【2/25練習試合ロッテ戦in春野】①投手陣:いくつか気になる面がありますが、全体的には不安よりも期待の方が膨らむ印象。②野手陣:心配した山川は頭を冷やした1打席目以降『調子に乗っちゃって!』ガンガンに。ハルカ&熊代の打撃は厳しいが、将平のセンスは抜群。木村はどんだけ外のスライダーが苦手なんだろうか(相変わらず)。
今日は春野における
ロッテとの練習試合2戦目
が行われました。
①今日の投手陣については、
雄星→十亀→多和田→ともみ→大将→小石
の登板になりました。
雄星、十亀、多和田ら主力に関しては
使える・使えないの判断をするレベルではなく
(そうなったらアウト)
雄星はフォークやカーブ等を含めた確認
十亀はフォームを二段に変えたそうなので
そのフォーム等を含めた試行確認
多和田は状態仕上げに向けての調整登板
が課題でしたね。
まあ多和田の春は
花粉症との闘いがカギですね。
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それでは、今日登板した6名について、
思ったところを記載していきます。
ます、十亀については、
先日、報道に出ていましたとおり、
フォームを二段投法に変えて
バランスよく、溜めもしっかり作って
思い切り投げ込むということらしいです。
解禁されて球界では
2段ブームになっています。
辻監督が言っていた
「雄星よりも誠の方が2段だよ」の
誠も安心して2段で投げられます。
まあ彼は、なんでもいいから
早く結果を出さないと、の立ち位置ですが。
十亀自身も、どちらかといえば、
豪快に投げ込むタイプであり、
そこからもたらされる球威等が武器です。
ただし、制球力が微妙ですから、
荒れ球も武器になる面はありますが、
本番になって投げてみないとわからない
という不安定さがネックです。
それ故、十亀のようなタイプでは
二段投法のように、
しっかりと溜め込みながら
それを弓矢のように放つ投法は
安定性も増しますので
いいでしょうね(たぶん)。
ちなみに、
次は今日の十亀のフォームです。
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今日の十亀については、
2イニングを被安打1、与四球1で無失点
ストレートの球威はもの凄くあり、
もしかしたら、昨年よりあるかもしれません。
その二段の効果が出ているかもしれません。
ただし、相変わらずの制球難から、
球が暴れん坊であり、
バラついておりました。
先頭の三木を与四球で塁を出し、
次の回には先頭の井上に
甘く真ん中に入った6球目を
しっかりと弾き返され中安打を打たれました。
まあ、まだ実戦調整を
行いはじめたばかりですから、
今日の与四球、被安打は
それほど気にすることはないです。
とにかく、
今のモーションをモノにして
安定性を増すように仕上げて欲しいですね。
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さて、先発した雄星については、
基本的に問題ないです。
とにかく、故障無くでお願いします。
もし雄星が故障して離脱したら
チームも瀕死状態に陥るかもしれませんから。
ただし、今日の投球で1点だけ気になりました。
今日、課題にしていたフォークは、
2回表二死三塁の場面で
田村の打席の3球目ではじめて投げましたが、
ワンバンしてしまってボールになりました。
問題はそのフォークを投げた後です。
田村の4~5球では、めずらしく
ストレート、スライダーと
立て続けで高めにすっぽ抜けました。
(結局、田村は与四球で歩かせました)
まあ本番ではそれほど
気にすることはないでしょうが、
意識しすぎてフォークを投げて、
その分、その後のリズムを崩しました?
という印象を受けました。
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多和田については、
問題なく”No problem!”でしょう。
残り1ヶ月で仕上げていけば
と思います。
とにかく、花粉症とどう闘うか?
です。
またともみについては、
無難に三凡で抑えてまずまず
でした。
まあ、手術前は本人も言っていたような
『ぎゅぎゅぎゅという投球』、
柳田が言っていたような
『エグく鋭く突くストレート』と
もの凄い球威のストレートでした。
右打者に対する内角は
手が出ないほどでした。
ただし、現時点では
まだそのストレートは見られてません。
先日、文化放送で
『ぎゅぎゅぎゅ、どん!』と行きます。
『どん』じゃデットボールでしょ
とか言ってましたが。。。
今日の右打者ペゲーロに
投げた内角ストレートと、
2013年にソフバンの今宮に
投げた内角ストレートのときの
フォームを比較してみました。
基本的にフォームの違いは
あまり見られません。
左手の振り上げ方(上から6枚目)で
昔(右側)の方が大きいでしょうか。
ただ、全体的に見て
今のフォームは、昔と比べて
躍動感、ダイナミックさ、流動性が
小さくなっている印象はあります。
どこかで左腕をかばっているのか?
でも、手術をした以上、
それはそれでやむを得ないところです。
とにかく、
今は今で投げることができる範囲で
最大限、抑えていかなければならなく、
最も注意しなければならないのが、
故障が再発生しないよう
最大限に注視・配慮していくこと
です。
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また最後に投げた小石については、
今日、与四球に注意して投げたそうです。
また牧田のスピードアップ賞を
狙っていくとか・・・(小石のネタ)
今日の小石は、
ストレートとカーブを織り混ぜながら、
持ち前のタイミングを外す術を発揮してました。
課題としていた与四球も無かったです。
ただ、投げるコースは高め中心であり、
低めになると、
ワンバンなど制球バラついていました。
今後、1軍戦で抑えて行くためには
低めもきっちり突けないと厳しいです。
敗戦処理でもいいし、
どんな形でもいいから、
小石や洋介のようなタイプが
1軍で働いてくれれば
助かりますので、
しっかり出てきて欲しいです。
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ドラ1の大将については、
8回表の1イニングを投げて
与四球を1つ出しますが、
無安打で無失点に抑えました。
現在、中継ぎで見据えられていますが、
1軍で活躍して戦力になってもらえば、
台所事情の厳しいいチームにとって、
うれしい誤算として少しでも助かります。
鷹や鷲、牛といった強敵相手にどうか?
はありますが、今日や紅白戦の内容から、
うれしい誤算の実現が少し期待できるかも
しれません。
ストレートもいい球を持っています。
今日は、土肥コーチが言っていた
『シュート回転』に伴う影響(やられること)に
それほど不安を感じませんでした。
しかし、気になる面もあります。
それはたまに抜け球が混じることです。
今日は4人の打者に投げた21球を見ると、
藤岡への4球目、細谷への初球、6、7球目と
21球中4球で抜け球が見られてました。
まあ藤岡への4球目は、
捕手がアウトローに構えたのに対し、
ストレートがインハイへ逆球になり抜けました。
ただ、結局、藤岡はその勢いに釣られて
空振りしてしまいました(空三振)が。
結果として高め釣り球に引っ掛かった感じ。
でも、今日は相手に助けられましたが、
実際にそのような抜け球は
致命傷になりかねませんから注意要です。
微妙にリリースが早かったんでしょうね。
藤岡に対しての投球フォームについて
初球(外角低めにストレート決める)と
4球目(インハイに抜けて空三振)を見比べると、
写真⑨で、抜けたときに
リリースが早かった可能性が見受けられます。
(まあ微妙ですが・・・)
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②今日の野手陣について
今日のスタメンは次のとおりでした。
注目の一つとしては、
昨年終盤に、
天敵になりかけてきた酒居が
登板してきましたので、
西武打撃陣の酒居攻略も見ものでした。
ただ、酒居自身、キャンプ中に
インフルに感染して出遅れており、
そういう勝負事は次回のお楽しみに。
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さて、山川については、昨日の試合で、
闇雲にぶんぶん振りまくっていたから、
昨年春の頃の不振が思い出され、
もの凄く心配しておりました。
しかし、今日の1打席目では、
追い込まれてから
頭を冷やしましたね。
『追い込まれたら
四球でもいいから
出塁することを重視する』
という昨年の考え方を取り戻しました。
今日の山川の1打席目は、
初球 :真ん中スライダー見逃す
2球目:真ん中スライダーを振り急ぎファウル
3球目:内角低めにフォーク外す
4球目:外角ストレートを
自然体で流して右安打
2球目までは振り急いでおり、
スライダーにタイミングが
合ってませんでしたが、
追い込まれてからは、
しっかり球を見て3球目も我慢し、
4球目の外角ストレートを
無駄な力を入れずに
球に逆らわず自然体で流し、
きれいにライト方向に打ちました。
今日は1発込みの猛打賞でしたが、
この打席が一番効果的な打撃になった
と思います。
まあ山川自身、
昨年春と異なり、
昨年後半の実績が
大いな自信になっているからこそ
香車のような一本槍の頭になることなく、
柔軟性・適応性が持てるんでしょうね。
でも、そこには
山川とおかわりの差が見られています。
もちろん年齢的な差はありますが、
(山川は今が旬、おかわりは今が下降線)
その年齢差の問題ではなく、
一発一本槍の考え方を変えられぬおかわりと、
当然、セールスポイントとなる
一発は狙うを原則としていても、
状況に応じて考え方を変えられる
頭の柔らかさを持つ山川。
この差は大きいです。
そして、山川の場合、
一旦、勢いがつくと
『調子に乗っちゃって!』と
もう誰にも止められなくなる尋常さ
を備えています。
今日は、頭を冷やした1打席目以降
『調子に乗っちゃって!』ガンガンに
1発を含む猛打賞でした。
↓↓↓今年初の『調子に乗っちゃって』対外試合バージョン
なお、今日は点数も獲って完勝もありましたが、
西武においては、やはり、
野手陣は投手陣のような大きな不安はありません。
ただ、細かく見ると
山田ハルカ&熊代あたりの打撃は
1軍では厳しい状況ですかね。
6回表は一死一三塁のチャンスに
山田→熊代の打席が、
8回表は無死三塁のチャンスに
中田→山田→熊代の順で打席が
まわってきましたが、
どちらも無得点に終わって
チャンスをモノにできませんでした。
しかも6回表はルーキー相手です。
2人とも守備はいいのに
中々、打撃のアピールができませんね。
逆に鈴木将平は、
紅白戦といい、このロッテ戦といい
優れた打撃センスをアピールできています。
今日は佐々木千隼を相手に
3球目の内角高めシュートを
詰まりながらもしっかり振り切り
上手く弾いて中安打にしました。
昨日もロッテ阿部に対して
左飛に終わりましたが、
外角低めスライダーを
上手く巧みに流し、技があること
を示しました。
とにかく、打撃センス、
バットコントロールは抜群ですね。
ところで、背番号9に変わった木村。
昨春はオープン戦で活躍しながらも
本番に入ってガス欠しましたが、
今年は走攻守の全面で
シーズンも通して活躍すること
を見据えて頑張っています。
今日の木村は、ストレートを打って
タイムリー3塁打と1安打出ましたが、
◇1打席目(1回表 二死一二塁)
初球、 外角低めに外すフォーク。
バット止める。
2球目、外角スライダーを空振り
3球目、外角低めスライダーを空振り
4球目、外角に外すスライダーを空振り
空三振。
◇4打席目(7回表 二死)
初球、 高めストレートをファウル。
バット折れる。
2球目、内角高めチェンジアップを見逃す
3球目、外角スライダーをファウル
4球目、外角にワンバンしたスライダーで空三振
振り逃げ狙うもアウト
木村については、
まず基本的に外角(特に低め)が苦手です。
そして外を突かれるスライダーが苦手です。
今日は1打席目が
3球連続で外角スライダーを
ぶんぶん丸の空振り
しかも、2~3球目は見送ればボール。
ストレートが来ると勘違いしての大振りです。
4打席目の最後は
ワンバンして明瞭なボールとなる
スライダーも簡単にスカっ!と空三振。
どんだけ外のスライダーが
苦手なんだろうか(相変わらず)
というところです。
球種別打率は、昨年、どれも乏しいですが、
ストレート :0.265
カットボール:0.222
シュート :0.200
スライダー :0.167
フォーク :0.150
カーブ :0.111
と、直球系より変化球が大の苦手。
そういう致命的な欠点はヤバイです。
そこをクリアするのは当たり前で、
それ以上、上のランクに行かないと、
今年も打撃面は苦しみそうです。
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ところで、ロッテの方の話を一つ。
今日、4回裏から2イ二ングで
ドラ5の渡邉投手が出てきました。
NTT東日本出身で
中日2軍相手に6回7奪三振をマークしたとか
少なくとも2軍相手なら通じるし、
1軍でも即戦力になるかも、
という期待があっただけに
できればドラフトで欲しかった一人でした。
正直、隠し球の伊藤はドラ3ではなくとも
1つずらしたドラ4でも獲得可能だったでしょうし、
それ以下も1つずらしても獲れたでしょう。
それだけに渡邉をドラ2~3で
即戦力候補の一人として欲しかったです。
今日は秋山や山川を含む2イニングで
どちらも三凡続きでした。
変化球は抜けて今一つでしたが、
ストレートはノビあり魅力ありでした。
でも、元々は、
スライダー、2シーム、
カーブ、カットボール、チェンジアップ
と多彩な変化球を操り、制球力も高いです。
本格化したら厄介です。
なお、次は山川に対する打席です。
◇初球、 中の低めにストレート外す
2球目、外角低めにストレート外す
3球目、外角低めスライダー見逃す
4球目、中の低めストレートをファウル
5球目、内角高めストレートで見三振
最後は堂々としたインハイへ
ズバっと決めるストレートで
手が出ぬ見三振に。
敵ながら立派な投球でした。