下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【獅子投手陣】平良に関する問題!

昨年、ブレイクの兆しを魅せてくれた平良


このまま『勝ちパ』のメンバーで活躍し、
増田の後継として、
将来の『獅子守護神』を担ってくれそうな期待
を持っている有望若手投手の一人です。


しかし、今回のキャンプから、本人としては、
『先発をやりたい』という強い要望があります。


しかも、その要望はかなり強いみたいです。


気になるのは、
「先発だと毎日トレーニングできて筋肉量もアップする」
ということが理由?!というところですが。。。
まあ自主トレでは、
渡米して雄星に弟子入りしましたからね。。。


もちろん、筋トレはものすごく大事ですが、
ボディービルとかをやっているわけではないので、
筋トレを最終目的にしては思いやられます
(まあ、実際には、そんなことはないと思いますが)


キャンプ中では、166球を投げて
先発転向をアピールしていましたね。

 166球に決意を込めた。西武の平良海馬投手(20)が16日、今キャンプ最多の球数を投げ込み、先発転向をアピールした。高卒2年目の昨季は最速158キロをマークし、リリーフとしてブレークしたが「(今季は)長いイニングを投げる想定をしている」と意欲を燃やす。
 自腹で購入した球速などが測れる機器を用いてブルペンながら直球は最速151キロを計測し、“最遅”は144キロだった。「終盤に入ると球速も5キロぐらい落ちて、制球もバラバラだった。疲れたときこそ正しいフォームで投げないといけない」と反省した。
  ただ「もっとバテると思ったけど、そんなにひどく遅くはならなかった」と手応えもある。先発を希望する理由は、進化を遂げるため。「先発だと毎日トレーニングできて筋肉量もアップする。(救援の昨年は)1カ月の計測ごとに減っていった」と説明した。
  もちろんチーム事情から先発転向は簡単ではない。西口投手コーチは「まだ(起用法は)分からない。意気込みは伝わってきた」とうなずいた。二十歳の豪腕は「チャンスがあれば先発をやっていきたい」ときっぱりと口にした。 (小畑大悟)

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先日2月21日の練習試合では、
3回を投げて1安打無失点6奪三振でした。


ただ、相手は独立リーグの四国IL高知ですから、
「抑えて当たり前」のレベルでした。


問題は、2イニング予定が
本人要望で3イニング目へ突入した
ということですね。
まあ球数に余裕があったらしいですが。



 先発転向を熱望する西武の3年目右腕、最速158キロの「投げるおかわり」平良海馬投手(20)が21日、高知市東部球場で行われた四国アイランドリーグplus・高知との練習試合に先発。3回を1安打無失点6奪三振と好投した。  
 「球自体はよかった。課題としたチェンジアップの抜け球が多かった。それがもっとよくなれば」。最速149キロをマークし、初回いきなり3者連続三振。2回から3回にかけても3者連続三振と、「先発転向デモ」を着実に行った。
  プロデビューの昨季は中継ぎで26試合登板。158キロをマークし話題となった。一方、イースタンリーグでは先発も経験し「先発をしたい気持ちはある」と、今キャンプのブルペン調整法も先発スタイルで行った。
  西口文也投手コーチも、キャンプ入り直前に平良からの直訴を受けていた。この日の登板を見届けた同コーチは「今日は本当は2イニングだったけど、球数も少なかったので本人の希望もあり3イニングになったまだ変化球の抜け球があるけど、次回も頭(先発)でとは考えている」と、若獅子の要望に添う意向を示した。


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次回の練習試合も頭から投げるそうです。

 西武の最速158キロの3年目右腕・平良が27日のソフトバンクとの練習試合(アイビー)に先発する。
 昨季はプロデビューから中継ぎで26試合に登板。存在感を示したが、今季は志願の先発調整を続けている。24日は同球場のサブ練習場で軽めの調整を行った20歳は「先発型の調整を続けています。できる限りこの形でいきたい」と声を弾ませた。西口投手コーチも「今後のことは決められないけど、しばらくはこの形で調整させる」と話した。

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昨年、二軍戦では、
4月末に負傷して2ヶ月近く離脱していた復帰緒戦
6月16日の巨人二軍を相手に先発し、
4回3失点(自責1)、
被安打3、与四球2、奪三振8の好投をしています。


その1週間後の6月23日は、
DeNA二軍を相手に途中からの登板でしたが、
4回無失点、
被安打2、与四球2、奪三振5の好投をしています。


故障前も2~3イニングは投げていました。


しかし、その6月23日を最後に、
それ以降は、一軍戦も含めて4イニング以上
という登板や「先発」を見据えた登板はやめております。


スタミナの問題もありますが、
やはり、ストレートは一級品ですけど、
課題である変化球が今一つですから、
長く投げることによってスタミナを消耗すれば、
その一級品のストレートも鈍ってくる
ので、
となると、
その鈍ったストレート今一つの変化球では
途中から太刀打ちできなくなってきますね。


スライダー、チェンジアップがありますが、
スライダーは甘く入りやすく、
チェンジアップは暴投になりやすいです。


ちなみに、
球種別の失点増減(100球当たり)では、
ストレートwFA/C:-0.47
スライダーwSL/C:-1.28
チェンジU wCH/C:-6.35
カーブ  wCB/C:-5.48
です。


現時点の平良の適性については、
短いイニングを投げる中継ぎの方が
長いイニングを投げる先発やロングより向いています。


それ故に、昨年、二軍戦では、起用方針が
6月まで長いイニングを投げさせることを見据えていたけど
7月以降、
短いイニングに集中させる方向へ転換したわけですね


もし先発をやらせるならば、
スタミナ強化はもちろんのこと、
変化球の精度向上も図らなければ厳しいです。
また、スタミナ温存のために
途中で手を抜く投法も身に付けなければなりません。


中継ぎだったら、短いイニングであるため、
変化球の精度が多少低くても。
一級品のストレートを主武器として、
変化球でタイミングを外すことはでき、
それで相手打者を迷わすことができます


でも、二巡目、三巡目になるとそうはいきません。
また、短いイニングで全力投球するからこそ
持ち前の一級品のストレートは
さらなる輝きを、威力を増します


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そして、問題なのは、平良個人のみならず、
チーム事情の問題も大きいです。


下記は年末に投稿した
獅子投手陣の戦力見込みの記事です。


新加入のメンバーなどにより、多少は変わるでしょうが、
現時点でも、そう大きくは変わっていないと考えています。


先発陣については、
新外国人ノリンの状況がどうか?はありますけど、
基本的に計算すべきメンバーは、
ニール、光成、今井、松本、本田が不動の主軸になり
十亀や榎田にも何とかしてもらわねばならぬ
というところで、
とりあえず6投手の名は挙がってきます。


そこにその他の投手らも名乗りを挙げて入ってきて、
戦力層を厚くしてくれることを願うばかりです。


一方、中継ぎ陣(勝ちパ)については、
昨年の酷使環境がどう響くか?
(一般論でも酷使の後年は下降も有り傾向なので)
はありますけど、
計算すべき基本路線としては、
増田&平井が主軸にならざるを得ません。


でも、彼ら二人だけでは足りませんね。
ヒースやマーティンもクビを切っているので
もし彼ら二人だけだったら、
増田&平井の酷使状況は、その人手不足から
昨年以上に酷くなることが見込まれますね。


そのため、新外国人ギャレットは、
当たり外人であることが『必定』になってくるわけですが、
現時点では『当たり』とも言い難く、
『ハズレ』の可能性もあり得ますね。


まあ、もし『当たり』だったとしても
毎日の如く、高頻度の登板で
「平井~ギャレット~増田」のリレーを
繰り返す(酷使する)わけにも行きませんね。


とはいえ、
ドラ1の宮川ら新人も不確実性が高いですから、
基軸となる主戦力として
ハナから計算すべきではありません。
※新人は、やってみて活躍してくれたら、
 それは「嬉しい誤算」として考え、
 その活躍した後に
 「戦力の基軸」組み込む計算をすべき。


すなわち、ギャレットらの不確実性も鑑みると、
あと1人以上は着実に計算できるメンバーが欲しく、
平良はそのメンバーとして十二分に適任していますね


今のチーム事情としては、平良にはどうしても
中継ぎ『勝ちパ』をしてもらわねば困る状況

にあることを否めません。
(平井に100試合投げてくれ!とは言えないでしょ)


まとめれば、
〇平良はもの凄く「先発」をやりたくてしょうがなく
 自ら「先発」としての調整を進めている。
 →首脳陣はとりあえず本人任せで調整させている
  (今のところ、好きにやらせている)
〇ただし、平良自身、「先発」を担うのであれば
 スタミナ強化のみならず、
 今一つの変化球の精度向上も図らねばならぬ。
 スタミナ温存のために
 途中で手を抜く投法も身に付けるべし。
 ハードルはかなり高いと思います。
〇チーム事情として、平良にはどうしても
 中継ぎ『勝ちパ』をしてもらわねば困る状況
 にある。


ということが言えそうと思います。


そこで、気になるのは、
本人の要望は要望として構わなく、
本人の意志・意向というのも、
成長しようとするモチベーション向上のために大事ですが、
その一方、チームとして勝つことが一番の目的なので、
計算できる基軸となる戦力を整えていかねばならぬ事情
それを計画的に整えていくことが必要でもありますね。


この平良先発問題に関しては、


なんか勝手に突き進む本人を
首脳陣が後追している状態
に陥っている気がします。


すなわち、
選手&首脳陣の連携が
適切に図れているのかな?
という懸念です。


選手をなだめて説得し、
その上でモチベーションを高める手助けをするのも
首脳陣(コーチ陣)の仕事です。
それができていないのか?
(現時点でそれができているとは思えません)


そもそもとして、
今は開幕に向けて調整せねばならぬ時期であり、
基本的に『先発』と『勝ちパ』では
調整・準備も違ってきます。
しかも、今年は例年以上に開幕が早いですから、
仕上げも早めて行かねばなりません。


『先発』と『勝ちパ』のどっちにするのか?
もう方針を決めていないとならない時期
その決めた方針に向かって準備開始すべき時期
もっと前にやっていなければなりません。


『先発』と『勝ちパ』のどっちつかずで
結局、二兎を追う者は一兎をも得ず
ということになりかねないか?懸念されます。


また気がかりなのは、
意固地になって無理して長く投げようとして、
しかも、途中で手を抜くこともせず、
昨春のように
肩肘に違和感を感じて離脱、
負傷しちゃいました!

とならないでよ!というところですね。


ちょっと種類は違うけど、
双方を見据えて調整して失敗した
武隈さんの二の舞にならぬよう、
早々に『方針』を固めて
調整・準備させたいです。
(できれば、勝ちパとして)