下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【レジェンド稼頭央】春季キャンプの報道では注目の的の一人。連日ニュースで騒がれております。自分に厳しく練習し、年齢の割に体力があります。ただ深刻な問題は打撃面にあり、そちらの報道はあまり聴かず。

レジェンドの松井稼頭央
春季キャンプの報道では注目の的の一人であり、
連日、稼頭央のニュースで騒がれております。
元々のストイックさから
自分に厳しく練習を積みます。
おかわり君も
稼頭央の厳しさは見習って欲しいです。
おかわり君だって年齢的に下降一方ですから、
落下速度を少しでも遅くするためには、
そのくらいの厳しさは必要です。


今日の稼頭央ニュースは特守でした。

西武の42歳松井稼頭央が75分特守
約350本「最近では記憶にない」
2/9(金) 11:04配信(西スポ)

 西武の松井稼頭央外野手(42)が8日、今キャンプ初の特守に取り組んだ。辻監督のノックで約75分もボールを追い続けたレジェンドは「こんな特守は最近では記憶にない」。ユニホームを泥まみれにした大ベテランが健在ぶりを示した。
 二塁、三塁と位置を変えながら受けたノックは約350本。「辻監督がぎりぎりの絶妙な位置に打ってくるんで…」。サブグラウンドでの午後の“ショータイム”を見つめた観客も、難しい打球をキャッチするたびに拍手で後押しした。
  
内野と外野の守備に取り組ませている辻監督には明確な狙いがあった。「下半身強化にはボールを追うのが何より。『さびを落とす』ということ」。本来のスピード感あるプレーを取り戻させるため、15年ぶりに西武復帰した42歳にあえて容赦ないノックを課した。
  一気に強度の高いメニューをこなした松井は「途中からハイになってきた感じ。終わってみると、心地よい疲れ」と口にした。最後は「あしたが心配ですよ…」とつぶやいたが、
その表情には疲労とともに充実感がにじんでいた。


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確かに年齢の割に体力があり、
その体力はおかわり君以上ではないでしょうか。
元々、身体能力の高さに加えて
器用さも兼ねているので、
内野から外野に転向したときは無難にこなし、
今回、再び内野に戻り、しかもサードに挑む
わけですが、正直、守備面では
それほど心配していません。
また、まだ始まったばかりで
ままならぬ面はあるでしょうが、
稼頭央の明るい性格面を踏まえると、
若手へのアドバイス・相談する
重要な兄貴的役割の面
それほど心配はしていません。


しかし、
深刻な問題は打撃面にあり、
打撃に関する報道はあまり聴きません。


楽天時代から懸念されていたのは、
守備面よりも打撃面の年齢的衰えでした。
一昨年くらいから急激に衰えを感じさせ、
近2年の打撃成績は低迷を辿る状態
一軍での活躍の場が急減していました。
特に、ここ2年のバッティングでは、
速球に対応できない印象が強く
動体視力の衰退が懸念される雰囲気
を感じさせていました。


一般的に動体視力の衰えだけは、
鍛えて何とかできるというモノでもなく、
むしろ動体視力の衰退というのは
引退に追い込まれる要因
になりかねない大きな死活問題です。


ところで、稼頭央の打撃成績について、
2012年~昨年2017年までのモノ
参考に整理してみました。


もちろん、
近2年は打数も少なくなっているので、
率の変化だけで単純に見ることはできませんが、
2012年以降の推移を考察してみます。


まず大きな特徴としては、周知の通り
近2年で打率が下降して低迷中です。
ただし、一昨年と昨年で比べると
長打率が0.300から0.342に上昇したので、
OPSは多少上向きになっており、
得点圏打率も0.191から0.261と回復傾向でした。
※ただし、昨年の長打率上昇は、
 打席数が少なく、安打も少なかったので、
 数少ない二塁打、三塁打、本塁打が
 大きく響いた面が否めません。
 打席数が少ない分、単打=1、
 二塁打=2、三塁打=3、本塁打=4の
 考え方が過大評価にしている面はあります。


しかし、稼頭央にとって大事な出塁率
打率と同様に下降の一途を辿っています。


そこで、投手の左右別で打率を見てみると、
スイッチバッターですが、
元々から右苦手・左得意の傾向、
右投手より左投手の方を
打っていた傾向
があります。
そして、近2年では
その傾向が顕著になっています。
すなわち、左投手に対しては横這い傾向も、
右投手に対しては
近2年で明瞭に急落しており、
それが打率に響いています。


またストライク見逃率
一昨年までコンスタントに35%弱でしたが、
昨年は28%まで改善されています。
ただし、一見、
その改善は良さそうに思えますが、
昨年はスイング率や空振率が急上昇しています。
すなわち、昨年は
よく言えば、積極的に振っていった!ですが、
むしろ闇雲に振っていき空振りを増やした
という印象です。
ボール見極率については、
急落ではありませんが、
2012年以降、緩やかに右肩下がり傾向
にあります。


ボール見極率あたりから懸念されるのが
選球眼の衰退、すなわち
前述した動体視力の問題であり、
それをカバーしようとするためか、
スイング率が上がり、
結果として空振率も増やした
という気がしています。


またその問題が顕著に出ているのが
球種別打率です。
近2年のストレートに対する打率
急落して低迷しています。
そこで、
ストレートとシュートの2種を直球系と仮定し、
その2種以外を変化球系として見てみると、
変化球系打率は、一昨年に最低を示しましたが、
昨年はV字回復をしており、
2012年以降で最高打率を示しました。
※もちろん打数の違いによる影響はありますが、
 とりあえず、単純に率を比較してみて。

一方、直球系打率は、
元々から変化球系より高い打率でしたが、
2014年以降が低下傾向にあり、
特に昨年は大きく低迷しました。


以上のことから、
稼頭央のバッティングをまとめてみると、
一昨年、昨年の近2年は
球の遅い変化球系は対応できても、
球の速い直球系は対応できなくなりつつあり、
それは選球眼、動体視力の衰えが懸念され、
結果として、やや苦手の右投手に対して
打てなくなっていることが明確化しつつあり、
最終的に打率を下げ、その分、出塁率も低迷した
というところでしょうか。
そのような懸念事項を踏まえれば、
今後も打撃面はやはり不安
残らざるを得ません。


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とはいえ、もう西武ライオンズの一員ですから、
とにかく活躍して結果を出してもらわねばならぬ
というところです。


それは、例えば、年齢的衰退を否めない
おかわり君にも同様のこと
が言えるでしょう。
正直、おかわり君に関しては、
このブログでいつも厳しく書き込みますが、
好きか?嫌いか?と言われたら、
断然、好きな選手であります。
しかし、西武の一員である以上、
西武の選手として出場する以上、
好き、嫌いは関係なく、
とにかく、活躍してもらうこと、
チームの栄光に貢献してもらうこと
が一番大事であり、
シーズン中はそこが全てです。
(※貢献は色々な方法がありますが)


試合に出る以上、最大の焦点は
とにかく結果を出すか?否か?にあり、
試合で結果を出しているなら
不平不満、つまり文句は無いわけですが、
試合に出ても結果が出ないのであれば、
当然、不平不満は募るでしょう。
そのときは非情になって、
他の誰かと変えるべきであり、
他の誰かと変わるだけになります。
そこにチーム内競争の厳しさがあり、
そういう厳しさを味わうことにより、
チームの底力アップにつながり、
チーム内競争の意義が深まるわけです。


とにかく、
西武の一員になった以上、
理想は試合で走攻守の面
大いに活躍して結果を出すこと、
それらが厳しいようであれば、
(厳しいのが現実的か?)
最低限、若手指導・相談等
他選手への手本(学ぶ教材)になること

などによるチームへの貢献を果たすこと
を望みます。


もちろん、稼頭央自身は、
そのことを既に理解して
その努力をしている
でしょうし、
後者のことは、稼頭央にとって
それほど難儀でもないだろうから、
宮崎キャンプが終わる頃には、
慣れてきて軌道に乗ってくると思います。
ただし、コーチの肩書きがあるからとは言え、
コーチ陣に混ざってしまってはダメ、
席をコーチ陣の方に置いてはダメです。
コーチ陣の席で飯を食ってはダメです。
終始、四六時中、選手らと同じ立場
その輪の中で目配りの効く兄貴的存在として
関わっていって欲しい
です。
そこは渡辺直人の代役以上の働きが欲しいですね。