下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【補強問題】一軍レベルで即戦力になる補強が急務であり、外国人をフルにスペア込みで多く確保することは必須。しかし、もうそれだけでは追いつかない危機的状況(若手覚醒も100%必須)に陥っていると思われます。補強&育成の両面で成功しなければ大惨事リスクも。『戦力強化計画』はモノ足らず、来年も「綱渡り状態」は変わらずか。。。

 現在、FA戦線西武がアタックしているソフバンの福田は、まだ結論を公表せず「考え中」の状態です。
 まあ、勝手な推測ですけど、福田の決断は、ソフバンのファン感(11月24日)の翌日か、翌々日には発表される可能性は高いかもしれませんね。
 一応、「ファン感」も引き延ばしている理由の一つになっている気はします。


 とにかく、今は、如何に戦力を確保(補強)していくか?戦力強化計画』をしっかり立案してそれを実行し、開幕までに戦力を整えていかねばなりませんね。


 今年は雄星、浅村、銀が流出したものの、「西武は柔なチームではない」ということで補強をせず若手の台頭に期待する一年でした。一応、それでもリーグ連覇を果たしており、本田や平良、泰雄等の成長は見られてはいました。


 しかし、今年は『綱渡り』状態で乗り切っており、負傷者がもう少し出たらアウトでしたね。


 本田らが成長したと言っても、未だに先発も中継ぎも不足している投手陣の強化が何が何でも必要な状態になっています。


 一方、野手は打撃部門で個人タイトルを奪いまくり、規定打席数を8名も超えて山賊打線が健在でしたが、昨年より成績も少しダウンしていることは否めず、最も重大な課題として、スタメンと非スタメンの大きな格差が挙げられます(下表参照)。さらに秋山の流出により(まだ確定してませんが)、来年はさらなる戦力ダウンを強いられます。



 ポジション別に見れば、まずは、秋山の流出が懸念され、木村の箇所(野手9番手)は底上げしたい外野手陣の強化(2箇所の強化が必要)が喫緊な課題です。


 また捕手陣は森が正捕手の座を勝ち取っており、第二捕手に岡田がいますが、その二人と第三以降の捕手の格差が大きすぎることが大問題ですね。無論、森&岡田で一年間を凌げば良いですが、今年のように岡田が負傷離脱すれば、森のみに頼む形になりますね。一応、今年は森も乗り切りましたが、シーズン終了時にはボロボロであり、いつチームの要の捕手陣が崩壊してもおかしくありませんでした。そもそも岡田は負傷持ちですから、来年、その問題が生じる可能性は高いです。とにかく、第三捕手の強化は重要な課題です。


 内野手陣については、山川、外崎、源田、中村と一見、固定化されていますけど、今年、源田が負傷離脱したときは、もの凄くヤバい状況に陥りましたし、それはもし外崎が負傷した場合も懸念される問題であり、二遊間の強いサブも必須です。また中村も年齢を重ねていますから(ポカも多いですし)、疲労蓄積を低減させる意味でも、打てる・守れる三塁手も必須です。


 どこもかしこも、強化すべき箇所は多く、一軍レベルで即戦力になる補強が必要という喫緊な課題が山積です。野手に関して、優先順位をつけるとしたら『外野手2名>第三捕手>内野手』というところですね。


 『即戦力になる補強』が急務ですが、そもそも『補強』の方法は何がある?


 当たり前の話ですが、補強の方法には、
即戦力の新人を獲得(ドラフト)
FA権を行使している選手を獲得
 ※価格が高騰化することの問題はありますが、
  それはFA制度の問題が大きく、
  制度見直しが必要。
  ここでは補強という観点から見ているので、
  高騰化する是非を問うべきではなく、
  FA選手を獲得するには、

  その価格競争に勝てないと厳しいのが現実
  ということを直視し、それを見据えるべし。
戦力外・自由契約選手の獲得
外国人選手(助っ人)の獲得

 ただし、一軍登録人数制限有り
トレードによる即戦力の補強
しかありませんね。


 ①即戦力の新人については、源田のような成功事例がありますけど、正直、それは奇跡のようなものであり、源田のような逸材の出現は30年に一度のレベルです(前は石毛氏)。今年で言えば、ソフバンの甲斐野や阪神の近本な新人もいますけど、一年目から活躍できる選手はそう簡単に出現しないのが現実です。


 というか、ルーキーは所詮ルーキーですから、プロに入ってつまずく不確実性が高いのが当然です。それ故に、松本や多和田のように7勝も挙げてくれれば御の字です。


 ルーキーについては、よほどの逸材(清原や松坂級)でない限り、不確実性の高いルーキーを最初からアテにするのでは、あまりにも危うい戦力強化計画であり、逆に活躍してくれたら「嬉しい誤算」と考えておく方が良いと思います。


 そして、今年、獲得した新人らについては、そこまでの逸材として期待することは酷です。
 一応、可能性として考えられるならば、柘植くんが駒月を超えて「第三捕手」あたり(それでも森&岡田とは格差はあっても)になっていてくれたら御の字ですけど(駒月なら越えられるか?という課題で見出す可能性)。


「①即戦力の新人」
→最初からアテにはできない。
(活躍したらそれは「嬉しい誤算」と考えるべき)


 ③戦力外・自由契約選手については、阪神のドリスやロッテのボルシンガー等の他球団を退団したNPB実績のある外国人は是非とも狙ってみたい獲物です。外国人の場合、実力が合ってもNPBに馴染まなければ力を発揮できませんから、NPB実績のある外国人は欲しい対象です。


 ドリスあたりは、制球力課題と言われてましたが、BB/9の平均は低いし、今年は1.79とベストです。またWHIPも0.85とベストでした。またイニング平均球数P/IPも増田より少ない14.4です。セーブ数は少なかったけどホールドも稼いでます。無失点試合数は56試合登板のうち48試合(85.7%)であり、増田は65試合中で55試合(84.6%)とヒケをとりません。総合的な貢献度WARも2.4だから、獅子なら3位につけます(増田2.8,平井1.9)。
 確かに守備面でUZRが-2.0、失策絡むErrR-1.9はうちでも最下位(ドベのKマートがともに-1.2)ではあり、失策数も最多ですが、うちなら投球術だけでWelcomeです。NPB成功者は貴重です。
でも阪神も何で切ったか?年俸で揉めたのかな、と推測してます。1.7億円ですから、2億円くらいの要求があったのか?
 それでも、年棒の問題はありますが、ドリスは交渉してみる価値はあると思います。
 Twitterで普段、やりとりをさせていただいている「せっきーさん」もブログで推奨されており、私、個人としても「せっきーさん」のご意見に賛成です。


 ただし、他球団退団の外国人は、自由契約ですが、バレンティンのように外国人枠をハズレていなければ、補強方法としては一軍登録人数に制限がある「④外国人選手(助っ人)の獲得」に該当する話です。


 あとは、米国帰りのマキタの話はあると思います。マキタは太っちょになっていてダメ臭が濃いですが、一つ期待感があるとしたら米国の高いマウンドはアンダースローに合いませんので、マウンドが戻れば復活するかも?というところはあります。もし使えれば先発・中継ぎ何でもWelcomeであり、人数制限の無い日本人です。
 ただし、前々から西武はアピールしており、普通、古巣復帰ならとっくに話がまとまっていていいはずなのに、未だに話が上がってこないということは、同じ吉本つながりで、米国行きのときに面倒を見てもらった石井との絡みで「鷲入り」臭が強いことが最大の問題ですね。吉本の強い虎入り要望があったりして( `ー´)ノ関西を盛り上げるために、、、それは無いですね。


 外国人を除く国内他球団の戦力外選手については、正直、即戦力として期待するのは厳しいですね。それが期待できるならクビを切られてませんから。拾って少しでも活躍したら(若手なら覚醒したら(でも時間はかかる))御の字というところであり、新人以上に不確実性が高いですから、最初からアテにはできません。


「③戦力外・自由契約選手」
→外国人は人数制限のある「④外国人の補強」の話
 マキタは獲得の実現性が危うい。
 その他の戦力外選手は、レベルの問題から、
 最初からアテにはできない。


 ⑤トレードによる即戦力の補強については、来年の7月31日までチャンスがあれば積極的にチャレンジされたい対策です。


 昨年の榎田や小川のようなケースになればもの凄く助かる補強になります。
 でも、正直、榎田の件は奇跡に近いトレードであり、そんな美味しい話はそう何度もあり得るものではありません
 小川の件については、辻監督が小川のことを熟知しており、中日に森繁和氏がいたから実現できたトレードであり、ある意味、インサイダー取引のようなズルさもありました。なかなかそう何度もできるトレードではありません。もう中日に森繁和氏ら親派はいませんから、中日からはもうありあません。


 榎田の件といい(洋介があまり活躍できなかったので)、小川の件といい、そのトレードが西武のリーグ優勝に貢献できていますので、他球団からは「おいおい、なんなんだよ!」と反感を買っていても不思議ではないトレードでもあったと思います。そしたら、他球団も西武からもちかけられるトレード話に警戒心を持ってもおかしくありません。


 とにかく、⑤トレードによる即戦力の補強を最初から期待するには、こちらにもそれなりに価値のある選手を放出できる駒を有し、他球団と五分のトレードが成立するという見込みがあることが前提になります。
 もちろん、(小川のような)金銭トレードもありますが、こちらに駒が無いのにそれを最初からアテにするのは、楽観すぎますし、前述の心配も考えられます。
 戦力強化計画を立てる際には、こちらにも適切な放出駒があることを前提としておかないと、その計画は破綻しやすくなります。


 で、実際にこちらに適切な放出駒はあるでしょうか?
 以前、木村を放出した場合、ロッテなら高野くらいの投手が獲得できないかな?と考えたとき、知り合いの鴎党には「それはあり得ん」と断言されました。


 若手なら守備難の西川とかも考えられますが、相手も西川は使いにくいから成立しにくいでしょう。


 なら、二軍戦でそこそこの打撃成績を残し、盗塁王にも輝いた山野辺とかは、良い駒になるかもしれませんが、さすがに山野辺放出で一軍レベルをもらうのは厳しいです。今、欲しいのは「一軍レベルで即戦力になる補強」ですから、それでは目的を達しません。まあ、年齢差も加味して、32~33歳くらいの一軍選手の獲得というトレードはあるかもしれませんが。
 他の若手でも「一軍レベルで即戦力になる補強」になるトレードは厳しいですね。山野辺は二軍戦でタイトルを獲りましたが、他はその実績すらありませんから、「セールスポイント」が弱すぎるので、32~33歳くらいの一軍選手の獲得でも厳しいかもしれません(10歳くらい離れている若手なら何とかなるかもしれないけど)。少なくとも、ソフバンの福田級でも難しいかもしれません。


 多和田を放出すれば、一軍選手をトレードで獲得できるでしょうが、さすがに球団もそれはしないでしょう山川や外崎から反感も買いますし。今から榎田を再放出もあり得ません(チーム内で不信感が高まります)。本田とかは絶対に放出できません。


「⑤トレードによる即戦力の補強」
→期限(7/31)ギリギリまで
 積極的に仕掛けていくべきですが、
 こちらに適切な放出駒が無い以上、
 トレードの実現を最初からアテにはできない。
 戦力強化計画に最初から盛り込めない。


 以上の話を鑑みると、戦力強化計画の立案に際して『一軍レベルで即戦力になる補強』を図る手段については、『②FA権を行使している選手を獲得する』『④外国人選手(助っ人)の獲得』しかありませんね。


 ④外国人選手(助っ人)の獲得については、新たに海外から招聘するか?ドリスなどのNPB実績のある国内他球団の退団組を狙うか?という戦術面の話はありますが、いずれにしても、ハズレ助っ人も多いですし、外国人だって人間だから好調のときもあれば、不調のときもありますから、スペアも含めて人数多めに確保しておきたいですね。
 多ければ、不振・不調・ハズレの事態で代替を使って対応しやすくなりますし、外国人同士でチーム内の競争も促進されますから、無駄ではありません。場合によっては、トレードの駒としても使えますね。
 ちなみに、今年の12球団の外国人選手保有人数(育成含む)を見ると、次の通りであり、1球団平均で約8名ですね。


 12名:巨人、広島
 11名:中日
  9名:ソフバン
  8名:阪神
  7名:オリ、ロッテ、楽天、DeNA
  6名:西武、ヤクルト
  5名:日ハム


 西武は6名いましたが、カスティーヨが全く投げることができない負傷離脱中でしたから、実質5名しかいませんでした。カスティーヨは、昨年、抑えとかやらせて、右肘の張りがある中を無理させて、負傷させましたから、その恩義で今年は継続契約をしたと考えています。
 いずれにしても、西武は外国人選手保有人数が12球団の中であまりにも少ない状況だったことは伺えます。


 外国人の人数については、ニールも含めて先発2名、中継ぎ3名、内野手1名、外野手2名合計8名が欲しいですね。


 ただし、この「8名が欲しい」は前々から話をしておりましたが、先日、與座が育成枠から昇格しましたね。その與座の昇格は、アンダースローで期待できる分もあるので良いと思うんですが、問題は、さらに松坂の入団が濃厚(そもそも実戦で投げることができるのかが不明なだけに(最後の実戦は二軍で8/14)、やはり支配下人数枠が無駄遣いになりそう)ということですね。。。


 このため、現在の支配下選手人数は、ニールや松坂を含めて62名が確定しています。そこにニールを除く外国人を7名を加えれば、69名になります
 現在、育成枠にはトモミ、東野、大窪、中熊、今年のルーキー出井(投手)がいます。でも、正直、トモミも投げられるかが厳しく、東野、大窪、中熊も覚醒にはまだまだほど遠いレベルにあり、ルーキー出井も早くて来年と思います。
 それだけに、最初から70名満杯にしておき、育成から支配下昇格の枠を入れておかなくても良い気はしますが、人間は目標(希望)が無くなってしまったらモチベーションは保てぬ生き物ですので(0%ではなく1%でも残しておくだけでも大差)、開幕時には育成選手らの成長のために1名枠は残しておきたいですね(7月までには埋めること)。


 そうなると、外国人の人数を8人のままにすれば、それでフィニッシュとなってしまいます(やはり松坂枠がもったいなくなるかも)。


 問題は、FA獲得競争で参戦した福田、一応、声を掛けているマキタ、もしかしたら米国交渉が破談になる可能性もある秋山を含めると、最大で3名分を消化することになります。。。


 マキタ、福田、秋山を含めると、、、外国人については、ニールを含めて最大5名(昨年と同じ)になってしまう可能性がありそうですね。。。まあ、マキタを獲得できるなら、投手陣は1名減らしてもいいでしょうが、それでも投手陣はニールを含めて4名、野手3名で2人オーバーです。
 もし最大5名しか入れられないとなると、先発はニールのみ、中継ぎは2名(結局、ヒース&Kマートとの入れ替え)、野手は2名(1人はメヒア?外野手は1名)となりそうですね。。。この場合、ハズレは許されませんね。特に中継ぎは成功率100%が求められます。


 ただし、外国人人数がニールを含み最大5名のみということは、マキタ&福田も獲得でき、秋山も残る(←これが一番の補強!?)ということになるので、ニールを含めて投手4名、野手1名でも良いかもしれません。


 そこから、もし秋山が流出すれば、外国人野手を2名に増やしたいです。でも外野手が超優先になり、ハズレのリスクを考えると、メヒアとは契約せず、外野手2名を獲得したいです。


 そして、福田が獲得できなければ、支配下人数がもう1名空くので外国人野手をさらに1名に増やしたいです。そのときも、ハズレのリスクを考えると、メヒアとは契約せず、外野手3名を獲得したいです。
 しかし、問題は外国人は一軍に登録できる人数が制限されているということですね。やはり投手にはニールと中継ぎ2名を一軍に登録しておきたく、そうなると自動的に野手は1名しか登録できません。それを考えると、外野手3名はもったいなく、一応、山川や中村の負傷リスクも見据えて、内野手も1名を用意(メヒアも可)したいです。


 もし、福田を獲得できマキタを獲得できず、秋山を流出したら、ニールを含めて投手4名(中継ぎ3名)、野手3名(内野手1名、外野手2名)ですね。


 さて、補強論に話を戻していきますと、「④外国人選手(助っ人)の獲得」は補強として重要な手法であり、スペアも含めて確保しておくにしても、一軍に登録できる人数が制限されているということに問題があります。


 西武の補強ポイントである外野手に関しては、金子がセンターをやるとしても、秋山の流出の穴は外国人で埋めるしかありません。それでも完全に埋まらないでしょうが、一番埋まるのは外国人に希望を託すしかありません(他にいないから)
 でも、もう一つの課題「木村の箇所(野手9番手)底上げ」も残っております。
 とはいえ、外野手でレフト・外人、センター・金子、ライト・外国人ということになると、投手陣がニールを含めて2名しか一軍登録ができなくなり、かなり苦しくなってきます。


 それを鑑みると、残る補強手段は『②FA権を行使している選手を獲得する』しか残っておりません。あとは『補強』ではなく、若手の台頭『育成』しか手が無く、その不確実性の高い「育成成功劇」は今年以上に求められます(絶対覚醒が必須、覚醒できなければ死も同然)。


 それを考えると、『育成』は『育成』で進めるとして、パラレルに『②FA権を行使している選手を獲得する』は欲しく、でも、FA獲得戦線で選手を勝ち獲るには、相場より高騰しようとも、価格競争に勝たねばなりません。「高いよ!」と嘆いていても勝てないのがFAです。
 で、今の西武の戦力は即戦力の補強を一軍の登録人数制限がある外国人だけに頼ることができぬ状況に陥っていますから、闇市で高い価格でも買わねば餓死する懸念があり得るわけです。


 とはいっても、今年の国内FA市場は、ロッテの鈴木、楽天の美馬、ソフバンの福田と「不作年」でした。バレンティンはさすがに購入するのは現実的に無理です(秋山に提示した金額でも獲得できません)。


 でも、ロッテの鈴木を獲得していれば鈴木にセカンドをやらせて、外崎を外野手に回せるので、高価でも、一軍で計算できるメンバーを安定して各ポジションに配置できます(セカンド鈴木、センター金子、ライト外崎、レフト外国人)最大、秋山に提示した金額をフルに使っても、その安定した配置(戦力強化計画)が見込めるならばその価値はありました


 それ故に、本ブログでも秋山に提示した金額まで最大限に使って(補償金含む)鈴木獲りを第一希望で推していました。第二希望は福田&川島W獲りでしたが、川島はFA権利を行使しませんでした。
 もし秋山が残留したら、そのときは純利益(今年は16億円)から投資すればいいわけですから。




 しかし、西武は、鈴木獲得にピクリとも動かず安価な福田の方に走りましたね。
 結局、鈴木については、楽天が4年総額7億円(実際は10億円以上の可能性大)で鈴木を獲得しましたね。でも秋山への提示額(4年総額20億円)を使えば、補償金も含めて支払えてお釣りが来ましたね。


 それで、西武は福田の方に走ったわけですが、そのまま獲得できればいいんですが、その福田すら獲得できぬという最悪のシナリオも考えられます。
 現在、福田については、6球団から誘いが来るモテ期状態です。ソフバン、西武、ヤクルト、中日、ロッテの5球団は4年総額5億円程度で金額条件にあまり差が無さそうであるものの、楽天が4年総額4.5億円と言っていますが、ロッテの鈴木にヒケをとらぬ4年総額7億円(出来高込みで最大10億円)と高条件を提示している可能性があります。
 正直、左投手との対戦が穴になっているだけに、どんなに頑張っても年当たり2億円(現年棒の5.6倍)、4年総額最大8億円が精一杯と思いますから、その楽天の提示額を相手には金条件で勝てませんね。
 福田に対して、ソフバンは松田が「残留」をお願いしており、ヤクルトは高津監督が「一緒にやろう」と直接電話をかけたそうです。西武は最初に一番乗りで交渉しましたが、その後は「待ちぼうけ」状態です。


 いずれにしても、『②FA権を行使している選手を獲得する』については、まず鈴木の芽(安定して一軍で計算できるメンバーを配置できる計画案)は完全に無くなっておりあとは福田の決断次第ですが、獲得できたとしても、相手が左投手を先発させたときに福田を使えないという課題を残しますし、獲得すらできない最悪のシナリオもあり得ます。


 そうなると、いずれにしても、外国人はスペア込みでフルに最大限の人数を確保するのは当然としても、それでも登録人数の制限から、一軍レベルで即戦力になる補強を見据えた『戦力強化計画』はモノ足らず結局、今年以上に絶対『若手覚醒』(成功率100%)が求められそうですね。
 逆を言えば、もし今年も若手が覚醒しなければ、今年は大惨事に陥るリスクも十分もあるということですね。


 すなわち、『若手の覚醒』という不確実性に賭けてその賭けに勝つことも必須ということですね。それはそもそも必要なことではありますが、それがデキているなら昨年、今年と既に育っており、スタメン&非スタメンの格差とか、投手陣の全体的に戦力不足とかの問題は低減していますから。それがデキていないわけですから『戦力強化計画』立案する現時点では、不確実性はまだ高いと考えざるを得ません。


 もちろん、投手陣が覚醒して、外国人をニールと中継ぎ1人だけで済ますことができれば、外野手に外国人を2名使えます。もしセカンドで若手が育てば、外崎を外野手に回すことができます。
 外野手、二塁手、投手陣から1人でも多く覚醒するといいわけですが、そう簡単な話ではありません


 そして、ある意味で補強に匹敵する『FAで主力選手を流出させない』という超重要な仕事がありますね。秋山はもうメジャーとの交渉状況を見守るしかありませんが、来年FA流出危機のある金子&増田の複数年契約締結という超重要任務がありますね。もしこれを逃したら若手の覚醒成功率300%が求められ、それに失敗すれば、来年は外野手陣が崩壊するリスクも考えられますね。


 やっぱり、来年も『綱渡り』状態は変わりませんね。