【嗚呼、酷使問題】平井さん、このままのペースで投げていくと、一年間で80イニング以上、1500球以上という過酷労働に。昨年多かった加治屋の3割増は当たり前? 平井さんの運命は、獅子の命運はいずこへ?
ここ那覇での鷹への連勝に伴い、
駒不足問題に陥っていた
先発陣に関しては、
多和田、今井、光成、松本航の獅子ドラ1四銃士、
中堅の助さん格さんの榎田、十亀(黄門様は内海)と
6名が揃いつつあります。
当然、獅子ドラ1四銃士も育成途上であり、
上記6名も波はありますから、
さらなるプラスαでそれ以下の者が追随しなければなりません。
ただし、開幕時よりは問題も改善傾向にあると思います。
一方、問題は中継ぎ陣の疲弊破綻の危機ですね。
昨年も交流戦突入時にそうなりました。
特に平井&増田は、昨年以上のハイペースで酷使されており、
球団方針として
「回跨ぎ」「連投」がマストになっている気がします。
ちなみに、下表はパ球団の主力中継ぎ陣の登板状況です。
参考までに143試合の場合も換算しました。
(単純に比率引き伸ばし)
各球団、守護神と登板数多くHも稼ぐタイプを2人ずつ挙げました。
これを見ると、、、
連投は、みなさんそれなりにあります。
ただし、三連投になると、
鷹の森、牛の増井が2度ほど。
でも、基本的に三連投は無しがほとんどであり、
あとは平井、増田、澤田だけでした。
オリは昨年も酷使する傾向にあります。
森も昨年から酷使傾向ですね。
ますここでの問題は、西武は
この三連投問題にも該当したということです。
回跨ぎ問題については、
ロッテで酒居が3度やっていますが、
最初の2~4試合目(3/31,4/3,4/6)だけで
あとは中継ぎで慣れてきたら回跨ぎはありません。
また楽天の松井、宋が2度あります。
でも、基本的に回跨ぎは行っていない傾向です。
連投頻度や登板数の多い
鷹の森、牛の増井、益田らは
きっちり1イニング以内を守っております。
しかし、目立つのは
平井の10度、増田の4度です。
結局、三連投問題&回跨ぎ問題の
双方に該当しているのは西武だけ、
というのが大きな問題です。
平井さん、このペースで行けば、
72試合登板でそれはまだしも、
投球イニングが80回以上
そして、球数が1500球以上
となりますね。
昨年、中継ぎでパ最多登板になった鷹の加治屋は
72試合登板ですが、66回2/3、1114球でした。
今の平井のペースは、昨年の加治屋と比べ
投球イニングが25%増、球数が35%増
という計算になります。。。
そりゃ、昭和の黄金時代に
潮崎氏が100回超とかありましたけど。。。
このような酷使環境については、
昨年とも毛色が変わってきたように
今年から就任した小野コーチの影響は大きいと思います。
ただ、1つ気になるのは、
辻監督もその方針に同調されている可能性が高く、
結構、今の策に積極的なのかな?という疑問も感じています。
すなわち、
小野コーチそのものも
当然、大きな影響要因ですが、
辻監督も、
平井&増田に感謝しつつ心配をしながらも、
それをコーチに任せているというよりは、
同意見で今の適用方針を進めている
という気もします。
監督も、
昔は、酷使も当たり前の時代で育ち、
投手ではなく、野手出身ですから、
ここまでやると潰れるかも、
という認識が薄いおそれはあるかもしれません。
そう思えるいくつかの言動としては、
一昨日も書きましたが、
◇5/11ハム戦で炎上した今井について、
中5日登板、初回アクシデントがあり、
今井自身、故障持ちですが、
5回も継続させて、引っ張りすぎ
と思われたところでしたが、
試合後の監督コメントでは、
「最低でも7回ぐらいは
いってくれると思っていたけど」と述べられ、
すなわち、
5回まででは短すぎるという感覚をもたれていた
(5回降板でも甘い?)
◇1軍ベンチ入りする野手が余っているが、
今年、ブルペンに布陣している
投手陣の人数は他球団より少なく、
確かに「投手がいない」という実情がありますが、
敗戦処理班すら不足する懸念がありましたね。
(泰雄の酷使)
今年からは一軍メンバーが29人に広がり、
(ベンチ入り人数は25人のままですが)
その増加分1名枠について、
辻監督は『野手で使う』を早々に公言され、
実際にそうなっており、
上記の事態に陥っていましたね。
すなわち、裏を返せば、
投手陣は今の人数で頑張れ!
という思いがあるということが伺えます。
◇先日、北九州での鷹線での
平井投入決定の指示を受ける西口コーチとのやりとり。
また北九州球場で平井が登板する前に、
ベンチで西口コーチと監督が何か話されていましたね。
確かに、球場にブルペンとベンチを繋ぐ電話が無いので、
ベンチに行って確認する必要があるから、
ベンチで話していること自体は問題ないです。
ただ、西口コーチが何か言おうとしているところを
監督に諭されて、西口コーチもブルペンへ帰りますが、
帰るとき、後ろ髪を引かれたように
もう一度ベンチへ戻ろうとしますが、
結局、戻るのをやめて反転してブルペンへ帰っていきました。
ちなみに、このときは、
森脇が何度も肩を作っている状況で
森脇が準備できていました。
6回裏で点差も5点差リードの状況でした。
もしかしたたら、推測ですが、
このとき、西口コーチは
平井ではなく、森脇を推奨したのでは?
結局、平井登板でしたから、
押し切られた印象を受けます。
また、一昨日は書きませんでしたが、
投手の球数への認識が伺えるエピソードもありましたね。
4/7ハム戦(東京ドーム)で、
獅子は、先発の有原を打てずに苦しんでいましたが、
ハムは、8回までで117球になっていた有原を
最終回に交代させました。
獅子にとっては、ありがたい交代劇となり、
最終回に逆転しましたね。
逆に獅子は、光成を130球の力投で勝ち投手に。
そこで試合後、辻監督は、有原について、
「普通代えられないよ、完封しているピッチャーを
あんなところで。
もうあそこで120球も140球も変わらんて」
とコメントされましたね。
有原は、昨年、負傷で開幕不在になったように
一応、負傷持ちですからね。
「120球も140球も変わらない」
という間隔は危険だと思います。
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ところで、昔の記事ですが、
辻監督のアニキ分である森繁和氏は、
リリーフについて、
次のように語ってましたね。
確かに森氏は、先発もやってましたが、
抑えもやっていましたからね。
まあ回跨ぎに伴う影響は、
多くの経験者が同じようなことを語っていますね。
だから、あまりさせないんでしょうが。
また中日のコーチになった元近鉄・巨人の阿波野氏は、
疲労の蓄積は、パフォーマンスを下げる大きな要因の一つだから、
極力、それを避けて行きたい、という考えを有していますね。
<抜粋>
阿波野は、この点でも現役時代の苦い経験をいかそうと考えている。自身が低迷した理由の一つが、連投続きで蓄積した疲労だった。中日ではリリーフ投手に、3連投はさせないつもりだという。
「ボクの役目は、投手を最良の状態でマウンドに送り出すことです。疲労の蓄積は、パフォーマンスを下げる大きな要因の一つ。ボクは横浜で中継ぎの経験がありますが、権藤博監督(当時)はリリーフ陣もローテーションを組んで、連投が少なくなるように配慮してくれました。ただ、抑えはどうしても負担が大きくなる。できるだけ連投を避けるために、ダブルストッパー制も考えています」
阿波野がいた’98年の横浜でも、ダブルストッパー制を採用。佐々木主浩(かづひろ)と五十嵐英樹がフル回転し、日本一に輝いているのだ。阿波野が自身の経験をいかした指導をするのは、’07年に投手コーチに就任した「住友金属工業(現・日本製鉄)での影響が大きい」と話す。
「住友金属は、海外に製品を輸出する世界的な企業です。幹部の方々から人材の育成方法や企業戦略を聞き、大変参考になりました。それまでのボクは、理屈が先行し正しい理論を教えようとしていた。しかし、いくら高邁な理想を語っても説得力がなければ人はついてきません。相手の心に響くのは、自分自身の失敗やツラい経験を踏まえての共感できる話です。住友金属の幹部は入社前から、新入社員の家族構成や親の職業まで考え人材育成にあたります。ボクも、各投手のプロフィールを踏まえ長所や短所を把握。自分の経験から、具体的なアドバイスをするようにしています」
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まあ中日も、
お世辞にも「投手がいる」とは
言いにくいのが現状です。
今の中日で印象として残っているのが、
中継ぎではないんですが、
埼玉に初Vをもたらした花咲徳栄だった清水や
阿知羅(あちら?凄い名前)など
若手の初勝利が目立つことですね。
打たれるのを覚悟して使って
その結果、うれしい誤算になった
というところでしょうか。
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できることなら、まずは
平井、Kマート、ヒース、増田と4人で
2人2組にしてローテを組ましたいですね。
8回平井→9回増田
翌日は、8回Kマート→9回ヒース
確かにKマートもヒースも荒れやすいです。
特にKマートは、突如、大荒れとなって
西部劇『荒野のマーティン』上映が始まります。
(走者を置いたらなおさら危険の面も)
でも、今の獅子では、その4人しかいません。
一応、昨年はそれで乗り切って結果も出しています。
不安があろうが、募ろうが、
平井、Kマート、ヒース、増田の
4人と心中するしかありません。
もちろん、地方球場のときなどは、
外国人コンビより平井&増田とか、
状況に応じて考える処はありますけど。
問題は、
先発が5回までとか、6回までとか、
7回まで持つことも多くないですから、
6回&7回をどうするか?
また延長戦でどうするか?
はありますね。
そりゃあ
6~9回の4イニングを
平井、Kマート、ヒース、増田の4人で
1イニングずつもありますが、
前述のようなローテで考えれば
それは難しいです。
とにかく、
小川、今、下にいる野田や大将、
(武隈が帰ってきたら大きいですが)
誠や本田、泰雄、田村、
伊藤、リャオ、森脇などなど
今、後ろの方は
適当に名を挙げましたけど、
やはり打たれることは覚悟でも
他を使うしかありませんね。
当然、先発二人体制で7回まで
もありです。
昨年の記事ですから、
今年バージョンで検討が必要ですが、
先発二人体制の思想は、
普段、仲良くさせていただいている
tthgさんが昨年からご提案されていました。
昨年、CSとかで鷹が、
最近、ハムとかも取り入れてますね。
(ショートスタータ)
またイニング数が稼げないので、
小川や野田らの
左専用ワンポイントは無しにしたいです。
(そもそも小川は左に打たれてますし)
イニングを稼げるとともに、
やはり野田とかには、
1イニング投げ切る中継ぎに
育ってもらいたいですからね。
とにかく、
確かな奴がいないのは確かですが、
人数はいますから、
一軍・二軍が一丸となって
球団の総力を挙げて対応されたいです。
あとは補強ですよね。
トレードもいいです。
トレードなら、
ある程度、得る選手の状況もわかるし
外国人枠数の問題を考えたら、
トレードの方が有効かもしれません。
まあトレードも
相手があって成立するものなので、
相手にしてもらえるか?
が最大の難関ですがね。
鷹が何かもの凄い補強をしたみたいですね。
当たりか、ハズレか知りませんが、
厄介になりますし、うらやましい限りです。
下で遊んでいるバンデンを「くれよ」と言いたくなります。