下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【2019獅子10大ニュースは?&漢字一文字で表現すると?】(その3)『10大ニュース』の1~4位です(勝手に選びました)/1位は当然「あれ」です。

 前回までの2度に分けて『2019獅子10大ニュース』5~10位を勝手に選んでまとめました。


 次は前回までの『2019獅子10大ニュース』の5~10位です。


【5位】天才児・森の成長&
    レジェンド中村の再覚醒
 (饅頭事件の当事者たち奮起する)
【6位】鉄腕ヒライ・ド根性ドMの酷使物語
   『もう1回投げられるの?ラッキー♪』
【7位】獅子のFA事情に微妙な変化
【8位】メラド近傍に市役所現る!
【9位】屈辱!浅村にカモられる問題
【10位】西武園ゆうえんちでファン感開催!
    恒例行事になるか?
【番外編①】
  とにかく沢山打たれました(´;д;`)


 今日は『2019獅子10大ニュース』の1~4位をまとめたいと思いいます。


【4位】やっぱり投手陣だよね・・・
 獅子軍団は、リーグ連覇を果たしていますが、相変わらず12球団最弱の投手陣を誇っていますね。。。
 さて、下記は今年のチーム投手成績(パ球団)を抜粋したものです。


【防御率】
 西武:全体4.36先発4.64救援3.88
 ソフ:全体3.63先発3.87、救援3.24)
 楽天:全体3.74(先発4.17、救援3.07
 ロッ:全体3.91(先発4.04、救援3.68)
 ハム:全体3.76(先発3.98、救援3.52)
 オリ:全体4.06(先発3.96、救援4.23


【tRA】
(守備の影響を排除して投手がどれだけ失点を抑えたか)
 西武:全体4.89先発5.04救援4.56
 ソフ:全体4.15(先発4.42、救援3.65
 楽天:全体4.23(先発4.55、救援3.67)
 ロッ:全体4.21(先発4.21、救援4.15)
 ハム:全体4.17(先発4.45、救援3.83)
 オリ:全体4.19(先発4.24、救援4.05)


【WHIP】
 西武:全体1.49先発1.51救援1.48
 ソフ:全体1.35(先発1.34、救援1.38)
 楽天:全体1.29(先発1.30、救援1.27)
 ロッ:全体1.39(先発1.39、救援1.38)
 ハム:全体1.26先発1.27救援1.24
 オリ:全体1.37(先発1.34、救援1.43)


【奪三振率】
 西武:全体6.14先発5.66救援6.97
 ソフ:全体8.17先発7.35救援9.49
 楽天:全体7.60(先発6.76、救援8.89)
 ロッ:全体7.80(先発7.63、救援8.09)
 ハム:全体7.44(先発7.19、救援7.71)
 オリ:全体7.66(先発7.21、救援8.41)


【与四球率】
 西武:全体3.57(先発3.40、救援3.87)
 ソフ:全体3.87先発3.51救援4.46
 楽天:全体3.22(先発2.79、救援3.87)
 ロッ:全体3.41(先発3.17、救援3.81)
 ハム:全体2.91先発2.84救援2.99
 オリ:全体3.41(先発3.02、救援4.06)


【ゴロ/フライ比(参考)】
 西武:全体1.24(先発1.26、救援1.20)
 ソフ:全体1.34先発1.40、救援1.25)
 楽天:全体1.14(先発1.15、救援1.13)
 ロッ:全体1.28(先発1.25、救援1.34)
 ハム:全体1.22(先発1.26、救援1.17)
 オリ:全体1.19(先発1.22、救援1.15)


【走者別被打率(参考)】
    走者無し 走者有り 走者有り
         非得点圏 得点圏
 西武 :0.253   0.309  0.274
 ソフ :0.232   0.260  0.231
 楽天 :0.234   0.244  0.260
 ロッ :0.251   0.274  0.264
 ハム :0.227   0.257  0.268
 オリ :0.241   0.276  0.272


 防御率、tRA、WHIP、奪三振率と全体で最下位の結果ですね。
 そのうち、中継ぎ陣については、防御率でオリの方が高くリーグ5位でしたが、守備の影響を排除して投手がどれだけ失点を抑えたか?を示す指標tRAは離されての最下位でした。一方、先発陣は、中継ぎ陣よりも防御率、tRAが高すぎ、崩壊状態でしたね。


 WHIPや奪三振率については、全体でも、先発でも、中継ぎでも、他球団に大きく離されての最下位でした。


 ただし、与四球率については、獅子も高いですが、最下位は鷹でしたね。特に中継ぎ陣の与四球率は他球団と比べてかなり高くなっています。


 ところで、一般的に「与四球は失点につながりやすいからダメ」と言われたりするように、与四球数が多いというのはよろしくなく、与四球の改善は必要なことですね。


 次図は、今年のパ・リーグ投手の「防御率と与四球率」の関係です。それを見ると、プロットのバラツキはありますが、与四球率が高まると防御率が高まる右肩上がりの傾向が何となく見られています。

 また与四球は、投手の球数を嵩みやすいですから、バテやすくなり、失点も重ねやすくなりそうですね。
 ただし、奪三振の場合、打者1名に対する球数が3球以上必要なので、奪三振が多いほど投球数が嵩む関係にありそうですが、実はそうでもないんですね。


 なお、次図は、今年のパ・リーグ投手の「球数と与四球率&奪三振率」の関係を整理したものです。

 今年のパ・リーグでも、与四球は球数に比例した右肩上がりの傾向でしたが、奪三振率と球数にはあまり関係性が見られていませんね。
 でも、ある意味、それも当たり前の話であります。三振を奪うということは一死を稼ぐことができますが、与四球は一死も稼ぐことができないわけですので、その一死を稼ぐか?稼がないか?で球数も変わってきますから。とにかく球数を減らしたければ『一死』を効率よく稼ぐことが大事ということですね。


 それ故、与四球が嵩めば、一死を稼げず、球数が嵩みやすくなりますから、1人の投手が長く投げることができにくくなり、投手事情が苦しくなり、投手陣の戦力層が薄いと厳しくなってきますね(当たり前の話ですが)。


 しかし、それなら、与四球数が西武以上に多い鷹はもっと失点して防御率とかが高くても良い気はするのですが。。。そんな鷹と獅子では何が違うの?ですね。


 獅子と鷹で比較すると、獅子の奪三振率は、鷹より全体で約2.0も、先発陣が約1.7も、中継ぎ陣が約2.5も低いですね。特に中継ぎの場合、「ここは三振が欲しい」という場面も目立ちますから、そこで奪三振率差が約2.5もあるのは大きすぎです。
 また、全体の三振数で獅子は鷹よりも285個も少ないです。
 なお、他4球団と比しても171~235個も少ないです。獅子投手陣の奪三振数が少なすぎ、逆に鷹等手陣の方は奪三振が多いという大きな差がありますね。


 とにかく、獅子投手陣は、他球団と比べて、三振が奪えず、ミートされやすいということですね。もちろん、ミートされても、それがアウトになることの方が多いですが、ミートされれば、ヒット等にもなりもします。
 しかし、三振を奪うならば、それはアウトになるのですから(振り逃げとかが無ければ)、やはり奪三振は大事です。


 また走者別被打率を見ると、獅子は走者の有無に関わらず全ケースで最下位ですが、鷹の場合、得点圏に走者を置くようになると、リーグ1位の低打率になり、ピンチに強さを発揮しております
 獅子と鷹で比較すると、走者無しでは2分しか違わないのに対し、走者有りではその倍の4分も差が広がります。


 次ぎに、獅子と鷹に関して、イニングの先頭で出塁を許した場合の失点状況を見てみましょう。
 下表は、獅子&鷹を対象に、①先頭打者へ四死球を与えた場合②先頭打者から単打を打たれたり、失策して出塁を許した場合④先頭打者から長打(2塁打以上)を打たれたりした場合のイニング数(失点しなかったイニング数、失点したイニング数)と、失点の程度(総失点数、1イニング当たりの失点数)を整理したものです。
 また、①と②の合計は、③無死一塁の状態になった場合に該当します。


 なお、参考として、2004~2013年対象と少し古いですが、NPBデータでは、「無死一塁」になった場合、得点する確率は40.6%、得点期待値は0.821点/回と言われています(鳥越(2014)より)。
 それは裏を返して投手サイドから見れば、失点する確率、失点期待値とも言えます。


【イニング先頭で出塁許す頻度・失点有無別(獅子&鷹)】


 上表を見ると、「①先頭打者へ四死球を与えた場合のイニング数」は100回の獅子よりも鷹の方が121回と多いですね。すなわち、イニングの先頭打者へ与える与四球数は鷹の方が獅子より多いです。
 ただし、①先頭打者へ四死球を与えた場合のイニングにおいて、失点するイニング数や総失点数は、獅子も鷹もあまり変わらない状況にあり、1イニング当たりの失点では獅子の方が鷹の約1.3倍と多いです。


 「②先頭打者から単打を打たれたり、失策して出塁を許した場合のイニング数」に関しては、獅子の方が10イニングほど鷹より多いですが、獅子と鷹でそこまで大差はないと思われます。
 しかし、②先頭打者から単打を打たれたりした場合のイニングにおいて、失点するイニング数や総失点数1イニング当たりの失点は、獅子の方が鷹よりも多い状況にありますね。失点数で46点も多いです。今年、全体における獅子と鷹の総失点差の131点の約35%も占めております。


 また、上記の①と②を合計した「③無死一塁の状態になった場合」に関しては、それが生じるイニング数は獅子の方が鷹より少ないです。しかし、失点する確率について、獅子は43.6%と鷹の39.5%より高く、NPB対象とした一般的な40.6%も上回っています
 失点数についても、獅子は鷹より50点以上多く、1イニング当たりで見ても、NPB対象とした期待値より高いです。


 さらに「④先頭打者から長打(2塁打以上)を打たれたりした場合」(先頭打者のHRも含む)も、①~③と同様に獅子の方が鷹より総失点が多いです。


 以上の話をまとめると、獅子のイニング先頭打者に出塁を許す頻度は、鷹と同程度の結果になっています。しかし、イニング先頭打者に出塁を許すと(先頭HR含む)、獅子の失点する確率は約52%と2度に1度は失点も許す位頻度あり、その確率と失点数は鷹より酷く、鷹より81点も多いです。
 なお、獅子も、鷹も、先頭打者を出してからの失点数は、全体の失点数の約62%も占めております。
 またイニングの先頭打者からホームランを被弾する頻度は獅子が38本であり、鷹の36本とあまり変わりがありません。すなわち、無死の状態で走者を置いてから、獅子は鷹よりも79点も多く失点しているということであり(81-HR差2点=79点)、獅子は走者を出すと失点しやすいけど、鷹は走者を出しても獅子より踏ん張って失点を許していないとも言えます。


 結局、ソフバンの場合、与四球で走者を出しても、その後で三振を奪いますし、(特に得点圏になれば)打たせませから、失点が少なく抑えやすくなっている、と考えられます。鷹は『出塁を許しても、失点は許さず』という投球ですね。
 一方、西武の場合、与四球で走者を出して、走者無し打率が高いように、打たれて走者を出して、その後も打たれてしまっているから、失点は多くて当然ですね。獅子は『出塁を許しても、失点も許す』という投球ですね。


 確かに『与四球を極力低減させること』は大事ですが、ソフバンの事例を踏まえれば、『四球を与えてしまった直後の対応』ももの凄く大事になっていますね。


 まあそんなこんなで獅子投手陣については、成績が散々な結果でした。


 ただし、月別成績で防御率とWHIPを見ると、8月が最悪な崩壊状態でしたが、打線が湿り気味になった終盤9月に投手陣が失点を抑えるようになり(9月は途中までリーグ1位でした)、連覇実現に大きく貢献しましたね。


【月別防御率(西武)】
 4月:全体4.51(先発4.94、救援3.73)
 5月:全体4.52(先発5.23、救援3.45
 6月:全体4.16(先発4.03、援4.54
 7月:全体3.87(先発4.12、救援3.45
 8月:全体5.48先発6.34、救援4.42)
 9月:全体3.30先発3.05、救援3.88)


【月別WHIP(西武)】
 4月:全体1.56(先発1.57、救援1.54)
 5月:全体1.60(先発1.64、救援1.54)
 6月:全体1.45(先発1.37、救援1.61
 7月:全体1.38(先発1.43、救援1.30
 8月:全体1.59先発1.79、救援1.34)
 9月:全体1.33先発1.22、救援1.59)


【月別QS率(西武)】
 4月:先発44.0%
 5月:先発32.0%
 6月:先発30.4%
 7月:先発59.1%
 8月:先発33.3%
 9月:先発61.9%


 8月の崩壊においては、8月1日~12日に10試合連続で初回失点を繰り広げたりしていましたね(1試合平均1.9失点)。先発が崩壊するのも当然ですね。それでも8月は山賊打線の猛攻でカバーしました(8月(27試合)チーム打率0.299、OPS0.882、得点172点(1試合平均6.4点))。8月には8得点を挙げながらも、20被安打20失点の大完敗とかもありましたね(番外編①)。


 しかし、9月に入ると、優勝争いが佳境になってきますが、山賊打線の勢いに陰りが見えてきました(9月21試合チーム得点95点(1試合平均4.5点))。
 ところが、それをカバーしたのが投手陣の活躍でしたね。9月途中では先発陣の防御率が3点台を下回ってリーグ1位を誇っていました。9月QS率も8月まで最高だった7月期の数字を超えて約62%でした。
 その9月における先発陣の活躍には、ニールの働き(4勝0敗、防御率0.66)もあり、9月度の月間MVPを受賞しました。でも、十亀や今井も月間で見たときに最高な防御率を残しました。松本も本田も頑張りました。結局、9月は踏ん張って相手にリードをそう簡単に許さず、試合を築いていました


 もし、9月に投手陣がそこまで良好でなかったら、連覇は実現しなかったと思います。


 打線が売りではありますが、打撃は出塁率4割ちょいと6~7割以上がアウトになる部門です。しかも、打撃には波があります。そのため、野球は打者よりも投手の方が影響が大ということです。
 まさに、先発陣が試合を築くこと、リードを許さぬことは、勝つ確率を高める基本と思います(もちろんそれだけではダメですが)。今の野球は先行リードする方が勝つ確率が高いこともその要因です。9月の好投劇は、先発陣がしっかりすれば勝つ確率は高まるということを獅子自らが証明してましたね。


 来年、投手陣には「俺たちがライオンズを支えるんだ!」という意気込みで、今年9月度のような働きができるよう奮起してもらいたいですね。


 ところで、前回記事『【6位】鉄腕ヒライ・ド根性ドMの酷使物語』で話し忘れていた話なんですが、今年の12球団の連投事情(連投数)を見てみましょう。下記データは2015年以降の連投数です。


 今年は規定回数超が少なかったように、先発陣の負担が減って、中継ぎ陣にシフトされつつあります。そのため、各球団の連投数が増えていますね。ハムの場合は、ショートスタータ作戦も響いていますが。逆にロッテあたりは、吉井コーチ等の考え方も左右しているかもしれませんが、連投数が少ないです。


 獅子については、12球団で5番目に、パ球団で3番目に連投数が少ない位置(平均的な位置)にいます。連投数は他球団の方が多いですね。
 ただし、鷹とかは、連投させても1イニング限定とかにしていますが、獅子の場合回跨ぎ登板を含めた連投とかをやってますから、登板負荷は嵩んでいます
 平井に関しては、全連投数22回(2連投17回、3連投4回、4連投1回)のうち、回跨ぎを含む連投はその1/3以上の8回(2連投5回、3連投2回、4連投1回)もありました。


 回跨ぎそのものは、計画的に行うなら(予め本人に周知させておけば)別に構わないんですが、連投と回跨ぎを兼ねるのは、登板負荷が嵩むわけですから、避けられたいですし、他球団もそれは避ける傾向にありますね。
 もし回跨ぎを無計画に行っていたらそれは最悪になりますね。(1イニングのつもりが次ぎも行ってくれ)。一旦仕事が終わったと集中力が切れて、再び集中力を高めるハメになるので。


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【番外編②】最近では珍しい乱闘劇
      昭和の男!実力発揮!
 昔は乱闘劇が珍プレーの花を飾りましたが、最近では乱闘劇はあまり見られなくなりましたね。まあ野球じゃないですからね。
 今年8月13日オリ19回戦(MLD)では、与死球祭から最近では珍しい乱闘騒ぎになるバカ試合(退場者3名)になりましたね。
https://sinndar.muragon.com/entry/1508.html


昭和の男・小野コーチが体を張る!

騒動後、「してやったり」とばかりの
笑みを浮かべるオリ西村監督(内角球封じ!?)


 この日、3回表、大将の抜けたスライダーが後藤へ直撃した与死球後になり、オリベンチから西村監督が飛び出してきて、その後、他の者も出てきて一騒動になりました。前回の京セラにおいても、岡田の与死球でしたが、ぶつけた方のオリベンチが監督率先で怒って一騒動ありましたね。
 そして4回表、森脇が投げた球が若月への与死球になり、若月が怒って乱闘になりましたね。このとき、一塁コーチが真っ先にマウンドへダッシュして森脇をド突きましたね。
 この試合は『警告試合』になりましたね。その後、オリ田嶋が森に死球を与えて退場となり、最終回、平良が死球を与えて退場になりました。さらに平良が死球を与えたとき、
最後にもう一騒動ありました。


 ところで、この乱闘劇では、『昭和の男』小野コーチが体を張って眼鏡が吹っ飛びながらも、必死にオリコーチを止めに入り、実力を発揮しましたね
 今年は、小野コーチのネタを「10大ニュース」【番外編】で1本立てて挙げてもいいくらいですが。。。彼の場合、編集部マンとしては、榎田トレード発案の成果もあって向いていたでしょうが、コーチには向きませんでしたね。
 人には適材適所があります。田辺氏も監督業より、育成のコーチ役の方が向いていました。来年、田辺氏がライオンズの現場に復帰し、若手を育成することは大いに期待できます。
 ただ、いずれは稼頭央政権になりますので、そのときの参謀役に西口コーチらが入ります。結局、小野コーチは西口コーチが頭角を現すまでのでの『つなぎ役』だったんでしょうね。来年、小野氏はフロントに戻ります。そこで実力を大いに発揮されることを願ってます。
 まあ、潮崎氏の編成部は何とも言えませんが。。。潮崎氏に憧れている粟津がキャンプの紅白戦で投げているとき、視察に来ていた潮崎氏はバックネット裏で居眠りをして粟津の投球をまともに見てませんでしてましたし。。。


 話を乱闘劇に戻すと、オリの場合、比較的、相手を暴力的に威嚇しやすい荒さがありますね。今回の獅子との乱闘の前に、京セラで一騒動を獅子相手に繰り広げ、ロッテにも乱闘寸前の大騒動がありましたね。
 確か、以前、牧田が中島に死球を与えたとき(ケツにぶつけたとき)、わざとキレて威嚇して、相手(牧田)に内角を投げにくくさせたことがありましたね。




 この乱闘があった日は、カード緒戦でしたから、明日・明後日を含めて内角攻め緩和させることを見据えたオリの威嚇(攻め)もあったという可能性も否めません。


 ただし、乱闘の要因になった獅子投手陣の与死球の多さも問題ですね。乱闘云々に関係なく、試合に勝つという意味で問題ですね。
 与四球数は鷹の方が獅子より多かったですが、与死球数になると、鷹が67個、鴎が50個、鷲が49個、牛が43個、ハムが40個に対して、獅子は93個もあります。鴎や鷲の倍近く、牛やハムの倍以上ですからね。
 しかも、相手が内角攻めを封じると言っても、外角球を狙って投げているのに、スッぽ抜けて与死球というケースが目立ちます。その改善は急務ですね。ただし、それをどのように導くのか?そこは大きな課題です。説明の仕方次第では、内角攻めに消極的になりやすくなりますし、逆に意識しすぎて力むようになれば、与四死球をさらに増しやすくなります


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【番外編③】謎采配!
 そういえば『ここで何故〇〇するの?』という謎采配も多かったですね。脆弱な投手陣がネックであり、大量得点を獲得していかないと苦しいのに、序盤からバント作戦に打って出るとか、疲労が蓄積しているのに、敗戦処理班ですら、一軍と二軍の入れ替えをしないとか、入れ替えたと思ったら、実は昨日まで二軍で投げていたので、昇格日から投げさせるにしても既にヘロヘロだったとか、点差が開いているのに平井等の投入とか。。。
 結構、謎だったのは、「左腕だから」という理由だけで、左右別実績データを無視して、左打者に弱い(右打者には強い)小川を左打者専用で投入する采配でしたね。中継放送でも、次のように指摘されてましたね。


 結局、小川については、7月に二軍で調整して1軍へ復帰してから、左打者を抑えるようになり、左打者に対する被打率が4割以上でしたけど、シーズン終了時には0.265まで低減させましたね。結果としては、苦手を改善させましたね。まあ、左打者に弱かったのは、中日時代からですから、来年、さらなる改善をできるか?ですけど。


 謎采配に話を戻しますと、いずれも根柢に『固定概念へのこだわりすぎ』が強くありそうですね。「左打者には左腕が強い」、「無死一塁ならバントが手堅く点が入る」、「気合いがあれば何とかなる」など、昔からの定説に杓子定規でこだわってしまう、、、当然、見誤ることは多々増えそうですね。


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【3位】獅子野手陣NPB表彰式ジャック
ハム近藤「西武の一員になった気分です」


 今年の打撃成績に関しては、昨年と比較すると、ちょっとスケールが小さくなりました浅村流出の影響は生じております
 ただ、今年の浅村の成績を単純に見ると、今の対獅子投手成績が対鷲投手成績に入れ替われば、大した成績になりませんね。だから、浅村が残留していても「今年成績より絶対にアップしていた」とは言い切れませんが。

※野球データノート(2019年)さんのHPより


 しかし、それでも獅子は、今年も打って走って大暴れしましたね。昨年同様、獅子威し打線は優れた打撃力&機動力により12球団一の攻撃力を誇っていると言っても過言ではなかったでした。
 そして、獅子野手陣が個人主タイトル(打撃)6部門で出塁率以外を獲得しまくりました。しかも、打点は獅子から100打点トリオ誕生!です。
 さらに、MVPは森が獲得し、賛否両論有りますが、ベストナインに森、山川、中村、源田、秋山が、ゴールデンG賞に源田と秋山が受賞されました。


 プロ野球の年間表彰式「NPB AWARDS 2019 supported by リポビタンD」では、獅子野手陣が多くジャックしたようになり、 辻監督は「(表彰式に)野手しかいない。それが物語っている」とコメントをしていました。また、出塁率タイトルを獲った日ハムの近藤が「西武の一員になった気分です」とギャグコメントをしてましたね。


 ただし、今の獅子野手陣は12球団一の攻撃力を誇っていますけど、少数精鋭というと聞こえはいいですが、実態はスタメンと非スタメンで格差がありすぎ、それが喫緊な課題になっています。


下表はスタメン非スタメンの一軍打撃成績です

※野球データノート(2019年)さんのHPより


 非レギュラーについては、レギュラーより劣るのは当たり前ですが、他球団と見比べると、Bクラスチームのような成績であり、レギュラー陣と比べて天と地でした。
 〇打率は2割未満の最下位
 〇出塁率も最下位
 〇OPSは何とか最下位を免れ5位
  でも4位より上位とは差が有り。
 〇得点圏打率はリーグ4位
  でも4~6位はドングリの背比べ
  3位より上位とは差が有り。


 一方、二軍戦についても、イースタンリーグの中で攻撃力が貧弱な状況でした。
 例えば、下図は二軍イースタンのチーム出塁率・長打率の関係図です。出塁率&長打率はリーグ最下位という結果です。当然、出塁率と長打率の総和になるOPSも最下位です。得点数もリーグ6位であり、勝敗順位もイースタン・リーグ7球団でブービー6位の成績に終わりました。


http://www.baseball-lab.jp/league/farm/


 それだけ、二軍の攻撃料に関しては、一軍チーム成績と比べて雲泥の差です。。。
 また二軍戦の打撃個人成績に関しても、愛斗や将平は打率3割に達し、山野辺が打撃面で芽を出しておりますが、駒月や水口らが打率上位に位置すること自体、残念ながら【二軍攻撃力は脆弱】と評価せざるを得ません。


 ちなみに、少し古い記事ですが、一軍と二軍の成績格差を整理された記事がありますので紹介します。



 この記事は「一軍と二軍には当然レベルの差がどのくらいなのか?一軍と二軍の間の壁がどれだけ厚いのか?」を定量的に示そうとされたものです。
 二軍でそれなりの実績を上げている選手を見るとき、一軍でもある程度通用するのではないか?などの定量的な把握の参考にすることができたらいいな、という目的で書かれています。
 ただし、実際においては、様々な要因要素が絡んできますから、一概にその結果を当てはめられませんし、データ精度も粗々な面もありますから、あくまでも【参考】程度にとどめる話です。


 本記事での「分析の考え方」については、一軍と二軍の両方で出場した選手について、それぞれの成績はどうだったか?に着目して検討しております。
 2007年~2009年データを対象に、特定のシーズン内で一軍と二軍の両方で打席に立っており、かつ(対戦)打席数が一軍でより二軍でのほうが多い選手を抽出し、該当する全ての選手の一軍成績と二軍成績をそれぞれ合計して比較しています。


 詳細は上記の記事をご覧下さい。ここでは、野手の一軍と二軍の差異に関する結果を参考にしてみます。


 単純に比率に着目すると、二軍選手が一軍で出場したら、フォーマンスを7~8割程度まで落とす(三振率は5割増)可能性があるということが伺えます。


 そこで、獅子における現在の一軍選手らについて一軍戦でブレイクする前年の二軍成績(及びその年の一軍成績)と、ブレイク年の一軍成績はどの程度のレベルだったのか?を確認してみましょう。ここではあまり深入りせず、二軍成績と一軍成績を単純に見るだけにとどめるので、打率、出塁率、OPSに限定して抜粋しました。


 なお、上記の記事では、同一年で比較をしており、概ね同時期の成績比較と解釈できます。ブレイク前年とブレイク年の比較では、時期が1年ずれているので、その間の成長速度等を勘案すると、一概に比較はできません。しかも成長速度は個々でも異なりますから。ただし、「ブレイク前年の二軍成績からブレイク年の一軍成績がどうなるのか?」を単純に簡易に見るだけのために、その比較も整理しています。
 ある意味で、成長度を見込まないと乱暴に条件を仮定したら、二軍の成績が一軍に出たらどの程度の数字まで下がるか?を超粗々な目安にもなります(八掛けくらいで見据えておけばいいか、七掛けくらいで見据えておけば良いかなど)。



 山川に関しては、打率が同一年で約8割、翌年比較で約9割になっています。ただし、翌年比較で出塁率がブレイク前年2軍成績より高く、OPSも同程度をマークしています。
 中村に関しては、同一年の一軍打席数が35しかなかったですが、翌年比較も含めて打率がブレイク前年2軍成績より高いです。に関しては、同一年OPSが二軍成績と同程度でした。


 しかし、それら以外に関しての一軍成績は、ブレイク前年の二軍成績より数値を低くしており、一軍に上がって二軍時代よりパフォーマンスが低下していることが伺えます。
 ただし、個人差はありますけど、同一年が二軍成績の7割程度だったら、翌年が8割程度と、翌年には概ね1割程度アップしている傾向が伺えます(ある意味、それが成長度)。


 個別に見ていくと、例えば、秋山は同一年では二軍成績の5~6割であり、翌年では概ね7割前後の数字を残しています。


 は、同一年・翌年であまり差は小さく、成績そのものが高いです。それだけ最初から完成度が高かったということが伺えます。二軍成績の概ね8~9割というところでしょうか。


 栗山は、同一年に一軍出場が1試合3打席しかないので、翌年比較だけ見ると、翌年の一軍成績が前年の二軍成績の8~9割程度でした。


 外崎は、打率が同一年に二軍成績の概ね9割、翌年に同程度出塁率やOPSは同一年に二軍成績の概ね7~8割、翌年に概ね9割前後と1年で成績をアップさせてます。


 金子は、同一年・翌年であまり差は小さく、打率が二軍成績の概ね8割超、出塁率は概ね7割というところでしょうか。


 木村は、同一年では一軍で35打席しかありませんでしたが、打席数が増えた翌年で比較すると、前年二軍成績の約7割前後、OPSは6割程度であったようですね。


 岡田は、一軍成績が2014~16年で数十打席くらいですが、同一年では4~6割、翌年で7~8割というところでした。2015~16年で拾えば、同一年では6割弱、翌年で7~8割ですね。ただし、二軍戦なら岡田も打率は3割以上、OPSも0.8~1.0をマークしていたということは見逃せませんね。


 それらを考えると、今年の二軍選手が来年、一軍で出場するとしたら今の二軍成績の8~9割掛けくらいを見込んでおけばいいか、、、ただし、その8~9割は『最大限に見込んで』というところでしょうか。


 現時点の若獅子らの二軍成績では、愛斗と将平がようやく木村のブレイク前レベルに匹敵したという感じです。他は木村レベルの足下にも及んでません。当然、山川、中村、森、栗山、外崎、金子、岡田のブレイク前レベルには全く及んでません。
 それを考えると、若獅子らが一軍に出場したら、その成績は今の二軍成績の6~7割掛けくらいを見込んでおく感じでしょうか。正直、それでは物足りませんね。実際に『成長度(+α)をどれだけ反映できるのか?』そのデキがチームを救うか?否か?を決しますねチームの命運は、若獅子らにかかってますね。


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【2位】『令王』大追撃でリーグ連覇達成
 本来、この『連覇』は【1位】ネタになるものでありますが、やはり【1位】からはハズして【2位】に選びました。


 今年の獅子は、昨年と違って、ヤフオクで鷹にやられて開幕三連敗からスタートし、球宴前までなかなかエンジンが掛からず『一進一退』を繰り広げました。そんな中、鷹が交流戦で弾みをつけて6月29日で首位に立つと、一気に貯金を稼ぎまくり、7月9日には貯金が17となって、鷹と獅子の差が8.5ゲーム差まで広がりましたね


 例年の鷹であれば、夏以降の勝率は3連戦カード勝ち越し以上を誇り、一気に後続を突き放す勢いがあるのですが、今年の鷹は、貯金を12前後でしばらく横這いにふらつきます。交流戦以降の加速が鈍化していましたね。


 そのように鷹が足踏みをしている中、獅子の方は8月10日からのロッテ戦カードから
鴎と牛を相手に5連勝して一気に反攻体勢に突入します。その後はデットヒートを繰り広げながら、鷹へ徐々に詰め寄って差し切り、再び追いつかれてももう一度交わし、連覇を実現いたしました


 確かに終盤に優勝争いで熱くなることができ、『連覇』の栄光をつかみ獲ることができたのは、鷹の方がブレーキを踏んでくれたから鴎が鷹を足止めて獅子の尻を持ち上げてくれたから、は否めません。
 鷹が鴎戦では8勝17敗、獅子が鴎戦で16勝8敗1分でした。獅子と鷹の差は、鴎戦を通じて8.5ゲーム差も節約できました。鴎さんには感謝です(鴎党の皆さんは感謝されてもと思われるでしょうが)。


 ただし、鴎の働きや鷹自身のブレーキも大きく左右し、それが無ければV2の栄光も無かったかもしれませんが、とはいえ、『連覇』達成という大偉業は、運で成し遂げるほど甘くはなく、マグレでは成し遂げられるモノではありません
 当然、実力無き者が成し遂げることはできぬ大偉業であり、だからこそ、その『連覇』にはそれだけ大いなる価値があります。


 なお、リーグ連覇に関する詳細記事は、以前の記事をご参照下さい。
 (申し訳ありませんが、1回投稿可能の文字数が上限に達しそうなので)


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【1位】鷹に一蹴一掃され
  無抵抗のまま終えた大雪辱のCS
 本来なら、昨年のようにリーグ優勝2019獅子10大ニュースの【1位】に挙げる方が適切かもしれませんが、リーグ連覇は二年連続が故に光栄なことでありますが、逆にCS敗退は二年連続が故に「悔しいです!」を超える大雪辱なことになりましたね。


 本来、【1位】に入るのは『悲願成就!獅子日本一へ!』ですね。
来年こそは!


 なお、CS敗退に関する詳細記事は、以前の記事をご参照下さい。
 (申し訳ありませんが、1回投稿可能の文字数が上限に達しそうなので)


 以上のとおり、2019獅子の10大ニュースを勝手にまとめました。


 【番外編】として『松坂ネタ』『山川のドスコイ・森のベイビーシャーク(来年は使えない)』『久々の投手で月間MVP』『令和初完封』『平良現る』『源田休む・結婚・ねこげん』など考えられましたが、、、とりあえずここまで。


 あれこれリンクを貼り付けた分、1回に投稿できる文字数を超えそうなので、最後は尻切れトンボのバタバタになって申し訳ありません。


 さて、2019獅子を『漢字一文字で表現すると?』は、勝手に選ばして頂き、改めて投稿させて頂きます


 なお、辻監督が選んだ漢字一文字は『打』らしいです。来年は『投』を加えて二文字にしたいとか。。。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191213-12120275-sph-base