下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【3/17OP戦(vs巨人inMLD)】遂にMLDで今年最初のゲーム!開幕までの日数を考えればそろそろ結果も必要な時期。高木が古巣を相手に「絶対負けない」の気持ちで好投し、今後への期待膨らむ朗報に。一方、打撃陣は「あと1本が」野球で相変わらず接戦での弱さを露呈。えっ、1回を4者与四球で押し出した外人投手、、、いましたね。でもほぼストレートしか投げないのが一番気になる。

獅子軍団ご一行様が帰玉して、
今日3/17は巨人とのOP戦をメットライフDで。
遂にMLDで今年最初のゲーム!です。


まあオープン戦は練習試合であり、
調整や試行するところがありますから、
OP戦成績がシーズン本番成績との相関が
あまり高いわけではない
のですが、
開幕までの日数が2週間を切りましただけに、
そろそろOP戦でも結果が欲しい時期
になってきています。
当然ながら、本番に向けて
勝つために必要な戦術の試行も必要です。


今日のスタメンは次のとおりです。


まず先発・高木勇にとっては、
開幕が始まっていないここで
早々と古巣との対決が実現しました。
まあ高木勇の前回登板日に
巨人の方は野上が投げていましたから、
本日、高木勇vs野上
も見てみたかったですが、
これは後日ということで、
本番で楽しみ
にしましょう。


でも巨人の先発は、
高木勇とも仲が良かったらしい田口。
田口なら巨人で2番手を競い、
侍にも選出されているほどの実力投手ですから、
実戦に向けてのOP戦として
相応しい相手です。


さて、今日の高木勇の全投球を以下に示します。


今日の高木勇は
走者を出しながらも踏ん張り、
7回を1失点で切り抜けて好投しました。


本人は、
試合開始前に元チームメイトと顔を合わせ、
「この人たちと対戦するのか」
やりにくさを感じていたらしかったけど、
マウンドに立ったら気持ちを切り替えて
「絶対負けないと思ってやった」という
強気で挑んだそうです。
こういう点は頼もしいですね。


投球内容については、
源田や秋山、山川らの
守備の援護もありましたが、
甘い所を打ち込まれた面もありました。
もちろん、先発で長く投げるためには、
どこかで手を抜かないとなりませんが、
無警戒になっている面もありましたので、
そのあたりは課題でしょう。
※これは捕手・森にも
 共有する可能性のある問題ですけど。


1回表二死で坂本の打席
 立て続けに3球連続でカーブを。
 2球目はタイミング合わず空振りますが、
 相手は好打者・坂本なんですから、
 調子に乗って立て続けは厳しいです。
 しかも、最後の3球目が最も甘い球
 ですから、打たれて当然です。
 カウントもB0S2と追い込み、
 余裕があったのですから、
 もっと工夫が欲しかったですね。
2回、4回、5回の先頭初球。
 2回表は最初の事象ですから、
 やむを得ない
としても、
 4回表に坂本から、5回表に長野からも
 初球の甘く入ったところを打ち込まれました。
 初球の入り方について、
 無警戒しすぎたかも
しれませんね。
 ちなみに、
 坂本は3打席目も初球狙いでしたね。
 まあこのときはインハイを
 しっかり突いて一ゴロに打ち獲ります
けど。


あともう一つ気になったのが、
これは今日に限らず、
その前の3/1オリ戦(宮崎BB)でも
同様に見られていますが、
走者を出したときに
走者を過剰に警戒しすぎて
打者に甘く入ってしまう点でしょうか。


今日、3回表に
中井を与四球で出した次の吉川の打席。
3球目でバントの構えもされたからか、
B2S1での4球目を投げるとき、
牽制を2度入れるともに(牽制は別にいいのですが)
目を走者の方へ目立つほどきょろきょろさせており、
走者をあまりにも意識しすぎている雰囲気が。
結局、4球目は低めを突くけど外してボール
となり、カウントをB3S1と悪くします。
その後、高めの甘い所へストレートを
2球連続で投げ込んでいました。
結果は、秋山が好守
浅く落ちるところに間に合って上手く捕球し、
たまたま飛び出していた一塁走者を見事に刺し
併殺でクリアしましたが、
もう少し打者へ集中した方がいいのでは?
という印象を受けました。


しかし、始めから緩急を使いながら、
球も走ってた
ので、圧巻の投球も一部見られましたね。
1回表の阿部に対する打席では、
わずか2球で追い込み、
3球目では阿部を避けさせるほどの
インハイを意識させて
最後はストライクゾーンを外れてますが、
勢いのある高めストレートで
見事に空三振を奪いました。
また最後の7回表には、
もう一段ギアが上がって
きっちり引き締めましたね。


今日は7回を89球で凌ぎ好投し、
開幕以降の本番で、
先発ローテに入れる目処をたてましたね。


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問題は2番手のワグナーです。
最後に投げた増田も併せて
ワグナー、増田の今日の投球
次のとおり示します。


ワグナーについては、
1イニングで与四球4つ出し、
最後は押し出しで勝ち越し点を許す結果に。
完全に自滅の中塚君現象でした。
プロ経験の浅い若者では無く
35歳のベテランなんですから、、、
というところでしょうか。
もしかしたら、
メットライフDのマウンドが合わなかったのか?
そうだとしたら本拠地なので厄介です。
それとも、
前回の楽天戦で指摘された
ボークでリズムが崩れていたのか?


辻監督は、
「フォアボール4つ出したからと言って
 どうも思わないですよ、
 なんかあったのかなってくらいで。
 ランナー出てからちょっと違くて、
 リズム速くなったり投げ急いだりって、
 なった
と思うよ。」


ただ、今日の投球で1番気になるのは、
ほとんどストレートしか
投げていないのは何故?
です。(31球のうち28球がストレート)


ワグナーの武器は
ストレートに加えてフォークがあります。
※高知での土肥コーチのコメント
 ◇真っ直ぐはスピン量があって
  コントロールされている。

 ◇変化球についてフォークが楽しみ


高知でのロッテ戦では、
そのフォークで空振りも獲っておりました。
ヤフオクでもフォークで1人を処理していました。


しかし、前回の楽天戦や今日は
フォークを決め手として使っていません。
今日2球投げており、どちらも外しており、
今日、最初に歩かせた田中に対しては、
最後にフォークを投げて四球を決めましたが、
フルカウント状態
それまでストレートしか投げてないので、
フォークを投げてきそうな確率は高く、
そのフォークは我慢すればボールになる

ということは簡単に読めます。
もっと早い段階で
フォークを使うべきでしたね。


ワグナーのストレートは、
シュリちゃんほどの重みはありません。
それでも、シュリちゃんより期待できる点は、
まだ低めへの制球力がマシであることと、
フォークと落ちる変化球を有していることです。


とにかく、ワグナーにとって、
そのストレートとフォークの力を発揮するには、
その双方の球種を上手く織り混ぜながら投げて、
相手に迷いを生じさせることが必要です。
すなわち、
ストレート一本で勝負できるタイプではなく、
スライダーもそれほど優れているのでもないので、
フォークを上手く使わなければ通じません。


それ故、フォークを決め手になるよう、
若しくは、ストレートに威力を増せるよう
ワグナーの投球では、
巧みに配球(球種の組み立て)
考えていかなければならないでしょう。
それを考えると、ワグナーが登板時に
組ませる捕手が森では厳しいでしょうか。
ただし、際どいコース等を突くまでは無駄です。
コースは内・外・高・低の4分割くらいにし、
ストレートとフォークを上手く使い分ける
ことを重視したい
です。


とはいっても、
今日みたいにノーコン状態になっては
配球以前の問題ですけど。。。


でも、最悪なシナリオを想定すると、
実はフォークがあまり得意で無い?
(フォークを投げる情報はフェイク?)
だから、フォークをあまり投げない???
もうしそうだったら、
例年通りのハズれクジになりかねません。


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最後に投げた増田については、
習得中の縦スライダー
駆使して試していましたね。
まあ新球種・縦スラには
曲がりの大小があるものの、
もっと精度を上げれば
良い武器になるでしょうね。


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さて、今日の問題は、
「あと1本が」野球で、相変わらず
接戦での弱さを露呈した打撃陣ですね。


次が今日の西武打線の内容です。

今日は田口が悪くなかったわけですが、
エラー出塁を含めて9出塁し8残塁
残塁祭りで
「あと1本が・・・」野球になりました。


まず気になるのは、金子です。
確かに初球から甘い球が来ており、
そこを狙いたくなりますが、
金子のように
足も使って小技を使えるタイプ
初球アウトになってはダメです。
しかも今日は2打席2度とも。
もっと球数も稼がせながら、
巧みに出塁を狙わないと、です。


また今日は、
浅村~山川~森~おかわり~メヒア
相手が怖がるパワー打者を並べました。
ただ、おかわり君については、
やはり年齢的衰えを隠せませんね。
4回裏の2打席目で打った3球目
今までなら得意とする高めストレート
昔ならスタンドへ運んでいましたが、
打球は伸びずに右飛でした。
一番、その衰えを示したのが
9回裏一死二塁での4打席目初球凡退。
その初球は真ん中の甘いスライダー
バットでも捕えていましたから、
昔ならスタンドインの打撃でしたが、
結果は打球が伸びずに左飛でした。


なら「あれ、外野フライ?」と思っても
打球が伸びてスタンドインしていましたが、
では「入ったかな?」と思っても
打球が伸びずに外野フライで終了
ということが多く見られます。


このままでは、厳しいですね。。。


一方、メヒアについては、
最終回の二死二塁の場面が
典型的パターンでやられましたね。
高目中心で追い込まれた中、
最後は外角低めの変化球(スライダー)
素人でも予測できるコースに投げられ、
案の定、我慢できず空三振に終わりました。
とにかく、
メヒアについては、これは木村もそうですけど、
外角低めの変化球にどれだけ我慢できるか?
がカギです。


木村あたりは、
そのウィークポイントがバレバレなので、
先日のロッテ戦でも田村に
そこばかり突かれましたね。


ただし、メヒアは、7回裏に
内角の簡単でない球を上手く打って
タイムリーを放ったように、
まだまだ期待できるところです。
(そこは、おかわり君との差


なお、辻監督は、今日の打撃について、
「打線としては今日みたいにピシッと投げられたら、
 点を取れないということ。
 あそこで逆転できれば良かったんだけど。
 まあそういうところはシーズンでは
 勝つために取れるとこで取らないとこうなるよね。」


確かに相手投手が素晴らしいと
なかなか打てません
が、
その中で、何としてでも、
様々な手を駆使しながら、
1点をもぎ奪っていかないと
優勝の実現は極めて厳しいです。


勝争いする球団は
そういういい投手が多いですからね。
また1点しか奪えなければ、
勝つためには自チームの投手陣が
絶対ゼロで抑えないとならなく、

そもそも0封で終えるのは簡単でありません。


いかに1点を奪うのか?
王者ソフバンだってその1点
あらゆる作戦で奪いにかかってきます。


辻監督も昨年就任時には、
「球際に強い野球」
「1点でも多く獲り、1点でも失点を防ぐ」

という話をされておりました。
それだけに
接戦に強くならないとなりません。


しかし、西武打線は、バカスカ打ちますので、
相手にとっては脅威な存在
ですが、
どちらかというと、接戦野球よりも、
勢いに乗った大差野球向きであり、
打撃成績をその大差野球で稼いでいる面があります。


昨年の結果について、
1点差、2点差ゲームの勝敗を見ると、


試合:1点差  2点差  合計(2点差以下)
ソフ:4勝3敗 2勝3敗 6勝6敗
楽天:2勝3敗 1勝2敗 3勝5敗
オリ:0勝4敗 1勝4敗 1勝8敗
ハム:2勝3敗 1勝2敗 3勝5敗
ロッ:4勝4敗 0勝2敗 4勝6敗
交流:2勝3敗 2勝0敗 4勝3敗
合計:14勝20敗  7勝13敗 21勝33敗
勝率: 0.412    0.350  0.389


昨年の1点差ゲームは34試合
2点差ゲームは20試合ありました。
ただし、それらの結果については、
1点差が14勝20敗(勝率0.412)借金6
2点差が 7勝13敗(勝率0.350)借金6

であり、その合計(2点以下の差)
21勝33敗(勝率0.389)借金12


全成績の79勝61敗3分(勝率0.564)を踏まえれば、
1~2点差のゲームでは負け越している、
すなわち、
接戦の展開は弱いという傾向です。


もちろん、その要因については、
「勝利の方程式が崩れて逆転負け」
もありましたが、
 「あと1本が」野球で追いつけず
などのケース
もあります。


とにかく、
本気で優勝していくためには、
相手が好投手だろうが、
選手のみならず、
首脳陣、裏方(データ班等)も含め、
チーム全員による総力をあげて
血眼になってがむしゃらに
1点をもぎ獲りにいくこと
が必要です。