下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【獅子たちの2019年は?<②野手編>】森&岡田は絶対に1年間故障せず、森はオフも有効活用して捕手力を高めないとね。一方、二塁手は打てる便利屋・外崎ですね。でも他からも台頭しないとね。秋山はやっぱり1番打者でしょ。ところで来季のチームスローガン発表「CATCH the GLORY 新時代、熱狂しろ!」若獅子たちよ、くすぶっている獅子たちよ、発狂するくらい死に物狂いで到来している最大のレギュラーチャンスに全てを賭けろ!

来季のチームスローガンが発表されましたね。

辻監督は
「来年は監督になって3年目。
 投打の中心であるセンターラインが抜けて
 新しい力だったり成長がないと勝ち進むこと
 が困難になる。
『熱狂しろ!』は
 特に若い選手たちに言いたいメッセージですね。

 戦力的には大きなダメージ受けているわけだから
 チームも当然変わらないといけない。
 やっぱり選手主導だから。こっちがどうこう
 言っても選手一人ひとりの意識が変わらないと。
 誰かがいなくなったから弱くなったっていうんじゃ
 面白くない。
選手たちができるんだという意識を
 持って戦ってくれたら

と語りましたね。


育成中心で逆境を撥ねのけよう
というのはいいですが、
抜けた割に補強が乏しく
FA流出速度は、育成速度に比べたら
あまりにも大きすぎますから
正直、厳しすぎる状況にあります。
「連覇」からの「日本一」を目指していますが、
Bクラスの再来
下手したら最下位争い
10年周期の暗黒時代への突入
という結末も十分あり得ます。


それでも、基本スタンスとして
育成中心で補う茨の道を選んだ
ようですから、
とにかく、若手の台頭なくして
獅子軍団の将来はありません。


『熱狂しろ!』
 特に若い選手たちに言いたいメッセージ
のようですね。
一応、若手たちにとっては、
這い上がる最大のチャンスが到来します。

そこで言いたいのは、
『発狂しろ!』
そのくらい死に物狂い
オフも正月も返上するくらい
四六時中野球漬けにする意気込みで、
到来している最大のレギュラーチャンス
全てを賭けて欲しいですね。
このチャンスを活かせなければ、
野球人生は終わるくらいの意気込み
開幕まで準備して欲しいです。


まあ試合中になったら、
そこまで意気込むと逆に空回りするので
そこはこれだけやってきたんだから
との開き直りが必要です。
その自信をつけるために、
今はがむしゃらに
発狂するくらい努力して欲しい
です。


ちなみに、メラド改修事業の発表時に
秋山が発した教えです。

貪欲に高みを目指して
突っ走って欲しいです。


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さて、今日の本題です。
来年2019年の西武について、
『②野手編』を書いていこうと思います。


まず気になるのが、
チームの要となる捕手陣に関する
銀が流出してしまった穴ですね。
新人が2名入りましたが、
人的補償等で捕手を獲得していないので
森&岡田はツートップとして君臨しますが、
第三捕手候補が乏しくなっています。


今後、トレードで獲得することも実現性低く、
それで得るには、
かなりの選手を放出する痛手が必須
です。
すなわち、
来シーズン、1軍レベルの捕手を
補強することはもうあり得ない

と考えるのが現実的な話です。


ということは、第三捕手候補には
万年2軍の正捕手で
崖っぷち状態にある
中田が筆頭であり、
(捕手じゃなかったらとっくに切られている?)
あとは、プロ捕手初心者のような駒月
育成2名を含む1~2年生たちが対象であるからして、
正直、レベルが急低下することを否めません。


それ故、森&岡田には、
来年一年間、
何が何でも絶対に
負傷してはならぬこと

来年、この2人は
何が何でも絶対に

1軍ベンチに常駐すること
最低限のノルマとして課せられます
結構、厳しいノルマですね。
コリジョンにより捕手への危険性は
低減されています
が、
それでも捕手は負傷リスクが
高いポジションであり
当然、それ以外でも
死球等による負傷の危険性もあります。


またについては、
身体能力に優れていますから
盗塁刺しやキャッチングなど
身体を使うことはあまり気にしません
が、
気になるのはやはり頭脳対応ですね。


まずプロ捕手としては、
相手投手、自チームの投手陣等のデータを
頭に叩き込んでおくことは最低限の学ぶ努力
です。
確かに、最近はデータが溢れており、
それを把握しているチームスタッフが身近にいます
から、
試合の直前にでもその勝負の前にでも
スタッフから教えてもらうことはできます。
しかし、そんな他力本願、他人任せでは
そのデータは決して自分のモノにならず
瞬時の勝負の場で使いこなすことは困難
です。
瞬時の勝負の場でデータを適切に使いこなすには
そのデータを自分の頭に叩き込み、
自分のモノにする学ぶ努力
最低限必要
です。


元ロッテの里崎氏は、
次のようなことを述べています。
「同じリーグのパ対戦球団5球団に関しては
 一軍半まで、交流戦や日本シリーズで対戦する
 セ・リーグ6球団に関してはレギュラークラス
 合わせて約120人の打撃傾向を、
 常に頭の中に入れていました。
  例えばカウント別での対応や打球方向、
  コース別成績(好きなコースや苦手なコース)、
 長所、短所、クセ、調子がいいとき、
 悪いときの違い、自チームの投手別のデータなどで、
 これらの情報を100パーセントとは言わないまでも、
 80パーセントについては、
 いつ何時、どんな状況で質問されても、
 即座に答えられるように準備していました。
 極端な話、睡眠中にたたき起こされても、
 お酒をたしなんで酔いが回っていても、
 瞬時に答えられるのは当然でした。
 これらのデータを頭の中にそろえておくことは、
 プロのキャッチャーとして最低限の条件
です」


ただし、その準備は最低限の必須事項であり、
一軍戦で勝っていくには、
当然、それだけでは不足しています。
その土台があった上で、
感性(観察力、分析力、洞察力)
による臨機応変の対応(応用)

多々求められる
大変なポジションです。


確かに後者の感性、臨機応変対応は
経験がモノを言いますが、


銀が流出した現在、
そんな悠長なことは言っておられません。


それでも、
現場の空気感、勝負熱を肌では感じ取れなくとも
例えば、ソフバンvs広島の日本シリーズあたりは、
TV中継でいいから、リアルタイムで観戦し、
自分なら捕手としてどうする?
常に1球1球考えながら
頭の中でシミュレートして
捕手脳を鍛えて欲しかったですよね。
特に日本シリーズのような
高レベルな短期決戦は
捕手力を高める絶好な機会ですしね。


まあ今のシーズンオフでは
リアルタイムでそんな高レベルの戦いを
やっておりませんが、
オフの期間は
時間が十二分にあります。
その貴重な時間をうまく活用して
捕手としての最低限の学ぶ努力、
データ等を頭に叩き込む、
はもちろんのこと、
例えば、ハムvsソフバンなど
見ていない他球団の試合をVTRでいいから
1球1球しっかりと
自分の頭の中をシミュレートしながら
捕手脳を少しでも鍛えて欲しいですね。


オフは遊んでいる場合ではありません。
1分1秒無駄にしている場合ではありません。
発狂するくらい死に物狂いで
オフも正月も返上するくらい
球団データ室に通い詰めてこもるくらい
四六時中野球漬けにする意気込みで
捕手力アップのための努力
惜しみなくして欲しいです。


もちろん、第三捕手候補筆頭の
崖っぷちの中田にとっては、
来年
1軍捕手として台頭するのに
今までにない最大のチャンスであり、
本当にラストチャンスですから、
今まで以上に死に物狂いで挑み、
野球人生の全てを賭けて
そのチャンスを
絶対にモノにしなければなりません。

オフの時間も休むことなく
最大限に有効活用して欲しいです。
そこを休むようでは
もう野球人生は終いです。
まさに死と隣り合わせの雪山の中で
『おいっ!寝るな!眠ったら死ぬぞ!』
という状態ですからね。


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次に浅村流出の穴ですね。


まずセカンドのポジションの後任については、
打てる便利屋・外崎が最適任でしょうね。
これは順当だと思います。


まあ本来ならば、
セカンドができる
呉、永江、金子一などの若手や
熊代、水口などくすぶっている中堅が
台頭してこなければ
ならないわけですが。。。


ユーティリティー性のある熊代については、
しっかり打撃力
向上させないとならぬわけですが。
ユーティリティー性を備えているのに
あまりにも、もったいないですよね。
もちろん、熊代水口だって
打てるようになれば、
レギュラー定着の最大チャンスが到来する反面、
年齢的にも崖っぷちです。
その点は、中田と全く同様です。
それ故、このオフは
野球人生最終年と覚悟を決めつつ
発狂するくらい
バットを振り込んで欲しいですね。


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で、問題は
欠員になった3番の打席を
どうするか?ですね。


辻監督は、
来年の獅子威し打線の構想について、
山川を4番に固定した上で
1、3番の組み合わせを試し、
最適な打順を決定する意向
を示しています。
1番候補としては、
秋山、源田、外崎、金子侑を、
3番候補としては、
秋山、外崎、森を挙げています。


そこで、1番&3番について
考えてみたいと思います。
ただし、本来ならば、
再来年、秋山が流出することを見据え、
その大危機に備えて
1番打者、3番打者を育てる(経験させる)こと
考えていかなければなりません。
例えば、外崎に1番打者を経験させて
再来年、秋山が流出しても
そのまま1番打者の後任にさせるなど
目先の来年ではなく、
もう少し先を見据えた対策も必須でしょう。


ただし、浅村が抜けた現在、
さらに秋山が抜けるとなった場合、
さすがにもう残る主力陣だけでは
太刀打ちできる状態には全く無く、
その轟沈危機を乗り越えるためには、
愛斗ら若手の台頭が必須であるほか、
打てる新外国人や他球団の選手を狙った
しっかりした補強も必要になるでしょうし、
それらを含めた上で
獅子威し打線構想を一から

練り直さねばなりません。


そのような新手がいない現在、
秋山流出後のことを考えている余裕が無い
というのが実態と思います。


現在、考えられる策としたら、
例えば、秋山流出後に
外崎を後任の1番打者として育てるならば
1番打者で大事なのは出塁率ですから、
来年、外崎は何番を打とうが、
出塁率をとにかく高めることを目指す
しかありません。
そして、愛斗ら若手勢は、
とにかく、来年、必ず台頭すること
どこの打順でもいいから、
死に物狂いでレギュラーを奪うこと
を目指さねばなりません。


そのようなことを踏まえ、
ここでは、
現時点の戦力でベストとなること
念頭に検討したいと考えています。


さて、下表は
今年における主な野手の打撃成績です。


まず源田や金子侑の1番については、
出塁率の低さを考えると
推奨しずらいところ
がありますね。
ここでは
『源田や金子侑の1番説』は
却下したいと考えます。


焦点としては、
1番候補に秋山、外崎のどっちか?
3番候補に秋山、外崎、森の誰か?
で考えます。


と言っても、結論を先に述べるならば
1番は秋山を絶対固定
3番は外崎、森のどちらでも
3番をはずれた方が5番
というところでしょうか。


まあ3番に関しては、
打のみならず足を重視するなら外崎優先
(源田を2番のままなら左3連チャン回避も含め
左打者が3人続こうが、
打のインパクトを強めたいなら森優先
というところでしょうか。
一方、5番に関しては、
3番で選ばなかった方を当てる選択肢のほか、
栗山など別の選択肢も出てくるかな
という印象です。


まず上記成績に基づいて考えれば、
出塁率については
秋山0.403>>外崎0.366>森0.357の順で
当然、秋山が飛びぬけて高いです。
一方、得点圏打率については、
森0.360>外崎0.341>秋山0.320の順です。


やはり初回で先頭打者となる1番打者には
出塁率を最優先で考えたいですから、
当然ながら秋山=1番打者です。
一方、3番打者には
得点圏打率を最優先で求めたいので
また1番を秋山にすることで消去法も兼ねて
3番打者は森又は外崎で考えたいです。


そして、秋山を絶対1番で固定したいという理由は、
秋山が1番のとき秋山以外が1番のときでは、
相手投手の嫌がる度合いが
違いすぎるんですよね。
良い投手に対しては
正直、獅子威し打線の勢いを持っても
そう簡単には打ち込めません。
それが天敵投手ならなおさらです。
ただし、どんな投手にしても
死角になりやすいのが
立ち上がりスタミナ切れのときです。
立ち上がりには、1アウトを奪うまでは、
僅かでも何らかの不安はあるわけで、
相手投手は
その不安を抱える中、迎える先頭打者
秋山である場合はもの凄く神経を使い、
あわよくば手元が狂う可能性も期待できますが、
もし秋山以外だった場合、
相手投手を
もの凄く助けることになります。


確かに西武は獅子威し打線の勢い
逆転勝ちが得意な方ですが、
(今年は88勝のうち42勝が逆転勝ち)
イニング別得点を見ると、
3回や6~7回の得点が高いですが、
初回も比較的高い傾向にあります。
秋山、源田が相手投手の出鼻をくじき、
浅村、山川以下で
得点を初回から奪ってましたからね。

また最も肝心なソフバン戦においては、
先手を奪ったもが有利
先手必勝の傾向が強かったですよね。


下表はシーズン中のソフバン戦の結果です。

逆にCSにおいては、
鷹に先手を奪われて敗退しましたね。
もちろん、先発投手のデキも関わってきますが、
ソフバンが相手になる場合、
先手を奪われると叶わなくなる傾向

今年に限らず見られています。
さらにソフバンの投手陣は
やはり高レベルですから、
獅子威し打線の勢いを持っても
他球団と比べて得点力は高くなく、
そう簡単に打ち込むことはできません。
とは言っても
そんな高レベルの投手陣でさえ
立ち上がりは不安を抱えており、
初回はもの凄く大事な攻撃チャンスであり、
できる限り、
相手投手の出鼻はくじきたいですね。


そのようなことを踏まえれば、
秋山が初回の先頭打者に立っているだけで
もし結果がアウトになったとしても、
相手投手がもの凄く嫌がることになり、
立ち上がりで自分のリズムをつかみにくい
下手をすれば、リズムを崩しやすい
効果が期待でき、初回攻撃を助長させてくれます。
逆に秋山以外が先頭打者だったら
相手投手の嫌がり度合いが低減し、
相手投手の恐怖心が和らぎ、
それら効果も大きく減じることが懸念されます。
秋山の高き出塁率を考えれば、
当たり前な話であるわけなんですが。


そして、もう一つは、
洞察力の優れた秋山が初回先頭打者にいることで
相手投手の球筋等を始めから把握しやすいので、
源田以下の打撃への大きな助け、
アシストになりやすいです。
まあ獅子ベンチは選手任せのケースも多い中、
むしろ秋山が先頭打者で打席に入ることで
秋山が獅子威し打線のコーチ役も兼ねている
(相手投手を今日はこう攻めた方がいいなど)
ようなところがあります。
源田も「前の打席で秋山さんの打ち方を見て、
それが自分の打席の参考になる」
というようなことを言っています。
すなわち、源田→秋山の順よりも
秋山→源田の順の方が源田は好都合です。
金子侑→源田ではダメなんですよね。


ちなみに、秋山は打ったとき、
結構、源田もシンクロして打つんですよね。
今年の源田の打撃成績を見ると、
今年通算では、
打率が0.278、出塁率が0.333でした。
一方、1番秋山、2番源田の試合において
秋山が出塁したときは、
打率が0.295出塁率が0.338となっており、
今年通算成績と比べて
出塁率はあまり変わりがありませんが、
打率は高くなっているんですよね。


以上を踏まえて、
来年は、やはり
1番は秋山を絶対固定
3番は外崎、森のどちらでも
(何を重視するか次第)
3番をはずれた方が5番
ただし、
5番には栗山等の他の選択肢も有り
と思います。