下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【FA制度問題(前編)】『俺のものは俺のもの!お前のものは俺のもの!』『欲しいものは手にいてるのが俺のやり方さ』『正しいのはいつも俺だ!』球界の迷主・読売巨人軍らしい 選手の主張に便乗した自己中心的なジャイアン理論・・・①FA補償制度について ②自動FA化について

①FA補償制度について


巨人の原監督が言いたい放題になっております。


日本シリーズでは、
伝統深きNPBを牽引する(つもりの)球界の盟主・読売巨人軍
鷹ごときに屈辱的なストレート負けを喫しましたから、
もう紳士のフリをする余裕は全く無く、威厳を取り戻すべく
恥も外聞もなく、形振り構わず、吠えまくっております。


パ・リーグ球団ごときに一方的にやられることは
歴史ある名門の読売巨人軍には許されません。
ナベツネが生きている限り、
小うるさいOBたちが揃っている限り、
下手すれば、原監督だって、銃殺刑ですから。
ある意味、とある独裁政権の某国と変わらないかも?


だから、もう必死です。
読売巨人軍が有利に戦えるルールに
書き換えたいオーラが全開
です。


下手すれば、
侍ジャパンを巨人軍として戦いたい
くらいではないでしょうか。



原語録
「FAしたら参加するのがジャイアンツ。そうしないとFAがダメになる」


「FAは選手の名誉なこと。(FA宣言して)手を挙げたら、ちゃんと意見を聞いてもらうのは選手、ルールに対する感謝と敬意」


「明るいことなんだ、FAは。それを、28人プロテクトがどうだって、暗いニュースに変える。そこは絶対にあってはいけない」


「人的補償なんて『敵』でしょ。FAですよ? お金をたくさん払うのに、あれは何のメリットもない。プロテクト28人だよ? ふざけてるよね。これはね、なくす必要がありますよ。そしたら他のチームも参戦すると思う」


「(プロテクトで内海&長野を外した理由に)『因縁』なんて言葉を使われたんだよな。長野の時はそうだったでしょ。何が因縁だよ。そんなこと誰も思ってない」


「(人的補償について、せめて)投手20、野手20なら話は分かるな」


「手を挙げて、お金を出して、その分の補償も…。にもかかわらず、その球団を『悪』みたいに言うやつがいる。よくぞ、ジャイアンツ、手を挙げてくれたと。FAを滅ぼさないで、と言ってくれるくらいならまだ話は分かるよな。それを『ジャイアンツ、悪だ』みたいな論調っていうのも…へどが出る。むしろ参加しない球団を叩くべき。やっぱり人的補償はだめだな」


まあ、『選手のため』という大義に便乗した
相変わらず読売巨人軍らしい
自己中心的なジャイアン理論ですね。


球界の盟主というより球界の迷主ですね。


まあ「お金で全てを解決しよう」という思考回路が
球界の盟主・読売巨人軍の精神・文化ですから、
ソフトバンクには勝てるわけないですね。。。


原さんも「何でもお金で解決しよう!」と成長がありませんね。
逆に、年を重ねてもっと酷くなっている気がします。


「お金を出して、…にもかかわらず、『悪』みたいに言うやつがいる。」
というご感想でしょうか・・・


冗談はさておき、
そもそもFA制度の導入(1993年)
選手会の要望(大義)に巨人が賛同(便乗)して成立しました。


もちろん、FA制度が成立すれば、
巨人に他球団の主力選手が集まりやすいですからね。


当時の巨人は、1990年の日本シリーズで
西武に4連敗でコテンパにやられ(今年の日本Sと同じ)
1991~1993年と3年間、優勝から遠ざかっていましたね。


当然、そんな屈辱は、歴史ある名門の読売巨人軍には許されません。
それなら巨人有利のルールに変えてしまえ!でした。


逆指名制度も同様ですね。


岡田、掛布、バースで阪神が優勝した年も、
打者が不利になるように、
低めのストライクゾーンの拡大も訴えてましたね。


今回の原監督の主張は、
『人的補償はやめろ!金銭補償ならいいが』
ですね。
少なくとも、人的補償については、
プロテクト可能人数を
投手20、野手20の計40人までにしろ!
というものですね。


人的補償については、
前々から色々な問題が挙げられていますね。


FAで移籍する選手は本人の希望でいいけれど、
人的補償で移籍する選手は、本人の意思にかかわらず、
とばっちりをうける形ですからね。
中には
『人的補償制度は選手たちの権利を阻害している』という意見もあります。
また人的補償で犠牲になった選手とわだかまりが残るとか、
「他の選手に迷惑が掛かる」からFA宣言しにくくなるとか、
人的補償で移籍した選手は、元球団にプロテクト外とされたこと
「捨てられた」という気持ちになるとか。。。


ある意味、トレードでも生じうる問題と類似していますが、
トレードは相互の合意の基に成立するので、
選手も「必要とされて移籍する」という面がありますね。


ちなみに、メジャーではトレードが当たり前の世界ですね。
ただし、選手の中にはトレード拒否権を持っている選手がいますけど。


ところで、とばっちりを受けるのは確かですが、
純粋に「他の選手に迷惑が掛かるから」という理由
FA宣言を辞めた選手は本当にいるんでしょうか?


元球団がプロテクト外にされたことは、
当然、ショックな出来事ですが、
そもそもチーム内でも競争社会に生きるプロ選手です。
プロテクト外になったということは、
球団から29番目以降(日本人のみ)で評価されたことです。
そりゃ、球団も苦渋の決断になるのは当たり前ですが、
残りは全員28位同着です!というわけはありませよね。
苦渋の決断をした結果、
確保しておきたい29番目以降の選手という評価を下しているわけです。


それならば、戦力外はいいの?ということです。
戦力外はもろに捨てますからね。


戦力外か?否か?のふるい分けはやむを得ず、
プロテクトするか?しないか?のふるい分けは可哀想って
何か矛盾しませんか?


また、元球団にはプロテクト外となっていますが、
FA選手を獲られた球団から見れば、
人的補償で獲得する選手は、
決して、必要としない選手ではなく、
少なくとも、何らか必要とする選手しかいません。


その人的補償選手の年俸を支払わなければならないのだから、
必要がなければ、金銭補償のみにしますよね。
補償を得ようとする球団にとっては、
決して、必要としない選手ではなありません。


当然、FA移籍選手の方が人的補償選手よりも上位選手ですから、
FA選手を獲るチームと人的補償を得るチーム間に
不均衡さ(不平等さ)は残りますが、
補償を得る球団が必要としているという意味では、
トレードと種類は変わらないはずです。


人的補償選手が行った先で成功する・しないは人それぞれですが、
少なくとも、行った先の球団で頑張ろう!と心機一転していますよね。
いつまでも「俺、人的で犠牲になった選手だから」と
ぐちぐちと落ち込み続けている選手っているんでしょうか?


そんな選手がいたら、人的補償云々にかかわらず、
プロとして終わってますよね。


まあ、FA制度が始まったころは、
「金銭補償のみ」のケースが多かったですが、
そもそも巨人がFA選手を取り過ぎていることから、
「人的補償」も2000年代に入ってから増えましたね。


本来、人的補償の制度については、
FA選手を獲られた球団は大きな戦力ダウンを強いられますから、
球団の実力均衡化を図るために存在しております。


しかし、原監督は『金を払っているんだから!』と述べていますが、
今のFA制度は、
FA選手を獲られた球団側が損する仕組み
になっているのが現状ですね。


単純に考えてそうですよね。


補償が受けられるのはAランク、Bランクの選手のみであり、
球団での日本人ベスト10の年俸選手のみです。
単純に考えれば、外人を除くそのチームの上位10傑ですね。
11位以下のCランクには補償はありません。
でも、基本的にFA宣言をする選手は一軍レベルの選手ですから、
年俸で30位の選手とかが移籍することは希ですね。


一方、人的補償でプロテクトできるのは28名です。
実際には、
二軍レベルでも将来が期待できる若手とかがプロテクトされたり、
一軍レベルでも先があまりない年寄りがプロテクト外になったりしますが、
単純に考えれば、日本人で29番目以降ですから、
基本的には二軍レベルの選手ですよね。


すなわち、今の人的補償とは、
上位10傑のFA選手(いわば主力選手)二軍レベル選手の交換です。
当然、不均衡、不平等な交換
ですね。
それを補うために、
FA選手の元年俸の40~60%の金銭補償を上乗せするわけですが。


でも、Cランクの一軍レベルの選手になると、
「持って行け!泥棒!」状態で補償すらありません。


やはりFA選手を獲られた球団側が損する仕組み
になっているのは明らかですね。
これを「平等な取引」「獲られた方が有利な取引」
と言える人がいたら、、、頭の中はお花畑ですね。


もちろん例外はあります。
例えば、あまり需要がない選手がFA宣言した場合などは。
広島から西武に移籍したキムショーとか。
広島は節約できましたから。


だから、同一リーグからFA選手を奪うことで、
その獲られた球団の戦力を低減させるという戦略
が生まれるわけですね。


丸の獲得について、原監督は、
「浅村も西もウチで戦力になる。でも姑息な考えかもしれないけど、丸がとれれば広島の戦力をそぐことにもつながる。パの2人に比べれば、この差は大きい。丸だけは、何としても」
と述べていましたね。


ある意味、中日からゲレーロ等を奪うのも同種ですね。


俗に言われるように、
確かに、FA権利は選手の権利であります。
でも、本来、球団間の実力均衡を破壊して良い、
という話はありません。


まあ、それが球団間の競争なんだから、
FA選手を獲らぬ球団が悪い!
そんな球団は低迷して淘汰されてしょうがない!
なんていう意見もあるでしょうが、
本当にそれで良いの?と思いますね。


巨人としては12球団もいらない
未だにかんがえているかもしれませんが。。。
少なくとも、巨人だけが強いことが大歓迎
という考えでいることは変わりませんが。


現状でも格差はありますからね。


でも、球団数が減ったら、間口が狭くなるのだから
権利を主張をしてきた選手らが一番困るでしょうね。
野球ファンの困るレベルとは比ではないでしょう。


で、話を戻すと、補償が金銭補償のみでは、
間違いなく、球団間の実力均衡は崩れますね。


せめて「同一リーグへのFA移籍は禁止する」とかルールができれば、
その獲られた球団の戦力を低減させるという戦略は低減しますが、
そんな制限ルールはFA制度の目的に反しますね。


自動FAとなってFA移籍が活発なメジャーでは、
『翌ドラフトの指名権』を補償対象としていますね。


当然、補償の選択肢として、十分、考えられる手法ですし、
補償対象がドラ1でも、ドラ2でも、
FA選手を獲った球団はドラフト上位を1名獲得できないので、
毎年、FA選手ばっかり獲っている球団は
選手の年齢構成バランスを崩しやすいし、
しかも年棒は高騰しやすいので投資が嵩みますね。


一方、FA選手を獲られた球団は、
若手の有望株を多めに獲得できることになるので
将来への期待度が膨らみますね。


もちろん、
FA移籍選手が移籍先で成功するか?否か?はありますけど、
ルーキーの場合、即戦力と言っても、
投手なら10勝もすれば優れた方であり、
源田みたいな例は奇跡のようなものですから、
失ったFA移籍選手レベルまで育つには時間がかかりますね。


またルーキーたちの成功をどのレベルで見るか?はありますが、
成功するルーキーもいれば、花を咲かせぬルーキーも多いですね。
それだけ、ルーキーの活躍は未知数というのが現状です。



このHPでは、ドラ1が年棒が5千万円まで達した場合を成功とし、
その成功率を算定しています。(2005~2012年入団のドラ1を対象)


ドラ1の成功率は、
年によって8%~58%と変動していますが、
全体ではわずかに28%しかいませんね。


すなわち、3年に1回の割合で成功者がいるか?いないか?
という確率です。


西武の場合、
17年に岸、18年に野上、19年に浅村&銀と三年連続流出しています。
それで4人のルーキーを余計に獲得できたとして、
主力4人の流出に対して、1名の補強という計算になりますね。


まあ、西武のここ10年のドラ1を見ると、
雄星、大石、十亀増田、光成、
多和田、今井、大将、松本といて、
そのうち、太字の5名は5千万円以上の年棒であり、
光成、今井、松本もその道に行きそうな逸材であるから
西武のドラ1は優秀!と評価できますけどね。
あとは、多和田の再起復活ですが。


それはさておき、一般論で考えたとき、
やはりドラフト権の補償でも
FA選手を獲られた球団側が損する仕組み
は変わらなそうなところですね。


また、ここからは蛇足(ひねくれた考え)になりますけど、
ドラフトでは
「職業選択の自由」への障害が問題になっていますね。


プロ野球選手は、〇〇球団職員というわけではなく、
「プロ野球選手」という職業であり、
その職業の選択は自由にできるわけですが、
(実際になれる、なれないは別として)
「営業の自由」が効きませんね。


原監督は、菅野がプロ野球界に入る前に1年浪人を決めたきっかけとなった日本ハムのドラフト交渉権獲得の3ヶ月後、ドラフトに関して、「選手サイドからしたら多少の選択肢があって悪くないのかなと思う。どこかに職業選択の自由があればな、と思います」と述べてましたね。本当、自己中心的な方です。まあ、甥っ子も大事だけど、息子をちゃんと育てろ!とは思いますが。よからぬ噂がありますからね。


ただし、プロ志望の有望な選手(ドラフト上位候補)が
巨人に行きたい!と考えていたとき、
一応、最小1/12の確率でその望みはあるんですよね。


しかし、例えば、FA選手を獲得した巨人が
ドラフト権を補償で譲渡したら、
当然、その有望な選手が巨人へ行ける確率は減少しますね。
もしドラ1から人数に応じて補償対象と仮定して、
巨人が3名のFA選手を獲ることで、ドラ1~3権を補償で放棄したら、
その有望な選手が巨人へ行ける確率は皆無になりますね。


もしドラ1権は補償対象とせず、
ドラ2~4権を補償で放棄しても確率は低減しますね。


人的補償で移籍する選手が可哀想と言うならば、
まだ見ぬ若き選手なら犠牲にしても構わないのか?
ということは考えられますね。


まあ、これは蛇足ですけど。
本音は、ドラフト権譲渡の補償でも
不均衡さ、不平等さは残る
ということです。


それを考えたら、
逆に人的補償のプロテクト可能人数の緩和策の方が、
まだ球団間の実力均衡を保てる
のではないでしょうか?


原監督の意見と逆行する話です。


Aランクならプロテクト禁止
Bランクならプロテクト3人まで可能
Cランクならプロテクト10人まで可能

という案です。


この場合、
おまけでつける金銭補償は無しです。
もちろん、人的補償を選ばず、
金銭補償のみの選択肢は残します。


この場合、人的補償は
Aランク流出ならAランク以下を人的補償
Bランク流出ならBランク以下を人的補償
Cランク流出ならCランク以下を人的補償

となるので、均衡さ、平等性を保つことができます。


年棒は当然、引継ぎです。
多少、補償手当として
上乗せをしてもいいかもしれません。


もし契約に特約条件がついているならば、
常識のある特約条件なら移籍先でも保証すべきでしょう。
例えば、5億円+出来高の場合、
その出来高は極力保証しなければなりません。
もちろん、その金額をどうするのか?
は本人との協議要でしょうが。


ここまでは、昨年の今頃に書いていた内容と同様です。


ただし、少し考え方を更新したのが
前述した人的補償の問題もあるでしょうから、
脇谷方式のレンタル人的補償(出戻り)
見据えること
を追加しました。


まあ、脇谷の場合はCランクだったから
補償無しの状態でしたが。。。


今年、人的補償で入団した内海は、
結局、FA権を行使せずに西武残留を選びましたが、
入団当初、渡辺GMは
1年だけいてもらえれば、
来年はFA権を行使して出戻っても構わない
みたいなことを言っていましたね。


内海がFA権を行使しても、
再び人的補償が発生しますから、
ある意味、巨人へ戻ってもまた1人補充できますね。
(巨人が獲得するかどうかは別、というか獲らないでしょ)


ただし、今の制度のままでは、
それでも不均衡さ、不平等さは残りますし、
脇谷のように、補償無しもあります。


しかし、上記のような人的補償にすれば、
同等と補償を得られますから、
出戻って頂いても差し支えありません。


そして、出戻りとかもしやすいように、
人的補償で移籍した選手には、
FA権利取得期間を短縮できるようにする

とかも取り入れましょう。
(1年とか、2年とか、実際には別途検討が要ですが)


既にFA権利を取得している選手が補償対象になりそうなら、
メジャーのトレード拒否権ではないですが、
人的補償移籍の拒否権を含めて
FA権利行使を可能にするとか。
他球団に行っても良いし、残留しても良いし。
まあFA権を行使しなくても
人的補償移籍の拒否権だけ
与えるとかもあるかもしれません。
そして、拒否されたら
人的補償には、別の選手を選び直す

というようにすることが考えられます。


それとも、人的補償選手のFA権利に関係なく、
(まだFA権利を取得していない選手が対象)
1~2年のレンタル人的補償制度にして、
返却することが生じたら、
新たに同等の人的補償を受けることができるとか
もあっていいと思います。
(Bランクの選手ならBランク以下の人的補償)


それを繰り返せば良いと考えています。
それにより選手の流動化も図れます。


要は、球団戦力の均衡化を図るために
同等の取引が常にできることが重要ですから。


とは言っても、
巨人は巨人だけが強ければ良い主義ですから、
上記のような人的補償(案)は決して許さず、
人的補償は撤廃、又はプロテクト枠の拡大へ
ルールを改変するよう持ち込むでしょうね。


ただし、上記(案)が巨人のご意向と真逆ということは、
巨人が嫌がる施策であり、
すなわち、巨人だけが強い状態に反して、
最も戦力の均衡化を図るには
最も効果的な(案)
だと思います。


でも、ある意味で、
巨人にメリットのある何かを差し出さないと、
実現性も遠い(案)とも言えます。


もし、補償を金銭のみにするならば、
せめて、外国人枠の制限を規制緩和は欲しいですね。


ただ、楽天の三木谷あたりが主張している
『外国人枠の制限撤廃』がもし実現したら、
FA制度は崩れる可能性があり得ますね。


FA権利とは、需要のある売る側(選手)が
お客(球団)を選べる権利ですから、
当然、FAでの売買では、
年俸の相場は高騰しますね。


現在だって、FA権利が絡む中では、
その選手の成績に見合った適正価格を
上回る高値でやりとりされています。
獲得競争が激化すれば、
さらに高騰しやすいですね。


FA権利を行使できる前々から、
球団は残留してもらいたいので複数年契約にチャレンジするわけですが、
「FA権利を行使しない」「残留」というプレミアがついて、
年俸は高騰しやすいですね。


本来なら、
そんな適正価格以上に高騰しやすいFA選手よりも、
外国人の方がコスパは良いです。
中には実績が凄すぎて高すぎる選手もいたり、
結局、当たり・ハズレがあってハズレも多いから
無駄金になってしまうケースも多々ありますが、
外国人の場合、
どうしても一軍登録人数枠の制限があるので


でも、その人数枠の制限が撤廃すれば、
FA選手を獲得するより、
外国人をたくさん用意した方が
費用対効果は大となる可能性があり、
ハズレも多いけど、
下手な鉄砲を数撃つ方式を取り入れることでカバー
ということも考えられます。


そうなれば、FA選手の需要も減るので、
FA選手獲得の価格も高騰化することに歯止めがかかり、
選手らが望むFA制度で年棒アップも低減しやすくなりますね。


また日本人選手のプロで生き残る枠、
プロ野球選手になれる枠も低減しますね。


極端なことを言えば、一軍選手が皆、外国人、、、
とかなってしまう球団も出現してもおかしくありませんから。


楽天も台湾球団を買収していますから、
ソフバンもキューバと提携してますから、
いくらでも外国人選手を輸入できますね。。。


西武もFAで流出が多ければ、
そういう手も考えられます。


でも、生え抜き選手とかもいなくなってしまいそうですし、
外国人ばかりでは出入りも激しいでしょうから、
何か、、、応援が冷めそうな気もしますね。。。


ラグビーのワールドカップでの日本代表とも主旨が違いますし。
彼らは外国人でも日本のことをかなり勉強されて
日本の風土にも根っから馴染まれてますからね。。。


まあ、メヒアは君が代を熱唱していましたけど。。。


人数制限枠の撤廃は行きすぎでしょうから、
せめて、補償制度で緩和するところまででしょうね。
1名流出したら、2名枠を拡張するとか。


ただし、金銭補償のみになった場合
その補償額は現年棒の倍以上は欲しいですね。
そして、その補償はCランクにも欲しいですね。


元年俸の60~80%とかは
あまりにも獲得する側が有利で
ふざけすぎています。


金で解決したいなら、
ケチらず、多額に金払え!

というところです。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
②自動FA化について


また、この季節になると、
FA制度の見直し論がいろいろと報道で出てきますね。


現行のFA制度も問題が多々ありますから、
そろそろ何か改革の必要性も迫られやすくなってます。


ただし、それはある意味で、
選手側と球団側の権力闘争でもありますね。
巨人のように自己都合で
選手側の外馬に乗って便乗することで
ルール改革になって進んで行くのでしょうが。


そこで言われているのが、
メジャーのようにFA権利を取得したら
自動的にFA権を行使する自動FA化(宣言の撤廃)
促す声も多いですね。


自動FA化(宣言の撤廃)になれば、
巨人は獲りたい放題ですから、
補償や獲得人数制限をしっかり設定しなければ
巨人のやりたい放題と化します。


自動FA化の推進記事を2つ列挙します。
そのうち、参考記事③の中島大輔氏の記事は、
現在、連載中のようで、
FA導入の背景等も含めて興味深く書かれております。
Vol.2までリンク先を貼り付けておきます。
是非、下記アドレスをご参照下さい。


【参考記事①】


【参考記事②】


【参考記事③】


参考記事①では、
MLBは、『FA権を認めたことが契機となって、MLB全体が大繁栄した』


『MLBが生き残ることができたのは、
経営者が選手のFA権を受け入れてビジネス変革を推進したからだ』
と述べられており、
ある意味、MLBのFA方式、すなわち、自動FA化を推進しております。


参考記事②は、昨年の記事ですが、
『MLBがFA権騒動に端を発するビジネスモデルの改革に着手していなければ、今頃は他のスポーツの後塵を拝し、マイナースポーツに転落していたかもしれない』


『FA制度の導入は、ともすれば既存球団による談合、なれあい的な運営に陥りがちなスポーツ業界に旋風を巻き起こし、変革の背中を強く押したのだ。「災い転じて福となす」ではないが、MLB球団経営者は変革によって逆境をビジネスチャンスに転換する知恵と勇気を与えられたといってもいい』


『NPBはぬるま湯に安住しているのではないか』
と述べられており、
こちらも、MLBのFA方式、すなわち、自動FA化を推進しております。



確かに、自動FAの制度になれば、選手らの年俸が高騰するので、
球団側はそれに耐えうる経営規模を有していないと
その波についていけないから、
『経営改革』への起爆剤になりやすいです。


MLBでは「ビジネス変革」を推進し、
放映権料の収入などを得て収益を増やしてきました。


ただし、『FA制度導入』が球団収益アップの根源!みたいに聞こえますが、
『FA制度導入』=『球団収益アップ』と位置づけるのは
あまりにも短絡すぎ、強引すぎないであろうか?


すなわち、
『FA権導入』は『経営改革』のきっかけにはなるでしょうが、
その結果が
『球団収益アップ』の成功を得るか?否か?
は言い切れない、
下手をすれば、
球団の共倒れ、崩壊を加速させる懸念もあり得る
と思います。


下図はMLBの選手平均年俸とMLB市場規模、
NPBの選手平均年俸とNPB市場規模の推移を示したグラフです。

MLBは1976年からFA制度を導入しており、
確かに、それ以降、
MLB市場規模も、選手平均年俸も右肩上がりで発展してます。


一方、NPBの方は、1993年からFA制度が導入されます。
平均年棒が1990年代に入って右肩上がりで推移しており、
1995年を境に増加率が下がるものの、まだ右肩上がりを続けてます。


しかし、市場規模(球団の売上げ合計)は1995年を契機に低迷しており、
平均年棒の増加率が1995年以降、少し下がったのはその影響が考えられます。


結局、NPBでは、
収益が低迷したまま、年俸の増加が嵩み、
それで迎えたのが2004年の
近鉄Buの崩壊でしたね。


近鉄崩壊後は、パ球団の頑張りもあって、
市場規模は徐々に回復し、2009年には1995年を超えるようになります。
逆に平均年棒は、近鉄崩壊後に横這いで推移するようになります。


確かに市場規模が回復したなら、年俸もアップできるじゃん!と思いますが、
1995~2005年に収益が低迷したまま、年俸が増加し続けたので、
収益に対する年俸の割合は高まっており、
その割合は2011年でも1995年のものに戻っていない状況にあります。
まだ年俸の割合の方が高く、収益より支払いが多く、
健全なバランスにない可能性
が考えれます。


NPBの年俸がここ何年も横這い傾向であるのは、
今のFA制度が原因ぬるま湯にいるからというよりも、
収益が低迷したまま、
年俸が先行して増加し続けたこと

ある意味で、近鉄崩壊のインパクトが大きかったのでは?
という原因の仮説が立てられるかと思います。


そして、今後のNPBを考える上では、

1995~2005年の10年間で見られた
収益低迷の中の年俸高騰化の出来事は

絶対に忘れてはいけませんね。


ちなみに、因果関係をきっちり解析していませんが、
日米で平均年棒GDP
の推移を重ね合わせてみると、
何となく年俸とGDPの推移状態が似ているように見えます。


特に、日本の方が似てますね。
NPBも景気の影響を受けていそうです。



脱線しましたが、
ちなみにMPBの方が市場も年俸も右肩上がりが続いていますね。
これはFAよりも、
やはり『放映権料』が
アホみたいに高騰し続けていることが大きい
ですね。


MLBは14年~21年の契約会社(放送局)を増やし、
MLB全体の懐に入る金額が
13年までの年平均7億1100万ドルから15億ドルまで倍増しており、
それを各球団に分配されるわけですが、地元放映権料を合わせて
その収益が1億ドル(100億円以上)を超えるのは10球団にも上りますね。


放映権料の高騰は、MLBに限らず、サッカーや五輪などにも及んでおります。


今のMLBの年俸システムが成立するのは、
放映権料の高騰し続けたこと

屋台骨になってきたことは明らかですね。


FA制度はきっかけになったかもしれませんが、
放映権料に目をつけたことが最も大きな勝因であり、
それがアホみたいに高騰したことがポイントです。


FA制度が無くても、
儲けたい意思は経営陣にありますから、
放映権料に目をつければ
今の仕組みは形成されていた可能性はありますね。


それ故、
『FA制度導入』=『球団収益アップ』
と位置づけるのはあまりにも短絡すぎと思います。


逆に、この放映権料高騰なくして、
今のMLB球団の多額な支出(年俸)バランスは
危うくなるかもしれません。


FA制度を導入していても、
儲けることがデキていなければ、
逆に年俸アップが仇となり

MLBは衰退していたかもしれません。


もしここまで高騰し続けてなければ、選手の年俸アップは困難になるし、
もしこの放映権料高騰バブルはじけたら
MLBは今の年棒システムを支えきれません
から、
一挙に脆く崩壊する危険性は否めませんね。


ただし、主なMLB収益の構成は
チケット、グッズ、スタジアム飲食、
スポンサー、放映権収入があり、


NPBの方もこういう『金のなる木』を手に入れれば、
自動FA制度導入にかかわらず、
収益がアップするので選手らの年棒アップも可能になりますね。


最近では、今年から巨人がDAZNと提携し、
放映権料として年間20~30億円を稼ぐようになりましたね。
他球団もそれに乗っかっています。
ただ、広島とヤクルトはDAZNと組みませんでした。
広島は地元放送局を優先したいから、のようです。
一方、ヤクルトは、巨人との金額の差で怒った見たいですね。
ヤは巨人の1/10の金額とか。一応、フジTVがありますからね。


徐々にですが、NPBも少しずつ進んでおります。


ただし、MLBはローカルグローバルが重複して交差する
マトリックスカンパニー制を敷き成功していますが、
NPBは、試合を観るのは国内が最大限であり、
グローバルでの需要が乏しいことが
放映権料をなかなか『金のなる木』に化けさせることを
難しくしていますね。
そのため、MLBのように収益が高騰するのが難しいですね。


一応、巨人が陽ダイカンを獲得したのは、
戦力としての補強もありますが、
台湾で英雄の扱いを受けている陽ダイカンを獲得することで、
放映権料の台湾市場を狙ったもくろみがありましたね。
でも、NPBではそれが精一杯かもしれません。
台湾以外でも、韓国や他のアジア圏に
あちこち展開できればいいですが。


また、NPBの平均年俸が横這い傾向にありますけど、
鷹と兎が飛び抜けて格差社会に突入していますよね。


下図はNPB平均と、鷹、鴎、獅子の平均年棒を並べてみました。


鷹や兎は『上級球団』ですね。
当然、FAで獲りに行こうと思えば、
十分、その投資が楽ですね。


とはいっても、
鷹と兎は補強の仕方等が違い、
それが実力差になっていると思いますが。


でも、MLBは放映権料の高騰がエンドレスのように見え、
ウハウハでどんどん年俸もアップしていますが、
放映権料の高騰も頭打ちになって、
バブルがはじけることはないんでしょうかね。


MLBは放映権料が全てではなく、他にも収益がありますけど。。。
単純に1兆円の市場で放映権料が15億ドルだから1500億円と
放映権料で約15%を占める計算になりますね。
実際はもっと多いかもしれませんが。


その放映権バブル崩壊の危機は、野球に限らずでしょうが。。。
一応、こんな記事もありましたね。
詳しくは無いのですが、
奇しくも5G時代の幕開けとなる2020年が転換期?とか。


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ところで、大変、申し訳ありませんが、
本ブログの文字数上限を超えそうなので、
続きは、次の投稿記事に掲載します。


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