下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【9/1鷹23回戦(MLD)】鷹との天王山『所沢 晩夏の陣』第三戦:首位の座を逆転奪Sh!できず。でも勝ち越したことが大きく、これで真の優勝争いに突入できる。残る20試合を通じて、如何に鷹より多く勝ち星を稼ぐか?そのためにも息切れせずに息の長い末脚で最後の最後まで駆け抜けるべし。ただし残り20試合のうち8試合が楽天戦。すなわち「鷲を叩き潰さねば優勝は遠のく!」と言っても過言ではありません。

鷹との天王山『所沢 晩夏の陣』第三戦です。
昨日まで連勝を伸ばして
鷹との差がゼロゲーム差まできました。


今日、獅子が勝てば、首位の座が『逆転』します。
しかし、残念ながら、三タテならず
鷹に首位の座を死守されましたね。


確かに天王山を三連勝して
首位の座を逆転できていたならば、
一気に勢いに乗ることが期待できましたね。
獅子の場合、
勢いに左右されやすい球団ですから。


しかし、この天王山を
勝ち越せたことは大きいですね。


負け越していたらゲーム差が開き、
鷹が大いに有利となって優勝争いは沈静化していきました。


しかし、獅子が勝ち越したことにより、
勝敗の数字上、鷹との差が縮まりましたから、
今後の鷹との優勝争いは熾烈さを増してきます。
すなわち、
今回、獅子が天王山を勝ち越したこと
明日からの優勝争いは、
鷹との勝ち星集め合戦のガチンコ勝負
になりました。


残る20試合を通じて
獅子は、如何に鷹より多く勝ち星を稼ぐか?
が重要ですね。

こちらが残りを10勝10敗の勝率5割で終えれば、
 鷹は残り21試合を9勝(勝率0.429)以下でないとなりません。
こちらが残りを12勝8敗の勝率6割で終えれば、
 鷹は残り21試合を11勝(勝率0.524)以下でないとなりません。
こちらが残りを13勝7敗の勝率6割5分で終えれば、
 鷹は残り21試合を12勝(勝率0.571)以下でないとなりません。


もし来週の6戦を
鷹が4勝2敗で乗り切り、
獅子が2勝4敗で終えたら、
2ゲーム差開きますから、
天王山の勝ち越しが吹き飛びますね。


来週、鷹の方は
楽天と三連戦からロッテと四連戦と休み無い7連戦です。
その苦手なロッテ戦をどう乗り切るか?はあり、
ロッテ戦を控えているのはこちらに有利ですね。
でも、鷹はそのロッテ四連戦を終えれば、
残りは1試合であり、
しかも、苦手な千葉での対決は無く、
全て自分のホーム・ヤフオクで戦えます。


一方、獅子の方は、
オリと三連戦から楽天と三連戦の6連戦になります。
オリは8月成績で2位になって最下位脱出したように好調です。
そして、獅子にとって
負け越して一番嫌な楽天戦を敵地で戦います。
しかも、残り20試合のうち8試合が楽天戦です。
(他の残りは鷹2、鴎5、オリ4、ハム1です。)


すなわち、
奴ら鷲を叩き潰さねば優勝は遠のく!
と言っても過言ではありません。


また、鷹の方は猛攻の勢いが無くても
選手層の厚さから息切れすることはありません。


逆に、こちらは
投手陣の脆弱性がネックであるとともに
中継ぎ陣が疲弊&駒不足でカツカツです。


息切れせずに息の長い末脚を使って
鷹より先にVゴールを切らねばなりませんね。


平井の4連投、5連投、6連投という
特攻作戦では20試合は乗り切れません。


特攻作戦を講じるタイミングは
10.19などのような最後の最後か、
CSや日本シリーズの短期決戦です。


今日のスタメン結果です。

今日の試合を簡単に述べると、
先発・十亀は、6回を投げ切れず、
でも悪いながらも3失点で済みましたが、
(もっと失点していても不思議ではなかった)
とにかく、獅子威し打線が武田を打ち崩せず、
獅子キラー武田が久々に出現してしまいましたね。
あとは、
8回裏に反撃をし始めましたが、
ときすでに遅しであり、
鷹に底力を見せつけられながら
三連勝を阻止された、という敗戦でしたね。


確かに8回裏、外崎の打球を
牧原のダイビングキャッチによる好守で阻まれ、

『不運な当たり』『惜しかった』とも見えましたが、
それは『流れが獅子に無く、
獅子が流れをつかめず、
鷹が既に握っていた』
ということですね。


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鷹とは、次の直接対決もそうですし、
CSでも対決していくわけですが、


今日の試合でも再認識させられたのは、
鷹の強靱な中継ぎ陣を鑑みると、
鷹に勝つためには、
勝ちパ中継ぎ陣が登場する前に
リード展開に入っていることが必須
ということですね。


勝ちパ中継ぎ陣が登場するときに
こちらがビハインド展開にあると、

逆転、勝利する可能性は大いに減じますね。


確かに、モイネロを攻略して
牧原に止められた外崎の当たりは紙一重ですが、
(牧原の好守には脱帽でした)
結局、1点しか返せなかったのが現実であり、
昨日の髙橋純からの1点しか奪えていません。
得点が奪いにくい鷹の中継ぎ陣から
逆転を狙うのは難しい

勝つ確率を急低下させる
ということに変わりはありません。


今日は7回から中継ぎ陣が登板しましたが、
下手をすると6回から出動してきます。
となると、
野球は9回まで攻撃があるゲームですが、
鷹戦に限っては、
攻撃チャンスが5回までしかない
と言っても過言ではありません。


今日についても、
中継ぎ陣が出てくるまでにリードしていなかったこと
すなわち、先発・武田を打ち崩せなかったこと
これが最大の敗因です。


やはり、鷹に勝つには、
とにかく先発投手を叩き潰すこと
それが鉄則です。
難しい話ではありますが、今までの傾向を踏まえれば、
そうしないと勝つ確率は高められないのも事実です。
それができなければ、
神がかり的な奇跡を願うしかなくなります。


なお、今日も、鷹戦で見られている
『3回終了時にリードしていない方が負ける』
ジンクスは適用される一戦になりました。


獅子が3回終了時にリードしていない場合、
獅子が試合に勝てる確率は2割ちょっとです。


やはり鷹に勝つためには、
序盤からリードを奪え!です。


このような傾向は、
前述した鷹の中継ぎ陣の強靱さ
心の奥底で無意識に感じている
鷹を脅威に感じている心理的なものなどが左右している
可能性が考えられます。


下表:3回終了時の結果&試合結果一覧



今日の試合に話を戻しますと、
今日の武田は
久々に獅子キラー復活!?
というような雰囲気でしたね。


確かに最近は、武田自身が不振だったりして
こちらも打ち込むことができていましたが、
もともとは、角度がある速いストレート
落ちるフォークキレのあるカーブ
これらが獅子打線を惑わし、
苦手な天敵でしたね。


ただし、武田の武器の一つであるフォークについては、
意外と、落ちていない球が目立っており、
それを捕らえればHRボールにも化ける甘い球でしたが、
(他の変化球でも似たような面はありました)
完全にタイミングを狂わされて
惑わされましたね。


今日の武田の印象は、
落ちないフォークなど
良い具合で抜ける変化球
角度のある速いストレートにより
緩急を活かされて
タイミングを狂わされて惑わされ、
凡打の山を築きましたね。


どうしても頭にの中に
落ちるフォーク、
低めに曲がるカーブ
の印象があるから、

逆に高めに抜けた変化球に
意表を突かれタイミングが合いません。



それら高めに抜けた変化球を捕らえれば
武田を炎上させられるわけ
ですが。
中にはHRボール(長打ボール)もありましたね。
初回のおかわり君、3回の金子&源田、
4回の栗山、5回の山川が凡退した球なんかそうですね。


組織立って対策も講じて無く
選手任せで選手が個々に対応するから、
時間ばかりが過ぎていき、
気づいたら残りイニングが無くなっていた
というところです。
そこは、昔から見られている
天敵を攻め落とせぬ問題点でもありますが。


まあ今日はいつも大好きな対策『好球必打!』ができず
(本来は対策とは言わないですが)
『好球』の打ち損じが目立ちました。


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一方、先発した十亀については、
というか、その前に、、、
今日の獅子投手陣の与四球数は、
十亀5、野田1、泰雄2の合計8個ですか。。。
また被安打数は7個です。
よくこれで4失点で済みましたね。。。
鷹の残塁数が10個、ついでに獅子は8個、
投手戦というよりは、
双方で残塁祭でしたね。。。


十亀について、
今年は昨年までの「力を入れた投球」をやめて
与四球防止のために「力を入れない投球」を行っています。
そのため、与四球数は昨年より減っていますが、
ストレートは140km/h程度しか出ず
奪三振率は低下しています。


緩い変化球(特にカーブ)により
緩急を活かしてタイミングを狂わすこと
相手攻略の最大な武器になっています。


※与四球率BB/9(今日含まず)
一昨年が2.71、昨年が4.05、
 今年が2.72
※奪三振率K/9(今日含まず)
一昨年が6.42、昨年が5.94、
 今年が5.44


今日は、初回の先頭の明石から柳田の初球までは
「力を入れた投球」で思い切り投げておりましたが、
柳田にカウントを悪くしてからは、
今年の「力を入れない投球」に戻りました。


ストレートも力があまり感じられぬ傾向でした。
ただし、「力を入れない投球」の最大の狙いである
与四球数は5個と多かったです。


それでも
緩い変化球により
緩急を活かしてタイミングを狂わすこと
だけは
それなりに鷹に通じていましたね。


正直、前回もカーブ等のタイミングが合っていなかったから、
鷹の方は何か策を講じてくるかな?と思っていましたが。。。


今日は、タイミングを狂わすのに
カーブのみならず、スライダーも効いていました。
そこは前回の鷹戦との違いでした。


しかし『好球』は見逃してくれませんでした。


先制点になった3回表の柳田の一発は
内角攻めからやや中に甘く入ったところ
そのままスタンドに運ばれましたね。
それ以外ではまだ打ち損じが目立ちましたが。


4回表の今宮&中村晃の連打
甘い高めをきっちり打ち込まれました。


そして、苦手な大天敵・熱男ですね。。。
その他で苦手なグラシアルには、
犠牲フライで打点を稼がれましたが、
今日は抑えましたが、、、


熱男にはやられてしまいましたね。


1打席目(2回表)では
無意識に心底で意識しすぎて
ストライク入らずの四球を与えてしまいました。
まあ打たれるよりはマシですね。
走者を貯めて進めましたが、
一死ですから、今宮&高谷勝負の方がマシです。


しかし、低打率の高谷に
何故、制球を乱してしまう与四球???
それは泰雄にも言える話であり、
今日の与四球8つのうち高谷へ2つです。
もったいなさすぎる与四球であり、
高谷の打席を自動アウトにしないで
どこでアウトにするの?

でしたね。
まあ2回表は無失点で終えましたが。。。


熱男vs十亀に話を戻すと、
2打席目(4回)は珍事でしたね。
まさかの三球三振に仕留めましたね。
まあ、インハイのすっぽ抜けになり、
森も構えているところとは違う逆球気味であり、
外角待ちの松田も意表を突かれて空を切りましたが。
(たまたまの結果論という印象ですが)


珍事なんで写真を掲載しておきます。
これで勝ち投手になっていたらね。。。


しかし、次の3打席目(6回)は、
カーブによる外角低め攻めを敢行していましたが、
最初に2球続けてボール球が続きカウントを悪くします。
3球目も森は同じように要求しますが、
それが吸い込まれるように中に甘く入ってしまい
レフトスタンドへ放り込まれました。


まあ熱男に対して、十亀の球は
何故か中へ吸い込まれやすく
それを痛打されるというケースが多いですね。


十亀自身は「熱男を気にしていない」と良い、
そう思うようにしていますが、
無意識に心底で意識するところがあり、
身体が条件反射でそう反応してしまう
というところでしょうね。
まさに、人間心理ですね。


正直、十亀と熱男の関係について
十亀の熱男への不安な心理状況、
暑男の十亀への自信な心理状況は
心理学などで論文が書けそうな
良い研究材料になる気がします。


それは置いておいて、
この熱男の一発については、
まだストレートだったら?と思ってしまいましたが、
カーブのど真ん中は当たると飛びますからね)
前回のヤフオクでもそうでしたが、
熱男もカーブが合っていませんでしたから、
森もそれに頼りすぎましたね。


そして、最初の2球が外へハズれていたので、
カウントがB2S0と悪かったことから、
十亀も「ストライク欲しさ」というか、
あんまり外へハズしすぎないようにしよう!
コースギリギリのところを狙って行こう!
と心理的に思ってしまった可能性があり、
結局、その気持ちから
力んで中へいい具合に入ってしまった!
というところでしょうか。


正直、5回終了時で100球近くなっていました。
5回表も「よく1失点で済んだな」と思うほど
アップアップでしたから、
6回表は、大天敵の松田からの攻撃でしたので、
6回表の頭から二番手に交代させる
という選択肢はありますね。


ただし、中継ぎ陣が疲弊して駒が不足しているから、
今の首脳陣には、
先発には少しでも長く投げて欲しい
という想いが強すぎますので、
とにかく
『打ち込まれるまでは代えたくない』
という面があるので、
今のベンチに
「6回表の頭から二番手に交代させる」
という選択肢は全くありませんね。


左打者の高谷になってから、
それ以降、左打者が柳田まで続くので、
左の高谷の打席で野田を投入しました。


そして、
柳田の打席までが左腕の野田が担当なので
野田は回跨ぎをしてその役目を勤め上げ、
右打者のデスパに打席が回ると
左腕ではない國場を投入します。


そして、國場が回跨ぎをして、
再び左の高谷の打席で泰雄を投入しました。
理由は野田のときと同様です。


そして、
柳田の打席までが左腕の泰雄が担当なので
泰雄は回跨ぎをしてその役目を勤め上げ、
右打者のデスパに打席が回ると
左腕ではない伊藤を投入します。


そうです。
『左対左』神話の絶対崇拝
継投の根底にあります。


『左には左を』『右には右を』
今までもこの神話にやみつきな首脳陣でしたが、
ここまで神話崇拝を徹底するとは。。。
熱烈すぎる信仰心ですね。。


固定概念に執着しすぎですね。
今年はその固定概念への執着心が
色々な問題を引き起こしており、
『左対左』神話はその一つですね。


「左対左に合う・合わない」もありますが、
「駒を多く消耗しやすい」のが問題です。
駒不足の今だからこそ、
それがボディブローのように響くので
そんな贅沢な消耗のゆとりは無いです。


結局、駒が不足している中、
そのような贅沢な使い方をするから
『回跨ぎ』にもなってしまいますね。
そもそも『回跨ぎ』を
問題として全く認識していないのが大問題ですが。。。


まあ唯一「継投としてやむを得なかった」と思うのは
失点を許しましたが、泰雄から伊藤への交代ですね。
首脳陣の意図は、
「左打者が終わって、右打者になったから」でしょうが、
今日の泰雄については、
間隔を開けていたわけですが、
あまりにも不調でしたので、
いつ大炎上しても
おかしくなかったからです。


本来なら、
泰雄の投球状況を出す前にブルペンで見極めたく、
それでも、登板させてしまったのであれば、
8回表の投球内容を見極め、
9回表の頭から交代させるべきでした。


今日の泰雄については、
間隔を開けて登板させたわけですが、
最初から球が浮き上がって高め傾向であり、
しかも抜けていたりして
とにかく、制球も定まっていませんでした。


その原因は
間隔を開けてしまったことなのか?
疲労が完全に抜けず残っているのか?
そもそも、実力不足なのか?わかりませんが、
とにかく、絶不調でしたね。


少なくとも、今日は負けはしましたが、
平井&増田、平良、小川を
温存させたことは
今後の戦いを考えたら、
大きかったでした。
(平井あたりはブルペンで投げていたでしょうが)


今日の負けは致命傷になるわけではなく、
むしろ、平井&増田の四連投平良の三連投の方が
今後の戦いにおいて(下手すれば来年において)
致命傷になる可能性がありましたから、
そのアホ連投を回避できたのは大きな成果と思います。


残り20試合で鷹より多く勝っていくためには、
平井&増田、平良、小川に疲労は極力溜めないこと、
彼ら4人を上手く組み合わせながら使い、
負担が偏りにくくするようにすることが大事ですから。


そういえば、
三番手の國場については、
いい経験になりましたね。
(伊藤も良い経験になりました)
この重要な試合で小差の展開で
あれだけの強者を相手に投げる経験
そう多くありませんし、
二軍戦ではまず味わえません。
そして、デスパ&グラシアルの両外国人や
内川、松田を抑えたのは
國場にとって、
大きな自信になると思います。


また今日は、
木村といい、金子侑といい、秋山といい、
外崎といい、相手の牧原と、
気が引き締まった好守
多く見られましたね。
天王山らしい戦いになったと思います。



ところで、最終回、鷹の方は、
デスパの代走に何故か甲斐でした。
デスパはDHですから、甲斐はそのDHに入り、
鷹が用意している捕手は甲斐と高谷だけです。
もし高谷が負傷したらDH解除になります。


調子が良くないデスパに代走を出すのはわかります。
でも、甲斐にするメリットは???ですね。
足が速くもないし、リスクしか無いきがします。
ベンチには福田、上林が残っており、
甲斐より足は速いですね。


すなわち、鷹の方は、延長戦は無く、
そのまま逃げ切ると踏んでいる采配。
というよりも、
延長戦に突入したくないから
退路を断った覚悟かもしれませんね。
延長線になれば、
あちらは勝ちパが髙橋純しか残ってません。
こちらは増田や平井、平良が残ってます。
(連投事情はあまり考えないでしょう)
となると、こちらの打撃力も加味し、
延長戦になったら分が悪い
と考えていたかもしれませんね。
そのために退路を断ったのか?
やっぱり舐められていたのか?
真相は不明ですが、
甲斐の代走は謎の采配でした。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さて、来週は
現在、好調のオリックスと戦ってから、
楽天と対決します。しかも敵地でです。


とにかく、鷹より勝ち星を
稼いで!稼いで!稼ぎまくれ!
です。


そのためには、
パフォーマンスを低下させて
抑える確率を低減してしまうような
おまけに、息切れしてしまうような
時期尚早の特攻作戦は避けたいですね。