下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【A班春キャンプ紅白戦(南郷)】全般的に気になったのは、投手陣の制球が乱れの傾向が目立ったということでしょうか。確かに仕上がるにはまだ早計な時期ですけど、制球難はやっぱり辛いです。

今日も紅白戦が行われました。
これで明日、午前中に練習して、
昼に一本締めで南郷キャンプを終了し、
そのまま高知の2次キャンプへ移動ですね。
ついに実戦モードに入りつつあります。


今日のスタメンは次のとおりで、
8回表まで行われました。

秋山は今日もお休みです。
投手陣については、
次のようにリレーしました。
白組
 多和田 2回18球1失点 
     被安打1、被本塁打1
 高木勇 2回29球0失点
     奪三振1、与四球2
 田 村 2回42球4失点
     被安打5、与四球1
 平 井 1回22球0失点
     被安打1、与四球1、与死球1
 野 田 1回10球0失点、奪三振1
紅組
 森 脇 2回21球0失点、被安打3
 粟 津 2回27球0失点 
     被安打2、与四球1
 武 隈 1回15球0失点、与四球1
 大 将 1回12球0失点
 郭俊麟 1回11球0失点、被安打2


平井、野田、武隈、大将は昨日に続く
連日登板になりました。


試合の流れとしては、
初回表、多和田が
1番の外崎に先頭打者HRを被弾し、
田村が5回表に捕まって3失点、
次の6回表に外崎の三塁適打でもう1点入り、
紅組が白組をO封して勝ちました。


まず今日の全体的な感想として
最も気になったのは、
投手陣の制球が乱れ
の傾向が目立ったということでしょうか。
確かに仕上がるにはまだ早計な時期ですけど、
制球難はやっぱり辛いです。


さて、今日は
チームの課題でもある投手陣
中心に書いていきましょう。


◆多和田
いきなり初回表、1番打者の外崎に
先頭打者HRを被弾しましたね。
初球、外角低めに外してしまい、
2球目、油断していたかわかりませんが、
ファーストストライク欲しさに
外角の高めに置きに行きましたね。
その失投を完全に捕らえられ、
ライトスタンドに運ばれました。


もちろん失投を見逃さなかった外崎
『ナイスバッティング!』でしたが、
投げ込んだ多和田は、
『立ち上がり気をつけてね!』ですね。
特に多和田の場合、
立ち上がり問題
もともとから重要な課題なんですから。


その後は、
2回表の鈴木への初球に逆球とか、ありましたが、
まあ無難にこなして、
まずまずというところでしょうか。
引き続き、開幕に向けて
着々と準備を整えて欲しいですね。


◆高木勇
3~4回の2イニングを投げて
無失点に抑えました。
ただし、4回表は
中村、鈴木に二者連続与四球を出して
内容が良くはなかったでしたね。


おかわり君には、
3球目の外角カーブの次ぎに
インハイへ投げた4球目のストレート
ファウルですけど、詰まらしており、
そのインハイのストレートは良かったですし、
高木勇にとって内角攻めは重要な武器です。
でも最初の3球を全て外して
B3S0のカウントになっていたから
5球目を粘られた後、
6球目のカーブを外角低めに外して
歩かせました。
次の鈴木の打席では、
2球目は結果往来で一杯に決まりましたが、
外角高めに制球暴れており、
あっさりと与四球で歩かせました。


その後、駒月、鈴木を抑えて
結果的にピンチを凌ぎました。
ただ、討ち取ったのも小物であり、
一軍戦(例えば鷹など)で戦うことを見据えたら、
簡単に2者連続で歩かせるのは
大炎上の火種になりますから、
そのような自滅型ピンチは低減しないとなりません。


また豪州修行で習得してきたという
カーブも投げていましたね。
ただ、4回表の木村
カーブで遊ゴロ打ち獲りますが、
そのカーブは甘く高めに入り、
打球も鋭かったです。

おかわり君には、
明瞭なボール球になってしまい、
簡単に見極められています。
3回表の中田には
ワンバンになって外していました。
正直、カーブの精度はまだまだ
という印象を受けました。


◆森脇&粟津
両ルーキーは
どちらも2イニングを投げ、
無失点に抑えました。
ただし、森脇、粟津のどちらも
2イニングとも走者を出しており、
そのうち、森脇は1回表、
粟津は3回&4回とも
走者が三塁まで到達されてましたね。


まず森脇については、
テイクバックが小さいので
打者からは腕の出方が見にくそう
というのは良く、
ストレートは低めに決まると、
角度がついているのが魅力でした。
ただし、球質がそれほど重くなさそうで、
タイミングを掴むと打ちやすいかも?
という懸念
を感じました。
1回表の森、山川、2回表の佐藤、愛斗には
捕らえられていましたね。


まあ山川の打球は強襲したと言っても
打球は三塁正面コースだったので、
おかわり君が全く反応できなかった
ということは
おかわり君の守備に不満が残りましたが。。。


一方、粟津については、
潮崎氏のシンカーを見習って
シンカーを自らの主要武器にし、
しかも、そのシンカーを
高速、低速で使い分けるタイプであり、
今日もシンカーを投げていましたね。


栗山や愛斗に打たれたシンカー
沈みがあまり見られてなかった
甘い球でしたが、
山野辺(4回)や佐藤には
しっかり引っかけさせて
遊ゴロで処理できていましたね。


ただし、山野辺や佐藤、
打撃では一歩下がる金子侑を相手には
打ち獲っていますが、
選球眼に優れる栗山には
しっかり球を見極められ、
簡単にカットで粘られていました。


森脇粟津については、
今後、楽しめそうな期待感
見せてくれましたが、
1軍戦で鷹等を相手に戦ったとき、
現時点で通じるか?というと
まだ微妙ですね。
しっかり土台を築きたいです。
※まあ森脇は年齢が行っているから
 うかうかしている時間はありませんが。


◆田村
昨年からあまり改善されてなく、
実力差を感じさせる投球でしたね。
1軍戦で通じるには、
まだまだ壁は高いです。


5回表、最初の打者・中田には
三塁手・佐藤のジャンピング捕球で
三直で打ち獲っていますが、
打球は捕らえられており鋭かったです。
相手が中田ということを考えると、
厳しいです。


6回表の中田のバント失敗では、
(そもそも中田もバント失敗はダメ
田村がフィールディングで見せましたが、
投球そのものは、
抜け球もあり、制球もバラバラ、
高めに甘く入って痛打される
と、
また炎上した5回表においては、
最後の方で投げ方が雑になり、
低めに投げ込めず、球も浮いてましたね。


出直し必須というところですね。


◆武隈
球は高めに入ったりしてましたが、
走ってはいたので森や山川を抑えました。
ただ、栗山には、
わずか2球で早目に追い込みましたが、
粘られて与四球で歩かしてしまいました。


まだ仕上がり途上で本調子にないですが、
昨日に続いて、
まあこれからというところ、でしょうね。


◆大将
三者凡退で抑えたのだから、
今日の結果は上々というところでした。
ただし、金子侑に対しては、
逆球を含めて制球を乱した面があり、
結果的に
荒れ球で絞らせなかった印象です。
もちろん、結果的に
荒れ球も武器にすることはいいのですが、
大将にとって、
最大の課題は制球力ですから、
1軍戦で戦って行くには、
そのような制球乱れは極力低減したいですね。


◆平井
結果的に
満塁のピンチを無失点で凌ぎましたが、
投球内容には不満を残しましたね。


今日は抜け球が目立ち、
リリースポイントがバラバラであり、

球も暴れて制球できていませんでしたね。


先頭の木村には
3球連続でストライクが入らず、
おかわり君には
左手にぶつけて死球を与えました。
鈴木にも制球定まらず与四球でした。


昨日、2イニングを投げたわけですが、
2イニング目二死の場面で15球目以降、
急に制球を乱していました。
今日はその制球の乱れを
そのまま引き継いだ形に。


平井の場合、
連投が嵩んだりすると、
身体が開いてきて、
リリースポイントもバラツキ、
制球を乱したり、甘くなったり
と、
調子を崩しやすくなります。
昨年、不振に陥ったときがそうでした。
今日はそんな影響が出ていました。
(何試合も連投したわけではないですが)


今年の平井は
『今年は70試合登板』を目標にしており、
志高いことはいいのですが、
登板が嵩むと調子を崩しやすいタイプですし、
むしろ70試合も登板せずとも、
『失点を許さない』という結果の方に
こだわって欲しい
です。


◆郭俊麟
7回裏は、おかわり君が死球退場により
人数が不足したため、
サードに外崎が入り、
レフトにバッティング投手のスタッフが
入りましたね。
草野球か。。。


郭俊麟については、
いきなり先頭の山野辺
甘く高めに入った初球を叩き込まれました。
出鼻をくじかれましたね。
もうちょっと考えて投げたかったですね。


その後、森の打席では、
エンドランを仕掛けてきた4球目
低めスライダーで空振りを奪い、
駒月が盗塁を刺したのは良かったです。


ただし、森には外角低めを捕らえられて
綺麗に流されて左安打を打ち込まれました。
これは森のうまさが目立ちましたね。
さすが森は打撃の天才児です。


でも、郭俊麟は、走者を置きながらも
山川を低めで打ち獲り、
6→4→3の典型的なゲッツーで凌ぎました。


今日の郭俊麟は2安打を食らって
山野辺への投球は反省材料でありましたが、
球は走っていたので、
全般的には及第点というところでしょうか。


まあ、メンタル面が
郭俊麟の最大の課題であることを踏まえると、
いくら好調でも、
メンタル面が凹んでしまうと、
一変して崩れてしまうタイプなだけに
今日、走者を置きながら
山川らの猛者を相手にした投球
課題であるメンタルの強化練習に
ちょうど良い経験になった

でしょうし、
そこで無失点で凌いだことは、
簡単に動じなくなってきた
彼のメンタル面の成長が伺えるとともに、
今後に向けても
大きな自信を持つ経験にもなったでしょう。


もちろん、投球の技術面は
昨年から成長が伺えますが、
郭俊麟のカギは、
とにかく
メンタルですから、
長いシーズンを通して
メンタル面で崩れぬよう
頑張って欲しいです。


まあ外国人枠の問題もあるので、
どう使っていくか?も課題ですけど。
台湾の彼女とは2年目に入ったとき
別れてしまったようだけど、
いっそうのこと
日本で彼女を作って結婚して
元中日の郭源治みたいに
帰化するというのもありますよね。


ただ、それはなかなか難しいかな、
という気もしますね。
一般的に考えても、
誰もがそう簡単に国籍を変えること、
母国は見切ることはできないですし、
メンタル面に課題を抱えているからこそ、
母国の存在が
心の支えになっているわけですから。


まずは今年一年間、
一軍で活躍することが最優先ですね。


◆野田
相変わらず雑な投げ方ですけど、
ストレートは走っているし、
昨日に続いて上々でしたね


がんばるのだなのだ
ですね。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さて野手陣については、
少しだけ言及します。


今日のは、盗塁を4つのうち
3つも許してしまいましたね。

そのうち2つは、
5回表、源田と木村に
一三塁の難しい場面で走られたわけですが。
まあ受ける山野辺も
源田を気にしてそちらに目が行ってしまい、
ボールを落としてしまったこと
もありましたが、
森の送球が遅れていましたね。


7回表、鈴木の打席で許した木村の盗塁は、
その前におかわり君への与死球があり、
平井がその鈴木にも制球乱れて
なかなかストライクに入らなかったこと
もあり、
森も平井の制球で頭が一杯だったのか、
送球が遅かったですね。。。

盗塁をしっかり刺そう!
がんばれ、森パラシュート!!


おかわり君については、
打撃面、守備面でまだまだ調子は良くないですね。
多和田のインハイのストレートに
あっさり振り遅れていました。
まあ開幕までに調子を上げてくれればいいのですが、
今日、平井から死球をくらってしまいました。
そのままベンチへ下がってしまいましたが、
状態が気になるところです。
一応、病院に行くことなく
最後までベンチに残っていたので
大事は無いかもしれません
が、
それでも早めに病院へ行くことに
越したことはありません。
大事でないことを願います。


あと、今日、マルチ安打になり、
昨日と合わせて3安打を放った愛斗について。
状態は良好のようですね。
また今日の二本も、昨日の安打と同様に
甘い球を初球から見逃さず
積極的に初球からタイミング良く
しっかり打ち込んだ
という点は評価できます。


ただし、今日の打席は
実際に甘い球が初球から来ていたので
初球打ちで問題は無いのですが、
ふだん一軍での実戦においては、
2軍戦とは違って、相手の一線級は、
甘い球をそう簡単に投げてきませんので
目暗打ちでは困ります。
昨日も書きましたが、
難しい球が続くならば、
簡単に手を出して凡打になるのではなく、
しっかりボール球を見極め、
カットで凌ぐときは凌いで、
甘い球を自ら誘って欲しいですね。


山川の場合、
ホームランがもの凄いですけど、
好調・不調のバロメータは
四球(出塁率)にあります。
しっかり選んでいるときは好調ですが、
それが選べなくなったとき、
ぶんぶん振り回して不振に陥ります。


昨年、獅子威し打線が凄かったのも
その四球を如何に選ぶか、
が大きな要因の一つでした。


ど真ん中に投げる投手はいません。
投手は、基本的に打たれたくないから
際どいコースを狙います。
投手にとって、一番良いのは、
打者がストライクに見えて
実はボール球で手を出してもらうこと

です。
でも、そのボール球を見極めれば、
相手の投手の方は、
もう投げるところがなく、

ストライクに入れざるを得ないので
球も甘くなります。
そうなれば、
当然、打者は打ち込みやすいです。
昨年、獅子威し打線の脅威は、
そのように相手投手を追い込むところが
大きく効いておりました。


愛斗も1軍の実戦で活躍するには、
もちろん甘い球だったら
初球から積極的に打っていいけど、
その積極策一辺倒になることなく、
しっかり球の見極め力、選球眼を高め、
状況に応じて対応できるようになりたい
ですね。