下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【6/20中日3回戦(ナゴヤ)】「投手戦」というよりは双方決め手欠く「貧打戦」?!まあ14点差→3点差→1点差で三タテ名古屋遠征!ただ今日はパ上位勢がみんな勝ったから、勝っても±0というのが悲しい交流戦。明日からは交流戦最後カードの甲子園での虎戦。虎は6連敗中で勢いないが、でも週末の甲子園だから何かの拍子で蘇生されたら困るかな。虎は守乱等で野球が下手でも、勢いの脅威があるので「着火」させてはまずいかな。

今日は竜戦カードの最終戦であり、
初戦が14点差→2戦目3点差→3戦目1点差と
点差は戦う毎に縮みましたが、
久々のカード三タテを実現しました。


今日の先発結果です。

戦前は、ニールの投球が心配であり、
逆に打線の方は、山井が相手だったので
心配してませんでしたが、
結果はその逆になりましたね。


こちらはニールが、あちらは山井が
先発として試合を作り、
あとは双方のリリーフ陣ゼロに抑え
ロースコア「投手戦」の展開でした、、、
と言いたいですが、
でも獅子は残塁9個と残塁祭になり、
山賊も早期に閉店ガラガラ。
スカッと、また息を飲むというより
決められず、決められずと
歯がゆい感じであり、
正直、「投手戦」というよりは
双方決め手欠く「貧打戦?」
という印象を感じました。


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(1)獅子威し打線については。


相手の先発・山井はもう41歳と
全盛期から比べると衰えは否めません。
下記は今年の成績です(今日を含まず)
「プロ野球データノート(2019年)」さん
「データで楽しむプロ野球」さんのデータからです。


今年の山井の特徴的な面は、
〇ゴロアウト:フライアウト=11.1:6.5
 というように、フライよりゴロアウトが多し。
〇球種は、ストレート、スライダー、
 フォーク、カーブを使います。
右打者には打たれていますが、
 左打者は抑え込んでいるようです。
与四球率(BB/9)は3.53
 セ・リーグでは平均的な数字


まず初回表、序盤とはいえ
山井も全力の立ち上がりでしたね。
源田の打席では、
源田が全く反応できずの見三振を奪われていました。


でも、2回表、先頭の山川には
緩いカーブを投げますが、
それが抜けて高めに入ってしまい(失投)、
山川もそれを見逃さず
ソロ「どすこい」先制弾を放ちましたね。


その後、が強引に引っ張って
二塁手のグラブを弾いてヒットで出塁し、
次のおかわり君は、
内角やや低めを思い切り引っ張って
バットの先でしたが、左二塁打を放ち、
木村がボテボテの遊ゴロの間に
もう1点を追加しました。


結局、2回表は、もう1点欲しかったですけど、
ニールの打席も回ってきたなども勘案すれば、
2点奪って先制したことはOKですね。


問題は、獅子威し打線
そこで早期の閉店ガラガラとなって
スコアボードに「ゼロ」を並べたことですね。


確かに山井はのらりくらりと良い投球をしました。
例えば、山川の2打席目(3回表一死一塁)では、
山川のタイミングを狂わしたいので、
やたら牽制を重ねたり、
投げるときに間を置きながら
山川へ焦らし作戦を敢行します。
結局、山川も粘りながらも
外角低めストレートで
泳がされて中飛で料理されました。
そのあたりは、さすが
経験豊富のベテランの投球術ですね。
こういう焦らし作戦は、
鷲の岸なども講じてきますね。


とは言っても、
山井はそこまで凄かったか?
というと微妙でもありました。


例えば、ボール先行でカウントを悪くし、
打者有利の打席もありましたが、
打ち崩せませんでしたね。


とにかく、今日の獅子威し打線は
山井のタイミングを
なかなか捉えることが
できていません
でしたね。


例えば、4回表
おかわり君は、B3S1とボール先行しましたけど、
ど真ん中の緩いカーブで振り急いでファウルになり、
その次ぎに外角の速いストレート泳がされ二ゴロに。
まあ、このイニングは、
木村が与四球、金子侑がヒットで出てましたが、
木村の盗塁失敗ニールの打席があったから、
得点できずでもやむを得ない面はあります。


しかし、5回表、せっかく秋山から攻撃が始まり、
山井の球数も80球弱に嵩んでおり、
その秋山が落ち切れずストライクゾーンに残る
低めフォークに合わせて打って
中二塁打でチャンスを築きましたから、
ここは最大の追加点チャンスのイニングでした。


そして、源田がバントを成功させて
無死二塁から一死三塁に展開します。
その「バント作戦」はとりあえず置いておいて、
後続の外崎&山川は、
どちらも同じように、タイミングが合わず、
初球を高く打ち上げてしまって
双方とも外野フライに終わり、
結局、僅か2球で
チャンスを潰しましたね。


ところで、
ここでは追加点が欲しい場面でしたから
「1点奪う」というのは大事でした。


でも、昨日にも指摘しましたが、
バント作戦が『1点獲る確率アップ』
になるとは限りません。


簡易的な計算ですが、
1点を獲る確率について、
無死二塁から源田がバントしなかった場合と、
無死二塁から源田がバントして一死三塁になった場合
の違いを先日、ブログで掲載させて頂いておりました。

このときの計算結果では、
源田がバントしないでヒッティングに出た場合、
1点を得る得点確率は
0.645(約65%)と算定されますが、
源田がバントした場合、
1点を得る得点確率は
0.468(約47%)と低くなってます。


確かにバントして一死三塁にした場合、
その計算に含めてませんが、
三塁に走者を置いたことで、実際には
ゴロアウトの間に1点、犠飛で1点等がありますから、
バントをした場合の得点確率は
上記の約47%より数値が上がるかもしれません。
でも、バントしていない場合でも、
四死球が続き、一死なら同様のことはあるから、
バントした場合より小さくとも、
こちらも確率はアップします。


問題は
ゴロアウト1点、犠牲フライ1点を含めて
上記の2割近くの差を逆転できるか?
になります。
2割近くとなると、数にしたら
例えば、源田の次で大事な打席になる外崎の場合、
打率が約2割5分ですから、
ゴロアウト1点、犠牲フライ1点などが
外崎の安打数の約4/5の数の確率に相当しているか?
ですね。


まあ、今日は無得点で終わりましたね。


正直、今日、岡田とかが最終回にバントしました。
岡田も今年は打率が高いですが、
最近では打率を下げて低迷していますから、
最終回の岡田バントは別にいいか、と思います。
もちろん、
投手や愛斗などの低打率・低出塁率もありかと。


すなわち、
低打率・低出塁率の打者なら
バント作戦もあり得るでしょうが、
獅子の場合、今日の打順なら
1~6番打者では、バント作戦ではなく、
ヒッティングの方が望ましい気がしております。


少なくとも、バント作戦が
『1点獲る確率アップ』に
いつもつながる
と決めつけてしまう采配だけは避けたいですね。


また2番手で登板してきた中日の
球が低めに集まっており、打てませんでしたね。
また、速いストレートと、
外へ逃げる低めスライダーや緩いカーブを使い、
的すら絞り込めずでした。


6回表、一死一三塁のチャンスから、
金子侑が真ん中ストレートを振り遅れの空三振、
栗山が外角低めのスライダーを振り遅れの空三振
打者に隙を与えない連続奪空三振で
残塁祭と、血祭りにあげられました。

そして、7回表
秋山、源田、外崎と手玉に取られる三者凡退。


8回表の3番手の祖父江については、
正直、甘い球も散見したので
打ち崩せそう、とも思えましたが、
実際におかわり君は捕えて左二塁打を打ちましたが、
山川は真ん中の甘いスライダー
バットの先でこすってしまって打ち損じ二飛
森は、低め変化球に全く合わず空三振
木村は、二直で終わりましたが、
外角球を合わせるのがやっとでしたね
これは、祖父江が凄かったというより
外角を苦手にしている木村の実力不足でしたね。


最終回4番手のロドリゲスでは、
155km/h前後の速いストレート
獅子は完全に差し込まれ、
合ってませんでしたね。


でも、今日は福、ロドリゲスには
手が出ないくらい凄かったですが、
山井&祖父江は撃沈したかったですね。


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(2)先発ニールについて

チェンジアップ良い感じで変化し、
ときには落ちて竜打線を料理してました。
良い球もありましたが、
甘いコースも散見しておりましたね。


でも、今日は
ニールの武器でもある
微妙に動く球が効いていたり、
緩急を活かしながら
竜打線のタイミングを狂わしたりして


ニールの得意技は
ゴロアウトの山を築くことですね。
そこはウルフと同様、
ニールのバロメータは
ゴロアウトの多さになります。


今日は、ゴロアウトコースに
9個、打ち獲ってましたね。
(バント、源田の失策含めて)
それだけ好調だったことが伺えます。


4回裏は獅子の攻撃が停滞し続け、
竜の方が中軸からの攻撃でしたから、
試合の流れを左右する大きな局面
なってもおかしくありませんでした。


先頭の大島に与死球、ビシエドに中安打と
無死一二塁のピンチを招きました。
しかし、次の高橋で
ゴロアウトの間に1点返されましたが、
髙橋を外角2シームで計算通り、泳がせて
二ゴロ併殺打に仕留めたことが大きかったです。
結局、次の阿部も
外角低めのチェンジアップで引っ掛けさせ、
泳がせて二ゴロで処理し、
このイニングは最少失点で切り抜けました。


ただ、ニールが次回も抑えるか?
というと、微妙ですね。
正直、今日は相手に恵まれた感
否めませんでしたね。


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(3)継投(中継ぎ陣)について


2番手にはKマートがマウンドへ上がり、
6~7回を抑えました。
長身から繰り広げる
角度のあるストレートが走り、
落差のあるサークルチェンジが落ちており、
そうなれば、
Kマートはそう簡単に打たれませんね。


6回裏、二死からビシエドが出塁し、
走者を置いてからのKマートが心配でしたが、
難なく高橋を3球で追い込み、
外角サークルチェンジで
泳がして二ゴロに処理しました。


7回裏は危なげなく
三者凡退で凌ぎました。


そして、8回裏平井が登板します。
結果としては、平田い粘られますが、
三者凡退で凌ぎました。さすがでした。


ただ、ここは平井で
良かったのでしょうか?
どのみち、リードをキープしていれば、
増田が最終回に登板します。


ということは、ここで平井を出せば、
平井&増田は今日「連投」になりますね。


今週は、まだ甲子園
虎との三連戦を控えてます。
明日、どちらかでも使えば、
「三連投」になります。
「三連投」、他球団でも避けているように、
よほどのときに限るべき使い方です。
(終盤の優勝争い、CSや日本Sの短期決戦などで)
というか「三連投」は避けるべきと考えてます。


逆に「三連投」を避けるならば、
明日は、平井&増田とも明日は登板できません。


とはいえ、今日のように僅差勝負の展開ならば、
どちらかの連投はやむを得ません。
しかし、明日も見据えてくなら、
どちらか1人は温存して
「2人連投」を
明日登板なら「三連投」を

となるのを避けたかったです。


では、どちらを選ぶか?はありますが、
まあ、そこはそれぞれと思いますが、
個人的には、昨日の球数が少なかった、
かつ最後を締める守護神役である
増田の今日の登板はやむを得ず、
平井は温存と考えていました。

平井については、
昨日、緊張度が高まるピンチ
2度背負っており、
その分、球数も嵩んでいましたから
昨日の疲労度は
いつも以上に大きかったかなと思います。


それらを考えると、
最終回=増田はやむを得ないとしても、
8回裏は、平井ではなく、
間隔が開いているヒースや、
前回G戦で3回を投げ、
米国時代も2回超は慣れている
Kマートの続投

選択肢の一つにあったと思います。


今日の8回平井&9回増田では、
明日の平井&増田の
双方とも登板は難しいですが、
8回を平井以外ならば、
増田は明日の登板が厳しくとも、
平井は温存できますから
明日、平井の登板は可になります。
平井に守護神、ラストを
担わせるのは厳しいですが。。。


Kマートにもう1イニング継続させれば、
明日に向けて平井&ヒースを温存できます。


戦っている目先も重要ですが、
首脳陣はその先のことも見据えて
采配して欲しいところがあります。


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(4)明日以降について


さて、これで竜に三タテしましたが、
今日は鷹、鷲、ハムとパ上位勢も勝ちましたので
結局、ライバル球団が勝てば、
こちらが勝っても±0というのが
悲しい交流戦ですね。。。


明日からは交流戦最後カードとなる
甲子園での虎と戦います。


明日の先発は、光成と西ですね。
オリ時代から西には
そんなに苦手意識がないことが、幸いです。


ところで、
現在、虎は6連敗中で勢いがありません。
しかし、虎の場合、
守乱目立つなど野球下手ですが、
勢いに乗ってしまうと
脅威な波になります。


一応、週末の甲子園での戦いですから、
平日だった鷲vs虎よりも観客数が増えると思います。
となれば、虎党が多くなって
虎一色のムードもあり得ます
から、
虎が何かの拍子で蘇生するおそれもあります。
そうなると、こちらは困りますね。


とにかく、
虎に勢いをつけさせぬよう
虎を「着火」させてはダメと思われます。