下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【獅子投手問題】森は日本シリーズをしっかり見て学んで欲しい。ところで、カウント別成績から投手陣の状況を考察してみました。

日本シリーズが始まりましたね。
鷹と兎の対戦です。


千賀も阿部に打ち込まれましたが、
フォークを意識させて
ストレート&カットボールを活かし
甲斐も内角攻めを活かしながら、
CSと同様の攻めで巨人打線を翻弄してました。


また阿部の一発で先制を許すものの、
その直後の裏にきっちり倍返しでひっくり返し
序盤のリード確保を図り、鷹が得意な展開に。
そのままロースコアのままでも逃げ切れるところで
6回表に三凡で凌いで、
すぐ裏に牧原の二塁打から貴重な1点を追加
もちろん一死満塁から1点しか奪えないのは痛いが、
鷹の場合、強靭な中継ぎ陣を備えているので
そこから3点を奪うことは楽ではないから、
リードで7回突入なら、完全に鷹野球の展開に。


正直、7回裏の4点は余興であり、
鷹が自分たちの得意な「先行逃げ切り」展開
に持ち込み、決着しました。


獅子ナインは、悔しいだろうけど、
日本シリーズをしっかり見て欲しいです。
特に、については、捕手力アップに向けて、
日本シリーズは出るのが一番経験になりますが、
もうそれは叶いません。
でも、少なくとも、
見ることは勉強になるはずです。


特に森などは、
悔しいだろうけど、来年のために、
自分ならどうする?を考えながら、
日本シリーズを見て学んで欲しいです。


獅子の場合、
投手力が低迷していることが問題であり、
投手力をアップさせるには、
投手陣の強化が喫緊な課題でもありますが、
併せて森らの捕手力アップも急務です。


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さて、今日は、獅子投手陣について。


今年の投手陣を見ていて、
せっかく2ストライクで追い込んだのに、
気づくとフルカウントになっている!というような
印象が個人的にありました。


パ・リーグ全般のカウント別成績を見ると、
2ストライクに追い込んだ場合
B0S2なら被打率は0.141、
B1S2なら被打率は0.171、
B2S2なら被打率は0.187と
当然、投手が断然有利カウントです。


しかし、B3S2のフルカウントになると、
被打率は0.218と低いですが、
被安打数の約2.3倍の与四球が生じるので、
被出塁率は0.476と出塁を許す確率が高まります。
※ここでの被出塁率は(被安打+与四球)/(打数+与四球)で換算


それ故に、せっかく追い込んだならば
フルカウントに持ち込むことは避けたいです。


そこでカウント別成績を見て行きましょう。
なお、今日のデータは、
えるてん ( @nf3_Infoさん)の
nf3 -Baseball Data House-2019年版
http://nf3.sakura.ne.jp/index.html)より拝借しました


まずパ球団におけるチーム毎
被打数のカウント別構成比です。


表の見方については、
例えば、西武の場合、
被打数は全部で4902打数ありました。
その中でカウント0-0で決着した打数は537打数あり、
全体の約11.0%ということを示します。


それを見ると、
フルカウント(B3-S2)の被打数頻度
パ全体で見ると、全体の10.7%を占めており、
西武は10.5%とパ全体より少ない結果でした。
むしろ、ソフバンが最も多い11.6%でした。


また3ボールになるカウント
西武は13.1%に対して
ソフバンの方が14.2%と多かったでした
(B3S0、B3S1、B3S2の合計)


一方、最も気になったところは
追い込む2ストライクのカウントです。
(B0S2、B1S2、B2S2、B3S2の合計)
ソフバンはリーグ最多の56.3%に対して、
西武は51.6%と低すぎる状況にあります。


与四球数はソフバンの方が西武より多く
 ※与四球数:西武499個、ソフバ539個
 ※与四球率:西武3.5、ソフバ3.8
奪三振数もソフバンの方が西武より多い
 ※奪三振数:西武875個、ソフバ1144個
 ※奪三振率:西武6.1、ソフバ8.2
裏付けている結果ともいえます。


ただし、フルカウントの頻度について、
チームではそこまで多くない結果になっていますが、
個人別で見ると、話は違ってきます。

フルカウント(B3S2)の頻度を見ると、
今井、松本、野田、森脇、泰雄が12%以上と多いです。


逆に光成、本田、榎田、十亀、増田は
10%未満と少ないですね。


特に、今井松本に関しては
2ストライクに追い込む頻度が先発の中で多いですが、
(リーグ全般で比べたら「並」以下ですが)
3ボールになるカウントは17%前後と多すぎますね。


今井松本に関しては、
奪三振率は、そこまで高いわけではないですが、
チーム内では先発の中で高い方ですが、
与四球率も高いですね。


※奪三振率(先発)
 今井6.98、松本6.86、光成6.55、
 十亀5.03、十亀5.22、ニール4.57、榎田4.30
※与四球率(先発)
 今井4.79、松本4.85、光成3.42、
 十亀2.74、十亀2.76、ニール1.35、榎田2.74


厳密に見たとき、
3ボールになるカウント頻度の多さと
与四球率の大きさが比例してはいません。
例えば、ニールの3ボールカウントは12.5%ですが、
与四球率1.35と最も低くです。


ただし、3ボールになるカウント頻度が多ければ、
与四球になる可能性を高めますから、
今井松本のように
3ボールになるカウント頻度が多すぎれば、
当然、与四球数も増やしやすいのは当然ですね。


なお、中継ぎ陣では野田、森脇、泰雄が
3ボールになるカウント頻度が多いですね。
与四球率も野田は4.1、森脇5.8、泰雄4.3と高いです。


また、次は先発における全体の被打率、
3ボールになるカウント時の被打率、被出塁率です。
※ここでの被出塁率は(被安打+与四球)/(打数+与四球)で換算


これを見ると、3ボールカウントのとき
今井は被打率がそう高くないですが、
被出塁率が高いです。
すなわち、与四球が多いということですね。


でも、松本の場合は、
被打率も被出塁率(与四球)も高すぎます。
榎田も同様ですね。
でも、榎田は、被打率は全体と比べて同程度ですから、
また3ボールカウントになる頻度は多くないですから、
別のシチュエーションに課題があると言えます。
(カウントに関わらず打たれやすい


とは言っても、今井松本の場合、
①3ボールカウントになる頻度が多い
②3ボールになってから被出塁も多い
ダブルの要素で問題を抱えてますから、
如何にカウントを悪くしないこと
カウントを悪くしても渋太く出塁を許さないこと
が課題になりますね。


そのうち、松本に関しては、
オープン戦では制球力の良さを示していましたが、
プロの怖さを知って、慎重になりすぎるため、
制球が乱れやすくなりましたね。
でもノーコンタイプではないから、
自信がつくようになれば改善はすると思います。
フォームが安定していないことが
最大の要因になっている今井とは問題が別と思います。


ちなみに、ニールに関しては、
3ボールカウントの方が被打率が高く
全体の被打率より高まっています。
しかし、出塁率で考えると、
リーグ全体から見ても1割以上も少なくなってます
その3ボールになっても渋太さ
ニールの凄さの一つであり、
勝ちにつながりやすい一因ですね。


また気になる点は、光成についてです。
光成も3ボールカウントでは
被打率が低い傾向ですが、
3ボール以外では
被打率が3割超と高すぎることが課題ですね。


いずれにしても、今井、光成、松本、
あとは今年大不振に陥った多和田の
ドラ1四銃士に関しては、来年には、
安定して好投できるよう覚醒してもらいたいところです。


ニールの残留(2ヶ年契約)が決まりましたが、
チーム投手力の基本は、試合を築く先発陣にあり、
獅子投手陣が強靱になるためには、
ドラ1四銃士の覚醒が急務
です。
できれば、本田も、その他も
さらなる成長があればベストです。


逆に言うと、
ドラ1四銃士の全員が覚醒すれば、
獅子の投手力は大きくステップアップしますし、
それだけの資質を備えています。


今井、光成、松本のさらなる成長
多和田の再生、
来年の喫緊な課題です。
何としてでも、成し遂げて欲しい課題です。


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(追伸)日本シリーズをだらだら見ながら、
明日の菊花賞を予想しておりました。


三冠レースの最後の一冠ですが、
今年は、ダービー馬、皐月賞馬が不在です。


正直、レベルは低い戦いになりそうです。


人気では皐月賞2着、ダービー3着と
実績ではメンバーNo1のヴェロックスですが、
この低レベルな一戦なら、他馬にもチャンスがある
という気がしています。


本命については1番ザダルを選びたいです。
春はダービーに体調不調で不出走になりましたが、
それまで三連勝を飾っており、
父トーセンラーはマイルCSを制していますが、
春の天皇賞で2着、菊花賞で3着と長丁場も好走しており、
京都に相性が良かったディープインパクト産駒です。


最近の菊花賞は、高速決着になりやすい分、
スピードも求められます。


そういう観点から
1番ザダル(6番人気)を本命視したいです。
あと相手(ヒモ)に関しては、これから考えます。