中日が松坂の入団テストを決めた反面、松坂の恩師や西武OBから西武球団へ痛烈批判の嵐。でも何かそりゃお門違いでしょう。とはいえ、松坂には悔いが残らぬよう燃え尽きてほしいです。頑張れ、松坂!!
中日が松坂をテストすることを決めました。
最初はオーナーが否定的でしたが、
すぐにテスト決定を下しましたね。
西武OBの森繁監督と、デニーの働きかけなんでしょうが。
その一方で、松坂の恩師や西武OBから
西武球団へ痛烈批判の嵐とか。。。
まあ帰国したときに、
西武が全く声をかけなかった、
というのは本人も言っていましたが、
異常な金銭競争が目に見えていましたから、
そりゃ手なんか挙げることが
できるわけないんだから、
そこを批判されるのは完全にお門違いです。
本来5万円の石ころに
500万円の値がついている中、
しかもその500万円で買う金持ちがいるのに、
貧乏人が5万円で売って!
なんて言うことすら
当然、しませんからね。。。
問題は今回の松坂に対する
西武の対応に関する批判がどうなの?
というところですね。
中日入団テスト決定
松坂の恩師が西武を痛烈批判
そして教え子に激辛エール
12/22(金) 16:32配信 (東スポ)
中日が21日、ソフトバンクを退団した松坂大輔投手(37)の入団テストを行うと発表した。来年1月下旬にナゴヤ球場で行われるテストには森繁和監督(63)はじめ現場スタッフ、編成幹部が立ち会うが、この朗報を喜んだのが松坂の恩師である横浜高元野球部部長・小倉清一郎氏(73)だ。小倉氏は中日サイドの計らいに感謝しながら、15年の右肩手術からいまだ復活できないでいる教え子の現状に厳しい見方も示した。
この日、飛び込んできた朗報に小倉氏は感謝しきりだった。
「中日には本当に感謝しかないですよ。私は(獲得する国内球団は)絶対にないと思っていたから。このまま台湾や韓国へ渡るか、アメリカのキャンプに行ってマイナーリーグや独立リーグで投げれる場所を探して歩くしかないと思っていたから。テストでも、そういう機会を与えてくれた中日には感謝ですよ」
こう言って同氏は松坂の花道になるかもしれないチャンスを提供してくれた森監督、友利国際渉外担当の尽力、そして中日球団の配慮に謝意を示した。
対照的に、14年オフの日本球界復帰時に続いてオファーを見送り、調査にすら乗り出さなかった古巣・西武を「とんでもない球団だね。黙って60億円ももらっておいて(本人が困っている時に)何もしないなんて。坊主丸儲けじゃない」と痛烈に批判した。
球団内部やファンの批判覚悟でリスクを取った中日とそれをしなかった西武。賛否はあろうが、仮に中日が年俸3000万円で獲得しても、グッズ販売や広告宣伝費に換算すればキャンプ早々にもペイできてしまう“ローリスク・ハイリターン”が現状の松坂なのだ。
とはいうものの、小倉氏は投手・松坂の現状を楽観してはいない。
「今年の春先のキャンプを現地(宮崎)へ見に行ったんだけど、これじゃあ絶対に無理だなという投げ方をしていた。体が前に出て行こうとする時に、左肩を無理に内側へ入れるような投げ方をしていた。そんなことをしたら余計に右肩に負担がかかるし右ヒジも上がっていかない。右肩が回復してあのフォームがどこまで改善しているかが問題じゃない。スピードはもう142~143キロしか出ないわけだから、どこまで正しいフォームで制球良く投げれるかが残された道でしょう」
こう言って松坂を世に送り出した恩師は野球人生最後のチャンスにかける右腕に厳しくも温かいエールを送っていた。
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松坂の古巣・西武OB嘆き節
「ウチが花道を用意してやるべき」
12/20(水) 16:36配信 (東スポ)
元エース・松坂大輔投手(37)の「中日獲得検討」報道に西武OBからは嘆き節ばかりが聞こえてくる。というのも「本来は古巣の西武が大輔の花道を用意してやるべき」という思いがその根底にあるからだ。ある有力OBは「大輔が甘んじて批判を受けなければいけないのは期待に応えられなかった孫オーナー、王会長をはじめとしたソフトバンク球団とそのファンに対してだけのはず」と前置きしながらこう語った。
「ライオンズにとっては功労者でしかない。在籍した8年間であれだけの勝ち星(108勝)を挙げて一時代を築き、2度の五輪(シドニー、アテネ)とWBC(2006年)でも活躍して球団の名声を高めた。集客やグッズ販売でも貢献した上に最後はポスティングで60億円の置き土産まで残していった。最低年俸(1500万円)でもいい。恩恵を受けた球団として死に場所すら用意できないのか…。血の通ったつながりではなかったのかと思うと情けない」
また、別の球団OBも「西武がちゃんと松坂の花道を用意しないせいで、OBでもあるシゲ(森監督)とデニー(友利国際渉外担当)がその役割を演じている。この状況を静観しているフロントは一体何なんだ! 今のライオンズは、もう俺たちが知っているライオンズじゃない」とバッサリ。こんな身内の声を球団はどう聞くのか…。
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まあ以前、渡辺監督とデーブ大久保が画策して
功労者・工藤氏へ最後の花道を!と言って
工藤氏の古巣復帰が決まり、
結果1年で球団から戦力外通告を受け、
引退を決意しましたね。
引退式は次シーズンが始まった
4月のソフバン戦で始球式を兼ねて
試合前に行うことができ、
花道を築くことができましたね。
そりゃ、松坂も功労者ですから、
その花道を古巣・西武で築いて上げたいという
気持ちはわからないでもないです。
そりゃ、心情的にもできることなら、
松坂には西武で引退式をさせてあげたい
という想いはあります。
しかし、今回、西武は全く動じず、
それが叶うことはありませんでした。
まず今回はタイミングが悪すぎました。
ちょっと前に松井稼頭央を
即決で雇ってしまったことです。
松井稼頭央には間髪入れずに獲得を決めたのに
松坂には冷たくない?と言われる間の悪さ。
その反面、
松井稼頭央を雇うことを決めたばかりで、
さすがに来季復活する確率の低いロートルを
2人も雇うのは厳しいという間の悪さ。
おまけに「若返り」のために
若手からの人望厚い直人らをクビ切っておきながら、
今の選手は誰も西武時代を知らない上に、
もっと年取った松井稼頭央を雇うという
間の悪さ。
しかも直人を楽天に獲られるという魔の悪さ。
※「若返り」と言いながら
すぐさま逆行していた黒い球団もありましたね。
とにかく
直人らをクビ切った直後、
松坂がクビを切られる直前と
松井稼頭央をこの時期に獲ったことで、
間が悪いことが重なっています。
まだ昨年、岸の人的補償で獲得した
とかだったらね。。。
今の選手から見れば、
西武時代の松井稼頭央を直接的に知らないから、
(金子以外)
今年まで接して色々面倒を見てくれた直人の方が
信頼度は高かったでしょう。
もちろん松井稼頭央も
これから周囲からの信頼度を高めることが必要ですが。
ただ、球団が若返り、世代交代という大義を基に
ベテランらを戦力外にしていますから、
ある意味で、その大義とは反します。
それは松坂にも言える話ですが、
唯一、違うのは野手と投手という点です。
西武は投手陣不足という
喫緊な問題に直面しているだけに、
投手の場合、働いてくれるなら
ロートルだって構わないという
前述の大義の例外があるでしょう。
もちろん、今年がダメだったとしても、
復活する可能性が僅かでもあるのならば、
ギャンブルですが、
その大義の例外を建前にすることはできます。
それ故、高齢選手の場合、
野手の松井稼頭央よりも
投手の松坂大輔の方が獲得する意義は高い
という理屈はつきます。
しかし、残念ながら、今の松坂は
その理屈の「り」の字も形成できないほど
状態が悪すぎることが否めません。
最後の花道を作ることがデキた工藤氏の場合は、
巨人から移籍したDeNAで3年過ごし、
1軍の試合で2年目は僅か3試合登板でも、
3年目の2009年(西武に復帰する前年)は
出てきてもボコボコに打たれていましたが、
46試合に登板して勝ち星も挙げていました。
すなわち、結果は伴わなくとも、
まだ投げることはできていました。
しかし、松坂の場合、
ソフバンに3年在籍していて
1軍では2年目終盤の1試合のみ。
それよりももっと深刻なのが、
2軍戦ですら、
1年目は1試合2回(防御率4.5)
2年目は9試合23回(防御率4.94)
3年目の今年は登板無し
です。
すなわち、工藤氏のときと違って
松坂は2軍以上で
投げることすら
まともにデキていない状態ですから、
残念ながら、復活の目は極々薄を否めません。
まあ「育成枠」でもいいから獲ってやれよ!
という声もあるでしょうが、
一応、勝負の世界のプロ野球です。
しかし、「育成枠」でもというのは、
それは単なる同情に過ぎません。
もちろん、いつまで現役を続けるのか?
それを決めるのは本人とその本人の近い人だけであり、
その人の勝手です。
とはいえ、
その先に伸びしろがあるわけでもない
ロートルが2軍戦で登板すらできない状態、
結果は問わないとしても、
まともに投げることができていない状態
ですから、これはいくら功労者と言えども
獲らなかったからといって
批判される筋合いはありません。
楽天あたりは
年棒5千万円だった渡辺直人に
1軍最低価格1500万円(7割減)と
シビアに契約しましたが、
西武は妙に甘いところがあるから、
そこまでシビアになれない面があります。
松井稼頭央に対しても
7千万円の年棒から減額しましたが、
コーチ兼務代もくっつけて
4千万円(約4割減)にとどめました。
(減ってもやはり高い方ですけどね)
また工藤氏が古巣に復帰したときは、
年棒3千万円を支払っていましたね。
まあこれも松井稼頭央の件で間が悪いのですが、
松坂に工藤と同じ3千万円を支払えば、
使えるかわからぬ2選手に
合計7千万円を投資することになります。
さすがにそれは容易ではなく、
外国人を1人雇えますし、
山川にもっと支払えます。
いくら松坂に1500万円でも
2人合わせて5千万円を超えます。
だから4千万円といえど
松井稼頭央が高すぎるという
間の悪さなんですが、、、
もちろん、球団が目指しているのは、
松井稼頭央の場合、
一応、将来の指導者としてという方針があります。
監督をやらせたいんでしょうが、
まあ監督に向くかは別として、
松井稼頭央は自分にストイックですから、
そのあたりは若手へいい影響を与えるでしょう。
一番親しい金子侑もストイックになるかな?
金子の場合、ナルシストでしょうが。
一方、松坂はイチローにも怒られていたように
自分に甘いところが目立ちますからね。
まああの体形がそれを物語っております。
そこに若手へいい影響を与えることができるか?
また将来への最大の問題は、
松坂は引退後、
米国好きの家族がいる米国へ帰国しますから、
指導者として残る可能性が低すぎる
という点です。
まさか海外スカウトをお願いするわけにもね。
米国のどこかのチームで指導者になるでしょう。
確かに工藤氏は今のソフバン監督ですが、
西武の指導者への道が無かったわけでは
ありませんでした。
ソフバン監督を引き受ける前は、
どこでもよかった面がありましたから、
途中から引き受けた田辺氏を気にせず
直ぐに工藤氏へオファーしていたら
わかりませんでしたからね。
◇まともに投げることすらできない。
◇今、若手にいい影響を与えるか不明瞭。
◇引退後は米国へ帰国濃厚で
将来、指導者としての道も薄い。
そのような状態の中、
引退式のために同情で雇わなかったから
批判されるというのは
やはりお門違いですね。
今回は古巣復帰叶わずは残念でしたが、
とはいえ、やはり松坂には
今回の中日が作ってくれたチャンスを
何が何でもモノにしてほしいですね。
松坂の復帰は
是非とも実現してもらいたい
です。
松坂、頑張れ!
悔いの残らぬよう
ベストを尽くせ!!
何も残らぬくらい
真っ白い灰になるまで
燃え尽きろ!!!