
監督の心理面の変化についてです。
また今年も他球団と比べたら、
そこまでバント数は多くありません。
でも、バント数は昨年より
増えていますね。
昨年は全部で48個が、
今年は昨日までの50試合で20個です。
これらバント作戦の是非もありますが、
正直、そこは勝負勘というものもありますから、
何とも言えない面もあります。
ただし、昨年、前述したように
うちの投手陣の事情を鑑み、
バント作戦より大量得点狙いの積極策を
優先してきたこという戦術でした。
正直、投手陣については、
昨年より厳しい状態になっていますから、
1点なんて簡単に吹き飛ぶことは否めません。
もちろん、
バント作戦が増えた監督の心情の変化が
昨年はバントが少なかったけど、
やっぱり有効な場面では積極的に使って行こうなど、
論理的に見直しての変化なら
ノープロブレムです。
ただ、心配なのは、
今年は打線も昨年より戦力ダウンしていますから、
監督は昨年以上に弱気になって
焦っていないかな?
というところですね。
例えば、初回は早く先制点が欲しいから、
ここはバントで、などと。。。
別に大きな問題点ではないですが、
そういうような「焦り」が
中継ぎ陣の酷使問題なども
助長してしまう、
ということもありますので。