下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【6/2ロッテ11回戦(ZOZO)】交流戦突入を前にして鴎の餌食になって完全に食い尽くされる獅子たち。ドラ1松本航はプロの怖さを知る良き経験に。その怖さを知ったことで臆して考えすぎて大胆さを忘れてしまうことなかれ。それよか、今日の大問題は『シンカー使いの獅子キラー石川』の復活!今後の『対鴎』戦略に関してはこれが一番痛い。

交流戦前の最終戦・ロッテ11回戦(ZOZO)でした。
結果は鴎の餌食となって、
獅子が大炎上で終わりました。


今日のスタメンと結果です。

ドラ1松本航が鴎族の餌食になり、
シンカー使いの獅子キラーが復活し、
獅子大轟沈の結果に。


「どすこい」も寂しい空砲になりました。


まず先発した松本航ですね。
詳細の結果を以下に示します。


今日の松本航は、
ストレートは、いつものように
球に力もあって良い球を放っておりました。
また投げっぷりも
序盤から堂々としておりました


ただし、ストレートの球速を見ると
1イニング平均で
1回が144.2km/h、2回が143.8km/h、
3回が142.0km/h、4回が141.6km/h、
5回が140.4km/hと
球数が嵩むにつれて下がってます


球数が嵩むにつれて球速が下がるのは当然ですが、
過去2戦(オリ戦、ハム戦)も併せて
球数に伴うストレート球速変化を見てみましょう。
 ※球場の測定器によって球速が変わるので
  ここでは球数に伴う推移・変化に着目します。
 ※松本航の場合、日曜日登板なので
  たまたま記録をしていましたのでそれに基づいて。
前回ハム戦では、赤い矢印のように
50球を過ぎてから球速が下がり、
70球に向けて上がってから
その後は横這いで推移しています。


しかし、今回は、
40球を過ぎたことから球速が下がってます。
50球頃は4回炎上の始まりとなり、
気合いで一旦球速を上げますが、
江村に満塁弾を浴びる80球頃には、
球速も下がるようになっており、
あとは、満塁弾被弾のショックもあったのか、
球速は戻らず、井上にも2ラン弾を浴びました。

今日の球速の推移を見ると、
前々回のデビュー戦となったオリ戦と似ていますね。
オリ戦では、デビューということもあったのか、
最初から全力で飛ばしており、
結局、80球でバテバテとなり
5回をギリギリ乗り切った
というところでしたね。


まあ江村あたりに打たれたのは、
あれだけ絶好なタイミングで打ち抜かれましたから、
読まれていたことも否めません。
ただし、球威があれば
力でねじ伏せられる投手です。
球に力が無くなっていたのも確かですね。


これを見ると、
スタミナ強化は重要な課題であり、
それだけではなく、
投球のペース配分も工夫されたいですね。


またカットボール、カーブ等の
変化球の制球が今一つであり、
明瞭なボール球になって見送られて
というところでした。


今日は109球のうちに
44球が変化球でしたが、
そのうち26球がボール球でした。
すなわち、
変化球の約6割がボール球であり、
結局、変化球が活かされにくい状態でした。


やはり優れたストレート
変化球で翻弄させるから
そのストレートが
さらに威力を増すわけですが、
逆に変化球が使い物にならなければ、
そのストレートも狙い打ちされやすいです。
まあ、しっかりしたストレートがあるから
変化球も効果が発揮するわけですが。
基本的に
ストレート変化球
ともに対になって相乗効果します

片方だけではやはり苦しいですね。


今日の石川は
シンカーストレート獅子らを翻弄しましたね。
松本航についても
双方を上手く相互に活かせるようになりたいですね。


ところで、
松本航の制球力について、
獅子の他投手を見てしまうと、
正直、優れた方だと思います。


ただし、今日は変化球に限らず
全般的にボール球が多かったですね。
全109球のうち
約47%の51球がボール球でした。


ちなみに、松本航のボール球率について、
過去2戦(オリ&ハム戦)と
参考までに倉敷での楽天とのOP戦も併せて見ると、

全投球数に対するボール球数の割合
OP戦の楽天戦やオリ戦では35%程度でしたが、
前回のハム戦で43%と増やし、
今日は47%ともっと増えましたね。


そこで1つ気になるのは、
走者がいた場合、投手が不利になるから
しょうがない面もありますが、
今日は走者を出してから
ボール球率が54%と高いように
制球が乱れていましたね。


まだ走者を出す前までは
オリ戦やハム戦と比べて
それほど大差はありませんでした。


走者を塁上に置いてから、
慎重になりすぎて、
失点は許さないぞと意気込みすぎて
力んでしまって手元が狂っており、

持ち前の優れた制球力がブレていた
んでしょうね。


まあ松本航にとって、
プロの怖さを知る良き経験

になりましたね。


結果は大炎上ですが、
良いストレートなど
光るところも魅せております。


目指すべき頂上は
多和田、今井、光成らとともに
獅子エース級四銃士になることです。
その階段を駆け昇るのには
今日のような経験も必要です。
これを糧にして
目指すべき階段を駆け抜いてもらいたいです。


ただ、1つ心配なことは、
今まで怖いもの知らずで
突っ走ってきたところはあると思います。
今日、江村のような打者でも一発を放たれるという
プロの怖さを知ったわけであり、
その怖さを知ることも大事ですが、
その怖さを知ったことで
臆して考えすぎて
大胆さを忘れてしまうことなかれ

と思います。


光成一年目は怖いもの知らずで
自信もあったでしょうから、
勇猛果敢にダイナミックに投げ込んでいました。
もちろん、
その後、負傷したり、フォームを崩したり
ということもありましたが、
怖さを知って、苦しくなると
オドオド感が溢れるようになりましたね。
まあ今年は、自信も取り戻して、
だいぶ改善されてきておりますけど。


さあ、多和田、今井、光成らとともに
獅子エース級四銃士への階段を駆け昇れ!


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さて、今日の試合で最大の問題は
今後の鴎に対する戦略を見据えると、
シンカー使いの石川が
獅子キラーとして復活したこと
ですね。


今日の石川の詳細の結果です。


今日の石川について、
自慢のシンカー
獅子を狂わせましたね。


立ち上がりの初回、
秋山&源田にはストレート中心で投げ込み、
逆球だったり、中へ甘く入ったりしていたので
「これはいけるかな?」と思ったのもつかの間。
シンカーを使われるようになったら、
獅子威し打線も早々に閉店ガラガラに。。。


若手の戸川あたりは、
2軍戦でもなかなか見られぬシンカーですから、
もう盲目的にブンブン丸でしたね。
1打席目に初球でストレートを
良い感じで打ったこともあって
シンカー攻めに切り替えられました。


シンカーで交わされつつ、
外しもしないで、
最後にストレートで
コース一杯を突かれて
見逃すか、空振りするか、
差し込まれて凡打の山を築くか。。。


それとも、
勝負球もシンカーで
餌食にされていくか。。。


とにかく、今日の石川には
シンカーストレートの双方を
巧みに駆使されつつ、

しかも、それが彼らの思ったところに
投げ込んできますので、
獅子は俎板の鯉状態
そのまま餌食になっていくことに。


7回表、先頭の山川が
そのシンカーを狙い打ちしたかのような形で
どすこいソロ弾を放って反撃の狼煙を挙げ、
そこから、
森、おかわり君、栗山の三連打で
無死満塁のチャンスを築きましたが、
石川ももう球数が嵩んでいましたから、
追いつけぬとも一矢を報いるチャンスでしたが、
そこから石川がギアを上げて
メヒア&戸川を手玉に取るように
連続三振を奪い、
最後の秋山も泳がせて左飛で料理し、
終わってみたら
無死満塁から得点できず
石川に介錯されたかの如く
今日の試合はここでThe End!となりました。


石川については、
一昨年&昨年が本人も不振に陥っていたので
対戦数は少なかったけど、
獅子戦もそれなりに打ち崩していました。
しかし、3年前までは
シンカーを武器にした
獅子の天敵でしたね。


3年前の2016年は、6戦対戦して
4勝を挙げられ、HQSも4度達成されていましたね。


確かに3年前は田辺政権であり、
獅子も弱かったわけで、
今の獅子威し打線
当時の2016年と比べて
大きくパワーアップしていますから、
3年前のようなことはない
言いたいわけですが、
まさに今日のようなやられ方は
3年前にカモられていたときを
彷彿させるくらいのものでした。


とにかく、
『シンカー使いの
 獅子キラー石川』の復活!
今後の『対鴎』戦略に関しては
これが一番痛い
ですから、
何とかしないとなりませんね。


石川が不振に陥るのを待っているという
他力本願の策というわけには行きません。


正直、獅子の天敵(苦手系)投手
各球団に多くいます。


パっと思い浮かべただけでも、
鴎の中では、石川のほかに、二木、酒居、
 良い時のボルシンガー、、、
鷲の中では、岸、塩見、辛島、福井、、、
鷹の中では、高橋礼、
 良い時のミランダ&武田&石川&甲斐野
ハムの中では、上沢、
オリの中では、良い時の山岡(←もう卒業かな?)
 良い時のアルバース、山本、復活すれば松葉
 ディクソンはもう卒業。。。