下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

MLBアリゾナに30球団集結、移動リスクなし集中開催で162試合なるべくこなす?/まあ、そんなことよりも・・・

新コロナ騒動について。
東京都内において、
今日は新たに感染が確認されたのが144人とか。
ここ2日が80人程度でしたが、
143人だった3日前と同程度に戻り、
最高記録を更新しましたね。


ここ2日が80人程度と、
一時的に減少していたのは、
やはり被検査者数が4月4~5日に
一時的に減っていたこと
大きく左右していたかもしれませんね。
すなわち、
被検査者数の少なさが感染者数に響いた可能性
ですね。


さて、新コロナ騒動について、
もうこの辺にしておいて、本題に入ります。


MLBに関してこんな興味深い記事がありました。

アリゾナに30球団集結、メジャー5月開幕仰天プラン
移動リスクなし集中開催で162試合なるべくこなす
4/8(水) 7:00配信

 開幕の見通しが立たない米大リーグが、アリゾナに集結して5月に開幕するプランが6日(日本時間7日)、浮上した。AP通信やスポーツ専門局「ESPN」などが報じた。オープン戦で使用する10球場が近距離に集まっており、移動による新型コロナウイルス感染のリスクが軽減されるとされ“電子球審”による自動ストライク判定システムを導入する案も上がっている。


 前代未聞の危機の中、米大リーグに驚きのプランが浮上した。開幕が7月までずれ込むという見方も強かった中で、早ければ5月に全30球団がアリゾナ州フェニックス近郊に集まって、無観客公式戦を行うプランだ。米大リーグ機構(MLB)と選手会が協議し、米疾病予防管理センター(CDC)などもこの計画を支持しているという。


 アリゾナ州は全30球団の半分、15球団がキャンプを行い、オープン戦ができる10球場に加え、開閉式の屋根を持つDバックスの本拠地チェイスフィールドもある。13万人を超す感染者が出ているニューヨーク州のように感染は拡大しておらず、転戦による移動のリスクとコストも大幅減。もう一つのキャンプ地・フロリダ州に比べて各球場の距離が近い利点もある。


 試合中の感染防止対策も課題。打者と捕手に距離が近い球審は置かず“電子球審”による自動ストライク判定システムを導入すること、捕手がマウンドに行くことを禁止すること、選手同士が6フィート(約183センチ)を空けて座ることなども案に上がっている。5月中から約2、3週間キャンプとオープン戦を行い、早ければ5月下旬か6月上旬にレギュラーシーズンを開幕させて、当初予定されていた162試合になるべく近い試合数を実施する構想だ。


 無観客となれば入場料の収入はなくなるが、テレビ放送などをすればMLB収入の大きな柱となっている放映権料は手にできる。米国は世界最多36万人超の感染者、1万人超の死者が出ており、まだまだ乗り越えるべき課題は多い。だが、一日も早いシーズン開幕へ向けて、さまざまな可能性を模索し続けている。


◆日本なら沖縄?
 大リーグに浮上したプランを、日本のプロ野球で導入することは可能だろうか。候補地になり得るとすれば沖縄県だろう。主要キャンプ地である沖縄本島には那覇(巨人)、浦添(ヤクルト)、北谷(中日)、沖縄(広島)、宜野座(阪神)、名護(日本ハム)などオープン戦も開催可能な球場が多数あり、12球団が同時にゲーム(6試合)を行うことができる。またオリックス、西武、ソフトバンクのほか巨人、広島が1次キャンプを張る宮崎県にも多くの球場がある。


 ただ日本は米国よりも国土が狭く、新型コロナウイルスの感染が全国に広がっている。各球団が本拠地球場を離れて1か所に集まっても選手や関係者の感染リスクが下がるとは考えづらく、メリットを見つけにくい。


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とにかく試合数を減らしたくない、
特にMLBの場合、放映権料もありますから、
経営的な観点から、何とかしたい!
と足掻くことは当然ですね。


ある意味で「一つの手である」とは思います。


しかし、
30球団が集結するアリゾナ州には
観客らもあちことから沢山集まりますから、
そこがクラスター化して
アリゾナ州が感染騒ぎでてんわやんわ!
なんてことはあり得ますね。


石川県知事の愚言と似た話でもありますね。

都民らに向け
「無症状の人は(東京から)お越しいただければ」
と県内への観光をアピールした。


現在、石川県の感染者数は
今日、11人増えて66名ですね。


今、日本では緊急非常事態宣言がなされ、
東京から脱出して地方へ移動することは、
地方へのウイルス拡散が懸念され、
医療施設が東京と比して乏しい地方で
そんな大騒ぎになったら、
即時で医療崩壊しますので、
「それはやめましょう!」ということが
懸命に訴えられていますね。


何か、軽井沢とかに人が
バカンス気分で集まっているとか?
空いていて良い!みたいな感覚で?


このアリゾナ州集結案は、
まさにそれと同義ですね。


日本なら沖縄で?なんてやったら
NPBは世間から袋叩きになりますね。


ただし、練習場も使えぬ状況です。
それなら、検査をしっかり受けて
『感染していない』判定を的確に受けた選手らのみを集め、
地方の無人島でキャンプをする!
ということも考えられますね。


その無人島までは、船をチャーターして運べば。
まあマグロ漁船へ送り込まれるタコ部屋方式ですね。
そこで、特に若手らを鍛える?!?!


サッカーのJ2岡山が無人島で
過酷なキャンプをした事例がありますね。

まあ、もし1人でもスルーした者がいたら、
そこの無人島は、例のクルーズ船と化し、
Dead or Aliveのサバイバル状態に陥りますね。


最大の問題は、現在、検査を受けたくても
たらい回しになったりして中々受けられぬ状況下で、

野球選手だけ優先して受けることも厳しいですからね。


さて、上記記事に話を戻しますと、
現実問題としては、
このアリゾナ州集結案の実現性は低い
と思います。


そんな非現実的な案よりも
上記記事で興味を持ったのが、
“電子球審”による
自動ストライク判定システム
ですね。


ストライク判定については、
そもそもとして、ルール上、
ストライクゾーンは決まっていますが、
実際の判定では、審判毎で異なったりして
怪しいところは多いですね。


そのときの投手(制球力の良悪等)や
打者(選球眼の良悪等)でも変わってきます。


また、カウント別で
ストライクゾーンが変わること
一般的にも言われていますね。

普段、Twitterで仲良くさせていただいている
tthgさんも、フレーミングの例を通じて
ご指摘されていたことがありました。


誤審については、次のような記事もあります。

ベテランの球審ほど誤審が多い
ボストン大の研究が呼ぶ波紋
Baseballchannel 角谷剛
( 2019/04/09 02:40 )

2018年は3万4000個以上の誤審
  2018年のメジャーリーグ公式戦では1試合平均14個、1イニング平均1.6個のボール・ストライク判定の誤審があった。シーズン全体では誤審の合計は3万4294個を数える。4月8日(日本時間9日)、ボストン大学の公式ホームページにそんな研究論文が掲載された。
  論文を発表したのは同大学のマーク・ウィリアム教授が率いた研究チームで、過去11年のMLBシーズンに投じられた約4万球が調査対象となった。
 
 論文はさらに興味深い解析を行っている。
 
カウントが2ストライクになったときの誤審率(29%)は、それ以外のカウントのとき(15%)のほぼ倍になる。
 
・2018年シーズンで55試合が本来はボールの球がストライクと判定されて試合終了となった。
 
・ストライクゾーンの高目右側及び高目左側の両コーナーの誤審率(右側27%、左側 26.8%)は、低目のとき(右側18.3%、左側14.3%)より大きくなる。
 
 とりわけ衝撃的とも言えるのは、メジャーリーグで数多くの経験を積んだベテラン球審がより正確な判定を下すわけではなく、むしろその反対であるとデータが示していることだろう。論文では審判員ごとのデータ分析も紹介している。それによると、トップ10審判員、ワースト10審判員について、それぞれの平均年齢、平均経験年数、及び誤審率を比較すると以下の通りになる。
 
・トップ10:33歳、2.7年、8.94%
・ワースト10:56.1歳、20.6年、10.88%

 
 経験豊富なベテラン球審がかえって若い経験の浅い球審より多くの間違った判定を下す傾向があることが明らかにされている。
  にもかかわらず、ベテラン審判員には権威があり、ポスト・シーズンの球審を任されるケースが多い。2018年を例にとると、上記トップ10審判員のうち誰1人としてワールドシリーズの球審を務めていない。代わりにワースト1位のテッド・バレット(54歳、20年、11.54%)とワースト2位のジョー・ウェスト(67歳、40年、11.43%)が選ばれているのだ。


ハイテク技術利用へのステップ
 2018年のMLBには89人の審判員が在籍している。彼らは全員が男性で平均年齢は46歳、平均経験年数は13年だ。1人の審判は平均して1シーズンに112試合に参加し、28試合で球審を務め、4200球の投球を判定する。
  論文はボール・ストライクを人間の眼だけで判定することの困難さに触れ、MLBがそこにハイテク技術を活用しないことに疑問を呈し、結論を以下のように結んでいる。
 
― メジャーリーグは変化を恐れるべきではなく、全ての投球が公式ルールブックに記されたストライクゾーンによって判定されることを目標にすべきだ。ハイテクの利用と若い有能な審判員を起用することは重要なステップになるだろう。
1年に3万4000回を超える誤審が無くなったと仮定して。それが選手やファンに与える影響を想像してほしい。ファンは選手に対するときと同じように、若く才能に溢れた審判員や年齢による衰えを克服するベテラン審判員にも賞賛を送るだろう。
 
― 
正確な判定を求めるファンの要求はますます増大するだろう。それに答えるだけの能力をハイテクの技術を借りずに人間の力だけで達成できるとは考えにくい。審判員の能力に年齢のピークがあることがわかった以上、審判員の採用方針と定年制も調整されるべきである。既にある技術を活用し、成果主義に基づくシステムを採用することによって、野球と言うゲームの人間的な側面も尊重し続けることは可能だ。少なくとも、ハイテク技術を使った判定を導入しても、現在の審判員たちの結束を危険に及ぼすことにはならない。
 
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さて、“電子球審”による
自動ストライク判定システムは、

正面、上面、側面から
球の軌道を的確に把握できれば、
実行可能なシステムですね。


そこで興味深いのは、
では、現在、このシステムは
技術的にどこまで発展しているのか?

ですね。


もうMLBで導入できるほど
技術面がかなり高まっている所まで来ているのか?


昨年末の報道で次のような記事がありましたね。

ロボット球審、メジャーリーグで5年以内に導入も
[2019年12月22日14時17分]

 MLBでロボット球審がメジャーリーグで5年以内に導入される可能性が出てきた。
 MLB機構とMLB審判員協会(MLBUA)は21日、5年間の労使協定を締結。その中で
ボール、ストライクを自動判定するシステムの開発とテストを行うことについて、審判側が機構側に協力することで合意したという。事情に詳しい関係者2名がAPに述べた。
 ロブ・マンフレッド・コミッショナーが同システムのメジャー導入を決定する際にもMLBUAが協力、助言を行うことで合意したもよう。
 ロボット球審については
7月の米独立リーグ、アトランティック・リーグのオールスターゲームで導入された。この試合で球審はiPhoneと接続されたイヤホンを装着し、ドップラーレーダーを利用したコンピューターシステムによる判定結果を受信。従来どおり捕手の後ろに立ってコールした。
 その後
同リーグのシーズン後半でこのシステムが用いられたほか、アリゾナ秋季リーグの会場ソルトリバー・フィールドでも数十試合で試験的に用いられた。
 MLBは来年1Aのフロリダステート・リーグで同システムの試験導入を検討しており、テストが順調に進めば21年に3Aで導入される可能性もあるという。(AP)


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その独立リーグでの導入状況を
島田範正さんという方がブログで
解説されている記事があります。


勝手に掲載してしまって申し訳ありません。

ストライク、ボールを電子的に判定する
”ロボット審判”システムは、
正式にはABS (Automated Ball-Strike System)
と称されているようです。


ABSの仕掛けについては、
次のように解説されていました。


ABSは、投球を3D Dopplerレーダーで捉え、TrackMan社のソフトウェアを使って、あらかじめ生体認証で計測してあった個々の選手のストライクゾーンに入ったかどうかを決める仕掛けです。(選手のデータがない場合、身長6フィート2インチ=188センチと仮定して判定)


3D Doppler(ドップラー)レーダーというと、
球の軌道測定をするトラックマンなんかもそうですね。


そして、最も興味深いところは、
”ロボット審判”システムABSの判定精度ですね。


島田範正さんの記事を抜粋させていただくと、


 26日、ニュージャージー州ブリッジウォーターで行われたLong Island DucksとSomerset Patriotsの試合で球審を務めたJ.B.Torres氏の言葉です。
 「(両軍の投手が投じた)
259球のうち6球を除いて、私は個人的にABSの判定に同意した」
 これがどんなに凄いことか。先に紹介したブログで書きましたが、5年前のNYタイムズの記事によると、
人間の球審は「打者がバットを振らなかった時の判定で14%もボール、ストライクの判定が間違っていた、という研究結果が出た」とありました。
 つまり、Ducks/Patriots戦の259球に当てはめると、
人間の審判なら36球はミスジャッジをするのが当たり前なのです。それが、6球止まり! まあ、Torres球審自身の誤判断もあるかもしれませんが、その辺りを斟酌しても、やっぱりロボット審判は優秀だと思われます。


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この精度の高さを保てるのなら、
導入する価値は多いに高そうですね。
しかも、 技術面の観点からは、
その導入可能の日もそう遠くない、
結構、近い将来に実現しそうですね。


もちろん、
本格的な導入までには、色々と課題があり、
一長一短はあるかもしれませんが、
NPBでも導入を検討する価値は高そうであり、
とても興味と期待感が深まる技術と思います。