下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【FA問題】ついに山が動いた。銀は残留(ありがとう)、野上はFA権行使(ほぼ移籍流出)という決意を固める。この結果が意味することは?銀は慢心しないために1年1年勝負とさ(あれ昨年の牧田と同じ?)。一方、球団は今回の銀残留に慢心してはだめですよ。でも、いつも主力投手の流出傾向が強い(今年は2人ロス)。そこで12球団のチーム別年棒を投手・野手別で見ると、ライオンズは??何じゃ、こりゃ・・・

銀&野上のFA問題が遂に動きました。
銀が残留で、野上がFA権行使
チームの要となる主戦捕手として、
代わりがいない銀の残留は、
チーム大崩壊による危機
低迷アゲインの大惨事のリスク
低減することができました。

まだ野上の方が、
若手の成長等を前提にすれば、
まあ代用は用意できるといえるでしょう。
ただし、残念ながら、今の西武においては、
野上のFA権行使は、
計算できる先発陣の駒不足問題

さらに深刻化させる短期的な問題と、
そして、活躍したらFA権取得したら
即FA権行使で他球団へGo!という
風潮づくりとなる中長期的な問題
もたらしてくれそうです。



*******************************************
まずについては、
残留してくれるのは本当にありがたく、
球団もファンも感謝!感謝!
です。
これでチームの要を死守できました。


ただし、球団は複数年を提示しましたが、
「慢心しないtため。1年1年が勝負」
といって、単年契約になりました。
昨年「1年1年が勝負」と言って
複数年を蹴って単年で契約した牧田と同じです。


とにかく、
チームの要となる捕手陣体制について、
球団は今回の銀残留に慢心せずに
危機意識を常に意識して頂きたいです。


銀が居る居ないに関わらず
万年2軍捕手の中田、藤澤も30歳手前
先日のドラフトで育成枠で
齊藤君の交渉権を獲得しましたが、
来年も若手は最低限1人は必要です。
もしかしたら
銀が来オフに雄星とともに去る懸念もあるので、
有望な捕手も含めて合計2人は欲しいです。
(有望株はトレード、来季FA獲得でもいいですが)


あと森友問題(森がプロ捕手適性があるか?)
まだ解決しておりません。
プロ捕手は頭を24時間使うポジションであり、
それに森が適するかが問題です。
彼は桐蔭での新キャプテン時代のように
悩みすぎると変な方向に悩みます。
本来、彼が好む「無」になった方が
彼自身の良いところが発揮されるタイプ
です。
しかし「無」の姿勢では
プロの捕手は勤まらないのが現実。

逆に彼の身体能力の高さ・反応力の鋭さを踏まえれば、
プロ捕手になるよりも
頭を捕手ほど使わない他ポジションの方がいい
かもしれないし、ウイラー・レベルでもいいなら
サードを新たにやらした方が
覚えるのは早いかもしれません。
※山川がサードをできないのは太りすぎ。


まあ森=打てる捕手で
育成する方針は球団の決意が固いので、
これは実現性の確率がほぼないですが、
銀が来オフ移籍、森コンバートを見据えて、
捕手を3名は補強したいのが個人的な本音です。
まあこの話はまた改めて。。。


とにかく、
今回、ありがたく銀が残留してくれますが、
単年契約という結果から、球団にとっては、
あくまで、1年間の猶予をもらえた
ということであり、
銀の1年猶予残留により
捕手問題は棚上げされましたが、
実は未だ山積されています。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さて、喫緊な問題は野上のFA権行使です。
まず他球団は西武より好条件ですから
行使と同時に移籍がほぼ確定でしょう。


野上は、本来、
雄星のような完封・完投タイプでは無く、
6~7回を2~3点以内に抑えて
先発として試合をつってくれれば

いいタイプです。
今年は計算できる先発の駒として、
ローテ2番手を争う位置に居ました。


もちろん若手が台頭すれば
野上ロスの問題は大きくなりませんが、
現時点では大きな問題です。


今年の野上は
規定回数に達して
11勝10敗で防御率は3.63。
勝敗と防御率だけ見ると普通の先発投手ですが、
WHIPが1.06と、
雄星、岸に続いて
リーグ3位であり
初球ストライク率も60%を超えてセパで3位です。
ストライク率は牧田が2位ですから、
その2~3位が流出となります。
初球ストライクゾーンランキング
1位 山中(ヤ) 66.7%
2位 マイコラス(巨)64.4%
3位 牧田(西)60.5%
4位 野上(西)60.1%

5位 秋山(神)59.8%


まあCSでは初回にプレッシャー
与四球連チャンの自滅を見せましたが。。。


野上については、以前は、
スタミナが無い中、決め手も無かったので
中盤、打線の2巡目3順目で打たれて
なかなか結果を出せませんでした
が、
昨年の後半に2軍でフォークを覚えてから
覚醒して安定性を発揮する
ようになり、
ストレートにチェンジアップ、フォークを
織り混ぜて本格化
してきました。
特にチェンジアップと
フォークの使い分
には
相手の打者を翻弄することができたことが
今年の活躍の土台になりました。
その決め手を得た土台を築いた今なら
おそらく来年も安定して
今年くらいの活躍は期待できる

考えるべきでしょう。
※まあ猛虎の雰囲気や
 奥さん&応援団の義父からの重圧から、
 CSのように
「ぼろぼろ」となって
 奥さんからの三行半はあるかも
しれませんが、


確かに11勝10敗と貯金は1つですが、
特に規定回数をクリアして、
通年で計算できる先発の駒を担ってきたこと

チームにとってものすごく大きく、
それを失うのですから野上ロスは痛手です。


一応、移籍するならセ・リーグだとまだマシです。
最悪なのはソフトバンクなど
パ・リーグの強豪への移籍です。
あのチェンジアップ、フォークの使い分けは
落ちる球を苦手とする西武にとって厄介
かもしれません。


またCランクの噂が立っておりますが、
フロント陣がしっかりとこのFA問題を見据えて
Bランクに順位調節してくれているよね、

という感じが濃厚のようですね。
一応、Cランクという大チョンボは回避して
Bランクに調節していると思われます
が。。。
それなら金銭&人的補償が望めます。
年俸が5000千万円程度ですから、
できれば人的補償を狙いたいですね。


で、喫緊の問題、短期的な問題は
来年の先発陣体制です。
ただでさえ、
先発駒不足の中の流出になりますから。
当然、若手の台頭が必定です。
とはいえ、
若手がなかなか台頭できていない現状があります。
一方、ウルフだって、年齢や昨年の働きを見ると、
休ませながら(登板~抹消の繰り返し)
使わないと持ち味を通年で発揮できません
から、
1/2人~2/3人のカウントになるでしょう。
ウルフと洋介を合わせて1人前かな?
という印象です。


またドラ1の明大卒の斉藤君も
即戦力になる意気込みと期待はわかりますが、
正直、戦力になるのに時間がかかるでしょう。


で、残る先発陣は、
雄星十亀多和田の3人を中心にし、、、
(花粉症なんて言ってられない)
ウルフ洋介で合わせて4人目までは確保。
光成の台頭、2ケタ勝利への本格化は
そろそろ必要な3年目
になり、
光成の潜在能力は極めて高いので、
安定した投球をできるなら
化けることを期待できる大器になります。
しかし、光成の本格化には、
本人にとって絶対的な自信を抱くことが必要。
今年はまだ試行錯誤の年となり、
もう少し時間がかかるでしょう。
泰雄故障は開けたようなので、
もう一度、先発ローテを狙って欲しいです。
本田今井は、
今日、U24侍Jに打たれてしまって、
まだ力差を改めさせる印象を残しました。
でも今年あたりには台頭してほしいです
(今井の場合は故障防止も重要)
あと、新外国人は、
????です。


とにかく、優勝したいなら、
先発投手のローテは6人体制は必須。
野上の穴を埋めるのは当然の話であり、
さらに外国人を除いて
若手2~3人くらいは新たに活躍してほしい
です。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ところで、今回の野上FA権行使については、
当面の戦力ダウンの短期的問題点のほか、
投手陣が流出しやすい問題
今後のFA権行使をしやすい
環境づくりを促進させた
中長期的問題につながりそうでうす。


野上が通年で安定したのはこの1年であり、
今年がキャリアハイの年になりました。
一応、昨年は不振によって
FA権を使いませんでしたが、
また今回の決断には
頭痛がするほど熟考した
そうですが、
このように、結果的には、
安定した成績を
1年おさめたら即FA権行使!
という形
になりました。
この空気は、十亀らもFA権を得たら即行使
しやすくなる環境づくりのきっかけ
になるでしょう。


赤信号、みんなで渡れば怖くない!ではないが、
西武球団、みんなでFA移籍すれば怖くない!
という風潮になりそうなことが懸念されます。



ところで、今年は銀、中村の野手勢が残留も、
牧田と野上の主戦投手2人が流出します。
昨年は岸ロス、その前は涌井ロスと、
西武においては、
主戦投手の流出傾向が強いです。
その要因としては、
西武は野手勢を手厚く評価するけど、
投手勢への評価は薄いなどという話が
よく見られます。


そこで今年2017年におけるについて、
投手・野手別チーム年棒を見てみましょう。
まずは投手・野手に関係なく全体の平均年棒を見ると、

ソフトバンクが高いのは周知のとおりです。
肝心の西武は
全平均が3283万円で8位、
開幕1軍平均が6274万円で6位であり
中間的な位置にランキングされています。


では、投手別、野手別で見ると、、、
(開幕時の支配下選手を対象)

上表の75%値、50%、86%値について補足します。
平均値というのは一つの目安になりますが、
少なくとも大きすぎる値や
小さい値が多いときに影響を与えやすい
です。
そこで、対象とする数字を大きい順に並べて
上から何番目の数値はいくつか?
という見方を追加しました。


わかりやすいのが50%値です。
これは100個数字があれば
それを大きい順に並べて
上から50番目の数字を示します。
10個あれば大きい順で
上から5番目の数字を示します。
真ん中の数字ということです。


似たように75%値というのは、
100個数字があれば
上から25番目の数字になります。


そのような考え方に基づき、
支配下選手70人を対象にしたら
上位10位の数字に相当するのが86%値となります。
本来ならFAのA、B、Cランクは
外国人を除きますが、
ここは単純に86%値を集計し、
それを概ねBランク程度の年棒

として評価しました。
100個数字があれば
上から14番目の数字に相当します。


さて、
金満のソフトバンクについては、
平均値も、86%値も
投高・野低の傾向にあります。


オリックスの場合は、
平均値が投高・野低の傾向だけど、
86%値はその逆傾向です。
金子5億、平野3億が平均値に響いてます。


では、西武については、
平均値も、86%値も
投低・野高の傾向にあります。
しかもその比率は、
平均値で野手は投手の2倍以上
86%値で野手は投手の3倍以上
投手と野手で大きな差があります。
このような投手・野手の差は
他球団と比べても大きいです。
他球団で差(率)が最も大きいというのは
楽天の86%値で野手が投手の1.67倍
ですから、
西武の差が著しいことが明瞭です。
ただし、50%値、75%値になると
投手、野手の差が小さくなります。


そして、
大問題であるのが、
西武の投手陣の年棒は
平均値、86%値の双方で
12球団ワーストである

ということです。
逆に野手陣の方では、
平均値は12球団で2位、
86%値は12球団で3位と

優秀です。


結局、西武投手陣については、
50%値、75%値では他球団と比べても、
野手陣と比べても、大差はありません
が、
86%値では他球団や野手陣と比べて
差が大きくなっている、、、
すなわち、
西武の投手陣においては、
昇給しても
給料が大して上がらない、

庶民は庶民のままの中小企業
ということです。


例えれば
キャリア組の野手陣
ノンキャリ組の投手陣

みたいな。。。



これでは主力投手が流出しても
やむを得ないブラック企業

ということでしょうね。