下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【獅子威し打線-実力格差問題】個人タイトル主要5部門独占!「奪って!奪って!奪いまくる!」山賊たち!今年も12球団一の攻撃力を誇る獅子たち!ただしその高次元の優秀さは『少数精鋭部隊』によるところが大きく、『それ以外』の野手陣は獅子ではなく子猫状態に。今年も『チーム内実力格差問題』は改善できず。『選手層の薄さ問題』は相変わらず残る。本気で毎年「補強」&「育成」の双方に努力されてその結果が早期に欲しいです。

今年のパ・リーグの
レギュラーシーズンの全日程が終了しました。


今年も打ちまくりました!
獅子に関する今年と昨年のチーム打撃成績です。

※野球データノート(2019年)さんのHPより


昨年と比べれば、
今年はやや少ない数字ばかりが並びましたが、
12球団一の攻撃力を誇り続けました。


また、個人タイトルが決まりましたね。
受賞された皆様、おめでとうございます。

 森が初の首位打者!
 山川が2年連続の本塁打王!
 中村が4度目の打点王!

  (2015年以来)
 秋山が3年連続4度目の最多安打!
 金子侑が2度目の盗塁王!

  (2016年以来)


しかも、打点は獅子から100打点トリオ誕生!


獅子たちは
打撃の主要5部門でタイトルを獲得し、

同一球団の5選手で主要タイトルを
独占するのはプロ野球史上初
とか。


ちなみに、他の項目を少し調べてみると、
〇得点圏打率:森1位0.411、中村2位0.350
〇長打率:森1位0.547
〇OPS:森1位0.959
〇マルチ安打:秋山55回
  ※猛打賞は森が2位15回、
   1位はハム大田16回
〇得点:秋山1位112点
〇犠打数:源田1位タイ25個
 (オリ若月と同数)


その他、細かい指標を見て行けば、
ボロボロ出てくると思います。


昨年同様に獅子威し打線は、
優れた打撃力&機動力により
12球団一の攻撃力を誇っている
と言っても過言ではないですね。


例えば、機動力に関しては、
次のような記事もあります。

デッドヒートを制し連覇を果たした西武。
走塁が生んだソフトバンクとの16.3点の差
岡田友輔 

(株式会社DELTA代表取締役)
9/26(木) 7:30
強力打線が生み出す得点力に上積みをもたらした走塁
<抜粋>
 西武優勝の最大の要因は他球団を圧倒する強力打線を昨年に続き維持できたことだ。5人が20本塁打以上を記録した打線は、1試合平均得点が5.32。パ・リーグ平均が4.32点、2番目に多いロッテでも4.49点であることからも、西武の得点力は頭一つ抜けていたことがわかる。
ただこの得点力のすべてが打撃によってもたらされたわけではない。西武は足を使った攻撃でも得点を上乗せしていた。
 足を使った攻撃と聞くと真っ先に盗塁を思い浮かべるかもしれない。確かに今季の西武は12球団最多の134盗塁を記録。成功率も.732で3位と、優れた成果を挙げた。
だが足を使った攻撃での上積みは盗塁よりもそれ以外の走塁による部分が大きい。
 例えば二塁に走者がいる状況から外野へのシングルヒットが出たときに本塁に生還できるか。こういった場面で走塁の力は試される。今季のNPBではこの場面で61.1%の確率で走者が本塁に生還していた。
一方西武は平均を8.9ポイント上回る69.9%を記録。他球団より高確率で本塁に生還していたようだ。

 ただ、アウトが多くなったら高い生還率も台無しだ。アウトになるくらいなら本塁突入を試みず三塁でストップしたほうがよい。アウトを避けながらできるだけ次の塁を陥れるのが優れた走塁である。この場面で西武がどれだけ本塁アウトになっていたのかを見ると、シーズン通してわずかアウト1つ。12球団全体では44のアウトが発生していたことからも、西武が憤死を避けながら高確率で生還する優れた走塁を見せていたことがわかる。
 またこの状況での走塁はアウトカウントによって、判断が大きく変わる。後続の打者に安打が出る可能性が低い2アウト時はタイミング的にアウトの可能性が高くても、ギャンブル気味に本塁突入を狙うことも多い。さきほどの西武の生還率をアウトカウントで分けてみると、2アウト時はNPB平均の81.4%とほとんど変わらないが、
0・1アウト時はNPB平均を12.1ポイントも上回る62.4%を記録していた。0・1アウト時は積極的に本塁を狙い、アウトにならない見極めができた走塁だった。


走塁で生まれたソフトバンクとの16.3点の差
 野球のデータ分析では、塁状況、アウトカウントからそのイニングに平均的にどれだけの得点が見込まれるかを表す得点期待値というデータが存在する。さきほどの二塁走者が単打で本塁生還できるかというプレーに関しても、この得点期待値をもとに計算を行い平均と比較することで、他球団に比べ走塁でどれだけ多くの得点をもたらしたかを見当がつけられる。この場面での走塁を集計すると、
西武はNPB平均に比べ8.3点多くチームに得点をもたらしていた。これは12球団トップの値である。源田壮亮、秋山翔吾、森友哉、外崎修汰が優れた値を記録していたようだ。
 そして走塁力が試される場面はほかにもある。一塁走者が単打で三塁まで進めるか、二塁打で本塁打に還ってこられるか、三塁走者が犠牲フライ、あるいは内野ゴロで本塁に還ってこられるか、などさまざまだ。
 これらの場面の走塁にさらに盗塁企図も対象に加え、同様の計算を行うと、
西武はNPB平均に比べ17.9点多く走塁で得点を増やしていたと推定できる。これは12球団で断トツだ(表1)。2番目のオリックスでも6.3。西武の走塁がいかに優れていたかがわかる。ちなみに最後まで首位を争ったソフトバンクの値は1.6で、西武とは16.3点差。優勝決定時点で2.0ゲームと差がわずかであったことを考えると、この走塁の違いが順位の差として表れたともいえるかもしれない。


表1 2019年チーム別走塁得点
チーム   走塁得点
西武     17.9
オリックス   6.3
ヤクルト    4.8
中日      2.6
ロッテ     2.2
ソフトバンク  1.6
広島      0.9
阪神      0.4
日本ハム   -0.4
読売     -4.8
DeNA     -9.4
楽天     -16.4
データは9月24日終了時点


<以下、後略>


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ただし、獅子打線のアキレス腱になっているのが、
チーム内での格差問題ですね。


素晴らしい攻撃力を誇っていても
それはスタメン+αの少数精鋭部隊
桁違いな高レベルの実力を有している話
であり、
スタメン以外(二軍含む)になると、、、
獅子と言うより、ネコ状態にあり、

少数精鋭部隊と比べて
大きな格差があります。


それ故に代打要員が乏しく、
規定打席数超えたのが8人存在する快挙
(木村も到達目前までは行きましたが)
でしたが、裏を返せば、
レギュラーを脅かす存在が乏しく、
そのまま少数の固定メンバーが
試合を戦い続けた証とも言えます。


下表はスタメン非スタメンの一軍打撃成績です。

※野球データノート(2019年)さんのHPより


非レギュラーについては、
レギュラーより劣るのは当たり前ですが、
他球団と見比べると、
〇打率は2割未満の最下位
〇出塁率も最下位
〇OPSは何とか最下位を免れ5位

 でも4位より上位とは差が有り。
〇得点圏打率はリーグ4位
 でも4~6位はドングリの背比べ
 3位より上位とは差が有り。


得点とかは絶対数がモノを言うので、
打席数とかが大きく響きますけど、
「率」絡みの項目を見ても、上記のとおり
Bクラスチームのような成績であり、
レギュラー陣と比べて天と地でした。


二軍の方に着目すると、例えば、
下図は二軍イースタンの
チーム出塁率・長打率の関係図です。

http://www.baseball-lab.jp/league/farm/


二軍成績はイースタン・リーグ7球団で
ブービー6位の成績に終わりました。
得点数に関しても6位でした、


でも、例に挙げた
出塁率&長打率は上図のように
リーグ最下位という結果です。
当然、出塁率と長打率の総和になるOPSも最下位です。


一軍チーム成績と比べて
雲泥の差です。。。


ちなみに、下表が二軍個人成績です。

http://www.baseball-lab.jp/league/farm/


規定打席数未満ですが、
愛斗が打率3割に達し、将平も3割目前でした。
この二人は昨年より打率をアップさせています。


規定打席数を超えたのは、
山野辺、戸川、西川、川越の4人がいますが、
彼らの打率
山野辺の0.271が最高で、次の戸川が0.265であり、
イ・リーグで山野辺が6位、戸川が8位でした。
山野辺OPS0.814(リーグ4位)、
本塁打12本(リーグ9位)などまずまずの成績でしたが、
戸川の場合、売りの長打が乏しく、
二軍でOPSが0.7未満になっています。
守備が厳しいので、打撃で飛び抜けたい存在ですが、
今の二軍成績では物足りなさが感じられます。


打撃を売りにしないとならぬ西川も物足りず
打率が2割5分を下回り、OPSも0.6程度。
川越も低迷して頭打ちになっています。


愛斗や将平以外の規定打席数未満の打者を見ると、、、
打率3位が駒月になっています。。。
おまけにOPSはチーム1位が駒月です。
(木村&メヒアを除き)
駒月も一軍との併用で頑張っているので、
褒めてあげてもいいですが、
まあ駒月も元々は打撃を売りにしたかったわけですが、
駒月の上位進出を許す
他打者のだらしなさを指摘せざるを得ません。


ちなみに、打率では水口が4位ですから。。。
これなら、消去法という思考
「水口一軍昇格・帯同」の選択も納得できます。


期待されていた山田は打率0.220と
中田にちょっと毛が生えた程度であり、
金子一は打率が2割、OPSが0.5を下回って低迷中です。


いずれにしても、
獅子威し打線については、
レギュラークラスによる
超ハイスペックな少数精鋭部隊
12球団一の攻撃力を誇っていますが、
それ以外が二枚も、三枚も劣っており、
選手層の薄さが喫緊な課題であることは、
昨年からあまり改善されていない状況
にあります。

Thirteen Assassins (2010) trailer
13対300人!!50分間の殺陣!!



いずれにしても、
今年は岡田が負傷離脱し、源田&中村も一時離脱し、
外崎も4月に指をやってから低迷しましたが、
少数精鋭部隊が崩壊するほどの
負傷者離脱には至らなかったのが
幸いでもありました。


でも、いつ負傷者続出になるか?わからず
(今年、一歩手前まで危機に陥りましたが)
来年、戦力流出の危機も控えていますから、
層の厚さ拡大は急務な課題です。


若手の育成→台頭は急務ですが、
補強もしながら層を厚くしていかないとなりません。


安定して強いチーム作りを行いたいならば、
本気で毎年「補強」&「育成」の
双方に努力されて

その結果が早期に欲しいですね。


ソフバンの福田がFA宣言する噂があります。
年齢は行っておりますが、
木村らと比べてレギュラーを争える実力者です。


また、FA選手獲得において魅力的なのが
人的・金銭補償が不要のCランク
ということです。
もちろん、
福田本人に相場より高い投資が必要ですが、
人的・金銭補償が不要の効能は大きいです。


投資額は嵩むけど、結果は上手く行かずとも、
腹をくくって
獲得争いに参戦はして欲しいです。
球団の努力「補強するぞ!」の姿勢
是非とも見たいです。