下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

平井さん球宴出場決定でスターの仲間入り!でも「茨の道」が続きますね。年間推定「投球数」は5月下旬に1500球超のペースが、今では1600球弱と加速的なハイペースです。その道の行き先は「天国」なのか?「地獄」なのか?過去の酷使された中継ぎ投手に関する翌年の運命は?ちょっと調べてみましょう。

平井さんの球宴出場
辻監督の推薦で決まりました。

まあ、球宴は一流選手が集まるお祭りです。
プロ野球選手であれば、
憧れの舞台でもありますから、
出場したいという気持ちは否定できません。


本人のコメントです。
「初めてオールスターゲームに出場させていただけること、本当に光栄です。シーズン中、自分を起用していただいている監督、支えていただいているチームスタッフの皆さん、そしていつもスタンドから後押しをしていただいているライオンズファンの皆さまのお陰だと思っています。 登板する際は、周りの方々への感謝の気持ちを込めて渾身の投球をします。」


また光成も選出されましたね。


お二人とも、今までの努力が報われ
スターの仲間入りの評価を得ることができ、
誠におめでとうございます。


しかし、平井さんの行く道は、
酷使の中を負傷無く結果を出すという
まさに『茨の道』が続きます。


ところで、
純粋にパの中継ぎ陣を見たときに
平井の出場は順当なのでしょうか?
純粋に考えたら、
リーグで成績上位の者が出場するのが筋と思います。
まあ、実際は、所属球団の許可もいりますから、
そうはなかなか行きませんが。


平井は登板数&投球回数こそ多いですが、
ホールドは17個とリーグ4位です。
 上位には宮西(日)、
 宗(楽)、モイネロ(ソ)がいます。
HPは19個とリーグ3位です。
 上位には宮西(日)、宗(楽)がいて、
 モイネロ(ソ)、酒居(ロ)とは
 同数で並んで3位タイです。
防御率については、上記の他選手で見ると、
平井(2.03)よりモイネロ(1.06)の方が良いです。
また中継ぎ投手では、
ロッテの松永(1.69)とかも良いです。


なお「外国人選手の人員」ルールについては、
1チーム4名以内(投手もしくは野手としてそれぞれ3名以内)とする。ファン投票で選抜された場合はこの制限はない。ただし、いずれの場合も、ラインアップに同時に入れることができる人数は投手1名、野手3名以内とする。
となっております。


現在、パで出場予定の外国人は、
ファン投票でレアードが選出され、
監督推薦でデスパイネが選ばれており、
「プラスワン投票」は残っていますが、
まだ2人枠が余っております。


そうすると、
平井よりモイネロ君の方が適任では?
とも思ってしまいます。。。
ただし、ソフバンは
ファン投票の柳田&今宮を含めて
7名選出されています。
柳田は出場しないでしょうし、
今宮も出ないのでは?と思いますが、
モイネロまで出すのが鷹自身も許可しないでしょう。
鷹も勝ちパのリリーフ陣が火の車ですから、
そこはデスパで手を打っている可能性もあります。


正直、平井を選ぶのであれば、
増田を選んでくれていた方が良かったかな
とは思います。


増田の方が平井より
今の投球に疲労の影響が小さそうに見えますし、
増田は、過酷すぎるのはNGですけど、
あまり間隔を開けすぎると調子を崩しやすく、
ある程度の間隔で投げていた方が調子を維持しやすい
らしいですから。
以前、トモミは間隔を開けたいけど、
増田自身はその逆ということを言ってましたね。


でも、監督自身、
平井の方が増田より若いから
「経験させたい」という想いも
平井の方に強くあるでしょうから、
また、監督の中で
平井&野田は厳しくやってOK
に分類されますから、
「平井」への監督チョイスは
順当と言えば順当でした。
(単勝オッズ1倍台くらい堅い判定)


また辻監督も優しい(?)ですから、、、
「2試合だから、投手はどうなるかわからない。崩れたらと考えると、ヨソのチーム(の投手)はあまり使えない。“うちの投手に2試合いってもらうか”となるかもしれない」
とコメントされてますね。。。

球宴で「回跨ぎ」とか、、、ないですよね。。。


ところで、
現在における平井さんの登板状況を見ると、
39試合44回1/3 投球数804ですね。


現在の西武の試合数は73試合ですから、
平井さんの投球数を143試合に比率換算すると
804×143/73=1575投球数
ですね。。。


えっ???ちょっと、待って下さい。。。


5月23日の記事で
パ球団の中継ぎ陣の酷使状況を調べて
アップさせて頂きました。。。


このときに年間投球数を換算したときは、
1500球を超えるペースでしたが、、、
換算値は1502球でした。。。
5月下旬より
ペースアップしてますね。。。
今では年間1500球超どころか、
年間1600球弱ペースです。


球数が加速的に嵩んでいるのは、
登板数もそうですが、
最近、1イニングをそう簡単に片付けられず、
手間取っている分、球数も増えていますね。
そもそも、
その要因は「蓄積疲労」が懸念されます。


月別成績を見ても、最近は、
奪三振率の低下、被打率、WHIPの上昇、
ゴロアウトが多いタイプなのに、
フライアウトが増えている状況にあり、
「蓄積疲労」が懸念されます。


ちなみに、5/23記事では、
他球団を見ると、
「連投」はありますけど、
「回跨ぎ」は少なく、
「三連投」は極力やっていませんでした。


でも、平井さんは
三連投含む「連投」、「回跨ぎ」ありありですね。
先日のオリ戦カードでは、
「連投」からの「回跨ぎ」でした。


ところで、中継ぎ陣における
年間の球数は多い方でどれだけあるのでしょうか?
データで楽しむプロ野球さんのHPを基に
中継ぎ陣の球数のパ・リーグ上位5傑について、
2011年以降で整理してみました。

各年の球数上位5傑(パ対象)です。


名前の欄に記載されている数字は無視下さい。
(コピペの際に残っており、消すのが面倒だったので)


ただし、2011年では牧田が1800球超、
2012年では涌井やオリ中山が球数多いですが、
先発投手も兼ねていたので、
中継ぎ時だけ見ると上表の者を下回るので除外しています。
(中継ぎ時:11年牧田739、12年涌井816)


これらを見ると、多くても
11年の平野1375球、13年の佐藤1359球、
16年の小石1325球と年間1400球未満であり、
平井の1500球以上、
しかも1600球弱というのは
ぶっちぎりのリーグ1位であり、
異常に多すぎる球数と言えます。

※今年、次ぎに多そうな松井裕樹(楽)
 現在681球なので年間1334球ペース。
 まあ上表の過去の投手の多い部類くらいですが、
 過去の域を脱していません。
 また平井と松井裕の球数差は、
 5/23時点では63球だったのに
 今では123球に倍増しています。。。


また参考として、
球数上位の者は
翌年どうなっているのか?
を簡単に把握するために、
その年(当該年)翌年における
「投球回数」「防御率」「奪三振率」を併記しました。
※もちろん、それだけではないですが、
 ここでは、参考として簡単に把握するために
 それら3項目に絞りました。
※2018年上位者の翌年は、今年の成績になりますが、
 まだシーズン途中なのでそこは整理しませんでした。
 ご了承ください。


なお、それら3項目について、
翌年/当該年の比を球数別に
グラフ化してみました。


各々の縦軸と横軸の球数の相関を見るというわけではなく、
主に、縦軸の比率が1以上か、以下かを見て下さい。


回数(イニング数)に関しては1を下回っていれば、
 翌年になって投球イニング数が減った
防御率に関しては1を上回っていれば
 翌年になって防御率が悪くなった
奪三振率に関しては1を下回っていれば、
 翌年になって奪三振率が低下した
と見て頂ければ、と思います。


もちろん、
球数が多かった年というのは、
その年がそれなりに調子が良いから
登板数も多くなっており、
その分、球数も多くなっているとも言えます。


そのため、
実はその球数が多かった年
本人にとってキャリアハイであるから、
プロ人生で最も輝いたピーク年
翌年、ピーク過ぎで下降線
ということもあると思います。


例えば、小石の場合、
16年が岸の早期降板によって
スクランブル登板で出場し、
第二先発として試合を築いたり、
その年は一軍で最も活躍しましたね。
それで田辺政権時代(実質は潮崎政権)
酷使政策に巻き込まれたのは記憶に新しいと思います。


でも、それ以降は、負傷していないものの、
状態は下降線を辿り、ある意味で
16年が最も輝いておりました。
(それでは困るわけで、今年奮起されたいです)


この結果を見ると、
まず、翌年の投球回数は、
減少している者ばかりですね。


さすがに球数上位に位置することは過酷なので
「そう何年も連続して上位」なんて無理ですね。
オリの佐藤も結局、潰れましたし、
楽天の松井裕樹は、多い方ですが、
昨年18年に不振に陥りましたね。


例えば、ハムの宮西は、
息が長く中継ぎとして活躍しています。


平井も宮西に興味津々のようで、
今回の球宴では話をしたいらしく、
「長くやっている選手。ひとつひとつ学んでプラスにしたい。普段どういう準備をしているのか、コンディショニングとか。僕から話しかけて勉強したい」
とコメントしていました。


また昔、トモミも、「疲労はないか?」の問いに
「僕なんてまだまだ。宮西さんに比べたら」
と言っていましたね。


ただし、宮西の年間球数を見てみると、
11~12年にリーグ9位、8位でしたが、
それ以降は15~20位以内で推移しています。
宮西の球数は、
11年885、12年987、13年791、14年846、
15年617、16年815、17年665、18年750球であり、
今年も現在430球と年間換算で820球です。


結局、ハムの宮西は
アホみたいに球数を投げていないです。
宮西も三連投をすると、
抑えることができないから、やりませんね。


すなわち、
長く活躍する秘訣の一つに、
アホみたいに過剰に投げないこと

が挙げられるのではないでしょうか。


そのあたり、
平井さんも宮西さんから
良く学んで来て欲しいですね。


一方、防御率奪三振率については、
翌年どうなっている傾向なんでしょうか?


上図を見ると、
翌年の防御率は
悪くなる者が多いですね。
だいたい当該年の2倍以内の増が多いですが、
1300球付近では、
2~4倍増の者が存在してますね。


一方、翌年の奪三振率は、
半分くらいの者が低下
していますね。
最も低下しているケースでは、
翌年が当該年の60%(4割減)ですね。


まあ、一概に言えない面もありますが、
球数が多かった翌年は
成績があまり良好とは

言い難い可能性が高そう
と考えられそうですね。。。


昨年2018年で球数が多かった
鷹の加治屋は今年が不振であり、
もパンクしましたね。
(今年の酷使もたたって)
オリ増井も今一つであり、
日曜日に炎上させたら、抹消になりました。


年間1600球弱のペースの平井さん。
歩み続ける「茨の道」の行き先
「天国」なのか?「地獄」なのか?


とにかく、平井さんには、今回の球宴において、
宮西さんから「長く活躍する秘訣」を
長く活躍するために「何が大事か」を
しっかり学んで来てください。
それが今回の球宴出場の大きな成果になる気がします。