下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【6/19中日2回戦(ナゴヤ)】終盤で逆転勝ちを決めて三連勝。ただ、相変わらず左腕が苦手な獅子威し打線。危うく「昨夜の山賊はいずこへ?」獅子から「居眠りネコ状態」に。でも援護無き十亀の踏ん張りやバント二度打ちの誤審が大きな勝因。ただ外崎でバント作戦ってどうなの?逆に得点確率が下がらない?

昨日は山賊大祭の獅子たち。
ただし、
今日は苦手左腕の大野が先発し、
昨日とはレベルが違う、、、というか、
獅子がとにかく
苦手にしていることがネックでした。


中日の大野は、過去に3度対戦して
いずれも9回1~2失点と抑えられています。
辻政権での対決は無いですが、
左腕苦手の文化は残っています。


今日のスタメン結果です。


今日の試合を総括すれば、
苦手左腕・大野を前に苦しむ獅子威し打線。
その間、十亀が踏ん張ってゲームを築き
7回表におかわり君の同点弾で追いつき、
最終回におかわり君による
得意な満塁からの適時打で勝ち越し、
結果的に逆転勝ちの三連勝!


ただ、今日の勝利への貢献度と言えば、
援護無き苦しい展開の中、
 十亀が7回2失点で試合を築いたこと。


平井&増田は危ない場面も見られたが、
 さすが無失点で切り抜けたこと。
 ただし、最近、平井&増田も
 勤続疲労のツケが回ってきたか、
 ピリっとしない投球が続き、
 下降線の様相が伺えます。


「作戦」としては疑問であり、
 今日は「結果論」でありますが、
 外崎のバント二度打ちが
 おとがめ無しの判定になったこと。
 リクエストできず?
 明らかな二度打ちだったので助かります。
 これで中日・大野の集中力が断ち切られ、
 竜は流れを失い、獅子は流れを得る
 大きなきっかけに。


交流戦大好きの満塁男・おかわり君による
 猛打賞&4打点!
 まあ大野はストレートを中心に、
 2シーム、スライダーを織り混ぜるタイプであり、
 おかわり君が苦手とする落ちる球は無し
 というのも効いた。
 ただ、それはメヒアにも同様のことが言えるのに
 代打で出て初球ボテボテ凡退。。。
 大野の球をベンチで見てなかったのか。。。


というところでしょうか。


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まず獅子威し打線について。


今日の中日・大野は、
ストレートが約55%と中心であり、
あとは2シームスライダーを使います。
知り合いの竜党の話では
「ストレートを狙い打てば打てる」
「他球団にも打たれている」らしいです。
ただし、
ストレートの被打率は2割未満(戦前)です。
しかし、今年の交流戦開幕カードで
鷹(左腕は苦手なのに)が5安打2四球でしたが、
大野を7回2/3で5失点と追い込んでおり、
内川が大野のストレートを左本塁打、
中村晃が大野のストレートを右安打、
デスパが大野のストレートを右本塁打
と打ち込んでいます。


しかし、今日の獅子威し打線は、
4回まで1四球でノーヒット。
5回表におかわり君の
ボテボテの高いバウンドで投安打に。
慌てた大野も悪送球もあり、二塁へ進塁。
まあ大野も無理に投げなくても良かったでしょうし、
一応、打ち獲ってはいます。
その後は続かず得点できず、
6回表も三者凡退に抑えられました。


すなわち、6回表まで
ほぼ完璧に抑えられてしまい、

「昨夜の山賊はいずこへ?」
獅子から「居眠りネコ状態」に。。。


正直、昨日、あれだけ大暴れしましたから、
獅子が不調というわけではありません。
確かに、
今日の大野は調子が悪くありませんでした。
でも「良い投手だから打てないよね」では片付けられず、
早い話、
好き嫌いが激しい獅子たちにとって、
嫌いな苦手投手を前に
手も足も出なかった

というのが現実でした。
まさに蛇に睨まれた蛙。。。


今日の大野は、
ストレート中心に攻めてきて、
勝負処で2シームやスライダーで決めてきます。
秋山はスライダー(最後は2シーム)
4つも二ゴロばかり打たされました。


でも、その逆も有りです。
木村や金子侑には、
変化球から最後はストレートで決めてきます。


球種は少ないですが、
ストレートなのか、2シームなのか、
スライダーなのか、獅子は迷走させられます。


また適度に荒れているので的も絞りにくく
獅子は迷走させられます。


あと5回まで三振が6個もあり、
昨夜の大祭で雑になっての空三振
迷走させられての見三振
三振の山を築きました。


球数も5回で57球、6回で70球
1イニング平均11~12球
このまま過去3戦の如く
9回までは投げ切られるペースでした。


正直、打てる気はしません。
このまま苦手左腕を前に
「強きを助け、弱きを憎む」
タケちゃんマン打線になってしまうか、、、
「山賊の魔法が解けたただのネコ」
になってしまうか
と思わされました。


でも、7回表、先頭の外崎が
初球の外角高めストレートを打ち込み
フェンス上部直撃の中二塁打で斬り込みます。
ただし、山川は外角低めの2シームを振らされて三振。
森は内角低めの2シームで詰まらされて一ゴロ。
あっという間に
二死まで追い込まれます。


で、二死三塁でおかわり君を打席に迎えます。
おかわり君は、対左投手が打率2割未満。
大野は、対右打者が被打率2割未満。
正直、不安が高まります。
おかわり君は、
追い込まれたら不利です。
ただし、おかわり君の攻略法は、
追い込んでから、
フォーク等で落として空を切らせるか
落ちる球を意識させてストレートで勝負するか
が鉄則です。
とにかく、落ちる球がネックです。
でも、大野の場合、
チェンジアップを持っていますが、
ほとんど使わず、
2シームか、スライダーかで
あとは低めに投げ込む形ですから、
おかわり君が嫌いな落ちる球がありません。
しかも、この打席では、
大野が低めを突きますが、
ストライク入らずB3S1とボール先行。
追い込まれていません!
そこで大野が投げた5球目は
外角腰高の2シームでした。
おかわり君はその外球に逆らわず
自然に流すとライトスタンドへ!


おかわり君は、セ相手に強いですね。
とは言っても、もし彼がセ球団にいたら、
巨人だったら重圧で居心地悪いし、
阪神だったらヤジで居心地悪いし、
広島だったら競争激しいし、
中日は、、、
まあヤクルトかDeNAか、なら合うかもしれませんが。
結局、おかわり君にとって
獅子ほど居心地が良い球団はありませんからね。


でも8回表は2シーム&スライダーで
ゴロアウトの三者凡退となります。
大野の場合、
ゴロアウト:フライアウト=8:7と
ややゴロアウトが多いタイプですが。


そして、最終回9回表、
致命傷になりそうなピンチを凌いだ8回裏の直後であり、
ピンチを凌いだ後にチャンスがあるように、
8回裏は流れを引き込むきっかけになりました。


大野はまだ80球未満でしたが、
水曜日の男・源田がインハイの2シームを
中安打で斬り込みをかけます。
ようやく水曜日の活躍でした。


そして、無死一塁から
外崎がバントを成功させます。
「結果論」としては成功でした、
というより、運が良かったでした。
実は外崎のバント打球は
ベース上でバウンドして
もう一度、外崎のバットに当たっていた
二度打ちバントでした。
二度打ちバントは、
ボールデットとなって走者進塁は帳消しになります。
与田監督が審判へ抗議しておりますが、認められず。
明らかに跳ね返った球がバットに当たってましたが、
このプレーはリクエストできないらしいです。
そのまま、結果的に、
お咎め無しでラッキーなバント成功となりました。
正直、流れが獅子にあった証でしたね。


これで山川にはカウントを悪くして申告敬遠に。
正直、山川は最初から歩かせると思ってましたが、
最初は勝負してきましたね。。。
でも、大野自身、そのバント判定で
集中力が切れておりました。

獅子が流れを掌握する
判定になりましたね。
次の森には初球で空振りを奪いますが、
その後はストライク入らずの与四球。


結局、あれよあれよと一死満塁のチャンス
(特に最近は満塁男おかわり君に回ってきます。
ファーストストライクとなる
2球目の内角ストレートを詰まらせながらも
弾き返して決定的な2点タイムリーを決めました。


今のおかわり君は、つなぐとなったら
軽打狙いに切り替えて打ちますね。
以前、おかわり君は、
長期的不振に陥っていた一昨年の開幕頃、
軽打狙いに徹しており、
打率も3割弱と一時的に好調だったときがありましたね。
年齢的な衰えもありますから、
それだけに状況に応じた「軽打狙い」は助かります。
少し遅くなりましたが、
ここで大野が降板します。


そして、投手が代わって
金子侑粘って適時打を放ち、
貴重な追加点を奪いました。
これは9回裏を考えると、
大きな追加点になりましたね。


また、大野も9回まで投げ切り、
竜は継投しませんでしたね。
確かに大野は苦手で、実際に打てませんでしたが、
集中力を切らした投手を続投して
心中してくれたのは助かりました。
それが功を奏した面はあります
おそらく、竜も中継ぎ不足もありますし、
それまでが獅子に合っていましたし、
(獅子の苦手意識が高かったし)
過去3戦も9回を投げ切ってますから、
続投はその過信が
あったかもしれませんね。


まあ、継投は難しいですけどね。
逆に苦手だったので
交代してくれてありがとうという場合もありますから。
ただ、あのバント二度打ち誤審は、
大野にダメージが大きく、力尽きることを促しましたね。


さて、このイニングの攻撃は、
結果的に、外崎のバント、
というかバントに伴った審判判定が功を奏して
一気に3点を奪って勝ち越すことになりました。
しかし、外崎バントは
1得点を奪うという観点から
作戦として疑問を感じました。
ここは最近、獅子で増えているバント作戦に
普段、指摘させて頂いているところです。


もちろん、終盤の9回表ですから、
ここが得点できないと、
勝つためには延長戦に突入しかないですので
当然「1点奪うこと」は
もの凄く重いです
それ故に、この無死一塁のチャンス
何が何でも1点奪うこと
大きな命題になってきます。
その背景からの外崎バント作戦です。


でも、外崎にバントをさせることで
1点を奪う確率は高まるのでしょうか?

外崎ならば、
バントよりもヒッティングの方が
1点を奪う確率が高いのでは?

というところが疑問の根柢です。


下表は過去のデータですが、
状況(走者・アウト数)別の得点確率です。
有名な著書「勝てる野球の統計学」(鳥越規央)に
掲載されている表であり、
2004~2013年のMPB全データから整理された実測値です。

無死一塁なら40.6%の確率
1点得ているということであり、
もしバントして一死二塁になれば、
得点確率は39.6%とあまり変わりませんね。
ただし、実際には
無死一塁から一死二塁になるのは
100%(絶対)はありませんね。
本来なら、バント成功率が関わりますから、
バントするところからの得点確率は
一死二塁の39.6%にバント成功率を掛ける必要があります。
もしバント成功率が8割であれば、
無死一塁からバントして得点を得る確率は、
0.8×39.6%=31.7%ですね。
すなわち、上表の場合、
バント成功率8割の者にバントさせたら
得点確率は4割から3割に減じる
ということが想像できます。


さて、外崎が無死一塁から
バントをしなかった場合の1点得る確率
バントをした場合の1点得る確率
簡単に試算してみましょう。


計算の考え方は次のとおりです。


さて、次表が計算結果です。

外崎がバントせずヒッティングに出た場合、
得点確率は0.434と算定されます。
一方、バントした場合、
得点確率は0.398
と算定されます。


外崎のバント成功率がかなり高いので
バントした場合の得点確率も高いですが、
それでも
バントせずヒッティングに
出た場合の方が得点確率が高いです。


確かに上表では
無死一塁からの併殺打などは勘案していません。
勘案するなら、
バントしない、するの双方で
走者が一塁のときに反映させます。


ただ、ざっくり考えたとき、
外崎のアウトになる確率が
1-出塁率=0.682です。
併殺打はその全アウトの中に含まれています。
今年の外崎の併殺打数は4個であり、
全アウトの2%程度です。
確率で考えると
単純に0.682×2%として
0割1分程度ですね。


それを丸々差し引いても
バントせずヒッティングの方が
まだ得点確率が高いです。
しかも、逆に併殺があるかもしれませんが、
上表では長打を勘案してませんけど、
ヒッティングで長打になる可能性もあります。
併殺になる確率より長打の方が高いです。
(二塁打11、三塁打1、本塁打13で計25個)


それらを考えると、
1点欲しいのは重要ですが、
その実現のための手段として
「バントが有利」
「即バント決行」
というのは疑問が残りますね。


さて、明日は山井が相手です。
それなりに打てると期待しています。
ただし、こちらがニールが先発ですから、
「それなり」ではダメで、
「打って!打って!打ちまくれ!」と
山賊化することが必要かもしれません。


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一方、先発した十亀については、
最近の安定している十亀でしたね。
でも、7回を投げ切り、
前回と比べて球数も少なく、
失点も少なかったですね。

7回2失点でHQS達成です。
被安打は5でしたが、
暴れん坊・十亀ですけど、
与四死球がゼロでしたね。


奪三振は球数と相関性が低いですが、
与四球は球数に響いてきます。
(右肩上がりの傾向)
それだけに与四球ゼロは大きいです。

https://1point02.jp/op/gnav/column/bs/column.aspx?cid=53523


確かに好調髙橋に打ち込まれ
先制点を失った2回裏の加藤にやられたスクイズは、
森が打球を追ってホームベースから前進していたのに、
十亀は森の方へ投げてしまいました。
ベテランでもありますから、
そのあたりは冷静さが欲しいですね。
ただ、あれは完全にしてやられたので
どのみち、間に合わなかったと思われます。
でも、1失点はやむを得なくても
稼げるアウトはしっかり稼ぎたいですね。


2点目を失った4回裏は、
先頭の髙橋の出塁を許しながらも、
二死まで追い込んでいたのに
低打率の加藤に弾きかえされての失点
もったいなかったですね。


しかし、
ストレートに力があって走っており、
変化球は甘い球も散見しましたが、
そのストレートがあったから
タイミングを狂わせて活かせました。
そして、与四球無しで
HQS達成なら上々の結果です。


いずれにしても、最近、先発ローテで
安定して結果を出していることはもの凄く助かります。
まあ、彼もFAドリームがありますから。。。
地元の中日には良いアピールができました。


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8回からは平井、増田と継投しました。


今日の展開なら、2日使っていないことも勘案すれば、
今日の平井→増田の継投は問題ありません。


正直、もし9回裏もイーブンの状況で、
8回裏、平井がスンナリ終わらしていれば、
9回裏を平井の残業・回跨ぎで来るかな?
と想像していました。


結果として、平井は球数が嵩んでしまい、
9回表に勝ち越しリードしましたから、
平井の残業・回跨ぎは無かったですが。


8回裏、平井が登板して
先頭の井領に右二塁打を打たれて、
最終回直前で勝ち越されると
もの凄く苦しくなるピンチに陥ります。
結局、一死三塁で大島を迎えます。
しかし、外角低めストレートで一ゴロに料理し、
山川が好反応で打球を処理して
三塁走者のホーム生還を阻止しましたね。
これは大きな好プレーでした。
ただ、大島の盗塁を許し、ビシエドに与死球と
試練はまだ続きます。
そこで、二死一二塁のピンチで
絶対に回したくなかった
好調・髙橋周平
を迎えてしまいます。
ところが、
気迫の高めストレートで髙橋から空三振を奪い、
このピンチを無失点で凌ぎましたね。

そして、最終回に登板した増田も、
先頭の藤井に左安打で出塁を許します。
次の京田の打球は強かったので
弾いてもやむを得ない面はありましたが、
山川が弾いて一失で塁を貯めてしまいます。


しかし、無死一二塁のピンチを背負い、
福田を外角スライダーで打たせて、
打球はちょうどサード佐藤の真正面に。
佐藤も冷静に打球を処理して
5,5,3の併殺で料理しました。
この併殺はかなり大きかったです。
相手から見たら「ほぼ万事休す」でしたね。


最後は堂上を空三振で処理して
無失点で凌ぎました。


平井も、増田もバタバタしましたが、
この無失点で凌いだのは『さすが』でしたね。


ただし、2人とも、
前回に続いてバタバタするあたり、
状態が下降線を辿っている懸念がありますね。
間隔を開けているのにも関わらず、
このバタバタですから、
今までの勤続疲労のツケが
そろそろ回ってきても
不思議ではありません。


平井も、増田も
先頭打者を甘い球で簡単にヒットで出塁させています。
増田の場合は、
最後の堂上を奪空三振で料理しましたが、
ファウルで粘られてしまい、
処理するのに球数(9球)も嵩みました。
好調なら空を切らせるのですが、
なかなか空を切らせることができず、
粘られてしまっていました。


もう一つ平井には疑問が残りました。
今年から左打者の方が
右打者より抑える
ようになり、
フォークを覚えたこと
その一因
になっていましたね。
しかし、今日は井領、大島、高橋と
左打者に対して
フォークを全く投げませんでしたね。
相手は平井とあまり対戦していませんから、
ストレートスライダーを中心にイメージしています。
そのフォークをも少しでも見せているだけでも、
相手は迷走しやすくなるから、
もっと楽になっていた
のでは、
という気はしました。


もしかしたら、
投げなかったのではなく、
投げることができなかったのか?
すなわち、
投げる状態になかったのか?


平井&増田の状態が
懸念されますね。。。


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さて、このままこの竜戦カードを
三タテしたいですね。

正直、やってできぬ相手ではありません。
稼げるときは徹底的に稼ぐ!
勝ち星を積み重ねるには重要なことです。


ただし、明日はニールが先発します。
正直、二軍戦でも大炎上していたことを踏まえると、
期待薄の印象もあります。


ニールは与四球で崩れるタイプではないですが、
甘いコースに集まってしまうと、
バッティング投手状態になってしまいます。
まあ、初物効果が期待できなくはないですが、
二軍で大炎上していることを考えると、
それも一巡目までであり、
二巡目からは捕まる可能性はあります。


とにかく、
ニールは、後のことを考えず、
最初から集中力を高めながら全力で飛ばし、
途中から泰雄やKマートへ早目継投したいです
先日の泰雄&Kマートの
二人一組で乗り切った
巨人戦のように戦いたい
ですね。