★★★★ロッテ22回戦(MLD)★★★★ 3週連続のブラック・ウィークエンドを回避。今井は内容今一つで苦しい投球でも、崖っぷちで大物感溢れる踏ん張りを魅せる。獅子威し打線は中軸含めて機能を発揮し、相手に競り勝ちながらリードを常に保つ渋太い攻撃。ただ鷹も負けないから、このペースだと84勝が優勝ラインになりそう。獅子は「鷹以外」なら勝率7割以上が必須になるか?
先週、先々週の土日は獅子が星を落としており、
昨日も負けましたので、当然、今日も負けると
3週続いてブラック・ウィークエンドになりおそれが。
土 日
鷹 ● ●
牛 ● ●
鴎 ● ?
とはいえ、鷹もなかなか負けず
今日もオリ相手にソ1対0オで
逃げ切り勝っています。
詳細は最後に後述しますが、
鷹が残り試合の勝率7割5分以上で
凌いでくるおそれが高いですから、
こちらも2勝1敗ペースは欲しく、
優勝ラインの勝ち星として
84勝を見据えたいところです。
それを踏まえれば、
連敗をするわけには行かず、
今日はしっかり勝って
カード勝ち越さなければなりません。
そもそも鷹が勝った日に
こちらが負けるということは
直接対決で敗れたのと同じですしね。。。
今日のスタメンは、
ロッテ先発の種市は、
今回、初物対決であり、
速いストレート、フォーク、スライダーを
主に球種を構成しています。
今日の結果は、
まず獅子威し打線から振り返ります。
今日のロッテ先発の種市については、
ストレートは角度があって速いのですが、
自慢のフォークは
落ちきらずに甘く高めに入ったり、
落ちすぎて明瞭なボール球になったりと、
制球が定まっていませんでした。
もしかしたら、
フォークがまだそこまでの精度が無い
可能性もありますが。
またストレートについては、
1回裏の秋山がとらえて
スタンドインになったか?と思いましたが、
フェンスギリギリで
ライトのジャンピング捕球の右飛に倒れます。
種市もニヤリという表情を見せたように
ストレートの球威でねじ伏せられた感じでした。
ただ、その後の浅村の初球では、
バットの先の当たりでしたが、
ポール際の大ファウルとなり、
2回裏のおかわり君の右飛の打球も
バットの先の当たりでしたが、
フェンスギリギリまで打球が伸びており、
種市のストレートは、
意外と飛ばしやすい?
という気もしました。
また源田のヒットといい、
山川、栗山のヒットといい、
センター方向へしっかり打ち込んでおり、
種市の球はタイミングが
とりやすいのか?
という気もしました。
ところで、
両打ちの金子は今日3タコでした。
確かにスイッチヒッターの場合、一般的に
右投手には左打席で、左投手には右打席で打ちます。
しかも、金子の場合は足があるので
左打席の方が内野安打に有利です。
ただし、今日の種市の場合は、
右打者の被打率が0.326に対して
左打者の方は0.188と得意にしており、
本人自身も左打者への自信は高いようです。
まあ結果として、
左打者の源田、栗山、森は
種市を打ち込んでいますが、
元々は右打者だった金子は
種市の特長を鑑みて
右打席に入っても良かったのでは?
という気がしましたね。
種市も右で席に入る方が嫌がるでしょうしから、
ここは一般論を覆しても良かった気がします。
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さて、今日の獅子威し打線は、
2回裏に
先頭の山川と次の栗山の連打でチャンスを築き
森が二ゴロの間に先制点を挙げました。
ここでは直前の2回表に
リプレー検証結果でも確認されて
間一髪の併殺でピンチを凌いだばかりだったので、
また種市もまだ立ち上がりが安定してなかったので
この2回裏は猛攻を仕掛けて
試合の主導権を完全に掌握したかっただけに
このイニングで1点止まりは
もったいなかったかなと思いましたが。。。
ただし、今日は
そのすぐ後の3回表に追いつかれますが、
その後の3回裏は源田、浅村の連打で1点を奪い、
4回表に福浦の3年振りの一発で
再び追いつかれますが、
4回裏に栗山お散歩&森二塁打で1点を奪い、
そして、5回裏には
レジェンド栗山&おかわり君の
タイムリーにより3点を奪って引き離したように、
今日の獅子脅し打線は
追いつかれたら引き離す
追いつかれたら引き離すと、
今までの首位を守り抜いた経緯のように
2~5回を毎回得点で
相手に競り勝ちながら、
リードを常に保つ渋太い攻撃
を見せつけました。
※森エンタイトル二塁打
※浅村ポテン適時打
※栗山適時打
もちろん、相手もこれでは諦めませんが、
このような攻撃は、相手にとって、
追いついてもまた離されるを繰り返すので
精神的なダメージは大きく、
相手投手にも嫌な重圧を与えやすくなります。
2回裏に一挙6得点を上げて
その後にゼロを並べるより、
今日のように
分割型の攻撃で常にリードを保つ方が
相手に与える心理的ダメージは大きく、
試合の流れもキープしやすいです。
しかも、ホームランこそ出ませんでしたが、
ヒットや四球でチャンスを築き、
それをタイムリーで
得点を挙げていきました。
また山川も我慢できるようになりましたし。
中軸を含む2~7番で
機能を発揮したことも良かったです。
そういう意味では、
今日は良い攻撃ができたと思います。
辻監督の試合後コメントでは、
「(栗山・中村)2人はずっと(調子が)いい。
彼らは優勝を知っているメンバー。
試合で結果を出すし、本当に頼りになる」と
レジェンドの活躍を評価していました。
確かに獅子軍団は若いメンバーが多く、
調子乗っちゃうとどこまでも昇り詰める反面、
緊迫感が増して苦しいと
空回りしてバタバタして崩れやすいという
わかりやすいチーム特性を有しています。
それだけに、
佳境となる緊張感高まる優勝争いにおいては、
チームを冷静に動かせるベテランの働きは
重要になります。
ただ、投手陣の詳細成績で後述しましたように
2回表、
おかわり君が悪送球で今井の足を引っ張りました。
おかわり君が守乱で今井の足を引っ張るのは
今日が初めてではないです。
確かに打球は浅いゴロでしたが、
井上の鈍足ですから、慌てる必要がないのに
慌てて投げての悪送球ですから言い訳はできません。
その影響は
5回表の平沢の三安打にも生じました。
このときの平沢の打球は、
当てただけの浅いボテボテでしたが、
おかわり君に任せていい打球コースでしたが、
今井もそれを処理しようとして
おかわり君と交錯してお見合いになりました。
今井の行動は、おそらく、
おかわり君の守備を
信用することができない証
でしたね。
先日や今日のおかわり君の失策を踏まえれば、
信用されないのも無理はありません。
※まあ今井も先輩を立てるので
ベンチに戻る際には
おかわり君に謝っていましたが。
そもそも、その平沢の内野安打は、
おかわり君のスタートは遅いので
おかわり君に任せていても
間に合わなかった公算が高かったです。
しかも、守乱は一気に流れを
喪失してしまうリスクが大きいです。
それだけに、
おかわり君には反省して欲しいし、
いつもスタートが遅いために
浅いゴロを処理しきれない面があるため、
せめてスプリットステップを踏むくらいなど
速いスタートを切れるよう
努力を尽くして欲しいです。
攻撃面に話を戻しますと、
まあさらなる欲を言うなら、
6~7回裏の攻撃は淡泊傾向だったかな、
というところでしょうか。
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一方、獅子投手陣について振り返ると、、、
今日の先発・今井については、
ストレートも走っており、
自慢のチェンジアップも沈んでいましたが、
ストライクが入らず
簡単にカウントを悪くしてしまう、
簡単に歩かしてしまうという
制球を乱す場面が目立ちました。
3回表は
連続与四球から失点する形になりました。
このように
ストライクが入らなくなる、
簡単にカウントを悪くする
制球難の課題は、
前回のオリ戦でも見られており、
何とかしたいところです。
特に後述の福浦一発被弾でもそうですが、
一発病を有していますから、
一発回避をするためにも、
制球力は高めたいところです。
理想は岸レベルの制球力を
身に付けてくれればいいのですが。
また2回表には、
先頭の井上を打ち獲りますが、
おかわり君の失策で足を引っ張られ
(今日だけではない)
5回表には
先頭の平沢を打ち獲りますが、
おかわり君の守備を信用しきれず
自ら突っ込んでおかわり君と交錯して処理できず、
でも、おかわり君に任せていても
おかわり君のスタートが遅いので
間に合わなかった可能性が高かったですが、、、
守乱により先頭打者を出してしまう
苦しい展開を強いられました。
また、もともとから課題になっている
球の軽さに伴う一発病も
福浦相手に発してしまいました。
福浦というと
ここ5~6年はまともにHRを打ってなく
今日の一発は3年振りでした。
そんな福浦に一発を被弾するというのは、
今井の球がかなり軽いこと
を示しています。
制球やタイミング等を含めて
気を引き締めることを再認識させる一発
になりましたね。
ただし、このように苦しい投球が続くわけですが、
もちろんバックの助けもありましたが、
ピンチで崩れないメンタルの強さを示し、
3度の併殺やコース一杯に決めるストレートで
相手に手を出させない見三振などで
ピンチを最小限に凌いでいきます。
この角中に決めた内角低め一杯のコースは、
今日の審判がストライク判定してくれる
ということをしっかり把握し、
後で苦しいときに何度も活用していました。
それを理解して
そこに投げ切れることが凄いです。
正直、光成や誠だと、
そのまま崩れていくことが関の山ですが、
この崖っぷちでの
堂々した投げっぷりは、
やはり大物感を感じさせます。
前回のオリ戦でも
冷静に堂々とカーブを投げ込んで
吉田正、中島を手玉にとったあたり、
大物振りの片鱗を見せていましたね。
また福浦には一発被弾しましたが、
やり返してやるとばかりに
次は空三振を奪いました。
その「やり返してやる」という根性が
また素晴らしいです。
一方、中継ぎ陣については、
7回をいつもの野田&平井コンビ
8回をKマート
9回をヒースによりゼロ封で締めました。
ゼロ封で締めた結果はいいんですが、
7回は相変わらず
野田が左打者の平沢、角中までで、
次の右打者の井上で平井へスイッチでした。
まあ今日は野田が角中に打たれましたけど、
おそらく打たれなかったとしても、
野田は左打者専用で対応し、
右打者になったら平井へスイッチして
1イニングを投げる
というルールを決められているので、
恒例行事の1イニング野田→平井の継投は
敢行されたと思います。
もちろん、今の主力中継ぎ陣が
ヒース、Kマート、平井、野田の4名のほか、
武隈、増田など5~6名揃っているなら
その使い方もわかりますが、
現状では、
ヒース、Kマート、平井、野田の
4名しかいません。
そのため、交流戦頃のように、
疲労蓄積で不調になるということを
繰り返してはならぬわけですが、
その頃の失敗を学習して欲しいわけですが、
首脳陣には、頑固にも
その考え方は皆無のようです。
野田が右打者に絶対打たれる
とかでは無い限り、
野田に1イニング最後まで任せれば
平井を休養に使えますし、
その逆でもいいわけです。
ちなみに、野田の左右別被打率は、
右打者0.255(47打数12安打)
右打者0.241(83打数20安打)ですから、
左右でそれほど差は大きくありません。
確かに1イニング2人なら
球数が少なくて済むという考え方も
あるかもしれませんが、
登板することで緊張度から疲労を蓄積します。
そのような左右固執病の影響もあって
(昨日は投手不足によりますが)
野田も平井も三連投です。
本来、三連投って
そんなにちょくちょくする采配ではありません。
少なくとも左右固執病が解消されれば、
三連投なんかになりません。
野田自身も
真ん中に球が集まりやすくなっており、
平井自身も、
制球が乱れ、すっぽ抜けもあり、
スライダーにキレがないから
バットには当てられてしまう
(粘られてしまう)ように
疲労からパフォーマンス
を低下させています。
特に平井の場合、疲れてくると、
身体の開きが早くなりやすくなります。
それ故、当然、制球力も乱れます。
しかも、井上の次の鈴木は左打者で
結局、与四球で歩かしてしまいますし。
7回表を無失点に抑えて
結果オーライでしたが、
野田も、平井も、疲労からか
パフォーマンスを低下させていた分、
崩れてもおかしくない危ない状況だった、
一杯一杯だったと思います。
しかし、首脳陣は
左:野田→右:平井の1イニング構想を
もう最後まで絶対に遂行する
と決めており、
疲労は気合いで吹き飛ばせ!
という昭和方式を貫くんでしょうね。
3番手のKマートについては、
制球難問題を露呈するか否か
が最大の課題であるわけであり、
今日は加藤に対して
追い込みながらもボール球を3つ重ね
フルカウントにしてしまいましたが、
最後はサークルチェンジで空三振を奪い、
他打者にも制球で崩れることはなく、
しっかり8回表を無失点で抑えました。
制球さえ乱れなければ、
そう簡単には崩れません。
最後のヒースについては、
危なげなく三者凡退で締めました。
ヒースの存在は大きいですね。
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さて、獅子と鷹の残り試合勝敗数は、
鷹の成績については、
戦力が揃ってきたお盆以降は
13勝2敗(勝率0.866)と
尋常ではない結果を残しました。
8月全体の成績でも
18勝5敗(勝率0.782)、
9月成績も9日時点で
5勝2敗(勝率0.714)であり、
ここ40日間30試合で
勝率0.766になっています。
それを踏まえれば、
今後の鷹は、残り試合の勝率を
7割5分以上で乗り切る可能性を
覚悟した方がいいでしょう。
鷹が残り24試合を
勝率0.750で乗り切るには、
18勝6敗になります。
鷹がその勢いで来るならば、
優勝ラインは84勝になります。
獅子がその鷹に競り勝つには、
残り21試合を
13勝8敗(勝率0.619)
が必須になります。
そこで鷹との直接対決7戦を
3勝4敗で終えたら、
鷹以外の14試合を10勝4敗(0.714)
4勝3敗で終えたら、
鷹以外の14試合を9勝5敗(0.642)
で乗り切らねばなりません。
5勝2敗で終えたら、
鷹以外の14試合を8勝6敗(0.571)
とだいぶ楽になります。
それだけ直接対決の1勝(1敗)は大きいので
当然、直接対決の結果が命運を握っています。
ただ、今年、鷹が戦力強化する以前で
メラド成績は4勝2敗(大宮含めて4勝3敗)です。
ヤフオクでは先日の三連敗を含め3勝7敗です。
最終戦となるヤフオク1戦は勝てればいいですが、
当てにはなりません。
残るメラドでの直接対決6戦は、
5勝1敗とか、
神がかりの6戦全勝で乗り切れば理想ですが、
相手の戦力強化を含めた
現実的なことを冷静に考えれば、
良くて4勝2敗、最低限3勝3敗
と見ます。
すなわち、
残り7試合の直接対決は
4勝3敗又は3勝4敗あたりと読みます。
もちろん、
2勝5敗、1勝6敗とか
あり得る数字ですが、
こうなったらもう論外でしょう。
鷹が残り試合で
勝率を7割未満になってくれれば楽になりますが、
最近30試合より勢いが少し下がった
勝率7割5分で来られる以上、
(その実現性は高い)
こちらも窮屈な展開を強いられます。